[提供] SUPERTFZ FORCE 1C サクッと見れる聴き込みレビュー 鮮やかコンパクトボディで濃厚な音

4.5
SUPERTFZ FORCE !C イヤホン・ヘッドホン

こんにちは ! 今回は 株式会社伊藤屋国際様 より提供いただいた、SUPERTFZ FORCE 1C のレビューです。本サイトで SUPERTFZ は7本目の記事になりました。SUPERTFZ といえば前回の AQUARIUS がかなりの変化点に感じましたが、今回の FORCE 1C はさらにこれまでのSUPERTFZとは一味も二味も違うイヤホンになっています。ぜひ最後までご覧ください。

本サイトでレビューしている SUPERTFZ 製品はこちら。

ゆーき

社会人ソフトエンジニア&オーオタ。オーディオ沼に浸かり始めて数年。解像度の高いイヤホンが特に好み。聴く音楽はJ-POP・ロックが多め。9mm Parabellum Bullet・King Gnu・宇多田ヒカル・福山雅治等々。

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おすすめポイント

おすすめポイントまとめ
SUPERTFZ FORCE !C

SUPERTFZ FORCE 1C

  • 豊富なカラーバリエーション(7色)
  • 小型で滑らかな形状が耳に馴染む
  • 滑らかな音粒、程よい余韻、豊かで広がりのある中低域、抜けのいい高域
  • リケーブル可能(0.78mm 2pin)
  • ¥ 9,800 (税込) (Amazon 2024/07/23現在)

製品情報

SUPERTFZ カナル型イヤホン「FORCE 1C」について

国内最大級のオーディオ・ビジュアルアワードVGP2024 SUMMERにおいて、インナーイヤー型ヘッドホン(1万円以上1.5万円未満)部門で受賞をした同社の「FORCE 1」をベースに、POPS系楽曲をベンチマークとして新たなチューニングを施しました。ステージモニターとしての利用も想定して開発されたオリジナルモデルに対して、リスニング用としてカジュアルに普段使いしやすいような音質傾向に仕上げました。

φ10mmチタンコートPET振動板を搭載

3Dプリントされたフロントキャビティ

交換可能なOFC(無酸素銅)ケーブルを採用

個性的な全7色のカラーバリエーション

  • ドライバー
    φ10mmチタンコートPETドライバー(ダイナミックドライバー)
  • 再生周波数帯域
    10Hz~25,000Hz
  • インピーダンス
    18Ω
  • 感度
    106dB/mW
  • ハウジング素材
    樹脂
  • ケーブル
    高純度OFCケーブル 着脱式 2Pin 0.78mm
  • ケーブル長
    約1.2m
  • プラグ
    φ3.5mmプラグ
  • 重量
    約28g(本体+ケーブル)
伊藤屋国際 https://www.itohya.jp/products/supertfz-force1c?variant=49354777559339 より

立ち位置的には 同じ SUPERTFZ FORCE 1 のリチューニングモデルということになります。見た目もガラッと変わり、イヤホンではなかなかない7色から選べるのもポイントです。

ギャラリー

SUPERTFZ FORCE 1C 7色展開ですが、今回はブルーを提供いただきました。

SUPERTFZ FORCE 1C  付属品
SUPERTFZ FORCE 1C 付属品

付属品はこちらです。

  • 本体
  • ケーブル (0.78mm 2pin 3.5mmジャック)
  • イヤーピース (2種3サイズ)
  • ポーチ
  • クロス
  • ポストカード
  • 説明書類

前回の AQUARIUS に続き、鮮やかなティファニーブルーの外箱・ポーチ・クロス(と、美女ポストカード)が付属しています。この価格では標準的ですね。

イヤーピースは2種3サイズ付属しますが、軸太め・背低めのものと、軸細め・背高めのものがあります。後者の方がより低域が強まります。サラッとした質感でこれまでのSUPERTFZに付属のものと似たような質感です。ただし、これまで白かティファニーブルーだったので黒は初かなと思います。

