こんにちは ! 今回は先日購入した 水月雨(MOONDROP) 星光 – Star Light のレビューです。星光 – Star Light は 筆者もお気に入りの Starfield2 の後継機という位置付けでかつ日本限定です。筆者も即購入しじっくり聴きました。ぜひ最後までご覧ください。
BQEYZ Frost と 水月雨(MOONDROP) 星光 – Star Light の比較を行なっています。こちらも参考にどうぞ。
本サイトでレビューしている水月雨製品はこちらです。
水月雨(MOONDROP) 星光 – Star Light おすすめポイント

- ブルーとゴールドの煌びやかな外観
- 近くリアルなボーカル・存在感のある低音・伸びやかな高音で綺麗で楽しいサウンド
- USB Type-C ケーブル・4.4mm バランスケーブルが付属
- アプリでイコライザーを調整可能
- リケーブル可能(0.78mm 2pin)
水月雨(MOONDROP) 星光 – Star Light 製品情報
純金属ドーム材料 高剛性と軽量化を兼ね備えた合金材料
数年間におけるダイナミックドライバーの研究の蓄積
効率最適化型・デュアル磁気回路ダイナミックドライバーカスタマイズされたオーディオチップ
強力な可変式DSP、フルバランス駆動ハイレベル材料の使用・フラッグシップクラスの音響設計
フルリンク型DSPサウンドの最適化
HiFi システムの一体化・高音質を狙い真鍮金メッキ音響ノズル
交換式音響フィルターUSB Type-C 有線接続
遅延極小でロスレス再生可能eイヤホン https://www.e-earphone.jp/products/detail/1664197/ より
ドライバー構成 マグネシウムリチウム合金+
デュアル磁気回路 ダイナミックドライバーインピーダンス 15Ω±15%(@1kHz) 音圧感度 123dB/Vrms(@1kHz) 再生周波数帯域 12Hz-22,000Hz ケーブル仕様 USB Type-C 付属品 イヤホンケース
ケーブル(Type-C)
ケーブル(4.4mmプラグ)
イヤーピース(S/M/L)各1ペア

ギャラリー

付属品はこちらです。
- 本体
- イヤーピース 3サイズ
- ケース
- 0.78mm 2pin – USB-C ケーブル
- 0.78mm 2pin – 4.4mmバランスケーブル
- 他紙類
やはりDAC USBケーブルと4.4mmバランスケーブルという組み合わせは珍しいですね。最近はスマホにイヤホンジャックがないことも多いのでUSBでまずは聴き、プレイヤーを持っているマニアはバランス接続がすぐに試せるセットです。

付属のイヤーピースは過去の水月雨イヤホンに付属していたものと同じですね。サラサラとした質感でやや硬めです。質感はそれほどで(個人的にもあまり好きではないので)できれば同じ水月雨のイヤーピース 清泉 – Spring Tips (本サイトではこちらで紹介) とかをつけてくれてもよかったかなと思います。

付属のUSB – C ケーブルは黒いナイロン皮膜で覆われたシックなデザインのケーブルです。コントローラーやマイクはついていません。USB接続部には “Moondrop”、”水月雨”のロゴが印字されています。やや硬めで癖はありますが軽めで耐久性も問題なさそうです。

一方、4.4mm バランスケーブルは本体と同じブルーとゴールドの煌びやかなデザインです。こちらはビニル皮膜でやや硬めで癖はあります。
ちなみに、前作 Starfield 2(レビューはこちら) の早期購入特典として付属していたバランスケーブルとほぼ同じようです。

こちらが本体です。本体はブルーとゴールドでこれまた美しいデザインです。細かなラメのような煌めきがあり、まさに夜空に浮かぶ星空のようです。

フェイスプレート以外も細かな煌めきのあるブルーで統一されています。L側には “StarLight” のロゴが印字されています。前作 Starfield 2 同様、ノズルの先端は回して取ることができ、掃除・メンテナンスがしやすくなっています。

