Nothing Ear サクッと見れる聴き込みレビュー スタイリッシュデザイン+パワフルサウンドなイヤホン

4.5
Nothing Ear イヤホン・ヘッドホン

こんにちは ! 今回は Nothing Ear の購入・実機レビューになります。Nothing といえば独特でスタイリッシュなデザインのイヤホン・スマホを展開しているブランドですが、このサイトでは初めてになります。今回、新たに発売された完全ワイヤレスイヤホン Nothing Ear が LDACに対応したということで購入し使っています。それでは見ていきましょう。

ゆーき

社会人ソフトエンジニア&オーオタ。オーディオ沼に浸かり始めて数年。解像度の高いイヤホンが特に好み。聴く音楽はJ-POP・ロックが多め。9mm Parabellum Bullet・King Gnu・宇多田ヒカル・福山雅治等々。

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おすすめポイント

おすすめポイントまとめ
Nothing Ear

Nothing Ear

  • クールで美麗なデザイン
  • 軽いながらもフィットする装着感
  • 迫力ある低音でノリよく聴けるサウンド
  • 安定したアプリで充実の音質調整
    • 聴力検査で足りない帯域を補完
  • LDAC対応
  • ノイズキャンセリング・外音取り込み・マルチポイント・ワイヤレス充電対応

製品情報

  • 鮮明な音声を究めた11 mm セラミックドライバー
  • 24 ビット ハイレゾオーディオ LDAC & LHDC 対応
    • Bluetooth Ver. 5.3 AAC、SBC、LDAC、LHDC 5.0
  • 最大 45 dB のアクティブノイズキャンセリング
  • 8 バンド アドバンストイコライザ搭載
  • 低音強化アルゴリズム
  • パーソナルサウンドプロファイル
  • インイヤー検出
  • ケース込みで最大 40.5時間再生可能
  • ワイヤレス充電・急速充電
  • デュアル接続
  • 低遅延モード
  • クリアボイス
  • Nothing X アプリ (Android/iOS)
  • (Nothing Phoneと接続時のみ)Chat GPTとの連携
Nothing https://jp.nothing.tech/products/ear より

発売時2万円強という値段ながら、昨今のワイヤレスイヤホンに必要な機能は網羅されています。
今回は試すことはできていないですが、Chat GPTとの連携も可能になるということでソフト面でも作り込まれています。
ちなみに、Nothing のネーミングはちょっとわかりにくいので注意が必要です。これまでの Nothing イヤホンは以下がラインナップされています。

  • Nothing Ear(1)
    • 2021/08/17 発売。初代 Nothing Ear。
  • Nothing Ear(Stick)
    • 2022/11/10 発売。
  • Nothing Ear(2)
    • 2023/03/30 発売。(ブラックは 2023/07/21発売)
  • Nothing Ear(a)
    • 2024/04/22 発売。(Earと同時)
  • Nothing Ear
    • 2024/04/22 発売。((a)と同時) こちらが今回レビューするものです。

このように、初代がNothing Ear(1)で、2024年登場したものが初めて()がついていない、Nothing Ear です。
同時に発売された、Nothing Ear(a) とはドライバーの素材が異なります。Ear(1) は PMI+TPU で、Ear の方はセラミックを使用しています。セラミック振動板を採用したイヤホンというとそこまで多くない印象ですが、最近では SHANLING MG100(Amazon) 等があります。

ギャラリー

Nothing Ear は ブラックとホワイトの2色展開ですが、今回はホワイトを購入しました。
主な付属品はこちら。シンプルですね。

  • ケース・本体 (イヤーピース Mサイズ装着済み)
  • イヤーピース Sサイズ・Mサイズ
  • USB Type C – Type C ケーブル
  • 紙類

全体的にホワイトとブラックで統一されていて無駄がない洗練されたデザインです。

こちらがケース収納時の本体です。Nothingといえばこのスケルトン・ホワイト・ブラックのクールでミニマムなデザインですね ! これまたかっこいいです。
本体はケース収納時に磁石でカチッとハマります。取り出す時もスティック部分から取り出しやすいです。
右下にはLEDインジケーターがあり、ペアリング時や充電時等に点滅します。
スケルトンな部分は樹脂製でツルツルとした質感です。

取り出した本体です。赤丸がR側で白丸がL側です。スティック部分には “NOTHING ear” の文字があります。このドット文字もNothingブランドお馴染みですね。

スティック部分もまたスケルトンで基盤が見え隠れするデザインです。銀の帯のようなものは、ここをつまむことで各種操作を行います。
ノズルは楕円形でイヤーピースを固定する引っ掛けがあります。

付属のイヤーピースもノズルと同じく楕円形になっており、Nothing専用のものとなっています。後述しますがこのイヤーピースで十分な装着感と音質が得られるので変える必要はなさそうです。どうしてもフィットしない場合は他社の通常のイヤーピースをつけることもできます。

ケース側面にはペアリング時におすボタンと充電用USB Type-C ポートがあります。なお、ワイヤレス充電にも対応しているので、ケーブルを使わずとも充電可能です。
他の面には特にボタン・端子はありません。

レビュー

(音楽再生は Xperia 1 II の LDAC で聴いています。)

装着感

Amazonではインイヤー型と記載されている通り、スティック型ではありますが、耳に引っ掛ける + 耳にはめるという感じで装着します。一度ハマれば安定して頭を振っても落ちません。ただし密閉感はそこそこで、有名どころのTechnics EAH-A80(レビューはこちら) や SONY WF-1000XM5 と比べると少し下がります。軽い装着感とも言えます。気軽に聴こうという時にいいですね。
ワイヤレスイヤホンって耳が詰まる・窮屈な感じがして苦手という方には Nothing Ear は使いやすいと思います。遮音性を求める方には向かないですね。

使用感

アプリ

Android/iOS ともにアプリ対応しています。

Nothing X - Google Play のアプリ
心地よいサウンドの実現。カスタム設定と独自機能を通じて、リスニング体験をパーソナライズしてください
‎Nothing X
‎心地よいサウンドの実現。カスタム設定と独自機能を通じて、リスニング体験をパーソナライズしてください。• ノイズキャンセリング各種モードの切り替え• ジェスチャーコントロールのカスタマイズ • イコライザー設定のフルカスタマイズ • バッテ...

Android/iOSともに使いましたがまず完成度・安定性が高いです。この手のアプリはものによっては不安定だったりするのですが Nothing は不満なく、安定してヌルッと動作してくれました。さすがですね。

アプリでは上記画像のように各種設定を確認・変更することができます。
特にイコライザーが充実しています。簡単な3バンドで設定することもできれば、詳細な8バンドで設定することもできます。8バンドの方ではなんと周波数とQ値まで変更することができます。ワイヤレスイヤホンのアプリでここまでできるのはなかなか無いですね。しかも設定したイコライザーをQRコードで共有したりインポートしたりすることができます。
“ベースエンハンス”はリアルタイムで低周波成分を検出し強化してくれるものです。イコライザーで常に押し上げるというよりは必要なビートだけ際立たせてくれるような印象で、より自然な処理に感じました。

さらに”パーソナライズされたサウンド”では下記画像のように、簡単な聴覚検査をすることでどの周波数がどの程度聞き取れているのかを判定してくれます。

聴力検査の結果、不足している部分を補完・復元してくれます。その度合いも調整できるということでここもまた作り込まれていますね。

つまむ操作

イヤホンの操作はスティック部分をつまむことで操作します。慣れは必要ですが、慣れてしまえば簡単に操作できました。つまむことでイヤホンがずれてしまう恐れもありましたが案外そうでもなく、コツさえ掴めばずらさずに操作できました。

ノイズキャンセリング・外音取り込み

ノイズキャンセリングは十分効いています。空調といった定常的なノイズはしっかりカットされます。しかし高価格なイヤホンと比べると劣るので価格相応かなといったところです。
外音取り込みはもうちょっと欲しいところでした。こもった感じがどうしてもあり一応取り込みはされているけどそこまで自然ではないかなと思いました。
アップデートが配信され、外音取り込みが改善されました。アップデート後、改善はされ、価格相応になったかなと思います。(Ver. 1.0.1.43)

マルチポイント

マルチポイントも、ケースに入れてボタン長押しで2台目に簡単に接続できました。再生は先に再生している方が優先されるタイプです。2台目を再生するには1台目を先に止める必要があります。アプリで今何に接続しているのかも確認できます。(デバイスの設定→デュアル接続)

音質

まずはデフォルト設定で聴いた印象からです。
軽い装着感にも関わらずしっかりとしたベース・低音があり、広く迫力のある音に感じました。音も軽い感じかなと正直舐めていましたがしっかりと力強く聴かせてくれます。イコライザーもデフォルトでベースエンハンスはデフォルトでレベル3ですがこの時点で結構低音は強めですね。中高域・ボーカルもクリアですが低音よりは控えめで低音の方が強く感じます。(もちろんイコライザーで調整はできます。)
解像度・分離感は価格相応で十分あります。昨今の 3~5万クラスのワイヤレスイヤホンを聴いてしまうと物足りなさを感じてしまいますがこの価格なら十分いいと思います。

サウンドのパーソナライゼーションをONにした時の印象です。
これがまたうまく処理されているようで、物足りなかった高域をちょうどよく補完してくれました。ONにすると中高域のクリアさが増してより聴きやすくなっています。パーソナライゼーションをONにした上でイコライザーを設定することもできるのでこれを基準に調整するのが良さそうです。

低音の余韻が多めで横に広い空間で聴くことができます。どんなジャンルでもノリよく聴くことができますが、音のキレはほどほどなのでテンポの速いロックとかはごちゃついているような・ボヤけているような印象がありました。もうちょいキレがあると嬉しく、ちょっと惜しいところですね。
気軽にノリよく迫力ある音を聴けるイヤホンとして、いい音だと思いました。

カスタマイズ例

色々なイヤーピース試しましたが、装着感と音質のバランスは付属のものが一番よかったです。ある程度の密閉感がありつつ、高域もある程度伸びるため、聴きやすいです。うまくできていますね。
どうしてもうまくハマらない・しっくりこない場合は AZLA SednaEarfit XELASTEC II がおすすめです。ペタペタとした質感で肌に吸い付いてくれます。

まとめ

クールなデザインに目が行きがちですがサウンドも、ソフトウェアもしっかりと作り込まれていますね。特にアプリで設定できるイコライザー・ベースエンハンス・サウンドパーソナライゼーションは他社イヤホンでもなかなかない完成度です。素材そのままというよりはソフトで自分好みに調整できるのがポイントですね。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !

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