SUPERTFZ FORCE 1C 付属ケーブル
SUPERTFZ FORCE 1C 付属ケーブル

付属のケーブルもこれまでのSUPERTFZとは異なり黒でクールなケーブルです。高純度無酸素銅のケーブルです。弾力があり若干の癖はありますが使いやすいです。(黒は使いやすくて好きですね。)

SUPERTFZ FORCE 1C
SUPERTFZ FORCE 1C 本体

こちらが本体です。フェイスプレートは多層セルロイド仕上げで個体ごとに異なる模様になっています。その上からSUPERTFZ のロゴが映えますね。しかも7色あるので好みの色でただ一つの個体を選ぶことができます。

本体はかなり小さめで片側4gと軽量です。耳の小さな人でもつけやすいサイズです。

SUPERTFZ FORCE 1C 本体
SUPERTFZ FORCE 1C 本体

本体はノズルも含めて樹脂製です。黒い樹脂というと qdc SUPERIOR(レビューはこちら)、GEEK WOLD GK20(レビューはこちら)と似た質感・触り心地です。3Dプリントによる形状は滑らかで耳にフィットするようになっています。レビューでも触れますが、実際付け心地はいいですね。

SUPERTFZ FORCE 1C 接続部
SUPERTFZ FORCE 1C 接続部

ケーブル接続はほぼフラット(1mmほどの出っ張りがある)0.78mm 2pinです。これまでのSUPERTFZはNX7 2pin(出っ張りのある2pin)だったのでこれは個人的には嬉しいポイントです。(フラットは使いやすい。)

レビュー

装着感

滑らかな形状が耳にスッとフィットしてくれます。非常にいい装着感ですね。そこまで大きくもなく、耳への収まりがいいです。耳から横に飛び出たりもしないです。遮音性も高く、音漏れも問題ないですね。イヤーピースを深く入れすぎるとノズルが耳に直に当たる恐れがあります。イヤーピースは深く刺しすぎないのがコツです。

音質

滑らかな輪郭と繋がり、空気感まで鳴らす・余韻多めの音、厚みのある中低域、抜けのいい高域が印象的です。

まず一聴して驚いたのが、これまでの SUPERTFZ のドライ・クリアな音とは大きく異なり、全体的に滑らかで余韻のある音であることです。筆者はこれまで SUPERTFZ のイヤホンを6本レビューしてきましたが、(もちろんそれぞれ違いはあるものの)共通してしてクリア・ドライな印象でした。しかし今回の FORCE 1C は音の輪郭や立ち上がり・下り・繋がりが滑らかで耳馴染みのいい音を鳴らしてくれます。今までのSUPERTFZだとなんか刺さる・キンキンするといった方にもこのFORCE 1Cはお勧めできます。滑らかながらも解像感はあり、テンポが早い曲でももたつかずに聴くことができます。しかし裏を返すとキレや疾走感はこれまでのSUPERTFZよりは弱めかなと思いました。音数の多いアニソンとかはFORCE 1C以外のSUPERTFZ の方が得意な印象ですが、幅広いジャンルで楽しく聴くことができます。

帯域ごとのバランスとしてはやや中低域よりに感じました。低域は厚みと広がりがあり、広くしっかりと支えてくれるようです。ボーカルもやや前に、近くに感じられます。確かにポップスを楽しく聴くのにいいバランスですね。高域も十分出ており、先に書いた余韻も相まって抜けのいい高音です。滑らかな音で刺さることもなく快適に聴けます。空間はほどほどでそこまで広くはなさそうでした。低域に厚みがあるのでロックも迫力がありますね。

