ACTIVO VOLCANO は、Astell & Kern のカジュアルブランド ACTIVO が手がけるトリプルダイナミックドライバー構成の有線イヤホンです。1万円強という手に取りやすい価格ながら、3.5mm/4.4mm/USB Type-C 対応のマルチプラグケーブルや豊富な付属品など、価格以上のクオリティが詰まっています。程よい重みのある低音と余韻控えめで耳馴染みの良いサウンドが特徴的です。
本記事では実際に購入した筆者が内容物・外観・装着感・音質のレビュー、同価格帯の SIMGOT EW300・EarAcoustic Audio STA-Pro MAX との比較、おすすめのイヤーピース・リケーブルについて記載しています。
ACTIVO VOLCANO まとめ

- QACTIVO VOLCANO はどんなイヤホン?
- A
- ホワイト&マットで軽量なシンプルデザイン、片側わずか 4g
- 3DD 構成による程よい重みのある低音・滑らかで耳馴染みの良いサウンド
- 3.5mm/4.4mm/USB Type-C 対応のマルチプラグであらゆる環境に対応
- リケーブル対応 (0.78mm 2Pin)
- 向いている人
- 低音が程よく効いた聴きやすいサウンドを楽しみたい方
- 1台で 3.5mm/4.4mm/USB-C すべてに対応したい方
- コスパ重視でメインにもサブにも活躍するイヤホンを探している方
- 向いていない人
- 高域の伸びやキレを重視する方
- コンパクトで軽い装着感が好みな方
- モニタリング的なフラットサウンドを求める方
以下では ACTIVO VOLCANO との比較も行っていますので参考にどうぞ。
本サイトでレビューしている ACTIVO 製品はこちらです。
今回比較しているイヤホンはこちらです。
ACTIVO VOLCANO 製品情報
【DIVE DEEPER, EXPERIENCE MUSIC TO ITS FULLNESS】ACTIVOブランド初オリジナルIEM
トリプルダイナミックドライバーとカスタム内部ポート搭載
7コア銀メッキ銅と5コアOFCを組み合わせたハイブリッドケーブル
3.5mm/4.4mm/USB Type-Cの切り替え可能な3in1マルチプラグ
洗練されたデザインの付属品株式会社アユート https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_5481.php#2 より
ドライバー構成 8mm径ダイナミックドライバー×1、6mm径ダイナミックドライバー×2(片側3DD) インピーダンス 16Ω 音圧感度 100dB @ 1kHz, 1mW 再生周波数帯域 20Hz – 20kHz ケーブル 7コア銀メッキ銅&5コアOFCハイブリッドケーブル(約120cm)、0.78mm 2Pin プラグ 3.5mm / 4.4mm / USB Type-C(UAC2.0 / 最大384kHz/24bit)切替式 素材 ポリカーボネート 生産国 中国
ACTIVOブランド初のオリジナルIEMとなる VOLCANO は、3DD 構成でありながら1万円台に収まるコストパフォーマンスが最大の魅力です。マルチプラグは3種が付属し USB Type-C でスマートフォンにも直接接続できます。また、0.78mm 2Pin コネクターによりリケーブルにも対応しています。
ギャラリー
内容物

内容物はこちらです。
- 本体
- ケーブル(マルチプラグ)
- 3.5mm プラグ
- 4.4mm プラグ
- USB Type-C プラグ
- イヤーピース シリコンタイプ 3サイズ(S/M/L)
- イヤーピース フォームタイプ 3サイズ(S/M/L)
- キャリングケース
プラグが3種付属し、イヤーピースも2種類と1万円強にしては充実し過ぎている内容物です。細かいですがキャリングケースの質が良くサイズも大きめなのも Good ポイントです。
付属イヤーピース

付属のイヤーピースはシリコンタイプとフォームタイプの2種類が付属しています。どちらも背が高めで耳に深く入り込むタイプです。シリコンタイプはしっとりとした質感でフィット感も良好です。フォームタイプは低反発素材で耳の形状に合わせて柔軟にフィットし、遮音性をさらに高めてくれます。2種類用意されているので好みや使用シーンに合わせて選べるのは嬉しいポイントです。
付属ケーブル

ケーブルは「7コア銀メッキ銅&5コアOFCハイブリッドケーブル」です。程よい太さと柔らかさでクセがあまりなく使いやすいです。プラグは他のイヤホンと同様に手で回して簡単に交換できます。
本体

