SIMGOT EA500 LM は、第二世代 DMDC™ ダイナミックドライバーと3種類の交換可能なノズルを搭載した有線イヤホンです。価格帯は1万円台中盤で、SIMGOT EW200 と EA1000 の中間に位置します。高密度合金製の鏡面ボディに、交換ノズルによって音質の傾向を変えられる自由度の高さが特徴です。
本記事では実際に購入した筆者が内容物・外観・装着感・音質のレビュー、水月雨(MOONDROP) Aria 2 との比較、おすすめのイヤーピース・リケーブルについて記載しています。
SIMGOT EA500 LM まとめ

- QSIMGOT EA500 LM はどんなイヤホン?
- A
- 鏡面仕上げの高密度合金ボディ、高級感のある見た目
- 価格以上に高い解像度と伸びやかな中高域
- 3種のノズル交換で音質の傾向を変えられる
- リケーブル対応 (0.78mm 2pin)
- 向いている人
- 解像度の高いすっきりクリアなサウンドが好みの方
- ボーカルや高域がリアルに聴こえるイヤホンを探している方
- ノズル交換でいろいろな音を楽しみたい方
- 向いていない人
- 低音量感たっぷり・迫力重視の方
- 滑らかでウォームな音が好みの方
他の SIMGOT 製品のレビューはこちらです。




SIMGOT EA500 LM 製品情報
フレキシブルエッジ・リチウムマグネシウム合金ドーム振動板 3種類のチューニング・2 つのターゲットカーブ
フレキシブルエッジ・リチウムマグネシウム合金ドーム振動板
第二世代 DMDCTM 内外デュアル磁気回路デュアルチャンバー・ダイナミックドライバー
3 種類の交換可能な音響ノズル設計
精密で複雑なチューニング・システム
フラッグシップ HiFi の音響性能
高密度合金による頑丈な品質
銀メッキ高純度無酸素銅ケーブル
ゲームや映画鑑賞などオールラウンドに大活躍
快適で安定した装着感
主な仕様
地球世界 https://www.chikyu-sekai.com/?post_type=products&page_id=19410 より
ドライバー 第二世代 DMDC™ 10mm デュアル磁気回路・デュアルチャンバーダイナミックドライバー 振動板素材 リチウムマグネシウム合金複合振動板 周波数帯域 10Hz-50kHz 感度 123dB/Vrms(@1kHz 金色ノズル・赤色リング)
123dB/Vrms(@1kHz 銀色ノズル・赤色リング)
124dB/Vrms(@1kHz 銀色ノズル・黒色リング)インピーダンス 21Ω±15%(@1kHz) ケーブル 銀メッキ高純度無酸素銅 コネクタ 0.78mm 2Pin
名前にもありますが、過去の EA500 からさらに変更・改良されたのがこの SIMGOT EA500 LM ということになります。
大きなポイントはノズル交換システムですが、以前レビューした SIMGOT EA1000 も同じようなノズル交換システムがありました。後述しますが全く同じということでもないようです。
ギャラリー
内容物

付属品はこちらです。
- 本体
- ケーブル (0.78mm 2pin 3.5mm)
- イヤーピース 3サイズ
- ノズル (本体に装着済みも含めて 3種)
- ノズルリング予備
- ケース
- 紙類
この価格帯では標準的なセットです。ケースはハードな作りで余裕のあるサイズなのがいいですね。
付属イヤーピース
イヤーピースはシリコンタイプ 1 種類が 3 サイズ付属します。SIMGOT EA1000 に付属のものと同じようです。
付属ノズル

付属のノズルは以下の3種です。
- ポップ:金色ノズル・赤色リング(真鍮製)
- クラシック:銀色ノズル・赤色リング(ステンレス鋼製)
- インストゥルメンタル:銀色ノズル・黒色リング(ステンレス鋼製)
手で付け替えるだけで音質の傾向が変わります。詳しくはレビューセクションで触れます。
ちなみに、SIMGOT EA1000 (レビューはこちら) も3種のノズルが付属していましたが、呼び名が若干異なります。EA1000 ではポップが銀色ノズル・赤色リング、クラシックが金色真鍮ノズル・クリアリングでした。EA500 LM ではポップとクラシックの呼び名が逆になっているようです。
付属ケーブル

付属のケーブルは銀メッキ高純度無酸素銅ケーブルです。細くしなやかで使いやすいです。ところどころブラックとゴールドで高級感があります。
SIMGOT EA500 LM 本体

こちらが本体です。本体は全体が高密度合金メタルでツルツルピカピカな質感です。鏡面仕上げで映えますね。少しグレー味を帯びており、指紋・傷はそこまで目立たない色合いです。重さは測ると 11g(片側のみ。ノズル込み、イヤーピースとケーブルは含まず)で重さはありますが耳につけると気にならないですね。

本体はフェイスプレート以外もこのように合金メタルでピカピカです。裏側にはそれぞれベントがあります。

ケーブル接続は浅い窪みのある 0.78mm 2pin です。特殊な形でもないので幅広いリケーブルが可能です。
SIMGOT EA500 LM レビュー
SIMGOT EA500 LM 装着感 : 程よいフィット感、遮音性も良好
装着感は良好です。ぱっと見シンプルな形状ですが、程よい大きさが耳をしっかりとカバーしてくれます。qdc SUPERIOR のようにカスタムIEMっぽくフィットするイヤホンほどではありませんが十分フィットし、遮音性も高めです。金属筐体ですが振動が大きいといったこともなく、音漏れも問題ないですね。
SIMGOT EA500 LM 音質 : 高解像度・すっきりクリア、ノズルで3つの顔
試聴環境: 付属ケーブルの 3.5mm 接続で試聴。ポップス・ロック・J-POP を中心に、各ノズルを付け替えながらそれぞれ複数曲ずつ試聴しました。
音質イメージグラフ
こちらが個人的音質イメージグラフです。
比較対象製品
周波数特性
音質評価
凡例
価格以上の解像度と、リアルなボーカル表現
さすが SIMGOT といったところでしょうか、解像度は価格以上に高いですね。EW200 も低価格ながら解像度が高いイヤホンですが、EA500 LM はさらに高く、より明瞭なサウンドです。特にボーカルがリアルで細かな息遣いを感じられます。高音寄りかつボーカルがリアルですが、サ行が刺さるといったことはありませんでした。
EA500 LMの低域はどう? 量感は? キレはある?
全体的にはすっきりめ・あっさりめで余韻もほどほどです。音の輪郭はくっきりしていますが、棘があるほどではなく、ちょうどいい塩梅です。滑らかな音が好き、濃密な音が好きな方には響かないかもしれません。空間はそこまで広くはなく、左右より上下が多少あるかなくらいです。
帯域ごとのバランスとしては大きな偏りはなく、若干高域が強いかなくらいです。幅広く使いやすいバランスですね。低域はほどほどにアタック感があり、しっかりと支えてくれます。個人的には、もっと中高域寄りかなと思いきや案外しっかりと低域が出て嬉しい誤算でした。
ノズル別の違い : ポップ・クラシック・インストゥルメンタルはどう変わる?
ノズルを付け替えることで、同じイヤホンでも音質の傾向がしっかりと変わります。以下はそれぞれのノズルで聴いた印象です。
ポップ(金色ノズル・赤色リング): 柔らかくバランスの良いサウンド
他2つに比べて音が柔らかめになります。(ただし、他のイヤホンと比べるとまだくっきりした音です。)低域も他2つに比べて控えめなので全体的におとなしめでバランスの取れた音ですね。ポップノズルが最も長時間ゆったり聴くのにぴったりです。ローテンポな曲・バラードがいいですね。
クラシック(銀色ノズル・赤色リング): さっぱりダイレクト、モニタリング寄り
一番さっぱりとダイレクトに音を出してくれるようです。ポップノズルよりは低域に強さとキレがあり、音全体が締まります。音粒も硬めにくっきりとしていて、キレと疾走感が強いですね。もっとも味気ないとも言えますが、一番標準的・モニタリング的に聴けるものとも言えます。
インストゥルメンタル(銀色ノズル・黒色リング): 派手でドンシャリ寄り、ロック向き
このノズルは最もドンシャリのような感じで、低域と高域が色濃く強く感じます。クラシックノズルと同様、音は硬めですが、こちらの方がさらに低域と高域が強まり、全体的に派手で味が濃いめになりました。ただし、低域よりは高域の方がやはり前に来るので低音ゴリゴリとまではいかないですね。長時間ゆったり聴くには味が濃くて胃もたれしそうですが、楽しく聴くことができます。ロックもいけますね。
水月雨 (MOONDROP) Aria 2との比較
価格の近い、水月雨 (MOONDROP) Aria 2 と比べてみました。Aria 2 のレビューはこちらです。