個人的には SUPERTFZ の中でもまたさらに変化球が来たなという感じですが、これもまたいいバランスに仕上がっていると思います。

イヤーピース・リケーブル例

SUPERTFZ FORCE1C の豊かで広がりのある低域を活かすイヤーピース・リケーブルにしてみました。

イヤーピースは radius ディープマウントイヤーピース ZONE にしました。FORCE 1Cはイヤホン本体が密着してノズルが奥に入るので ディープマウントイヤーピース ZONE がさらにピタッと密着して低音を高めてくれます。

リケーブルは SoundsGood Livyatan にしました。本サイトでも何度か登場しています。銀メッキ無酸素銅線+高純度単結晶無酸素銅線で全体を底上げしてくれますが個人的には広がりが増す印象です。FORCE 1C の低域の広がりを増やしてくれます。

SUPERTFZ FORCE 1C + radius ディープマウントイヤーピース ZONE + SoundsGood Livyatan
SUPERTFZ FORCE 1C + radius ディープマウントイヤーピース ZONE + SoundsGood Livyatan

SUPERTFZ AQUARIUS, LIVE 1 PRO GTとの比較

今回は 同じ SUPERTFZ でも価格の近い、AQUARIUS、LIVE 1 PRO GT、NO.3 PRO と比較してみます。それぞれのレビューはこちら。

(左から)SUPERTFZ FORCE 1C、AQUARIUS、LIVE 1 PRO GT
(左から)SUPERTFZ FORCE 1C、AQUARIUS、LIVE 1 PRO GT
SUPERTFZ
FORCE 1C
SUPERTFZ
AQUARIUS
SUPERTFZ
LIVE 1 PRO GT
ドライバーφ10mmチタンコートPETドライバー(ダイナミックドライバー)φ11.4mmダブルマグネティックサーキット多層ナノスケールドラ
イバー(ダイナミックドライバー)
φ11.4mmダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバー(ダイナミックドライバ)
再生周波数帯域10Hz~25,000Hz20Hz~40,000Hz20Hz~40,000Hz
インピーダンス18Ω50Ω55Ω
感度106dB/mW107dB110dB
参考価格(Amazon 2024/07/22現在)¥9,800 税込¥11,800 税込¥8,800 税込

1万円近辺の3機種です。どれもダイナミックドライバー1基ですが、FORICE 1Cだけサイズの異なるチタンコートPETドライバーです。再生周波数は FORICE 1C だけ最大25kHz、インピーダンスが他2機種よりも小さい18Ωと、他2機種との違いがあります。

聴き比べた印象ですが、やはり滑らかで余韻のある点が FORCE 1C と他2機種との一番の違いです。FORCE 1Cを聞いた後に他を聞くとあっさり目・軽め・クリア・ドライな印象になり、同じ曲でもガラッと変わります。FORCE 1Cは滑らかで濃厚な・厚みのある音を聴かせてくれますね。

低域の広がり・厚みも FORCE 1C がこの中では一番ですね。他2機種もそこそこありますが、高域寄りのバランスなので低域は控えめに感じます。迫力があるのもFORCE 1Cのほか2機種との異なるポイントです。

ただし解像感・空間の広さは他2機種の方があります。解像感は AQUARIUS > LIVE 1 PRO GT > FORCE 1C の順に感じました。音数が多くなると他2機種のスッキリドライな音の方が捌ききれているようで、FORCE 1Cはややもたつきを感じました。
空間の広さは大きい順に LIVE 1 PRO GT > AQUARIUS >= FORCE 1C といった印象です。LIVE 1 PRO GTはさすがといったところで左右への広がりが顕著です。AQUARIUS と FORCE 1C は大きな差ではないものの、やや AQUARIUS の方があるように感じました。

FORCE 1C はやはり他のSUPERTFZとは異なる印象です。滑らかない音、厚みのある低域が好きなら FORCE 1Cがお勧めです。

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まとめ

豊富なカラバリもポイントですが、小さなボディで滑らかながらもパワフルな音を鳴らしてくれるイヤホンですね。価格的に初心者にもお勧めできます。好きな色でさらにカスタマイズして楽しめるのがいいですね。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !

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