SIMGOT EW300 サクッと見れる有線イヤホンレビュー

4.5
SIMGOT EW300 イヤホン・ヘッドホン

こんにちは ! 今回は先日購入した、有線イヤホン SIMGOT EW300 のレビューです。SIMGOT は個人的にもお気に入りのブランドで本サイトでも5つ目のレビューになりました。EW200 は価格と音質に驚きましたが今回のEW300は果たしてどうなのか、ぜひ最後までご覧ください。

以下では価格の近い EW300 との比較を行っています。こちらも参考にどうぞ。

本サイトでレビューしている SIMGOT 製品はこちらです。

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ゆーき

社会人ソフトエンジニア&オーオタ。オーディオ沼に浸かり始めて数年。解像度の高いイヤホンが特に好み。聴く音楽はJ-POP・ロックが多め。9mm Parabellum Bullet・King Gnu・宇多田ヒカル・福山雅治等々。

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SIMGOT EW300 おすすめポイント

SIMGOT EW300
Q
SIMGOT EW300 のおすすめポイントは ?
A
  • 鏡面仕上げの美麗なフルメタルボディ
  • 解像度と密度が高い濃い音・キレのある低域と高域
  • ノズル交換で音質の変化を楽しめる
  • リケーブル対応(0.78mm 2Pin)

SIMGOT EW300 製品情報

e☆イヤホンより

EW300
メーカー製品情報ページへ 2025/03/21 高密度合金とCNC精密加工技術を採用 SIMGOT EW300 三種の異なるドライバーの統合と融合を図り、EWシリーズの高いコストパフォーマンス戦略を継承し、エントリーレベル価格帯における製品...

10mm DD + 6mm PLANAR + PZT という3種のドライバーを搭載したトライブリッドイヤホンです。さらに、2種類のノズルが付属し、交換することで音質を変化させることができます。ちなみに、ノズルを交換できるイヤホンは他にもあり、本サイトでは 水月雨(MOONDROP) KadenzSIMGOT EA500 LMDUNU HAYABUSA ULTRA 等がありました。

ドライバー構成10mmダイナミックドライバー×1基
6mmリング型平面磁気ドライバー×1基
カスタム多層圧電セラミックドライバー×1基
インピーダンス28Ω
音圧感度121dB (シルバーノズル・赤リング)
119dB (ゴールドノズル・紫リング)
再生周波数帯域20Hz ~ 20,000Hz
ケーブル仕様コネクタ:0.78mm 2Pin
プラグ:3.5mm
線材:銀メッキOFC

今回購入した EW300 は他に、USB-C ケーブルが付属している “DSP Ver.” もあります。主にスマートフォン・PC等で使いたい場合はそちらを購入するのもいいでしょう。

EW300 DSP (マイク付き)
メーカー製品情報ページへ 2025/03/21 高質感の触感と優れた耐傷性を実現 SIMGOT EW300 DSP (マイク付き) 2 種類の交換可能ノズル 1 シルバーノズル・赤リング SIMGOT-Golden2023 曲線に基づく調整...

ギャラリー

SIMGOT EW300 内容物
内容物

内容物はこちらです。

  • 本体
  • イヤーピース (3サイズ)
  • ケーブル
  • ノズル2種
  • 予備リング
  • 追加フィルター
  • キャリングケース

ノズルが付属しているという以外は標準的なセットです。

SIMGOT EW300 付属イヤーピース
付属イヤーピース

イヤーピースは過去のSIMGOTにも付属していたものですね。シリコンタイプで径が太め、背は低めでのものです。

SIMGOT EW300 付属ケーブル
付属ケーブル

ケーブルはブラック&ゴールドの編み込みが映える 0.78mm 2Pin – 3.5mm アンバランスケーブルです。若干クセは残りますが、太すぎず柔らかなケーブルです。

SIMGOT EW300 本体
本体

こちらが本体です。EW200 と同様、フェイスプレートもノズルもフルメタルボディです。鏡面仕上げでツルツルピカピカです。”ミラーフィニッシュ浅黒クロムメッキ工芸” ということでやや暗めのシルバーになっており、高級感があります。ただし指紋・傷は目立ちやすいので取り扱いには気を遣った方がいいですね。

SIMGOT EW300 本体
本体

形状的にはEW200と同じようです。シンプルに見えますが案外耳にフィットしてくれます。フルメタルボディということで重みは感じられます。測ると 10g (片側本体(シルバーノズル)のみ)でした。

SIMGOT EW300 本体
本体

ケーブル接続は1.5mm ほどの窪みがある0.78mm 2Pinです。

SIMGOT EW300 付属ノズル
付属ノズル

ノズルは手で回して簡単に交換できます。

SIMGOT EW300 装着
装着した様子

筆者が装着するとこのように見えます。鏡面仕上げされているということもあり耳につけても煌びやかで存在感があります。

レビュー

装着感

小ぶりな本体がイヤーピースと合わさることで耳にフィットしてくれます。耳が小さめな方でもハマりやすいと思います。(よりフィットする形状のイヤホン(e.x. EarAcoustic Audio SPA-Hi End Ultra)と比べると密着度は劣りますが)遮音性もそこそこ高く、音漏れも問題ありません。

音質

(SONY NW-WM1AM2 で再生。ケーブル・イヤーピースは付属のものを使用。)

ノズルは2種付属しています。それぞれ聴いた印象について記載します。

まずは シルバーノズルです。個人的音質イメージはこちらです。

SIMGOT EW300 個人的音質イメージ
個人的音質イメージ

タイトで押しが強めの低域・シャキッとキレのある高域・全体を通して解像度と密度が高く濃い音粒・左右へ広めの音場が印象的です。

一聴してまずは全体的に押しが強く迫力が感じられます。これは SIMGOT EW200 を聴いた時も同じように感じていました。解像度が高く圧力がある濃い音が流れてきます。SIMGOTらしい濃さです。余韻もあまりなく分離感高めですが、あっさり軽やかとはならず圧があるというのがSIMGOTらしいですね。トライブリッドドライバーということでしたがチグハグ感もなくまとまっています。

バランスとしては低域がタイトにグッと力強く、高域が負けじとシャキッとしたキレのある音で構成されているようです。中域・ボーカルもしっかり鳴っていますが低域と高域の方が存在感があります。結果、いわゆるドンシャリのような印象です。特に高域が印象的で、細かなハイハットやシンバルもしっかりと聴き取れます。個人的にはギリギリOKですが、この高域がシャリつくだとか刺さるだとか感じる場合もあると思います。苦手な方には向かないですね。

左右への広がりもなかなかに感じられます。それぞれの音は余韻控えめでキレキレですが、左右へ広めに配置されているようで、横方向に広く感じやすいです。こぢんまりとした感じがないですね。

続いてゴールドノズルに変えた印象です。

まず、基本的にはシルバーノズルからガラッと変わるというほどではなく微調整という印象です。バランに変化があり、中低域がやや強く近くなり、ボーカルやドラム、ベースの存在感が高まりました。もともと押しの強かった中低音はさらに力強くなり、ボーカルははっきりと近づいてきます。ポップス・ロックはゴールドノズルだとより楽しく感じますね。

一方、高域のキレも未だ健在で、中低域よりも半歩控えめですがやはりシャキッとしたキレがあります。シルバーノズルよりも刺さりやシャリつきは抑えられているのでそういったものが苦手な方はゴールドノズルに変えるといいでしょう。

SIMGOTらしい解像度高く濃い音ですが、ドライバーの構成からか高域の存在感・表現力が高くなったのが印象的です。

SIMGOT EW200、qdc SUPERIOR との比較

同じ SIMGOT EWシリーズの EW200、価格の近い qdc SUPERIOR との比較です。

(左から) SIMGOT EW300, SIMGOT EW200, qdc SUPERIOR
(左から) SIMGOT EW300, SIMGOT EW200, qdc SUPERIOR
SIMGOT
EW300
SIMGOT
EW200
qdc
SUPERIOR
ドライバー構成10mmダイナミックドライバー×1基
6mmリング型平面磁気ドライバー×1基
カスタム多層圧電セラミックドライバー×1基
10mm高性能デュアルキャビティダイナミックドライバーダイナミック型(10mm径シングルフルレンジ)
インピーダンス28Ω16Ω±15%(@1kHz)16Ω
音圧感度121dB (シルバーノズル・赤リング)
119dB (ゴールドノズル・紫リング)
126dB/Vrms(@1kHz)100dB SPL/mW
再生周波数帯域20Hz ~ 20,000Hz10Hz-50kHz10 ~ 40,000 Hz
参考価格(e☆イヤホン 2025/04/02現在)¥12,870 税込¥7,470 税込¥11,889 税込

EW300 のみ 3種のドライバーを搭載しており、他はダイナミックドライバー1基を搭載しています。

SIMGOT EW200 と聴き比べると、迫力があり全体的に音が濃いという点は共通しています。バランスに違いがあり、EW300 は EW200 よりも低域と高域が強く、迫力とキレがより増しています。EW200 はそれよりかはフラットで低域も高域もマイルドに感じます。EW300の方が音の輪郭がはっきりと濃く、解像度・分離感もより高いです。全体的に値段の差だけ差がある部分でした。もちろん、EW200も価格にしては良すぎるくらいの音の濃さと解像度です。

qdc SUPERIOR と聴き比べると、こちらも共通して全体的に迫力があり、低域にパンチ・キレがあります。EW300の方がやや迫力がある(もしくは仰々しい)かなと思いました。低域のキレは SUPERIOR と同じくらいに思いますが、高域の強さ・存在感・キレは EW300 の方がありますね。SUPERIORの高域もしっかり存在感がありますがEW300よりかはマイルドで、EW300の高域の方がより浮き出ているような印象です。全体の余韻の少なさとキレはSUPERIORの方がややあるように感じました。SUPERIOR はさすが、よりスピーディーで正確、そしてバランスがいいという印象です。

イヤーピース・リケーブル例

イヤーピースは AZLA SednaEarfit Crystal 2 が好みでした。ピタッと耳に吸い付く素材でフィット感を格段に向上してくれます。また、”3Dサラウンドに特化した音響設計”、”音の鮮明さと濃い音色を目的として設計”されている点がEW300にぴったりです。EW300の濃さをより高め、ノリ良く聴くことができます。

リケーブルは SoundsGood Stibnite が好みでした。色合いが EW300 本体に合っており、かつ音質的にも中低域のキレを高めてくれるためぴったりに思いました。

SoundsGood Stibnite についてはこちらも参考にどうぞ。

SIMGOT EW300 + AZLA SednaEarfit Crystal 2 + SoundsGood Stibnite
SIMGOT EW300 + AZLA SednaEarfit Crystal 2 + SoundsGood Stibnite

SIMGOT EW300 まとめ

SIMGOTらしい解像度の高さ・音の濃さ・キレがあり、かつ高域がより強化された、そんなイヤホンに思いました。ノズルで音質の変化を楽しむこともできますし、コスパ良いイヤホンですね。まだ SIMGOT のイヤホンを聴いたことがない方にもぜひ聴いてみてほしいです。

ご覧いただきありがとうございました。それではまた次の記事で !

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