こんにちは ! 今回は AVIOT TE-ZX1-PNK ピヤホン7 のレビューになります。本サイトでも紹介してきましたが、ピエール中野氏の手がけるピヤホンシリーズです。これまでのピヤホンシリーズ同様、非常に高い完成度で筆者も即購入してこれまでじっくりと聞いてきました。最後までぜひご覧ください。
そのほかのピヤホンシリーズのレビューも参考にどうぞ。
おすすめポイント
AVIOT TE-ZX1-PNK ピヤホン7
- ブラックとゴールドのメカニカル・クールなデザイン
- 抜群のフィット感・装着感で高い遮音性
- 5ドライバーによる圧倒的な情報量。クールでキレのある繊細な音
- LDAC、マルチポイントも対応
製品情報
- 圧倒的な情報量による高音質と、深く、動きのある低音を実現
- “TE-Z1PNK(ピヤホン6)”で搭載していた平面磁気駆動型1基とダイナミック型1基に加え、バランスドアーマチュア型3基の計5基ものドライバーを搭載。
- 積層造形技術を使用した音響設計と優れた装着感
- カスタムIEMでも使用される金属製ノズル採用
- 圧倒的な情報量と、最小限のDSP処理による高鮮度でダイナミックなサウンド
AVIOT https://aviot.jp/product/te-zx1-pnk/ より
ドライバー構成 トライブリッド5ドライバー(10mmダイナミック+平面磁気駆動型+BA×3) 通話用内蔵マイク 高性能MEMSマイク×2 対応コーデック AAC,SBC,LDAC Bluetoothバージョン Bluetooth 5.3 マルチペアリング 8デバイス マルチポイント 2デバイス 最大連続再生時間 イヤホン単体 約8時間
チャージングケース併用時 約20時間
※使用環境により変動する可能性があります
なんとまあ、完全ワイヤレスイヤホンに合計5つのドライバーを詰め込んでいます。BA 3基もありますので繊細な音にも期待が持てます。数多のドライバーとDSP処理を最小限にすることで圧倒的な情報量を発揮するとのこと。
ギャラリー
付属品はこちら。
- イヤホン本体
- 充電ケース
- セミハードケース
- イヤーピース (シリコンタイプ 6組、ウレタンタイプ2組)
- カラビナ
- USB Type-C ケーブル
- 他紙類
充電ケースはもちろんのこと、それをさらに保護するセミハードケースも付属しています。持ち運ぶ際もケースを保護してくれます。カラビナをつければ吊り下げることもできます。
イヤーピースがとんでもない数で付属しています。サイズは
- シリコンタイプが XL、L、M-short、M-tall、S-short、S-tall
- ウレタンタイプが L、M
特にシリコンタイプは背が高いものと低いものもあるためこれだけあれば十分すぎます。
ケースもブラックとゴールドでクールなデザイン。表面は金属製でひんやりです。
背面には充電用のUSB-C端子とペアリング・リセットで使うボタンがあります。ワイヤレス充電には対応していません。
カバーの裏とカラビナにはバイブス君。
こちらが本体。こちらもまたブラックとゴールドでクールなデザイン。メカニカルらしさもあって好きですね。大きな丸い部分がタッチセンサーになっています。
裏面には充電ケースとの接続端子とL/Rの表記。うっすら透明です。
ノズルが金属製なのもポイント。重心バランスの最適化と不要な共振の低減に寄与しているとのこと。
後述しますがこのノズルがかなり太く、市販のイヤーピースを装着するのに一苦労かかります。
手持ちのワイヤレスイヤホンと並べてみました。こうしてみるとピヤホン7は大きめ・厚めですね。そしてノズルも太めです。ただし、重いとかつけにくいなんてことは全くなく、むしろ装着感は良好です。
レビュー
今回のレビューは これまで SONY WF-1000XM5, Technics EAH-AZ80, Sennheiser MOMENTUM True Wireless 3 を使ってきたことも踏まえて書いています。
装着感
(個人差はあると思いますが、)他と比較しても、圧倒的なフィット感、密着です ! 程よいサイズと形状が耳にフィットしてくれ、遮音性抜群です。ノイズキャンセリング使わずとも、ノイズをある程度抑えてくれます。音漏れも心配ないですね。
ただし本体の耳からの飛び出しが大きめです。先述した通り、無骨なかっこよさはあるもののコンパクトではないので目立ちますね。(これはこれで好きです。)
本体とピタッと密着するためか、歩いた時の振動が伝わりやすいとも感じました。歩いたり走ったりとアクティブに使うことには向いてなさそうです。(通勤程度ぐらいならOKです。)
使い勝手
マニュアルはこちら。
マルチポイント接続も順にやっていけば接続できました。マルチポイントでもLDACは使用可能です。再生も1台目を止めずとも2台目を再生すればそちらパッと切り替わります。一度ペアリングすれば追加の接続も3台目から接続をすればできました。メーカーによっては事前に再生を止める必要があったり、切断しないと次が接続できないものもあるのでこれは使いやすくていいですね。
