こんにちは ! 今回は MONDO BY DEFUNC MONDO Over-Ear (モンド・バイ・デファンク モンド オーバーイヤー) の購入レビューです。”MONDO BY DEFUNC” は2024年に日本での一般発売を開始した新進気鋭のブランドであり、その第1弾として発売されたのが MONDO Freestyle と今回購入した MONDO Over-Ear です。なかなか個性あるヘッドホンでしたので、ぜひ最後までご覧ください。
ポイントまとめ
MONDO BY DEFUNC MONDO Over-Ear
- ポップな見た目と安定した装着感
- 高い遮音性
- 迫力の重低音とクリアな中高域が両立されたサウンド
- マルチポイント対応
- 音量調整が粗め
製品情報
デュアルドライバーとオリジナルアプリ内のEQ設定によって、クリアかつファットなサウンドを楽しめるほか、あなた好みのサウンドを自由にカスタマイズ。
オリジナルのソフトパッドフォームを用いたイヤーパッドは、音漏れのしづらい高い密閉感を実現しつつ、長時間でも心地よい装着感を提供します。
付屈のカールコードオーディオケーブルでの有線接続も可能です。遅延を気にすることなくDJなどにも活躍できるアイテムです。
2つのフィジカルコントロールノブで直感的な換作が可能不要な操作ミスなどのストレスから解放されます。
eイヤホン https://www.e-earphone.jp/products/detail/1603081/3768/ より
MONDO BY DEFUNC は スウェーデンのオーディオ関係の
- Monza Music Entertainment
- Dopest
- defunc
の3社によるオーディオブランドです。
日本でのローンチも元々はクラウドファウンディング(https://greenfunding.jp/lab/projects/8059) で行い、のちに一般発売されました。
製品自体はヘッドホンではあまりないデュアルドライバー構成というのが特徴的ですね。ビジュアルも後述しますがポップで個性的です。
ギャラリー
MNG !
— ゆーき@clearheadphones (@LL_9_F) April 3, 2024
MONDO BY DEFUNC
モンド オーバーイヤー
スケスケのスケルトンとドカドカの低音に惚れて…
外でつけるかはあれですがいい音ですぜ pic.twitter.com/QAnHMY5Qh0
MONDO Over-Ear は ブラック・グレージュ・トランスペアレントの3色がありますが、トランスペアレントを購入しました。
購入当時のポストですが、まず外箱が(スニーカーとか入っているんかなくらいに)ポップでオシャレですね。スウェーデン発ということもあってか、なかなかなかったポップさです。
付属品はこちら。
- 本体
- 3.5mm 3極 – 3.5mm 3極 ケーブル
- USB Type A to C ケーブル
- ポーチ
- 紙類
まずは、トランスペアレントの本体がまあ独特ですよね。イヤホンやスマホはトランスペアレントな製品が最近他者から出てきていますが、ヘッドホンはなかなかなかったです。スケルトンはいいですよね!
レトロ感もある付属のケーブルはカールタイプで約80cmまで伸びます。
ポーチもまた外箱同様、パキッと明るいオレンジでポップ・オシャレです。
L/R表記はこちらに記載がありました。イヤーパッドは十分に厚くもっちりとしているので装着時も優しくフィットします。
両サイドのアジャスターはシルバーでここも良いアクセントになっています。無段階でヌルッと伸び縮みして固定されます。微調整もできるので使いやすいです。
左右のパッドの表面はクリア樹脂でツルツルとした質感です。それぞれよく見ると、左右にドライバー・左にバッテリー・右にチップと各種部品の接続部分が配置されているようです。こういった基盤は見てると面白いですね。
各種操作と接続はすべて右に配置されています。
- ボリューム操作ノブ : 上下にスライドで音量操作・上にスライド&5秒維持でペアリングモードIN
- ダイヤルボタン : 長押しで電源ON/OFF・右回り/左回りで曲送り/曲戻し・2回押しで受話/終話・長押して着信拒否・3回押しで音声アシスタント起動
- USB Type C (充電)
- 3.5mm オーディオジャック
最近のヘッドホンはボタンだったりスワイプ操作でこれらの操作をするものが多いです。MONDO Over-Earのノブ操作・ダイヤル操作はレトロ風味があって面白いですね。
右パッドにはLEDインジケータがあり、起動中は常に白点灯・充電中は点滅します。
レビュー
Xperia 1 II、aptX HD で使用しています。
使用感
接続
有線で聴きたい場合は若干の手間があります。というのも、電源ONかつ、Bluetooth接続がない状態でのみ有線で再生できるようになっています。電源OFFでケーブルだけ接続しても音が出ませんでした。バッテリーがないとケーブル刺しても再生できないのは惜しいところですね。
マルチポイントも可能です。1台だけ接続時は他機器からもBluetoothペアリング可能な状態になっているのでそのままペアリングすれば2台同時接続されました。または、ボリュームボタンを上に5秒ほど押しているとペアリングモードに入ります。音楽再生を切り替える際は、再生している方を先に止めてからもう一方を再生する必要があります。止めないと音声が途切れ途切れになってしまいますので注意が必要です。
コントロール
音量操作・曲送りを物理操作でできるのはわかりやすくていいですね。特にダイヤルをカチッと回すことで曲送り・曲戻しをできるのは面白いですね。
音量操作は調節幅が大きめで少し扱いにくいかなと個人的には思いました。プレイヤー・曲にもよりますが、もう一段階細かく調節できるとありがたいですね。(大きすぎ・小さすぎの間が欲しい時があります。) 昨今のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンはもっと細かくできるのでここはアップデートで改善できたらしてほしいポイントです。
アプリ
スマホアプリに対応しています。
Androidで使用していますが、どうも、会員登録しないと使えないようでした。(こういったコンパニオンアプリは会員登録不要なものがほとんどです。)
アプリでできる主なことは以下です。
- ヘッドホンでできる操作(曲送り・曲戻し・音量調整)をスマホから操作
- イコライザー
- FW Update
- ヘッドホンを探す (接続されていた地点をマップ上で確認)
イコライザーも設定できますが、イコライザーをONにすると少し音がぼやけるようで、設定しないのが一番よかったです。
装着感
装着感は良好です。頭と耳の接地面は柔らかなクッションで覆われているので圧迫感はそれほどありません。側圧も弱すぎず強すぎずで丁度よく、装着した時の頭との一体感が生まれていい感じです。見た目的にも、装着時は横にそれほど飛び出ずスッキリです。これなら歩きながらでも付けていられそうです。遮音性も高いですので、ノイズキャンセリングがなくともある程度は没入できます。長時間でも行けそうですが、(ヘッドホンの宿命ですが)ムレが気になる場合は別途カバーを使うのがいいですね。
EarProfit は ハウジングを避けてパッドだけを覆うので音質への影響も少なく、人気のシリーズでおすすめです。
(EarProfit であれば XM60 がぴったりです。)
音質
厚く迫力のある重低音とスッキリとした中高域が合わさった、面白いサウンドですね。
一聴してまず前面に来るのが迫力の重低音です。デフォルトの EQ オフでも広く重い低音が全体を支えます。(個人的には Zepp のライブ会場を思い出すような迫力でした。) ただし、ともかく低音が広くボワっとするためそもそもの好みに合わなかったり、曲に合わなかったりというのはあると思いました。
一方、中高域はクリアでスッキリとしています。ここがデュアルドライバーの モンド オーバーイヤーの面白いところで、重低音一辺倒ではなく、中高域も埋もれずに各帯域をしっかりと聴かせてくれます。迫力がありながらも破綻しておらず、ボーカルもベースに埋もれずに聴くことができます。女性ボーカルも楽しく聴くことができますね。
解像度も十分あります。低域が広く余韻が多めなウォームな音で、中高域は余韻少なめなクールな印象でした。
迫力マシマシでテンションを上げてくれ、それでいて繊細な一面もあり、独特な面白みのある、クセになるサウンドだと思います。
有線接続で聴くと、ワイヤレスで聴いた時の迫力は抑えられ、少しあっさりしたような印象です。これはこれでいいですが、やはりメインのワイヤレスの音がいいですね。
他イヤホンとの比較
今回は モンド オーバーイヤーと 共通点のある Hi-Unit 002-pnk ピッドホン2 と聴き比べてみました。
ピッドホン2 のレビューはこちら。
MONDO BY DEFUNC MONDO Over-Ear | Hi-Unit 002-pnk ピッドホン2 | |
---|---|---|
ドライバー構成 | デュアルドライバー 40mm , 10mm | φ40㎜ダイナミックドライバー |
Bluetooth Ver. | Bluetooth®5.2 | Bluetooth®5.0 |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX、aptX HD | SBC、AAC、aptX、aptX HD |
ノイズキャンセリング | なし | なし |
装着検出 | なし | なし |
マルチポイント | 対応 | 対応 |
再生周波数帯域 | 20 – 20kHz | 20 – 20kHz |
重量 | 275g | 225g (こちらで計測) |
参考価格 (eイヤホン 2024/04/21 現在) | ¥34,800 税込 | ¥34,380 税込 |
こうして並べると基本的な機能はほぼ同等で実は共通点の多い2機種です。ドライバーが 40mm + 10mm なのか、40mm 単一なのか、重さの違いがあるくらいですね。
聞き比べた時の印象は以下です。
Hi-Unit 002-pnk ピッドホン2 は解像度が高く、バランスがいいですね。こちらも迫力があるヘッドホンではあるのですが、モンド オーバーイヤーほどではありません。(というよりはモンドの迫力がありすぎる。) 原曲のバランスを保ちつつ、迫力、加えてクリアな解像度が足された、使いやすいヘッドホンですね。モニター的な聴き方をするのであればピッドホン2の方がいいでしょう。さらには有線でも無線でも音質が損なわれないような調整がされているのも使いやすいポイントですね。
MONDO BY DEFUNC MONDO Over-Ear はとにかく低音の重み、広さがプラスされたようで、迫力はこちらの方が上です。ただし先述したように好みや曲は選ぶと思うので、ハマる時にはとことん楽しい音です。音の解像度はピッドホン2の方が若干上かなといったところです。音の空間の広さはこちらの方が広いですね。多めに盛られるものの、よりライブ感・迫力を求めるのであればモンド オーバーイヤーがいいですね。
まとめ
MONDO BY DEFUNC MONDO Over-Ear は ビジュアルもさることならがサウンドもなかなかに面白いヘッドホンかと思います。使い勝手が若干粗い点もありますが、個性ある良い製品ではないでしょうか。興味持たれた方、ぜひ一度試してはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !