SUPERTFZ MY LOVE GT サクッと見れる聴き込みレビュー 美麗な見た目とドライ・クリアのある音で楽しむイヤホン

4.0
SUPERTFZ MY LOVE GT イヤホン・ヘッドホン

こんにちは ! 今回は SUPERTFZ MY LOVE GT のレビューです。このサイトでも SUPERTFZ のイヤホンは度々登場してきましたが今回で3つ目になります。MY LOVE GT はフェイスプレートの美しさに惹かれて購入しましたが音も個性的なイヤホンです。ぜひ最後までご覧ください。

他の SUPERTFZ 製品のレビューはこちらです。

ゆーき

社会人ソフトエンジニア&オーオタ。オーディオ沼に浸かり始めて数年。解像度の高いイヤホンが特に好み。聴く音楽はJ-POP・ロックが多め。9mm Parabellum Bullet・King Gnu・宇多田ヒカル・福山雅治等々。

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おすすめポイント

おすすめポイントまとめ
SUPERTFZ MY LOVE GT

SUPERTFZ MY LOVE GT

  • 亜鉛合金製の美しいフェイスプレート
  • クリア・ドライでパンチのあるドンシャリな音で音楽を楽しめる
  • リケーブル可能 (0.78mm 2pin)

製品情報

SUPERTFZ MY LOVE GTは、ブランドを代表する普及モデルとして愛されているMY LOVE 2022をベースにリチューニングや筐体素材の変更など、更なるブラッシュアップをしたアップグレードモデルです。

  • 金属フェイスプレートを採用した美しい外観
  • デュアル磁気回路+ナノグラフェン振動板
  • GT Performanceを掲げ、更なる高音質へ
  • ドライバー
    ダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバー(ダイナミックドライバ)
  • 再生周波数帯域
    5Hz~40,000Hz
  • インピーダンス
    55Ω
  • 感度
    110dB
  • ハウジング素材
    亜鉛合金+樹脂
伊藤屋国際 https://www.itohya.jp/pages/mylovegt より

元々あった、前作 MY LOVE 2022 をブラッシュアップしたという立ち位置です。
フェイスプレートを樹脂製から亜鉛合金製に変更したのが大きなポイントですね。見た目もさることながら音質向上にも寄与しているとのことです。
ドライバー構成は 前作と同じですが、さらに調整・チューニングを加えてブラッシュアップされています。

ギャラリー

付属品はこちら。

  • 本体
  • ケーブル
  • ポーチ
  • イヤーピース (3サイズ x 2種)

ポーチは布製でうっすらと SUPERTFZのロゴが印字されています。
イヤーピースを毎度多めに入れてくれるのもSUPERTFZの特徴です。口径が広め・背が低めのタイプと口径が狭め・背が高めのタイプの2種付属しています。質感はサラッとしたもので使いやすいです。

SUPERTFZ MY LOVE GT
SUPERTFZ MY LOVE GT フェイスプレート

こちらが本体です。フェイスプレートは亜鉛合金製で美しい鏡面仕上げになっています。実物はよりツルツルピカピカです。つけた時にも耳で映えます。皮脂・傷等は目立ちやすいので優しく取り扱うことが必要ですね。前作のMY LOVE GTは樹脂製だったので、こちらの方がより重みがあり、振動を抑えられるといったメリットもありますね。

一方フェイスプレート以外はというと、こちらは樹脂製でクリアな見た目です。透明度が高くスケスケですね。樹脂製なので本体の重さはそこまでなく、片側 7g でした。(ケーブル・イヤーピース含まず)
ノズルも樹脂製で金属フィルターが内部に付けられています。

ケーブル接続はこれまでのSUPERTFZイヤホン同様、出っ張りのある 0.78mm 2pin (NX7 2pin) です。0.78mm 2pinであればリケーブル可能です。

レビュー

装着感

形状も相まって耳にすっぽりとフィットしてくれます。(以前の NO.3 PROでは惜しいと書きましたがこちらは問題ないですね。) 耳から出っ張りもせず、鏡面仕上げのフェイスプレートが映えますね。遮音性も高いです。音漏れに関してもそこまでしないです。フェイスプレートに重みがあることで、本体の軽さによる振動で音漏れがするといったことも抑えられているようです。

音質

ボーカルが近く、低域と高域にパンチがあるドライでクリアなドンシャリ、というのが印象ですね。
まずはボーカルの近さです。男性・女性ともに他の音よりも少し近く感じられます。歌ものを楽しく聴けますね。近いといっても少し前にいるかなくらいなので他の楽器音等の存在感もきちんとあります。
そしてそのボーカル以外なのですが、低域と高域にパンチのあるドンシャリな印象です。全体的にはドライ・クリアな印象で高域寄りです。高域は伸びやかですが刺さりはしません。しかしながら低域のパンチ・アタック感もそこそこあり、心地よいです。
全体的にはドライ・クリアですので、余韻は少なめ、音場もそこまで広くはないですね。スッと引くところは引く、といった感じで、長時間疲れずに聴けそうです。解像度は高く、細かな音も埋もれずに聞かせてくれます。(より高価格帯のイヤホンに比べると、音粒のキレは弱めですが十分です。)
ドライ・クリアという点ではこれまでの SUPERTFZ イヤホンと同じ傾向ではあります。SUPERTFZらしい音とも言えますね。ただし、他の NO.3 PRO や QUEEN 2023 と比べるとこの MY LOVE GT の方がどっしりと腰を据えた落ち着きがあるようで、聴きやすく楽しさがありました。
ボーカルをしっかりと楽しめるような距離感でありながら、パンチある低域とクリアな高域が全体を盛り上げてくれるような、いい塩梅のバランスですね。

カスタマイズ例

イヤーピースは安定感重視で AZLA SednaEarfit XELASTEC II にしました。熱可塑性エラストマーという素材で体温で軟化して吸い付くようなイヤーピースです。一つ持っておくと他イヤホンでも使いやすいのでおすすめです。

そのほかのイヤーピースについてはこちらも参考にどうぞ。

リケーブルは BIGMANGO Amber にしてみました。MY LOVE GT と色合いが合っているのもそうですが、銀メッキで MY LOVE GT のクリアな高域を活かしてくれます。

他イヤホンとの比較

他のSUPERTFZ は上記で触れましたので、それ以外で価格の近い SIMGOT EW200 と 有線ピヤホン4 とで聴き比べてみました。それぞれのレビューはこちら。

SUPERTFZ
MY LOVE GT
SIMGOT
EW200
Hi-Unit
HSE-A5000PN-F
(有線ピヤホン4)
ドライバー構成ダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバー(ダイナミックドライバ)10mm高性能デュアルキャビティダイナミックドライバー10mm高磁力マグネット
インピーダンス55Ω16Ω±15%(@1kHz)16Ω
感度110dB126dB/Vrms(@1kHz)96db
再生周波数帯域5Hz ~ 40KHz10Hz-50kHz20 ~ 20,000Hz
リケーブル不可
参考価格(eイヤホン 2024/04/14現在)¥7,150 税込¥6,750 税込¥6,380 税込

スペックを見比べると SUPERTFZ MY LOVE GT はインピーダンスが高いですね。確かに鳴らしにくさは他よりも感じました。また、有線ピヤホン4だけリケーブル不可のイヤホンです。

それぞれの印象は以下の通りです。

SUPERTFZ MY LOVE GT はこの中ではドライさ・スッキリさが印象的です。特に高域の伸びが目立ちます。低域もそこそこパンチがあり、ドンシャリっぽさが一番ありますね。余韻が控えめでサッと引くのも他と比べた時の MY LOVE GTの印象的なポイントです。一番聴き疲れしにくいように思います。

SIMGOT EW200 はこちらもボーカル近めですが、全体の印象は少し低域寄りで満遍なく鳴らしてくれます。高域のクリアさや、鋭さは MT LOVE GT の方があるように思いました。EW200 はそれよりも低域が安定して落ち着きがあります。全体の音場の広がりは MY LOVE GT よりも広く、余韻も多めに感じました。

有線ピヤホン4 は解像度の高さが目立ちますね。この中では一番音粒の輪郭がはっきりとしているように感じました。全体のバランスとしてはこちらも低域が強めで、この中では一番低域に強さとキレがあります。高域の鋭さ・伸びは MY LOVE GT の方がありますね。

まとめ

SUPERTFZ MY LOVE GT は SUPERTFZ らしくクリア・ドライな音でありながらも、パンチのあるドンシャリで楽しく、でも重すぎずにずっと聴いてられるような、いい塩梅のイヤホンですね。SUPERTFZを聴いたことがない方にもまずはこれで試してみるのがいいと思います。ぜひ一度聴いてみてはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !

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