こんにちは ! 今回は DUNU TITAN S2 の購入・使用レビューです。DUNU は本サイトでは HAYABUSA ULTRA に続き2つ目になります。HAYABUSA ULTRA では充実し過ぎている付属品と驚異的な解像度に驚かされました。今回の TITAN S2 はより低価格なエントリーモデルですが果たしていかがなものか、ぜひ最後までご覧ください。
本サイトでレビューしている他の DUNU製品はこちらです。
DUNU TITAN S2 おすすめポイント
DUNU TITAN S2 製品情報
DUNU TITAN S2
コア
デュアル・チャンバー・ デュアル・マグネティック・サーキット 高性能ダイナミック・ドライバー剛性と柔軟性
高剛性ドーム+フレキシブル・ サスペンションサラウンド複合振動板パワー
デュアル磁気回路システムの エネルギーを解き放つクラフトマンシップ
頑丈なクロムメッキの オールメタル・キャビティ利便性
DUNU Q-Lock Mini シリーズ 交換プラグシステム伝導
衝撃吸収メッシュ付き4芯OCC銅& 銀メッキOCC混合ケーブルエクスパンション
Standard 0.78 2Pin ConnectorsConsideration
多彩なアクセサリーブランド:DUNU
型番:TITAN S2
重量:17.2g
周波数応答: 5 Hz – 40 kHz
インピーダンス:16Ω at 1 kHz
感度:107 dB / mW (@1 kHz),125 dB / Vrms (@ 1 kHz)
THD:<0.3% @ 1 kHzダイナミック・ドライバー:
フレキシブル・サスペンション・コンポジット・ダイアフラムを備えた 高剛性ドーム、デュアル磁気回路、デュアル・チャンバー・ ダイナミック・ドライバー・ユニットキャビティマテリアル: 高密度クロームメッキ合金
DUNU Japan https://dunu.jp/titans2.html より
ケーブル: 4ストランドOCC銅線および銀メッキOCC銅リッツ線
ケーブル長: 1.2m ± 0.1m コネクタ: 0.78 2 Pin コネクタ
プラグ: Q-Lock Mini インターチェンジブルプラグ
3.5mm Single-Ended と4.4mm Balanced プラグ付属
DUNU TITAN S2 は DUNU TITAN シリーズの2024年最新モデルです。名前的には DUNU TITAN S の後継ということになるのかなと思います。
デュアル磁気回路による駆動のしやすさ、高剛性ドームと複合振動板によるシームレスな音楽再生等、ドライバユニットにさまざまなコア技術が詰め込まれているとのことです。

ギャラリー

付属品はこちらです。
- 本体
- ケーブル (0.78mm 2pin) ジャック切替対応
- 3.5mm ジャック(開封時はケーブルに装着済み)・4.4mm ジャック
- イヤーピース 4種
- セミハードケース
- クリップピン
HAYABUSA ULTRA でもそうでしたが、DUNU TITAN S2 も付属品が豊富です。入れすぎです。
ケースも大きめでしっかりしたセミハードなものなので付属品含めて保管できます。
クリップも付いているのでケーブルの固定に使うことができます。

付属のイヤーピースは4種も入っています。せいぜい2種あればいいところを、これも豊富すぎですね。
左から、以下のイヤーピースです。
- Atmosphere Enhancement Eartips
軸が硬めで太め、低域増強 - Candy Eartips
軸が硬めで細め、臨場感と密度のあるボーカル - Balanced Eartips
軸が柔らかめで太め、バランスの取れた素直なサウンド - S&S Eartips
全体が柔らかシリコンで円柱型、より響きのあるサウンド
DUNU HAYABUSA ULTRA に付属していたものと Atmosphere Enhancement Eartips 以外の 3つは同じですね。Atmosphere Enhancement Eartips に関しては開封時にも本体に付属していたことから低域を増強してまずは聴いてほしいということかなと思われます。

付属のケーブルは 0.78mm 2pin で 3.5mm/4.4mm の切替ができるものです。
ケーブルの質感も変わっていて、半分は編み込み、半分は衝撃吸収メッシュで覆われてホースのような太いものになっています。太いので若干のクセはありますがまあまあ使いやすいです。
ジャックは HAYABUSA ULTRA のものと同じく道具を使わずに手だけで回して付け替えができるものです。簡単でいいですね。

そしてこちらが本体です。オールメタルでクロムメッキが施され、シルバーにレッドのポイントが映えますね。TITAN という名前ですがチタン製ではない合金製とのことです(DUNU Japan のポストより)。形状のおかげか指紋もそこまで目立たないです。
金属筐体ということで多少重みはありますね。測ってみると片側本体のみ(ケーブル、イヤーピース含まず)で 9g でした。

裏側もこのようにオールメタルです。ノズルが赤いのもまた妙にかっこいいですね。ノズルはフィルターで塞がれ、固定されており、手で回して取れるといったことはありません。

本体のケーブル接続は浅い窪みのある 0.78mm 2pin です。幅広いリケーブルが楽しめます。

レビュー
DUNU TITAN S2 の装着感
小型の本体が耳に入り込むタイプで、イヤーピースを大きめにすれば問題ないですね。角張った出っ張りが痛いかなと思いきやそうでもなく、一度スッとはめれば長時間使える装着感です。遮音性も高いです。音漏れはまずまずですが普段使いには問題なさそうです。
DUNU TITAN S2 の音質
サウンドは解像度が高いながらも滑らかな輪郭、グッと力強い低域、キリッとした高音が印象的です。
解像度が高めでボヤけた感じがなく聞くことができます。この価格帯では高い方だと思いました。しかし音の輪郭は滑らかで棘がなく、妙に耳障りがいい音ですね。HAYABUSA ULTRA はそれはもうキリッキリッな音でしたが、DUNU TITAN S2 はその低価格番というよりかは傾向が異なるもののように感じました。やや硬めの音とも言える音ですね。
バランス的にはやや低域寄りでそこまで大きな偏りは感じませんでした。低域は深さはほどほどですが力強い弾むような弾力があり、テンポよく楽しく聴けます。この低域のおかげか、硬めであっても、音の厚み・圧・パワフルさがあり、元気な音として聴くことができます。
高域は伸びよく、鋭さよりも滑らかさがあり刺さるといったこともありません。他のイヤホンだとキンキンとして刺さるような場面でも刺さりにくいのがDUNU TITAN S2の良さとも言えます。
ボーカルもクリアに聴けますが、他のイヤホンにあるような、特段ボーカルが近いという感じではないかなと思います。そこも含めて偏りなくバランスがいい印象です。
音の空間は上下はそこそこでむしろ左右に広さが感じられました。低域の深い沈み込みや高域の天井がない伸びやかさを求める方には向かないかなと思います。左右に関しては付属のケーブルで4.4mmバランス接続にしたとき、より感じられますのでおすすめです。
余韻は少なめでテンポが早い曲でももたつかずに聴くことができます。バランスも大きな偏りがないのであらゆるジャンルで、ロックでも、バラードでも、ポップスでも、オーケストラでも迫力あるサウンドが楽しめるイヤホンだと思いました。

イヤーピース・リケーブル例
今回は キレ・クリアさをしっかり目にするようなカスタマイズにしてみました。
イヤーピースは Victor スパイラルドットProイヤーピース にしました。こちらはVictor スパイラルドットシリーズの最新モデルです。イヤーピースの内壁に特殊なドットを配置したものでよりクリアなサウンドを聴くことができます。また、素材は柔らかなシリコンで TITAN S2 の装着感もグッと高まります。

リケーブルは BIGMANGO 墨 が好みでした。銀メッキということで中高域の伸びが良くなるのですが、低域もしっかりと量感があり、全体的に迫力を底上げしてくれるような印象でした。見た目も黒で合わせやすいですね。


DUNU TITAN S2 と SIMGOT EA500LM の比較
今回は直近レビューしてDUNU TITAN S2と価格も近い、SIMGOT EA500LM との比較しました。SIMGOT EA500LM のレビューはこちらです。
DUNU TITAN S2 | SIMGOT EA500LM | |
---|---|---|
ドライバー | デュアル・チャンバー・ ダイナミック・ドライバー・ユニット | 第二世代 DMDC™ 10mm デュアル 磁気回路・デュアルチャンバー ダイナミックドライバー |
インピーダンス | 16Ω at 1 kHz | 21Ω±15%(@1kHz) |
音圧感度 | 107 dB / mW (@1 kHz) | 123dB/Vrms(@1kHz 金色ノズル・赤色リング) 123dB/Vrms(@1kHz 銀色ノズル・赤色リング) 124dB/Vrms(@1kHz 銀色ノズル・黒色リング) |
再生周波数帯域 | 5 Hz – 40 kHz | 10Hz-50,000Hz |
参考価格(eイヤホン 2024/07/15 現在) | ¥14,960 税込 | ¥15,300 税込 |
どちらも1万5千円ほどの製品です。スペック表上ではドライバーがどちらもダイナミックドライバーであり、そのほかの数字でも、インピーダンスと音圧感度がEA500LMの方が大きめであるくらいです。
聴く比べた印象ですが、迫力や音の厚みでは DUNU TITAN S2 の方がありますね。TITAN S2でロックを聴いた後に同じ曲を SIMGOT EA500LM で聴くといい音ではありますが何か物足りなさを感じました。ロック、男性ボーカルを楽しく聴くなら DUNU TITAN S2 が合いますね。逆に女性ボーカルであったりローテンポな曲をしっとりと聴くのであれば SIMGOT EA500LM の方がいいですね。
解像度という点では SIMGOT EA500LM がやや上ですかね。音粒のクリアさ、明瞭さが EA500LM の方があり、よりくっきりとしたサウンドです。DUNU TITAN S2 も十分解像度があり明瞭ではあるのですがやはり角が丸く、滑らかさがあります。DUNU TITAN S2 は聴き疲れしにくいとも言えます。


DUNU TITAN S2 まとめ
DUNU TITAN S2は1万5千円ほどながら豊富な付属品、豊富なイヤーピース、3.5mm/4.4mm両対応のケーブルと至れり尽くせりなパッケージです。本体のサウンドも迫力と滑らかさを併せ持った上質な音でした。これからオーディオ沼に入る方もすでに浸かっている方にもおすすめできる製品かと思います。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !



