final A6000 は、自社開発ドライバー「f-Core DU」と新開発「ステンレスマウントフレーム」を採用した final A シリーズの最新作です。音の粒度が極めて細かく、1音1音の実在感を追求しながらも、滑らかで上品な聴き心地を兼ね備えています。
本記事では実際に購入した筆者が final A6000 の内容物・外観・装着感・音質のレビュー、同ブランドの final A5000・同価格帯の有線ピヤホン5(Hi-Unit 003-pnk)との違い、おすすめのイヤーピース・リケーブルについて記載しています。
final A6000 まとめ

- Qfinal A6000 はどんなイヤホン ?
- A
- コンパクトでシックなブラック×ハードグレイン加工のデザイン
- 極めて細かな音粒と高い解像度・分離感を持つサウンド
- しっかりとした低域の重みと広がりある中高域のバランス
- 滑らかで上品、あらゆるジャンルで楽しめる万能サウンド
- リケーブル対応(0.78mm 2pin)
- 向いている人
- 解像度・分離感の高さを重視する方
- 弦楽器・生楽器の再現性を楽しみたい方
- 幅広いジャンルを1本でカバーしたい方
- 向いていない人
- 低音好き、迫力好き、ボーカル好きな方
- 遮音性が欲しい方
以下では final A6000 との比較も行っています。こちらも参考にどうぞ。





本サイトでレビューしている そのほかの final製品はこちらです。







final A6000 製品情報
自社開発ドライバー「f-Core DU」+ステンレスマウントフレーム採用
音の粒度が極めて細かく、一音一音の実在感が感じられる新たな音質
新設計「ソフト単結晶銅ケーブル」付属自社開発ドライバーユニット「f-Core DU」搭載
新開発「ステンレスマウントフレーム」を搭載した特殊筐体
質感と機能性を両立した「ハードグレイン加工」
新設計2PINソフト単結晶銅ケーブル
最適な装着感を実現するイヤーピース
final https://final-inc.com/products/a6000 より
筐体 ABS樹脂 ドライバー ダイナミック型(f-Core DU) コネクター 2PIN ケーブル ソフト単結晶銅ケーブル 感度 101dB インピーダンス 18Ω 質量 24g コード長 1.2m 音質 高い解像度と柔らかい質感を両立したサウンドを実現。音の粒度が極めて細かく、一音一音の実在感が感じられる音質
final A シリーズの待望の新作です。前作 A5000 と同じく自社開発ドライバー「f-Core DU」を採用しながら、新開発のステンレスマウントフレームにより音の粒度をさらに高めています。株式会社 final の note には開発秘話も掲載されており、付属イヤーピースの仕様まで徹底的にこだわった1本であることがわかります。

final A6000 ギャラリー
内容物

内容物はこちらです。
- 本体
- ケーブル(ソフト単結晶銅ケーブル、L字プラグ 3.5mm)
- イヤーピース TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様 5サイズ
- イヤーフック(TYPE B)
- シリコン製キャリーケース
- 他紙類
final A5000 と同様のセット構成ですが、ケーブルとイヤーピースはそれぞれ変更・改善されています。
付属イヤーピース

付属のイヤーピースは TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様が5サイズ付属しています。
通常の有線イヤホン向けイヤーピースよりも背が低めの設計です。これはミスや流用ではなく、A6000 のサウンドを最大限に引き出すためにあえてこの仕様を選んだとのこと(公式 note より)。耳の奥に深く押し込むのではなく、耳の入り口付近でフィットさせることで高域の広がりが活きます。遮音性はそこまで高くなく、外音は多少入ります。
付属ケーブル

付属ケーブルは前作 A5000 のシルバーコートケーブルから一新された、新設計のソフト単結晶銅ケーブルです。非常にしなやかでクセがなく、取り回しが快適です。
本体

こちらが本体です。A5000 同様のシンプルなブラック一色のデザインですが、表面には「ハードグレイン加工」と呼ばれるザラザラとした質感が施されています。シボ加工の A5000 に対し、A6000 はより手触りに個性があります。

背面には L/R 表記がゴールド文字で印字され、さりげない高級感を添えています。本体のサイズや形状は A5000 とほぼ同様で、コンパクトで角張ったデザインです。重さは片側本体のみで約3g と非常に軽量です。