一度再生開始してしまえば問題ないのですが、接続・再生開始のレスポンスが他のイヤホンに比べるとちょい遅いかなと感じました。頻繁に接続を切り替えるような場合にはもたつきそうです。
欲を言えば、装着検出機能をつけて欲しかったですね。他社はつけていることが多く、外したら停止する・一定時間後に自動電源OFFといったものです。これがないので外した時に注意が必要です。(片側ずつ、長押しで電源OFF・ONすることもできます。)
接続性は他と比較しても遜色なく、特に問題なく使えています。(駅でLDAC接続でも問題なし。)
アプリ
アプリで設定カスタマイズやファームウェアアップデート等が行えます。
ピヤホン7を接続すると様々なカスタマイズが行えます。
(位置情報履歴は最後に切断された場所をマップで確認できます。)
アプリ自体の操作感ですが、ちょい安定性が危ういのが正直なところです。バックグラウンドにすると接続前の画面に戻ったり、稀にローディングのままになったりでした。
(Xperia 1 II, App ver 1.0.70(92))
基本的な操作はイヤホンだけでできるかつ、操作の割り振りもできるのでいいですね。
ただしANC/外音取込/OFFの切り替えは右側長押し1.5秒でしか行えません。
(これもアップデートで別の操作に設定できるとありがたい。)
各操作のレスポンスも他と比べるとワンテンポ遅いかなと思いました。特にANC切り替えは長押ししてさらにワンテンポあるので、頻繁にANC/外音取込を切り替えたい場合は結構もたつきます。
EQは10バンドとかなり細かく設定できます。Sennheiser は 3バンドだったりするのでこれは多く、かなり細かく自分好みの調整を探求できますね !
ポイントはアーティストとのコラボです。アーティストによるチューニングとサウンドガイダンスを設定することができます。第一弾としてBOOM BOOM SATELLITES、THE SPELLBOUNDの中野雅之氏のものがすでに設定できるようになっています。実際に設定してみると今まで設定しなかった音の傾向で面白いです。
“Assemble for PNK” プロジェクトとして今後も追加が予定されているとのことで、買った後もさらに新しい顔を見せてくれそうです。
音質
他イヤホンと比べて隅々まで繊細な音まで表現し尽くす、情報量の多い音に感じました ! 買った最初はピヤホンだから低音強めで来るのかなと思っていました。が、迫力があるだけでなく、その周辺の細かな音・空気感をも漏らさずに鳴らしてくれます。解像度が高く、かつ繊細な音まで粗さなく鳴らしてくれます。毎度そうですがピヤホンシリーズには驚かされますね。
クールな音で広めの音場です。音粒の輪郭はくっきりでキレがいいですね。ハイテンポのロックでもくっきりと鳴らしてくれます。各楽器が埋もれずいいバンランスです。
各帯域のバランスですが、(Bypass設定で)少し低域強めの傾向に感じました。ですが高域もしっかり出ているかつシンバル等の刺さりもなく、繰り返しになりますがいいバランスです。
ロックとの相性がやはりいいですが、迫力だけでないのでどのジャンルでも合うと思います。
繊細さで言うと Technics AZ80 も素晴らしいですが、ピヤホン7の方がさらに迫力があります。
これまでの完全ワイヤレスイヤホンではなかった、密度が高く隅々まで繊細な音だと感じました。圧倒的と言うか、極まっているというか、凄まじいですね。
カスタマイズ例
付属のイヤーピースはシリコンタイプとフォームタイプともに付属しているので十分ではあります。あえて別のイヤーピースを試してみるとして以下2つが好みでした。
(ノズルがかなり太いのでつけにくく、軸が細めのものや硬めのものはつけることができません。以下で紹介するものもなんとかハマりました。。)
1つ目は オーディオテクニカ AT-ER500 です。本サイトでも度々登場していますが、低音のキレとフィット感は抜群です。ピヤホン7との相性もよく、フィット感と迫力がさらに高まります。
2つ目は 日本ディックス COREIR コレイル BRASS です。華やかさ、明るさがグッと増して好みでした。ただし、金属ノズルとコレイルの金属が擦れる可能性があるため、あまりグリグリはしないように注意が必要です。ケースにもギリギリ入り充電できます。
これらを含むそのほかのイヤーピースに関しては以下の記事も参考にどうぞ。
まとめ
満を持して登場したピヤホンシリーズの真骨頂といったところでしょうか。(多少の不満点はあるものの)音質は非常に高い完成度だと思います。ワイヤレスイヤホンで凄まじい音質を楽しめます。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。