こちらが本体です。ACTIVO らしいホワイトとシルバーを基調としたシンプルながらも上品さのあるデザインです。大きめの三角形ですが耳にしっかりフィットしてくれます。

本体はポリカーボネート製でサラサラとした質感です。ホワイトのマットなボディは指紋が目立ちにくく、重さも片側 4g(本体のみ)と非常に軽量です。

ケーブル接続はフラットな 0.78mm 2Pin です。
装着時

装着するとこのような感じに見えます。マットなシルバーのフェイスプレートはさりげなく光るようで耳への馴染みも良いですね。
レビュー
装着感 : 大きめでも安定フィット、遮音性は高め
本体は大きめですが、滑らかな形状が耳にしっかりとフィットしてくれます。本体自体が耳に沿うような形状をしているので装着感は良好です。密着感は高く遮音性も高いので音楽への没入感はあります。
ただし、圧迫感もそれなりにあります。コンパクトなイヤホンが好みな方や耳が小さめな方は、一度試してしてから購入するのがおすすめです。音漏れもそこまでしないので、外出先での使用も安心です。
音質 : 整った低音重視サウンド、耳馴染みの良さが際立つ
試聴環境: SONY NW-WM1AM2(3.5mm / 4.4mm)および Xperia 1 VI(USB Type-C)で再生。ポップス・ロック・J-POP を中心に試聴しました。ケーブル・イヤーピースは付属のものを使用。
音質イメージグラフ
こちらが個人的音質イメージグラフです。
比較対象製品
周波数特性
音質評価
凡例
程よい重みのある低音が全体を支える
一聴してまずしっかりと重みのある低音が前に出てきます。どっしりとした低音が全体を支えてくるようです。「3DD」という文言からゴリゴリの重低音を期待するかもしれませんが、想像よりは整っており、やや低音寄りかなというくらいのバランスです。ドラムのアタック感やベースラインも気持ちよく鳴ってくれます。
一歩前に出るボーカル・中域
中音・ボーカルのもしっかり聴くことができます。グッと近くはっきりと感じられ、伸びやかです。ただし特に女性ボーカルの高い部分にはやや荒さ・ざらつきを感じました。ここは価格なりかなとは思いますが、許容範囲ではあります。
高域は控えめ・半歩後ろ
高音もそこそこ出ていますが、低音・中音よりは弱めで半歩後ろのような印象です。シンバル・ハイハットもシャキッと聴くことができますが、上への伸びはやや限定的に感じました。高域重視な方には物足りなさがあるかもしれません。
余韻控えめ・滑らかな音粒で耳馴染みが良い
低音はやや余韻がありますが、それ以外はそこまで引っ張ることもなく、さっぱり・あっさりめに感じました。重たい雰囲気やウォーム系があまり好みでない方にもおすすめできます。程よくタイトな音粒ですが、立ち上がり下りは若干緩やかです。スピーディにキレよくという感じを求めるのであれば合わないかもしれませんが、その分、耳馴染みが良く聴きやすいです。
全体的に価格からすると十分に解像度は高く、1音1音がぼやけているということはありません。空間的な広がりとしては低音に広がりがあり、下の方で広く包み込んでくれるようなイメージです。
プラグごとの音質変化
4.4mm/USB Type-C にプラグを交換しても音質の傾向・雰囲気は上記に書いた通りで大きくは変わりません。気持ち程度、4.4mm にすると全体・特に低音の表現力・解像度が高まったように感じました。USB Type-C にするとやや高域の存在感が高まり、全体的に落ち着いたバランスになったようです。
まとめ : 3DD 構成でもまとまりのある優等生なサウンド
3DD という構成ですが全体的にちゃんとまとまった優等生な音に感じました。あらゆるジャンルで楽しく盛り上げてくれるでしょう。
SIMGOT EW300, EarAcoustic Audio STA-Pro MAX との比較
同じ1万円台のこの2機種との比較です。