ケーブル接続は深めの溝のある0.78mm 2pinです。付属のケーブルと同じような溝のある0.78mm 2pinのケーブルが接続可能です。
装着時

成人男性が装着するとシェルが小さく耳にすっぽりと収まります。耳からの出っ張りも少なく、目立たないすっきりとした見た目です。
A5000との比較

A6000 と A5000 を並べたところです。形状は同じですね。ぱっと見はわからないのですが、表面が違っています。A5000のシボ加工は表面は滑らかですが、A6000のハードグレイン加工はザラザラとしています。
重さは A6000が3g、A5000が2g(片側本体のみ(イヤーピース・ケーブルなし))と、ほんのわずかA6000の方が重いです。(どちらもイヤホンとしては非常に軽いです。)
final A6000 レビュー
final A6000 装着感 : コツをつかめばピタッとフィット、3点保持で安定
コンパクトな本体が耳にすっぽりと収まります。final A シリーズ独自の「3点保持」設計により、イヤーピースだけでなく耳珠・耳ポケットとの接触点で安定させる構造です。そのため「奥まで深く差し込む」よりも「耳の入り口でフィットさせる」感覚が重要で、コツをつかむと快適に安定します。
付属の完全ワイヤレス専用仕様イヤーピースはやや背が低いため、耳の手前側でしっかりと支えるようにはめ込むと高域の広がりがよく感じられました。遮音性はそこまで高くはなく外音は多少入りますが、外出先での安全確認には逆にありがたい場面もあります。軽量なので長時間装着していても疲れにくいのも好印象です。
final A6000 音質 : 漏らさず鳴らす、細やかさと上品さの両立
試聴環境: SONY NW-WM1AM2 で再生。付属ケーブル・付属イヤーピースを使用。ロック、ポップス、クラシック、ジャズなど幅広いジャンルで試聴しました。
音質イメージグラフ
音質イメージはこちらです。
比較対象製品
周波数特性
音質評価
凡例
final A6000 の音粒の細かさはどう? 解像度は高い?
一聴して驚かされたのが音粒の驚くべき細かさです。精密に鳴らしているような感覚で、1音1音を丁寧に正確に拾い上げてくれます。特にギター・チェロ・バイオリンといった弦楽器の表現がリアルで、弦が振動する細かな質感まで感じ取れます。解像度・分離感は非常に高く、余韻も引っ張りすぎずパッとスッキリ鳴らしてくれます。
final A6000 の低域は重い? 中高域はどう?
音粒の細かさからフラットでさっぱりとしたバランスを想像しがちですが、低域にもしっかりとした重みがあります。付属のケーブルと単結晶銅素材の組み合わせもあってか、全くフラットというわけではなく低域に程よい存在感があり、ロックでも軽すぎることなく楽しく聴けます。中高域は広がりを感じる傾向で、厚みと抜けのバランスが心地よいです。
空間・音場の広がりは? 定位感はどう?
空間は上下よりも左右への広がりを感じさせるサウンドです。突き抜けるような伸びや深い沈み込みといった過剰な演出はなく、自然な空間感の中で左右に伸びやかに広がります。3.5mm アンバランス接続でも十分な空間の広さがあり、バランス接続への期待も高まります。各楽器・ボーカルの定位はしっかりとしており、どこで何が鳴っているかを明確に把握できます。
高い解像度ながら柔らかい質感: final らしい音の滑らかさ
音粒の細かさと高い解像度を持ちながら、サウンド全体には柔らかく上品な質感が宿っています。輪郭はキリッと鋭いというよりは、滑らかで聴き疲れしません。音の余韻も適度で、もたつかずにテンポよく次の音に進みます。デジタルチックな硬さはなく、生音に近いナチュラルな質感です。
まとめ : 細精・上品・万能。どんな音楽も漏らさず鳴らすイヤホン
final A6000 は、細やかな音粒と高い解像度・分離感を持ちながらも、柔らかく滑らかな質感で上品に仕上げられたイヤホンです。しっかりとした低域の重みと広やかな中高域のバランスが自然で、ジャンルを選ばずあらゆる音楽を楽しめます。特に生の弦楽器や声楽との相性は抜群で、精密さと美しさを両立したサウンドです。
final A5000 / 有線ピヤホン5(Hi-Unit 003-pnk)との比較
今回は同じ final のA5000、価格の近い有線ピヤホン5(Hi-Unit 003-pnk)との比較です。それぞれのレビューはこちらです。


