こんにちは ! 今回は SUPERTFZ QUEEN 2023 のレビューになります。SUPERTFZ は本サイトでは初登場となります。このブランドも低価格のエントリーモデルからミドルレンジモデルまで幅広い価格のイヤホンを国内にリリースしていますが、この QUEEN 2023 はその中でも エントリーモデル (国内 SUPERTFZ の中で最安)になります。こちら購入して聴き込みましたのでレビューを書いていきます。ぜひ最後までご覧ください。
他の SUPERTEZ 製品もレビューしていますのでそちらもどうぞ。
おすすめポイント
製品情報
- ブランドのクラシックモデルQUEENをエントリークラスへ再構築
QUEENの美しく流麗なデザインや人間工学に基づく高いフィット感はそのままに、樹脂ハウジングの採用やケーブルの着脱構造をオミットするなどコストダウンを図り、SUPERTFZブランドとしての新たなエントリーモデルとして再構築いたしました。- N52ネオジムマグネットと複合ポリマー振動板による空間表現豊かなサウンド
- 耐久性にも優れる銀コートOFCケーブルを採用
- 3.5mmステレオミニに加えてType-C端子のバリエーションも
伊藤屋国際 https://www.itohya.jp/pages/queen-2023 より
ドライバー φ10mmPU+PEEK複合ドライバー 再生周波数帯域 20Hz~40,000Hz インピーダンス 32Ω 感度 107dB
元々あったモデル、QUEEN(伊藤屋国際のページ) から構成を継承しつつも一部コストダウンをすることで低価格を実現しています。
PU+PEEK複合ドライバー (ポリウレタン + ポリエーテルエーテルケトン) を採用しているものは他にも KBEAR Storm (Amazon)、KBEAR Flash (Amazon) 等があります。
マイク付きのType-Cバージョンも用意されているのでスマートフォンに直接接続できますね。
ギャラリー
(3.5mm と USB Type-Cマイク付き がありますが、今回は 3.5mm を購入しました。)
付属品は
- 本体
- イヤーピース 3サイズ
です。低価格な分、シンプルです。が、ケーブルタイが付いていたり、ジャックにカバーが付いていたりと細かな配慮はされていてありがたいです。
本体は樹脂製で非常に軽いです。フェイスプレートはシルバーでクールなデザインですが、このデザインは元の QUEEN を踏襲しています。コネクタ付近には QUEEN の文字が。
明らかにケーブルが取り外すことができそうな雰囲気ですが取れません。(取ろうとしても取れませんでした。) リケーブルできないのは惜しい点ですが、この点もまた低価格に繋がっていると言うことですね。
裏側は透明度が高いクリアな樹脂で中身がスケスケです。中央にある丸いものがドライバーですね。ノズルもまた回して取れそうな雰囲気がありますが取れません。
ケーブルは細くしなやかな銀コートOFCケーブルです。(個人的には銀のケーブルはスッキリとした音質で好みなので高ポイントです。)
レビュー
装着感
細身の形状が耳にフィットし、耳の横からはみ出ず収まります。見た目的にもスッキリでいいですね。さらに本体は軽いのでつけた時の頭との一体感は高いです。遮音性も高いです。音漏れに関しては本体樹脂が軽いので音量を上げると振動で漏れやすいかなと思いました。(外で使えないほどではないです。)
音質
第一印象としては明瞭でクリアな音質に感じました。価格以上に解像度は高く、横空間への広がりも感じられました。音の分離感が高く、見晴らしがいいですね。スッキリとした冬の晴れた日のような感じです。
縦方向の広さはそこそこかなと思いました。低音の沈みこみはありますが、高音の伸びはそこまでなく、スッと引くところは引く印象です。希望をいえばもうちょっとあったほうが好みですが価格を考えれば十分です。
バランスで言うとちょい低域よりで迫力がありつつも、ボーカルは埋もれず細かい息遣いまでしっかり聞き取れます。高域も十分出てキレもありますが他に比べると控えめに思いました。
解像度・分離感高く、そういえば約3000円なんだっけと驚かされる音質です。
カスタマイズ例
リケーブルはできないのでカスタマイズできるのはイヤーピースだけです。
まずおすすめなのは COREIR -コレイル- BRASS です。
元々クリアな QUEEN 2023 をコレイルで聞くとクリアさ・キレ・迫力が増して好みの音質になりました。
SUPERTFZ QUEEN 2023
— ゆーき@clearheadphones (@LL_9_F) January 30, 2024
COREIR BRASS
このシャキシャキ感いいぞ~#マヨナカオーディオ倶楽部 pic.twitter.com/uk1oyB3dTl
取扱元の株式会社伊藤屋国際のアカウントでも紹介されています。
以前ユーザーさんの投稿を見て「まさか同じことをする人がいるとは」と驚いたものですが、#SUPERTFZ QUEEN 2023とCOREIRは実際相性のよい組み合わせです。価格的なアンバランスは否めませんので偶然両方持っているという方は試してみてください。
— 株式会社伊藤屋国際 (@itohya_info) February 7, 2024
※イヤホン約3000円+イヤーピース約4000円(2ペア) pic.twitter.com/IKuVG3Zf9f
しかし言及されているように、イヤホンよりイヤーピースが高いという状況になります。(むしろイヤホンが安すぎでは..)
他には、AZLA SednaEarfit Crystal もおすすめです。空間の広さと低音の迫力を高めてれます。また、ピタッとした質感でグリップ力が高く、より耳にフィットしてくれます。
これらを含むイヤーピースについては以下のページも参考にどうぞ。
他のイヤホンとの比較
同じくらいの価格だと Kiwi Ears Dolce があります。こちらと聞き比べてみました。本サイトのレビューはこちら。
SUPERTFZ QUEEN 2023 | Kiwi Ears Dolce | |
---|---|---|
ドライバー構成 | φ10mmPU+PEEK 複合ドライバー (複合ポリマーダイアフラム) | 10mm LDPダイヤフラム・ダイナミックドライバー |
インピーダンス | 32Ω | 16Ω±10% |
音圧感度 | 107dB | 102±3dB |
再生周波数帯域 | 20Hz~40,000Hz | 20~20kHz |
リケーブル | 不可 | 可(0.78mm 2pin) |
参考価格(eイヤホン 2024/02/11現在) | ¥2,780 税込 (3.5mm) ¥3,080 税込 (Type-C マイク付き) | ¥3,630 税込 |
どちらも軽い本体に1つの複合ドライバーと言う点では似ています。しかし、それ以外ではもちろん違いがあり、一応スペック的には QUEEN 2023 のほうが Dolce よりも高い 40kHz まで出せる と言うことになります。
音質面で言うと以下の印象です。
- SUPERTFZ QUEEN 2023 は 低域よりでクリアで分離感があり、ソリッドな印象。解像度が高い。
- Kiwi Ears Dolce は 低域よりでまろやか、ウォームな印象。解像度はそこそこ。
どちらかが上とかではなく傾向が違うので好みによると思いますが、SUPERTFZ QUEEN 2023 のほうが個人的には好きです。(リケーブルできないのは惜しいところですが)
まとめ
いかがでしたでしょうか。これまで低価格のイヤホンも紹介してきましたが、さらに低価格でこれまたいいイヤホンが出てきました。スッキリした、クールな見た目とクールな音が好みな方は一度試してみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました。それではまた次の記事で !