ケーブル接続は浅い窪みのある0.78mm 2pinです。


前作 Starfield 2 と並べたところです。フェイスプレートのデザインは異なりますが本体の形状はほぼ同じようです。ベント、ノズルも同じようです。細かいところでは、星光 – Star Light には L/R の表記が追加されています。

成人男性が耳につけるとこのようになります。やはりこのカラーは耳につけても映えますね。耳からの出っ張りも少なめです。
USB-C ケーブル使用時はスマホアプリ MOONDROP LINK でイコライザーの調整をすることができます。





以前レビューした水月雨 梅 – May (レビューはこちら) と同じようにイコライザーの調整ができます。プリセットもありますし、マニュアルではかなり細かく設定できます。ただし、梅 – May ではできていた公式プリセットやユーザが投稿したプリセットのダウンロードはこちらではできませんでした。(2024/10/13現在)
レビュー
(プレイヤー : NW-WM1AM2(4.4mm)、Xperia 1 VI(USB Type-C))
(ケーブル・イヤーピースは付属品)
装着感
やや小さめの本体が耳にスッとフィットしてくれます。装着感は良好ですね。(qdc SUPERIOR といったよりフィットするイヤホンほどではないですが)耳にしっかりとフィットし、遮音性も高いです。音漏れは少しします。やや重めではあるので人によっては長時間の使用は疲れそうです。
音質
まずはUSB Type-C、4.4mm共通の印象です。
サウンドは近く生々しいボーカル・艶やかに伸び、広がる中高域・しっかりと弾力のある低音・スッキリとした空間が印象的です。
バランスとしてはボーカルが特に近く、ついで高域、低域が強い、緩やかなかまぼこのバランスに感じました。ボーカルの近さ・息づかいのリアルさはピカイチですね。その次に来るのが高域です。高域は綺麗に伸びますが強すぎず、つんざくような不快な感じはありません。最後に低域ですが思いの外しっかりと量があります。水月雨というと高音キラキラなイメージが強いですがこの 星光 – Star Light は深く重みのある低音もしっかりと(でも重すぎない程度に)鳴ります。ドラム・ベースもしっかりと存在感が出ます。これにより単に綺麗なだけでなくノリ良く楽しめるイヤホンになっていますね。さすが日本限定だけあって歌謡曲を楽しめるようになっています。
空間はというと、全体的には過剰な余韻がなくスッキリとした空間です。低域もやや強いため重心が下にありつつも水月雨らしいクールでクリアで明るい空間ですね。音の輪郭は滑らかで棘がなく聴けます。広さは中高域がふわっと広めで、低域が下の方で支えてくれるようです。(もうちょっとあったほうが個人的には好みですが)解像度・分離感も十分あります。
得意な曲は、高域が綺麗ですので女性ボーカルが一番ですが男性ボーカルも十分綺麗です(e.x. 福山雅治、米津玄師)。やはり歌謡曲がいいですね。ロックもいいですがドラム・ベースは軽めになるので他の低音が強いイヤホンに任せた方がいいですね。ボーカルがよく聞こえ、高域・低域も十分に鳴るので守備範囲は広いです。
USB Type-C(イコライザーはNormal) と 4.4mm での違いですが、USBの方が余韻・残響の表現が増え、1音1音がより艶っぽく感じられます。USBの方が広がりが感じられます。また、低音もUSBの方が強めで、ドラム・ベースの存在感がかなり増します。(もちろん周波数ごとのバランスはアプリで変更できます。イコライザーを Reference にすると、低域が和らぎ聴きやすくなりました。) 4.4mmの音をさらに濃いめ・厚めに芳醇にしたのが USBアダプターを通した音という印象でした。USBの方をメインに据えているようです。
単に綺麗なだけでなく、飽きさせないようにうまくバランスをとっていると思いました。実際、聴き始めるといいツボを押さえているようで癖になってきます。Starfiled 2 はギラギラとした音だとレビューで書いていましたがこれもまたさらにパワーアップしたギラギラサウンドだと思います。

