Hi-Unit ピダック(HSE-AD03-pnk) / バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) レビュー イヤホンの実力を全開に。キレのある高解像 ドングルDAC | サク見レビュー

4.5
ピダック(HSE-AD03-pnk), バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) DAC・イヤーピース

Hi-Unit ピダック(HSE-AD03-pnk) / バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) は、ピヤホンシリーズ手がけるピエール中野氏が、イヤホン・ヘッドホンの次にリリースした ドングルDACです。スマートフォンやPCに接続するだけで、手持ちのイヤホン・ヘッドホンの解像度と駆動力を引き出すことができます。ピダックは3.5mmシングルエンド出力、バランスピダックは4.4mmバランス出力と、それぞれ異なるアプローチでイヤホンのポテンシャルを引き出します。

本記事では実際に購入した筆者が、ピダック・バランスピダック両製品の音質・外観のレビュー、それぞれの試聴体験、および2製品の比較について記載しています。試聴には final A5000、TAGO STUDIO T3-02、AAW Z06、水月雨(MOONDROP) Blessing3 AQUA、有線ピヤホン5 を使用しました。

今回試聴に使用したイヤホンはこちらです。

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ゆーき

社会人ソフトエンジニア&オーオタ。オーディオ沼に浸かり始めて数年。解像度の高いイヤホンが特に好み。聴く音楽はJ-POP・ロックが多め。9mm Parabellum Bullet・King Gnu・宇多田ヒカル・福山雅治等々。

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ピダック(HSE-AD03-pnk) / バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) まとめ

ピダック(HSE-AD03-pnk), バランスピダック(HSE-AD03B-pnk)
ピダック(HSE-AD03-pnk), バランスピダック(HSE-AD03B-pnk)
Q
ピダック(HSE-AD03-pnk) / バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) はどんな DAC?
A

共通の特徴

  • 高解像でキレのあるサウンドに変貌させる
  • 音の押し出しを強め、全体のアタック感・疾走感・迫力を増す
  • CX31988 DACチップ搭載、32bit/384kHz対応
  • USB Type-C 接続

ピダック(HSE-AD03-pnk)(3.5mm シングルエンド)

  • 駆動力重視、幅広いイヤホン・ヘッドホンに対応(16Ω〜600Ω)
  • HT97220 アンプ搭載

バランスピダック(HSE-AD03B-pnk)(4.4mm バランス)

  • 音の純度・定位・静けさを重視
  • アンプ不使用のDAC直結バランス出力
  • ピダックよりさらに音の輪郭・明暗のコントラストが際立つ
  • 向いている人
    • 手持ちのイヤホンをより解像度高く、キレよく聴きたい方
    • スマートフォン等のDAC性能に物足りなさを感じている方
    • 4.4mmバランス対応のイヤホンをお持ちの方(バランスピダック)
  • 向いていない人
    • 滑らかに・ゆったりと・落ち着いた音で聴きたい方
    • イヤホン本来の柔らかいサウンドをそのまま楽しみたい方

本サイトでレビューしているピヤホンシリーズはこちらです。

製品情報

ピダック(HSE-AD03-pnk) 製品情報

そのイヤホン、まだ本気を出していない。 ー解像度と駆動力のモンスター、誕生。

スマートフォンやPCに接続するだけで、普段使っているイヤホンやヘッドホンのポテンシャルを引き出し、高解像・高駆動なサウンドを手軽に楽しめるDACアンプアダプターです。細やかなニュアンスまで描き出す解像感と、しっかりと駆動する力強さ。

■音の精度と透明感を高める
32bit/384kHz対応のDACチップ「CX31988」を搭載。繊細なディテールまで描き出し、広がりのある音場を生み出します。
■駆動力で引き出す力強さ
アンプには「HT97220」を採用。歪みとノイズを抑えながら、中高域に伸びと厚みをもたらします。
■ケーブルにも、音の芯を
OFC銀メッキ単芯×8本構成にナイロン芯材を組み合わせ、伝送ロスを抑えつつ、柔軟性と耐久性を両立。

Hi-Unit https://hi-unit.jp/blogs/products/hse-ad03-pnk より
DACチップCX31988
アンプHT97220
デコード性能32bit / 384kHz(PCM)
S/N比124dB(DAC部)
ダイナミックレンジ111dB(アンプ部)
全高調波歪率(THD)0.0018%(-95dB)
再生周波数特性20Hz~40,000Hz
対応インピーダンス16Ω~600Ω(推奨:16~150Ω)
ケーブルOFC銀メッキ単芯×8本、編組構成/ナイロン芯材併用
ジャック部素材アルミ合金
Type-Cプラグ部素材亜鉛合金
出力端子3.5mm シングルエンド
入力端子USB Type-C

「そのイヤホン、まだ本気を出していない」というコピーが示す通り、手持ちのイヤホン・ヘッドホンの隠れたポテンシャルを引き出すことを目的としています。CX31988 DACチップで高精度のデジタル変換を行い、HT97220 アンプで中高域の伸びと厚みを加えます。 ケーブルにはOFC銀メッキ単芯×8本のナイロン編組を採用し、音質へのこだわりは細部にまで及びます。

バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) 製品情報

バランス接続の衝撃。全帯域、覚醒。

DACチップにはCX31988を採用。アンプを介さずDAC出力段階から左右チャンネルを、完全独立の正バランス構成とすることで、ノイズやクロストークの影響を抑えた、高い情報量と定位の正確さを実現。

派手な音づくりではなく、音の輪郭やバランスを整えることを重視。イヤホン本来の実力を引き出します。

DACチップCX31988
デコード性能32bit / 384kHz(PCM)
S/N比130dB(DAC部)
ダイナミックレンジ120dB(DAC部)
全高調波歪率(THD+N)0.001%(-100dB以下)
再生周波数特性20Hz~40,000Hz
対応インピーダンス16Ω~150Ω
ケーブルOCC銀メッキ単芯×8本、編組構成/ナイロン芯材併用
ジャック部素材アルミ合金
Type-Cプラグ部素材亜鉛合金
出力端子4.4mm バランス
入力端子USB Type-C

ピダックとは異なり、アンプを介さずDAC出力段階から左右チャンネルを完全独立の正バランス構成で出力するのがバランスピダックです。「派手な音づくりではなく、音の輪郭やバランスを整えることを重視」というメーカーのコメントが象徴するように、イヤホン本来のサウンドをより純粋に、より正確に再現することを目指しています。 S/N比130dB・THD+N 0.001%というスペックは、ピダックをしのぐ数値です。

ギャラリー

ピダック(HSE-AD03-pnk) 内容物・外観

ピダック(HSE-AD03-pnk)
ピダック(HSE-AD03-pnk)

内容物はシンプルに本体のみです。ケーブル一体型のドングルタイプで、3.5mmシングルエンド出力となっています。 ピヤホンシリーズお馴染みのブラックとゴールドのクールなデザインです。

ピダック(HSE-AD03-pnk)
ピダック(HSE-AD03-pnk)

裏側のネジもまた無骨でカッコいいですね。

ケーブルはやや太めですが非常にしなやかで使いやすいです。ケーブルは一体型ですので交換はできません。

ボタンやディスプレイ等はなく、シンプルにUSB Type-Cを接続するだけで使用できます。

バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) 内容物・外観

バランスピダック(HSE-AD03B-pnk)
バランスピダック(HSE-AD03B-pnk)
バランスピダック(HSE-AD03B-pnk)
バランスピダック(HSE-AD03B-pnk)

こちらも内容物はシンプルに本体のみです。見た目はピダックとほぼ同じですが、4.4mm出力ということでプラグ接続部はやや太めになっています。

試聴環境

TAGO STUDIO(タゴスタジオ)
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Hi-Unit
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  • 接続デバイス: Xperia 1 VI, Mac mini (M4)

レビュー

使い勝手

USB接続で、接続するだけで使用できます。(環境によっては起こりえますが試聴した中では特に)ノイズも特に気になりませんでした。音量も接続機器側で調整できます。

ただし、Nintendo Switchといった UAC1.0対応の機器では使用できませんでした。機器によっては使用できない可能性があります。

ピダック(HSE-AD03-pnk) 音質

個人的音質イメージグラフはこちらです。

比較対象製品
Hi-Unit ピダック(HSE-AD03-pnk)
周波数特性
周波数特性グラフ Hi-Unit ピダック(HSE-AD03-pnk)の周波数特性を比較したグラフです。横軸は低域から高域までの周波数帯域、縦軸は音の量を示します。 少ない 普通 多い 低域 中低域 中域 中高域 高域
音質評価
音の輪郭
鋭い 滑らか
空間の広さ
狭い 広い
余韻
少ない 多い
解像度
低い 高い
分離感
低い 高い
雰囲気
繊細 迫力
凡例
Hi-Unit ピダック(HSE-AD03-pnk)

全ての音を一歩前に押し出すサウンド

ピダックの第一印象は「音を押し出す力強さ」です。全体的に情報量が多く、1音1音が前に出てくるような印象です。低域と高域がやや強調され、全体的にキレとアタック感が増したサウンドに感じました。

特に目立つのは高域の変化で、シンバルやハイハットといった金物の煌びやかさ・鋭さが増します。兎にも角にも「音を押し出す」という印象です。

クリアでキレのあるイヤホンとの相性が抜群

final A5000、有線ピヤホン5 のように元々クリアでキレのあるイヤホンであれば、その個性をさらに引き出してくれます。最もダイレクトに恩恵を受けるタイプのイヤホンと言えます。

一方、TAGO STUDIO T3-02 のようにナチュラルで柔らかいサウンドのイヤホンでも、全体的にアタック感・疾走感・迫力が増す方向に変化します。これはこれでいいのですが、元のサウンドが好きな方には注意が必要で、「仰々しく変えてしまう」という側面もあります。

まとめ:迫力と疾走感を求める方へ

とにかく「音を押し出す・底上げする」という表現がしっくりくる ドングルDACです。解像度を高め、全帯域を力強く鳴らしてくれます。自ずと音楽を聴く楽しさを何倍にもしてくれます。その分、柔らかく・ゆったり・落ち着いて聴きたい場面には向かないかもしれません。スマートフォンやPCのDAC性能に物足りなさを感じているなら、試してみる価値は大いにあります。

ピダック(HSE-AD03-pnk) + 有線ピヤホン5
ピダック(HSE-AD03-pnk) + 有線ピヤホン5

バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) 音質

ピダックと合わせた個人的音質イメージグラフはこちらです。

比較対象製品
Hi-Unit ピダック(HSE-AD03-pnk)
Hi-Unit バランスピダック(HSE-AD03B-pnk)
周波数特性
周波数特性グラフ Hi-Unit ピダック(HSE-AD03-pnk)、Hi-Unit バランスピダック(HSE-AD03B-pnk)の周波数特性を比較したグラフです。横軸は低域から高域までの周波数帯域、縦軸は音の量を示します。 少ない 普通 多い 低域 中低域 中域 中高域 高域
音質評価
音の輪郭
鋭い 滑らか
空間の広さ
狭い 広い
余韻
少ない 多い
解像度
低い 高い
分離感
低い 高い
雰囲気
繊細 迫力
凡例
Hi-Unit ピダック(HSE-AD03-pnk)
Hi-Unit バランスピダック(HSE-AD03B-pnk)

音の輪郭と明暗を研ぎ澄ます

ピダックと同様の高解像・キレのあるサウンドはそのままに、バランスピダックではさらに「明暗のコントラスト」が際立ちます。音の立ち上がりと無音との対比がよりはっきりし、1音1音の存在感・輪郭がよりクリアに感じられます。

「眠っていた音を掘り起こして露わにする」という表現がぴったりです。正確にサウンドを研ぎ澄ませる、そんな印象を受けました。

イヤホンの個性をより鮮明に引き出す

AAW Z06 ではもともと弾力のある低域がさらにアタック感を増し、ドラムの存在感が一層高まりました。Blessing3 AQUA では元々煌びやかな高域がさらに輝きを増し、高域の存在感がより鮮明になりました。それぞれのイヤホンが持つ個性・強みをさらに引き出してくれます。ピダックと同様に、クリアでキレのあるイヤホンとの相性が良いです。

まとめ:音を研ぎ澄ませ、イヤホンのポテンシャルを全開に

バランスピダックはピダックと同様に迫力・疾走感・アタック感を増してくれますが、さらに「音の純度」「輪郭の鮮明さ」にフォーカスしたサウンドです。特に4.4mmバランス接続対応のイヤホンをお持ちの方には体感してほしい変化があります。こちらも全体的に仰々しくなる面があるため、原音に忠実でナチュラルなサウンドを好む方には向かない場合もあるでしょう。

バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) + AAW Z06
バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) + AAW Z06

ピダック(HSE-AD03-pnk) vs バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) 比較

ピダック(HSE-AD03-pnk)バランスピダック(HSE-AD03B-pnk)
出力端子3.5mm シングルエンド4.4mm バランス
DACチップCX31988CX31988
アンプHT97220なし(DAC直結)
S/N比124dB(DAC部)130dB(DAC部)
ダイナミックレンジ111dB(アンプ部)120dB(DAC部)
THD0.0018%0.001%
再生周波数特性20Hz~40,000Hz20Hz~40,000Hz
ケーブル素材OFC銀メッキOCC銀メッキ
対応インピーダンス16Ω〜600Ω16Ω〜150Ω
参考価格(e☆イヤホン)(価格は変動することがあります)¥5,940 税込¥11,000 税込

DACチップは同じ CX31988 を採用していますが、思想が異なります。ピダックは HT97220 アンプを搭載し、駆動力を重視。バランスピダックはアンプを介さず DAC から直接バランス出力することで、音の純度・定位・静けさを重視した設計です。

対応インピーダンスはピダックが16Ω〜600Ωと幅広いのに対し、バランスピダックは16Ω〜150Ωとなっています。ピダックの方が幅広いイヤホン・ヘッドホンに対応できます。

音質の違い

両製品ともに高解像でキレのあるサウンドという方向性は共通していますが、その質感は明確に異なります。ピダックは全体を力強く押し出すような迫力重視のサウンド。バランスピダックはそこからさらに明暗のコントラストが際立ち、音の輪郭をより鮮明に研ぎ澄ませる印象です。

どちらを選ぶべきか

  • ピダック: 幅広いイヤホン・ヘッドホンに対応(最大600Ω)したい方、3.5mmで手軽に高解像サウンドを楽しみたい方
  • バランスピダック: 4.4mmバランス接続対応のイヤホンをお持ちの方、よりクリアで純度の高いサウンドにこだわりたい方

(製品情報にもありましたように)どちらが優れているということではなく、設計思想の違いです。接続できるイヤホンと求めるサウンドで選びましょう。

ピダック(HSE-AD03-pnk) / バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) まとめ

Q
ピダック(HSE-AD03-pnk) / バランスピダック(HSE-AD03B-pnk) はどんな DAC?
A

共通の特徴

  • 高解像でキレのあるサウンドに変貌させる
  • 音の押し出しを強め、全体のアタック感・疾走感・迫力を増す
  • CX31988 DACチップ搭載、32bit/384kHz対応
  • USB Type-C 接続

ピダック(HSE-AD03-pnk)(3.5mm シングルエンド)

  • 駆動力重視、幅広いイヤホン・ヘッドホンに対応(16Ω〜600Ω)
  • HT97220 アンプ搭載

バランスピダック(HSE-AD03B-pnk)(4.4mm バランス)

  • 音の純度・定位・静けさを重視
  • アンプ不使用のDAC直結バランス出力
  • ピダックよりさらに音の輪郭・明暗のコントラストが際立つ
  • 向いている人
    • 手持ちのイヤホンをより解像度高く、キレよく聴きたい方
    • スマートフォン等のDAC性能に物足りなさを感じている方
    • 4.4mmバランス対応のイヤホンをお持ちの方(バランスピダック)
  • 向いていない人
    • 滑らかに・ゆったりと・落ち着いた音で聴きたい方
    • イヤホン本来の柔らかいサウンドをそのまま楽しみたい方

スマートフォンやPCに接続するだけで手持ちのイヤホンが覚醒するような体験を届けてくれる2製品でした。元の音を変えてしまうほどの押し出しの強さは好みが分かれますが、その分イヤホンのポテンシャルを引き出す力は本物です。クリアで元気のあるサウンドを求めるなら間違いのない選択肢です。ぜひお試しください。

最後までご覧いただきありがとうございました。それではまた次の記事で!よければSNSフォローもどうぞ。

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