| ACTIVO VOLCANO | SIMGOT EW300 | EarAcoustic Audio STA-Pro MAX | |
|---|---|---|---|
| ドライバー構成 | 8mm径ダイナミックドライバー×1基 6mm径ダイナミックドライバー×2基 | 10mmダイナミックドライバー×1基 6mmリング型平面磁気ドライバー×1基 カスタム多層圧電セラミックドライバー×1基 | φ10mm高精細LCPダイアフラム(デュアル磁気回路)+φ6mmチタンコートダイアフラム |
| インピーダンス | 16Ω | 28Ω | 30Ω |
| 音圧感度 | 100dB | 121dB (シルバーノズル・赤リング) 119dB (ゴールドノズル・紫リング) | 110mW |
| 再生周波数帯域 | 20Hz – 20kHz | 20Hz ~ 20,000Hz | 10 ~ 30,000Hz |
| 参考価格(e☆イヤホン)(価格は変動することがあります) | ¥11,880 税込 | ¥12,870 税込 | ¥14,200 税込 |
どれも複数のドライバーを搭載しているという点が共通しています。ただし、3種のマルチプラグケーブルが付属しているのは VOLCANO だけです。
vs SIMGOT EW300 : 低音寄りは共通、VOLCANO は全体がひとつにまとまる
ともに低音が強めであることは共通しています。一方、高音は VOLCANO の方が控えめで全体的にまとまりがあり、EW300 は高音もはっきりと浮き出てくるような印象でした。VOLCANO は低音寄りですが低・中・高が一つにまとまっているように感じましたが、EW300 は低音と高音がそれぞれ前に出てきているように感じました。ここが大きな違いです。VOLCANO の方がやや音が滑らかで上品、EW300 は輪郭がはっきりとして濃いという雰囲気の違いもありました。
vs EarAcoustic Audio STA-Pro MAX : VOLCANO は密度が高く耳馴染みが良い
こちらも低音がしっかりと前に出ているという点は共通しています。その中でも VOLCANO はより音が滑らかで上品な印象です。STA-Pro MAX は全体的により鋭くキレがあります。解像度としては両者ともに高いですが、より繋がり・密度があるのが VOLCANO、繋がりよりもキレ・分離感があるのが STA-Pro MAX といった感じです。VOLCANO の方が耳馴染みが良く聴き疲れしにくいですね。
おすすめイヤーピース・リケーブル
よりダイレクトに音を届け、あるいは低音の濃さをさらに引き出すためのイヤーピース・リケーブルの組み合わせ例です。
イヤーピース: AZLA SednaEarfit ORIGIN
イヤーピースは AZLA SednaEarfit ORIGIN にしました。背が高めなのは VOLCANO の付属のイヤーピースと共通していますが、ORIGIN は医療用メディカルシリコンで低刺激なのが特徴です。付属品と比べてより耳へのフィット感が向上し、音もよりダイレクトに届けてくれます。音質的には自然にクリアになり、よりハッキリと楽しめるようになります。
リケーブル: SoundsGood Chrysocolla
リケーブルは SoundsGood Chrysocolla にしました。鮮やかな青のケーブルですが、サウンドはより中低域の情報量を増やしてくれます。VOLCANO の低音をより濃くしっかりと楽しむことができます。
SoundsGood Chrysocolla を含む SoundsGood のケーブルについてはこちらも参考にどうぞ。

ACTIVO VOLCANO まとめ
- QACTIVO VOLCANO はどんなイヤホン?
- A
- ホワイト&マットで軽量なシンプルデザイン、片側わずか 4g
- 3DD 構成による程よい重みのある低音・滑らかで耳馴染みの良いサウンド
- 3.5mm/4.4mm/USB Type-C 対応のマルチプラグであらゆる環境に対応
- リケーブル対応 (0.78mm 2Pin)
- 向いている人
- 低音が程よく効いた聴きやすいサウンドを楽しみたい方
- 1台で 3.5mm/4.4mm/USB-C すべてに対応したい方
- コスパ重視でメインにもサブにも活躍するイヤホンを探している方
- 向いていない人
- 高域の伸びやキレを重視する方
- コンパクトで軽い装着感が好みな方
- モニタリング的なフラットサウンドを求める方
ドライバー構成、マルチプラグ、サウンド、そして付属品の質感と、価格以上のクオリティが詰まった非常にお得なイヤホンでした。3DD という構成ながらまとまりのある整ったサウンドで、幅広いジャンルを気持ちよく楽しめます。入門機としてでも、サブとしてでもおすすめです。ぜひ一度お試しください。
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