イヤーピース・リケーブル例
濃い音を活かすイヤーピース・リケーブル例です。
イヤーピースは LEPIC nuon 空間音響イヤーピース clear がバシッとハマりました。すでに本サイトでも度々紹介していますが、低音を強化しつつもその名の通りクリアさと広がりを強めてくれます。星光 – Star Light の音をより濃厚に楽しむことができます。他のイヤホンにも使いやすいイヤーピースでお勧めです。

先にも書いた同じ水月前の 清泉 – Spring Tips ももちろん相性抜群です。
リケーブルですが、まず付属のUSB Type-C ケーブル、4.4mm バランスケーブルで十分良い音ですし見た目的にも大好きです。(特に4.4mm ケーブル) 他に試してみてハマったのは SoundsGood Stibnite です。ボーカルの近さはそのままに低音・高音をやや強めてくれるようです。柔らかく使いやすいケーブルです。


水月雨(MOONDROP) Starfield 2、MEZE Audio ALBA との比較
同じ水月雨で前作にあたる Starfield 2 と、価格の近い MEZE Audio ALBA との比較です。それぞれのレビューはこちらです。


水月雨(MOONDROP) 星光 – Star Light | 水月雨(MOONDROP) Starfield 2 | MEZE Audio ALBA | |
---|---|---|---|
ドライバー構成 | マグネシウムリチウム合金+ デュアル磁気回路 ダイナミックドライバー | 10mm 超低歪みダイナミック型 | 10.8mm ダイナミックドライバー |
インピーダンス | 15Ω±15%(@1kHz) | 15Ω±15%(@1kHz) | 32Ω |
音圧感度 | 123dB/Vrms(@1kHz) | 122dB/Vrms(@1kHz) | 109dB (1kHz) |
再生周波数帯域 | 12Hz-22,000Hz | 12Hz-24,000Hz | 15-25,000Hz |
参考価格(eイヤホン 2024/10/13現在) | ¥27,000 税込 | ¥19,800 税込 | ¥29,700 税込 |
今回の 星光 – Star Light は前作の Starfield 2 より1万円弱価格が上です。
どれも共通してダイナミックドライバー x 1 の構成です。異なる点は水月雨の2つがインピーダンスが低いくらいです。
まずは Starfield2 と聴き比べた印象ですが、星光 – Star Light は Starfield2 の音をさらに濃く綺麗にグレードアップしたというのが率直な印象です。後継機として価格も上がった分だけしっかりとサウンドもクオリティアップしていると言えます。ボーカルの細部、高域、低域それぞれ表現力が上がり、より綺麗に・より楽しく聴けるようになっています。特にボーカルの生々しさが向上していますね。仰々しいとも言えるのでStarfield2もそれはそれで良いですが、予算があるなら 星光 – Star Light をお勧めしたいです。
続いて Meze Audio ALBA と聴き比べた印象ですが、ALBA は丁寧で落ち着いた印象です。ALBA も星光 – Star Light も高域が伸びやかな明るい空間ですが、低域は 星光 – Star Light の方がより出るため、ALBAはあっさり目に感じます。さらにALBA は音粒が滑らかでクセの無さが特徴的ですね。星光 – Star Light は圧があり仰々しいところもあるので、ゆったりとBGM的に聴く、長時間聴くのならALBAの方がいいかなと思います。Meze Audio ALBA と聴くと、星光 – Star Light の濃さがより浮き出たようでした。
水月雨(MOONDROP) 星光 – Star Light まとめ
水月雨(MOONDROP) 星光 – Star Light は満を持してアップグレードしてきたイヤホンといったところでしょうか。ビジュアルとサウンドのクオリティーはこの価格以上に価値あると思います。今までお気に入りだった Starfield2 を更新しました。USB と 4.4mm という組み合わせも2通り楽しめていいですね。オーディオ歴浅い方にも深い方にもお勧めです。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !




