こんにちは ! 今回は SUPERTFZ NO.3 PRO のレビューになります。SUPERTFZ は前回の QUEEN 2023 に続き2つ目になります。NO.3 PRO もまた綺麗な見た目ですが音はしっかり・かつ1万円以下と手頃なイヤホンになっています。こちらもまた購入しましたのでレビュー書いていきます。ぜひ最後までご覧ください。
他の SUPERTFZ 製品のレビューはこちら。
おすすめポイント
製品情報
- 比類なきオーディオパフォーマンス
最大1 0,000 ガウス(1 テスラ)を誇る強力なデュアル磁気回路を搭載したことで、より高い解像度と優れた過渡特性(トランジェント)を獲得。シャープでディテール表現にも富み、臨場感溢れるサウンドを実現します- 音の美しさを解き放つ、φ1 1.4mm 多層カーボンナノグラフェン振動板
- アコースティックガイドホールデザインにより改善されたトランジェント特性
伊藤屋国際 https://www.itohya.jp/pages/no3pro より
ドライバー φ11.4mmダブルマグネティックテスラドライバー 再生周波数帯域 20Hz~40,000Hz インピーダンス 55Ω 感度 110dB
NO.3 PRO は NO.3 (伊藤屋国際ページ) をベースに磁気回路・振動板・ドライバーが更新されたモデルです。スペックとしてはドライバーが更新され、インピーダンス20Ωから55Ωと高めになっています。
ギャラリー
付属品はこちら。なかなかに充実しています。
- 本体
- ポーチ
- ケーブル (0.78mm 2pin 3.5mm)
- イヤーピース 2種(3サイズ・4サイズ)
イヤホンにポーチが付属することは多いですが、このポーチは大きいです。(イヤホン以外に小物入れにも使えます。)
イヤーピースも多いです。合計7セットあり、以下の2種類です。
- 背が高く、ノズル径が小さい
- 背が低く、ノズル系が大きい
本体のフェイスプレートですが、あらまあ、キラッキラです。うっすら SUPERTFZの文字とロゴがそれぞれ浮かびます。
周りを覆っているのは樹脂なので大きめですが軽いです(片側 4g (イヤーピース・ケーブル含まず)でした)。
裏側はクリア樹脂で中身が透け透けです。このあたりは前回の SUPERTFZ QUEEN 2023 と同じですね。
ノズルは回して取れることはありません。
ケーブル接続は出っ張りのある0.78mm 2pinです。NX7 2pin とも言われるものですね。ですが通常の0.78mm 2pinであれば接続できます。
ちなみにケーブルですが、前回の SUPERTFZ QUEEN 2023 と表記は同じで 銀コート OFCケーブル です。同じもののようです。
レビュー
装着感
(もちろん個人差はありますが、)装着感はちょっと惜しいところです。どうも、本体の形状が大きく平たいためか、耳に入れてもうまくフィットしきれていないような印象でした。ですのでイヤーピースは大きめ・背が高めのものを選ぶとなんとかハマりました。最近では3Dプリントシェルでピタッとハマるイヤホンも多く出ているため、ここは惜しいところでした。
イヤーピースさえハマれば遮音性はまずまずで音漏れも問題なさそうです。
本体は軽く、重さは苦にならずに疲れにくいです。
音質
ドライ・クリアな音質というのが一番にくる印象です。低域そこそこ・高域強めの弱ドンシャリな印象でスッキリとしていますね。低域の激しすぎないアタックと高域のキラキラした空間が程よいバランスでなかなかに個性的な音だなと思いました。どうもシンバルが前にくるようです。硬めでクールな音ですね。
男性ボーカルもいいですが、高域寄りのため女性ボーカルがより映えますね。高域、特にシンバルの音の刺さりはギリギリいけるかなといったところで鋭いです。苦手な方はいるかもしれません。
解像度は高く、音のキレ・分離感は高いです。トラック数の多い曲でもごちゃつかず鳴らしてくれます。左右の空間と上への空間も広いですね。
高域よりのバランスでキレあるサウンドがハマる場面・ハマらない場面がありそうです。
カスタマイズ例
イヤーピースはホールド感を高めたいため、AZLA SednaEarfit Crystal にしました。ぺたっとした質感でピタッとハマります。また、3D空間を意識した設計になっているため、NO.3 PROの空間の広さを活かしてくれます。
そのほかのイヤーピースに関してはこちらも参考にどうぞ。
ケーブルは BIGMANGO 墨 が良かったです。クールなドンシャリ傾向を保ちつつ、低域が底上げられ、高域のシャリつきが抑えられ随分と聴きやすくなりました。
他イヤホンとの比較
同じ SUPERTFZ の QUEEN 2023、1万円以下でリケーブル可能ということで SIMGOT EW200 を聴き比べました。それぞれのレビューは以下です。
SUPERTFZ NO.3 PRO | SUPERTFZ QUEEN 2023 | SIMGOT EW200 | |
---|---|---|---|
ドライバー | φ11.4mm ダブルマグネティックテスラドライバー | φ10mmPU+PEEK 複合ドライバー | 10mm高性能デュアルキャビティダイナミックドライバー |
インピーダンス | 55Ω | 32Ω | 16Ω±15%(@1kHz) |
音圧感度 | 110dB/1kHz | 107dB | 126dB/Vrms(@1kHz) |
再生周波数帯域 | 20Hz ~ 40KHz | 20Hz~40,000Hz | 10Hz-50kHz |
参考価格(eイヤホン 2024/02/23現在) | ¥8,780 税込 | ¥2,780 税込(3.5mm) ¥3,080 税込(Type-Cマイク付き) | ¥6,750 税込 |
リケーブル | 可 | 不可 | 可 |
ドライバーのサイズとしては SUPERTFZ NO.3 PRO が大きいですね。インピーダンスも大きいためこの中では鳴らしにくいということになります。
音質の傾向ですが、以下のように感じられました。
- SUPERTFZ NO.3 PRO は 高域よりでクリア・ドライ。硬め・クールで軽やか。
- SUPERTFZ QUEEN 2023 は 低域よりでクリア・ドライ。迫力重視。
- SIMGOT EW200 は 中低域よりでクリア。解像度が高くバランスが良い。
この中では SUPERTFZ NO.3 PRO は最も軽やかで見晴らしのいいサウンドでした。SIMGOT EW200は改めて聴き直すと本体が重く、音もどっしりとして安定した印象です。幅広く使いやすいですね。一方、SUPERTFZ QUEEN 2023 は本体は軽いのに音はクリアで迫力があり、価格は一段階下ではありますが十分良い音です。
まとめ
キラキラした見た目もさることながら、サウンドもキラキラ・シャープな個性的なイヤホンです。音の傾向が好みに合いそうだと思った方はもちろん、ちょっと他のイヤホンに飽きてきた方、一度試してみてはいかがでしょうか。ではまた次の記事で !