こんにちは ! 今回は Linsoul_JP(リンソウル-ジャパン) 様より提供いただきました、 Kiwi Ears Aventus ワイヤレスヘッドホンレビューです。本サイトでの Kiwi Ears のヘッドホンレビューは前回の Ellipse に続き2つ目です。今回の Aventus は見た目とサウンドがこれまた個性的なものになりそうです。ぜひ最後までご覧ください。(DJ/Gamingとのことですがリスニングの観点でのレビューになります。ご了承ください。)
Kiwi Ears Ellipse も提供されています。こちらも一緒にどうぞ。
比較しているピッドホン2、ピッドホン3 のレビューはこちらです。
Kiwi Ears Aventus おすすめポイント

- 高い解像度と分離感・どっしりとした低音・クリアで広がりのある中高域
- 付属のケーブルで3.5mm/USB-Cどちらにも接続可能
- 有線接続でもノイズキャンセリング・外音取り込みしながら再生できる
- ボタンでLED点灯
Kiwi Ears Aventus 製品情報
Kiwi Ears Aventus is a Bluetooth headset designed for DJs and gamers, featuring dual dynamic drivers for powerful, balanced sound. With hybrid ANC, 82-hour battery life, and customizable tuning, it offers comfort and performance. Its ergonomic design and RGB lighting make it perfect for long, immersive sessions.
(Kiwi Ears AventusはDJやゲーマーのためにデザインされたBluetoothヘッドセットで、パワフルでバランスの取れたサウンドを実現するデュアル・ダイナミック・ドライバーを搭載。ハイブリッドANC、82時間のバッテリー寿命、カスタマイズ可能なチューニングにより、快適さとパフォーマンスを提供します。人間工学に基づいたデザインとRGBライティングにより、長時間の没入型セッションに最適です。)
Coaxial Driver Configuration
The Aventus features a coaxial driver consisting of two dynamic drivers. A large 40mm dynamic driver powers the full bandwidth to deliver engaging and powerful bass, natural mids, and pristine trebles. An independently tuned 10mm dynamic driver enhances the overall sound to bring better clarity and a more spacious soundstage to the music.(Aventusは、2つのダイナミック・ドライバーで構成される同軸ドライバーを搭載しています。大型の40mmダイナミック・ドライバーが全帯域をカバーし、魅力的でパワフルな低音、自然な中音域、清らかな高音域を再生します。独立してチューニングされた10mmダイナミック・ドライバーは、サウンド全体をより明瞭にし、より広々としたサウンドステージを音楽にもたらします。)
Reference Tuning Signature
The Aventus has been meticulously tuned to reflect an audiophile tonal balance. The Aventus follows a mild Harman tuning curvature, with strong bass that mellows out to a neutral and natural midrange. The treble range follows the perceived frequency curvature of the human ear to be comfortable and accurate. The Aventus comes with additional Foam included in the packaging, allowing users to further modify the tuning to fit their tastes. The Aventus adheres to Kiwi Ear’s commitment for the perfect tonal balance.(Aventusは、オーディオマニア好みのトーンバランスを反映するよう、入念にチューニングされています。Aventusはマイルドなハーマン・チューニングの曲率に従い、力強い低音域からニュートラルで自然な中音域へとまろやかに変化します。高音域は人間の耳の知覚周波数曲率に従い、快適で正確なサウンドを実現します。Aventusのパッケージには追加のFoamが同梱されており、ユーザーの好みに合わせてチューニングをさらに変更することができる。Aventusは、完璧なトーンバランスを追求するKiwi Earのこだわりを忠実に再現しています。)
Wireless Connectivity
The Aventus features Bluetooth 5.4 as well as wired connections for integration into any usage scenario. The Bluetooth 5.4 provides seamless audio playback as well as extremely low latency for gaming and video playback. Up to two devices can be simultaneously connected by bluetooth.(AventusはBluetooth 5.4と有線接続を搭載し、あらゆる使用シーンに対応します。ブルートゥース5.4は、シームレスなオーディオ再生に加え、ゲームやビデオ再生のための極めて低いレイテンシーを提供します。最大2台のデバイスを同時にブルートゥース接続できます。)
Active Noise Cancellation
The Aventus has been engineered with a hybrid ANC noise cancellation. ANC can reduce up to 35dB of unwanted outside noise for excellent noise isolation. A 5-microphone array accurately detects outside noise and smartly neutralizes them for noise cancellation in any environment. ANC can also be activated in the wired mode for noise isolation during gaming and DJ performances.(AventusはハイブリッドANCノイズキャンセリング機能を搭載しています。ANCは、不要な外部ノイズを最大35dB低減し、優れたノイズ・アイソレーションを実現します。5つのマイクアレイが外部のノイズを正確に検出し、スマートに中和するため、どのような環境でもノイズキャンセリングが可能です。ANCは有線モードでも有効で、ゲーム中やDJパフォーマンス中のノイズ・アイソレーションに使用できます。)
Technical Details
LINSOUL https://www.linsoul.com/products/kiwi-ears-aventus より (翻訳はDeepL)
Bluetooth 5.4 codec SBC, AAC Drivers Dynamic 40mm + 10mm (Coaxial) Noise Cancellation Hybrid ANC technology, Noise reduction depth -32dB±3dB Battery Capacity 1000mAh Playback Time 18hrs (ANC + RGB on), 45hrs (ANC on), 82hrs (ANC off) Fast Charging 10 mins = 4 hours playback Impedance 16Ω±10% @1K Hz Sensitivity 102±3dB @1KHz 1mW Frequency Response 20Hz ~ 40KHz Connectivity Can connect with two devices simultaneously

ギャラリー


内容物はこちらです。
- 本体
- チューニングフォーム
- キャリングケース
- 3.5mm – 3.5mm ケーブル
- 3.5mm – USB Type-C ケーブル
- USB Type-A – Type-C ケーブル
- 他マニュアル等紙類
しっかりとしたケースとケーブル2種も付属しているので価格から見ても充実しています。


こちらが本体です。ブラックでシックで使いやすいデザインですね。両サイドには Ellipse 同様、Kiwi Ears のロゴがあります。イヤーパッドとヘッドバンドのクッションは十分な厚さです。

バンドの長さは段階式のアジャスター調節できます。

正面を向かせたり、コンパクトに畳むことができたりと、使い勝手がいいですね。キャリングケースには画像のように畳んで収納できます。ケースなしでこのまま持ち運ぶのも良いと思います。

両サイドにボタン類があります。
L側
- + ボタン : 単押しで音量上げ・長押しで曲送り
- – ボタン : 単押しで音量下げ・長押しで曲戻し
- 電源ボタン : 単押しで再生/一時停止・長押しで電源ON/OFF
- 入力 3.5mm ジャック (簡易ロック機構あり)
R側
- LEDボタン : 単押しごとに LED OFF -> 常時点灯 -> 点滅 に切り替え
- ANCボタン : 単押しごとに ANC ON -> ANC OFF -> トランスペアレンシーON に切り替え
- 充電用 USB-C

Gaming ということでやはり虹色に光ります。ただし電源ON後、LEDボタンを押さなければ光りません。別に光らなくていいんだけど…という方も安心です。


付属のケーブルは2種あります。
- 3.5mm – 3,5mm
- 3,5mm – USB-C
3.5mm だけでなく、USBもあるのはいいですね。PCやゲーム機とも接続できます。(Nintendo Switch, PS5 で認識されました。ただしマイクとしては音声が入らなかったため、聴く専用ということかと思います。)

イヤーカップを手で回すと外すことができます。カップの裏側に元々入っている”チューニングフォーム”を付属の”チューニングフォーム”と交換することで音質を変えることができます。(チューニングフォームなしでも一応聴くことはできます。)
レビュー
(Xperia 1 VI で試聴(AAC、USB-C、3.5mm))
装着感
特に問題なく使うことができます。ヘッドバンドとイヤーパッドは薄いこともなく問題ありません。重さは測ると348g(本体のみ。ケーブルはなし)とそこそこの重さですが特に重すぎるとは感じませんでした。ただし側圧はしっかりめに思いました。個人差・好みによりますが、ゆったりめがいいという方には向かないかもしれません。
音漏れ・遮音性
こちらも問題ありません。しっかり装着すれば音漏れもほぼせず、遮音性も高いです。
ノイズキャンセリング・外音取り込み
これらの強さはどちらも価格なりかなと思いました。ノイズキャンセリングは定常的な空気清浄機の音等はスッとカットしてくれます。外音取り込みは全体的に篭りがちですがなんとか会話はできる程度です。
有線接続
付属の2種のケーブルで3.5mm/USB-Cどちらでも接続できます。電源ONでもOFFでも有線接続で聞くことができるのは便利に思いました。Bluetooth接続時と有線接続時ではBluetoothのほうが音のバランスが整っており、有線接続はやや音が薄く感じました。大きな差ではないですが、音質のメインはBluetooth接続と思った方が良いですね。
有線接続時も電源ONでノイズキャンセリング・外音取り込み・音量操作が使えるのも便利に思いました。音量操作も(再生機器側とは連動せずに)上げ下げができました。再生・一時停止も再生機器側は停止せずに音だけ出ない状態になります。(接続機器によっては動作が異なる場合があります。)
ない機能
以下の機能に対応していません。
- スマホアプリでの設定変更・アップデート
- 装着検出・非装着自動停止
- ワイヤレス充電
できればあると嬉しかったですがこれらは価格を鑑みるとなくても仕方ないかと思います。
音質
個人的音質イメージはこちらです。

