[提供] TRN ST7 サクッと見れる聴き込みレビュー 2DD+5BA で良バランスな高コスパイヤホン

TRN ST7 イヤホン・ヘッドホン

こんにちは ! 今回は HiFiGo JP 様 より提供いただいた、TRN ST7 のレビューです。低価格ながらも合計7基のドライバー搭載でコスパ良いということで話題になっているイヤホンです。実際に聴いてこれまた綺麗な音が鳴るイヤホンでした ! ぜひ最後までご覧ください。

ゆーき

社会人ソフトエンジニア&オーオタ。オーディオ沼に浸かり始めて数年。解像度の高いイヤホンが特に好み。聴く音楽はJ-POP・ロックが多め。9mm Parabellum Bullet・King Gnu・宇多田ヒカル・福山雅治等々。

ゆーきをフォローする

本サイトはアフィリエイト広告を使用しています。

おすすめポイント

おすすめポイントまとめ
TRN ST7

TRN ST7

  • 良好な装着感
  • 2DD + 5BA のドライバー数で綺麗にまとまった・バランスのいい音が楽しめる
  • リケーブル可能 (0.78mm 2pin)
  • 1万円以下 (HiFiGo にて ¥5,335 (2024/05/26現在))

製品情報

2DD+5BA Hybrid acoustic architecture
10+6mm coaxial dual moving coil
High frequency + Ultra high frequency 5BA combination
Professional Hi-Fi tuning
Ergonomic wearing design

Stunning Hi-Fi sound quality
Smooth and natural multi-driver tuning

Anatomic fit
Ergonomically-designed

Comfortable and sturdy
Ergonomic ear wrap design

Frequency response: 20Hz-20kHz
Sensitivity:112dB
Impedance:30Ω

TRN https://trn-audio.com/trn-st7.html より

一番のポイントは 2DD+5BA というドライバー数ですね。モリモリです。それぞれ以下の構成です。

  • 10mm LCP Low Frequency Diaphragm
  • 6mm Mid-Low Frequency Composite Diaphragm
  • 50060 medium-and high frequency BA unit x 2
  • 30095 high frequency BA unit x 2
  • 30019 high frequency BA unit x 1

これらのドライバーが鳴らす音がうまくチューニングされていることでチグハグ感のないバランスの良い音が楽しめるとのことです。

ちなみに当サイトでレビューした中で多ドライバーといえば GEEK WOLD があります。TRN ST7 はこれらよりも価格帯は下になります。

ギャラリー

TRN ST7 はBlack と White の2色ありますが、今回は White を提供いただきました。

TRN ST7 付属品
TRN ST7 付属品

付属品はこちら。

  • 本体
  • ケーブル (0.78mm 2pin 3.5mmジャック)
  • イヤーピース (Balanced ear tips 3サイズ・T-set ear tips Mサイズ)
  • 他、説明書

最近では上記に加えてケース or ポーチが付いてくるものも多いですがそれはありません。シンプルですね。
イヤーピースは 2種付属しており、白い方の Balanced ear tips は硬めでサラサラな質感です。Mサイズのみ付属している T-set ear tips はしっとりとして軸固め・傘は柔らかめなイヤーピースです。こちらの方が使いやすいです。

TRN ST7
TRN ST7 本体フェイスプレート

こちらが本体です。フェイスプレートはまっさらな白地にロゴが一つとシンプルな見た目です。コロンとツルツルとして可愛い見た目です。ロゴは削っても取れなさそうで安心です。

TRN ST7 本体ノズル
TRN ST7 本体ノズル

裏面は透明なレジンで中身がスケスケです。突起が見えますが、この Ear Fin が耳にフィットしてくれます。ノズルは金属製でフィルターが埋め込まれています。回して取れることはありません。

TRN ST7 接続部
TRN ST7 接続部

ケーブル接続は 0.78mm 2pin で、出っ張りのあるタイプです。NX7 2pin ですね。ですが、一応0.78mm 2pinであれば接続可能ですので、幅広いケーブルでリケーブルできます。

TRN ST7 付属ケーブル
TRN ST7 付属ケーブル

付属のケーブルはもちろん0.78mm NX7 2pinで、4芯銀メッキケーブルです。細く軽いですが、絡まりやすいので注意が必要です。

レビュー

装着感

非常にいいですね ! ピタッと耳にハマってくれます。ピヤホンシリーズのダックテールのような突起と滑らかな形状が耳にスッとフィットしてくれます。素材の関係からか遮音性はそこそこですが音楽を鳴らすと気になりません。音漏れは問題ありません。

音質

(後述しますが、下記はエージング20時間ほどを経ての感想です。)

印象としては、これだけのドライバー数でチグハグさや嫌な尖りがなく、うまくまとまっています。空間の広がりはあまりないですが、広範囲の音をしっかりとカバーして出してくれます。

まず一番印象的なのがきちんとまとまった音ということです。これだけのドライバーを積み(しかも低価格で)ながらも、うまく噛み合って最終的にはまとまった綺麗な音として鳴っているようです。聴きやすい・使いやすいですね。逆にいうとまとまりすぎて地味だとか、エネルギッシュさが足りないとも言えそうです。

音の広がり・空間の広さや音の分離感はそこそこ、価格相応かなと思いました。素直にでもこじんまり気味な印象です。分離感もそこそこでトラック数が多いとちょっと埋もれ気味な感じがありました。ただしこの価格なら十分に思います。

解像度はしっかりとあるので全体的にはぼやけず気持ちよく聴けます。音の輪郭は丸みを帯びた、滑らかなようで、嫌なトゲや刺さりは感じませんでした。寒色よりかは暖色寄りかなと思います。これもまた多ドライバーでうまく調整されているようです。

帯域のバランスも大きな偏りはなくバランスよく聴けます。低・中・高域物足りなさはなく、それぞれ十分に出ています。多少低域・高域の伸びがある弱ドンシャリかなくらいです。

追加のポイントとしてはエージングでしっかりと出るようになったというのもあります。箱田しでは上記よりも薄めでこじんまりとしていて物足りなさを感じたのですが、エージングと共にしっかりと出るよになってきました。箱だしで微妙だと感じてもまずは数時間でも鳴らしてみたほうが良さそうです。

このドライバー数でこの価格でこの綺麗にまとまった音が楽しめるということでコスパいいイヤホンですね。話題になったことも頷けます。

リケーブル・イヤーピース例

付属のケーブルは細く絡まりやすいのと、リケーブルで音の変化がわかりやすいのでリケーブルすることおすすめです。手持ちの中では BIGMANGO Amber、NICEHCK C8s-3 の2本が好みでした。どちらも銀メッキで高域の伸びが良くなるのですが、BIGMANGO Amber の方がより音が柔らかめに、NICEHCK C8s-3の方がよりキリッとした音になるようでした。好みで選んでみてはいかがでしょうか。

イヤーピースは付属の T-set ear tips が使いやすいです。が、別のものも試してみると、TANCHJIM T-APB イヤーピース がよかったです。しっとりとした質感で耳に吸い付きながらも気圧バランス機構によって長時間でも快適に付けていられます。TRN ST7 のようなイヤホン自体のフィット感が高いイヤホンには、常備しておくとおすすめのイヤーピースです。

e☆イヤホン TANCHJIM (タンジジム) T-APB イヤーピース(高音用・低音用 各1ペア)
TRN ST7 + NICEHCK C8s-3 + TANCHJIM T-APB イヤーピース
TRN ST7 + NICEHCK C8s-3 + TANCHJIM T-APB イヤーピース

NICEHCK DB2、水月雨(MOONDROP) 竹 CHU-2との比較

今回は当サイトでレビューした中で1万円未満・リケーブル対応という共通点のある、NICEHCK DB2、水月雨(MOONDROP) 竹 CHU-2 と聴き比べてみました。それぞれのレビュー記事はこちら。

TRN
ST7
NICEHCK
DB2
水月雨(MOONDROP)
竹 CHU-2
ドライバー2DD + 5BA10mmチタンメッキ
グラフェンダイナミック + 1BA
10mm 高性能ダイナミック
インピーダンス30Ω16Ω18 Ω
周波数応答範囲20Hz-20kHz20-20khz15Hz-38kHz
感度112dB107db/mw119dB/Vrms(@1kHz)

スペック表だけ見ると、やはりTRN ST7 のドライバー数は異常ですね。モリモリ・マシマシです。この中では 水月雨(MOONDROP) 竹 CHU-2 だけが 1DD です。TRN ST7のインピーダンスが高めなのも、この中では特徴的です。

聞き比べた印象ですが、TRN ST7 がこの中では帯域ごとのバランスが良く、聴きやすい音だなと思いました。NICEHCK DB2 と 水月雨(MOONDROP) 竹 CHU-2 は多少なりともバランスに味付け(偏り)があり、個性がありますね。TRN ST7 と比べると NICEHCK DB2・水月雨(MOONDROP) 竹 CHU-2 共に若干低域よりな印象です。一方、空間の広がりだったり壮大さというと TRN ST7 はこの中では控えめに感じました。水月雨(MOONDROP) 竹 CHU-2 が特に低域に広がりが感じられます。音の解像度はどれも十分にあり差はあまりなかったですね。

まとめ

TRN ST7 は多ドライバーでかつ解像度もありバランスのいい音が鳴るということでコスパのいいイヤホンだと思います。どなたでもおすすめですが、いつもの1DDや1BAとは一味違ったものを聞いてみたい方、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !

e☆イヤホン TANCHJIM (タンジジム) T-APB イヤーピース(高音用・低音用 各1ペア)
タイトルとURLをコピーしました