| SIMGOT EA500 LM | 水月雨 (MOONDROP) Aria 2 | |
|---|---|---|
| ドライバー構成 | 第二世代 DMDC™ 10mm デュアル 磁気回路・デュアルチャンバー ダイナミックドライバー | 特許構造ダイナミック TiNセラミックドーム 複合振動板 |
| インピーダンス | 21Ω±15%(@1kHz) | 33Ω±15%(@1kHz) |
| 音圧感度 | 123dB/Vrms(@1kHz 金色ノズル・赤色リング) 123dB/Vrms(@1kHz 銀色ノズル・赤色リング) 124dB/Vrms(@1kHz 銀色ノズル・黒色リング) | 122dB/Vrms(@1kHz) |
| 再生周波数帯域 | 10Hz-50,000Hz | 16Hz-22,000Hz (IEC61094,Free Field) |
| 参考価格(e☆イヤホン)(価格は変動することがあります) | ¥15,300 税込 | ¥15,300 税込 |
SIMGOT EA500 LM の方が再生周波数帯域は広いですね。
vs 水月雨 (MOONDROP) Aria 2 : くっきりキリッとした EA500 LM vs しっとり滑らかな Aria 2
共通しているのはボーカルがよりリアル・近くに感じられること、高域が強く伸びやかであることです。どちらも特に女性ボーカルが映えるような中高域の伸びやかさがありますね。
帯域ごとのバランスとしては水月雨 Aria 2 の方がより偏りがないバランスに感じました。SIMGOT EA500 LM は低域がやや控えめに感じますが(ノズルによっては低域が強かったりもしますが)、Aria 2 は満遍なく鳴らすようですね。Aria 2 の方がオールラウンダーに使いやすいといえます。
解像度はやはり SIMGOT EA500 LM の方がありますね。水月雨 Aria 2 も十分解像度はありますが、EA500 LM はさらにもう一段階クリアでした。音の輪郭も EA500 LM はくっきり、Aria 2 は滑らかですので、EA500 LM の方が曇りなく澄み渡っているようでした。
しっとり滑らかな Aria 2、くっきりキリッとした EA500 LM といった印象でした。どちらもいいイヤホンですので好みで選ぶといいと思います。個人的には解像度が高い方が好みですね。
SIMGOT EA500 LM おすすめのイヤーピース・リケーブル
今回は EA500 LM の高解像度と伸びやかな高域をさらに活かすようなイヤーピース・リケーブルの組み合わせ例です。
イヤーピース: 日本ディックス Pentaconn COREIR AL ALLOY
イヤーピースは日本ディックス Pentaconn COREIR -ペンタコン コレイル- AL ALLOY にしました。アルミ合金のコアがあるイヤーピースで、シャープさと艶感をもたらしてくれます。EA500 LM のクリアな中高域と合わせると、よりキリッとした輪郭とシャープな高域が楽しめます。
リケーブル: SoundsGood Nuada
リケーブルは SoundsGood Nuada にしました。こちらは純度99.99% の 4N 純銀線のケーブルです。高域がより伸びやかに艶っぽく聴くことができます。また、3.5mm/4.4mm/2.5mm に切り替えられるプラグ交換式であることでもおすすめなケーブルです。

SIMGOT EA500 LM まとめ
- QSIMGOT EA500 LM はどんなイヤホン?
- A
- 鏡面仕上げの高密度合金ボディ、高級感のある見た目
- 価格以上に高い解像度と伸びやかな中高域
- 3種のノズル交換で音質の傾向を変えられる
- リケーブル対応 (0.78mm 2pin)
- 向いている人
- 解像度の高いすっきりクリアなサウンドが好みの方
- ボーカルや高域がリアルに聴こえるイヤホンを探している方
- ノズル交換でいろいろな音を楽しみたい方
- 向いていない人
- 低音量感たっぷり・迫力重視の方
- 滑らかでウォームな音が好みの方
やはり SIMGOT はどの価格帯でもどこかに価格以上の良さを持っているなと思わされるイヤホンでした。EA500 LM はその高い解像度と、3種のノズルによって音の傾向を変えられる自由度の高さが魅力です。まだ SIMGOT を試したことがない方、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。それではまた次の記事で ! よければ SNS フォローもどうぞ。