ほどよくずっしりと重みのある低域・スパッとクリアな中高域・はっきりとキレのある余韻少なめの音粒が印象的です。
聴き込む中でまずは低域の重さが感じられます。ドラムやベースの音が深くずっしりとして重厚に感じます。ただし”ほどよく”と書いたように、Gaming/DJと謳う割にはそこまで重くないですね。もっとがっつり重低音が響くのかと思いましたが案外常識的な量といいますか、普通にリスニングとしてちょうどいいくらいの低音でした。予想外でしたがこれはこれでよかったです。ですので、深い低音だとか映画館のような迫力だとかを求める方には物足りないと思います。逆にそうではなく、リスニングとしても楽しめるくらいのものを求める方にはちょうどいいと思います。
一方、中高域はなかなかにスパッとクリアです。解像度・分離感も価格から想像していたよりも高く、気持ちのいいクリアさです。いわゆるドンシャリなサウンドになっていますが、低音が重すぎないためしっかりと中高域のクリアさが活きています。これもまたGaming/DJのイメージからは違っていましたが、個人的にはクリアな方が好きです。ただし高域はやや鋭すぎるかなと思い、もう少しマイルドな方が好みでした。
全体の雰囲気としては余韻が少なめで輪郭がはっきりとした、キレのいい音になっています。分離感が高く、音数が多い場面でも細かに聴き分けられます。
空間の広さは特に中高域が広く感じられます。低域はタイトに感じましたが、中高域はクリアに上方向・左右方向広めに感じました。
程よい低音とクリアな中高域はあらゆるジャンルで楽しめますが、特にロックとの相性が良いと思います。スピーディにキレよく聴くことができますね。
ちなみに、チューニングフォームを追加のもの(メッシュが濃い方)に変えると、音の重心が下がり、中低域・ボーカルが少し近くなります。その分、高域の広がりは少なくなり、少しこじんまりとした印象になりました。どちらがいいかは好みによりますが、個人的には元々のチューニングフォームの方がクリアかつ華やかで好みでした。
Gaming/DJ向けではありますが、スパッとクリアなサウンドでリスニングでも楽しめます。

Kiwi Ears Aventus と ピッドホン2、ピッドホン3との比較
今回は同じワイヤレスヘッドホンとしてピッドホン2、ピッドホン3 との比較です。それぞれのレビューはこちらです。



Kiwi Ears Aventus | Hi-Unit Hi-Unit002-pnk (ピッドホン2) | AVIOT WA-V1-PNK ピッドホン3 | |
---|---|---|---|
ドライバー | Dynamic 40mm + 10mm (Coaxial) | φ40㎜ダイナミックドライバー | 40mmダイナミックドライバー |
対応コーデック | SBC/AAC | SBC/AAC/aptX/aptX-HD | SBC/AAC/LDAC |
インピーダンス | 16Ω±10% @1K Hz | 32Ω | – |
感度 | 102±3dB @1KHz 1mW | 93 dB/mW | – |
アプリ | 非対応 | 非対応 | 対応 |
マルチポイント | 対応 | 非対応 | 対応 |
参考価格(2025/03/10現在) | ¥13,438 (Linsoul) | ¥30,840 -> (アウトレット)¥12,980 (e☆イヤホン) | ¥19,800 (e☆イヤホン) |
ピッドホン2と比べると、Kiwi Ears Aventus は解像度・キレがより高く、スパッと軽やかなサウンドが際立ちます。ピッドホン2はライブハウスで聴いているような低音の広がりが印象的です。解像度・分離感では Kiwi Ears Aventus の方があり、スタジオ音源を聴くならこちらの方が良いですね。一方、ライブ音源を迫力あるサウンドで聴きたいならピッドホン2の方がおすすめです。
ピッドホン3と比べると、Kiwi Ears Aventus はやや迫力が強く、空間の広がりも強く感じます。交互に聴くと特に中高域が Kiwi Ears Aventus でパッとわかりやすく広く感じます。解像度・分離感・情報量はピッドホン3の方があるように感じました。ここは価格の差の通りかなと思います。
Kiwi Ears Aventus まとめ
ワイヤレスでも有線でも使える、クリアな中高域のヘッドホンとして価格抑えめで使いやすいと思います。ビジュアルや音が好みそうだと思ったらぜひ試してみていただきたいです。
ご覧いただきありがとうございました。それではまた次の記事で !