| final A6000 | final A5000 | Hi-Unit 有線ピヤホン5 (Hi-Unit 003-pnk) | |
|---|---|---|---|
| ドライバー構成 | ダイナミック型(f-Core DU) | ダイナミック型(f-Core DU) | ダイナミックドライバー(デュアル磁気回路) |
| インピーダンス | 18Ω | 18Ω | 18Ω |
| 音圧感度 | 101dB | 100dB/mw | 108db |
| 再生周波数帯域 | メーカー情報なし | メーカー情報なし | 20-20,000Hz |
| 参考価格(e☆イヤホン)(価格は変動することがあります) | ¥59,800 税込 | ¥32,800 税込 | ¥57,200 税込 |
3つともダイナミックドライバー1基のイヤホンです。
vs final A5000 : 滑らかさと低域の重みが一段上
A5000 も同じく音粒が細やかで、final らしいクリアなサウンドです。ただ、A6000 はそこに滑らかさが加わっており、より上品で聴き疲れしない仕上がりになっています。A5000 は輪郭がキリッと鋭く、より素直でフラットなバランスです。低域においても A6000 の方が重みと存在感があり、生音再現性の高さという点でも A6000 が一段上に感じます。A5000 のシャープでスッキリとした鳴り方が好みの方にはそちらも十分魅力的な選択です。
vs 有線ピヤホン5(Hi-Unit 003-pnk) : 低域の迫力は有線ピヤホン5、解像度は A6000
有線ピヤホン5はこの3本の中で最も低域の沈み込み・重みが際立ちます。ドラムのアタック感・ベースの躍動感はまさにピカイチで、ロックを聴くなら有線ピヤホン5が最有力です。一方、解像度・分離感は final A6000 の方が高く、細部まで精密に鳴らしてくれます。有線ピヤホン5は余韻と広がり・空気感が濃く、A6000 はクリアでサッパリとした精密さが光ります。どちらか一方が明らかに上ということはなく、好みや聴くジャンルで使い分けるのが理想です。
final A6000 におすすめのイヤーピース・リケーブル例
付属のイヤーピースとケーブルでも十分な完成度ですが、装着感や音質をさらにカスタマイズしたい方向けにおすすめを紹介します。よりフィットを安定させたい方・よりクリアに・よりリッチな空間で楽しみたい方はぜひ試してみてください。
イヤーピース: ELETECH BAROQUE
イヤーピースは ELETECH BAROQUE がおすすめです。付属品同様に背が低めの設計で A6000 の3点保持フィットと相性がよく、独特の形状でフィット感と音の広がりを両立してくれます。サウンド面では自然な明るさが加わり、高域の広がりがより感じられ A6000 のサウンドキャラクターを活かしてくれます。
リケーブル: final シルバーコートケーブル
まず試してほしいのは final 純正のシルバーコートケーブルです。A5000 に付属していたケーブルで、A6000 との組み合わせでも実際に試しましたが非常に相性が良いです。解像度の高さはそのままに、中高域・女性ボーカルの表現がよりリアルに感じられます。コストを抑えながら純粋に音質を引き上げたい方に最適な選択です。
リケーブル: SoundsGood Arianrhod
SoundsGood Arianrhod は音の情報量の多さと空間の広さが印象的なケーブルです。A6000 の細やかな音粒がさらに密度を増し、左右への広がりがより感じられます。若干ケーブルの重さがあり取り回しにやや難ありですが、音のクオリティは確かに一段上のリスニング体験を与えてくれます。

SoundsGoodのケーブルについてはこちらもどうぞ。






final A6000 まとめ
- Qfinal A6000 はどんなイヤホン ?
- A
- コンパクトでシックなブラック×ハードグレイン加工のデザイン
- 極めて細かな音粒と高い解像度・分離感を持つサウンド
- しっかりとした低域の重みと広がりある中高域のバランス
- 滑らかで上品、あらゆるジャンルで楽しめる万能サウンド
- リケーブル対応(0.78mm 2pin)
- 向いている人
- 解像度・分離感の高さを重視する方
- 弦楽器・生楽器の再現性を楽しみたい方
- 幅広いジャンルを1本でカバーしたい方
- 向いていない人
- 低音好き、迫力好き、ボーカル好きな方
- 遮音性が欲しい方
単に解像度が高いだけでなく、柔らかく滑らかな質感で聴き心地の良さも兼ね備えた、紳士のようなイヤホンでした。final が長年磨いてきたドライバー技術と素材へのこだわりが詰まった1本です。Aシリーズ入門の方にも、前作 A5000 からのアップグレードを考えている方にも、ぜひ一度聴いてみてほしい作品です。
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