こんにちは ! 今回は先日購入した有線イヤホン AAW Z02 のレビューです。AAW は本サイトでは初めてのレビューです。個人的に AAW はかねてから購入したいと思っておりましたが、今回の Z02 は構成と価格から購入を決めました。果たして結果はどうだったか、最後までぜひご覧ください。
本サイトでレビューしている AAW のイヤホンはこちらです。
今回比較しているイヤホンはこちらです。
AAW Z02 おすすめポイント

- QAAW Z02 のおすすめポイントは ?
- A
- パープルの艶やかなフェイスプレート
- アタック感の強い低音と煌びやかに伸びる高音・キレよく解像度・分離感が非常に高い音粒・音の立ち上がり下りがスピーディ
- 0.78mm 2Pin – 4.4mmバランスケーブルが付属
AAW Z02 製品情報
e☆イヤホンより
特徴としては 10mmグラフェン・ダイナミックドライバー + 小型プラナー・マグネティック・ツイーター というハイブリッドマルチドライバーを搭載しています。AAW は バランスドアーマチュアを搭載することが多かったですが Z02 には搭載されていません。
さらには、付属のケーブルが 4.4mm バランスであることも一般的なイヤホンとは異なるポイントです。

ギャラリー

内容物はこちらです。
- 本体
- ケーブル (0.78mm 2Pin – 4.4mm)
- イヤーピース (3種 x 3サイズ)
- キャリングケース
- クリーニングクロス
付属品が多めです。特にイヤーピースは3種、計9ペアも付属しているのは嬉しいポイントです。

そのイヤーピースは以下の3種です。いずれもシリコンタイプです。
- Bass Tips : 半透明白色。背が最も高い。
- Standard Tips : 半透明灰色。背が Bass Tips の次に高い。
- Treble Tips : 黒色。背が最も低い。
径の太さは同じで背の高さが異なる3タイプです。背が高いほど低音が強まるようです。

ケーブルは銅のような赤褐色の 0.78mm 2Pin – 4.4mm バランスケーブルです。(個人的には最初からバランス接続で聴くことができるのは嬉しいポイントです。)細めで柔らかく扱いやすいです。

こちらが本体です。大胆に大きなロゴとパープルのマーブル模様がかっこいいですね。

本体は樹脂製で滑らかツルツルの質感です。イヤホンの中では小ぶりでシンプルな形状です。細かいですが、L/R それぞれで”Z02″の文字が青と赤で印字されているのもクールです。

ケーブル接続はフラットな0.78mm 2Pinです。

装着した様子がこちらです。小さめの本体はすっぽりと耳に収まり、飛び出しが少なめです。(筆者は耳が大きいほうです。)やはりフェイスプレートのロゴがきらりと光り、パープルの色合いは高級感があります。
レビュー
装着感
本体は小さく、耳への収まりがいいですね。装着感は良好です。このサイズなら耳が小さい方にもお勧めできます。遮音性も高く、音漏れもそこまでしないですね。
音質
(SONY NW-WM1AM2 で再生。イヤーピース・ケーブルは付属のものを使用。)
個人的音質イメージはこちらです。

グッと力強い低音と煌びやかな高音・全体的にカラッとクリアでキレのある音粒・高い解像感・立ち上がりと下りが早くスピーディな空気感が印象的です。
一聴してまず印象的なのは力強い低域と高域です。低域はライブで感じるような生々しいドラムの沈み込みが感じられます。ベースはより存在感を増し、1音1音しっかりとうねりを感じます。高音もそれに負けじとシャキッとしており、よりはっきりと感じられます。シンバル・ハイハットは特に実際に叩く様が想像できるようです。残りの中域・ボーカルもしっかりと・はっきりと聴くことができますが、低域と高域よりはやや控えめに感じました。この中でも特に高音が最も目立ちます。ただしこの高音はやや刺さり気味とも言えるので、こういった高音が苦手な方にはおすすめできません。
全体の余韻は少なく、すっきりとした雰囲気です。さらには音の立ち上がり下がりが早く、キレキレでスピーディな音粒が流れてきます。先に書いたように、特に低域と高域のキレがよく、非常に高い解像感・情報量です。モニタリング的に細かな音粒まで感じ取ることができます。
空間はやや広めに感じます。特に高域が横方向にやたらと広めに配置されているように感じました。シンバル等の金物が右奥 or 左奥から聴こえるような印象です。付属のケーブルが4.4mmバランス接続ということもあり、左右への分離感を高く感じました。
低音と高音で盛り上げてくれるようなサウンドのため、(どんなジャンルでもそうですが特に)ロックを聴くと非常に楽しいです。ボーカルもいいけどギター・ドラム・ベースをもっとがっつり聴きたいなんて時にお勧めです。

水月雨(MOONDROP) Kadenz 、 BQEYZ Cloud との比較
価格の近いこれらとの比較です。



AAW Z02 | 水月雨(MOONDROP) Kadenz | BQEYZ Cloud | |
---|---|---|---|
ドライバー | 10mmグラフェン・ダイナミックドライバー 小型プラナー・マグネティック・ツイーター | 10mm-第2世帯ULT ダイナミック | 10mmダイナミック 6.8mmパッシブ振動板 |
インピーダンス | 18Ω | 35Ω±15%(@1kHz) | 32Ω |
音圧感度 | 105dB | 122dB/Vrms(@1kHz) | 110dB |
再生周波数帯域 | 10Hz – 40kHz | 8-21,000Hz | 7~40,000Hz |
参考価格(e☆イヤホン 2025/04/06 現在) | ¥23,240 税込 | ¥26,910 税込 | ¥26,500 税込 |
表にはない共通点として、3つとも購入時に4.4mmバランスケーブルが付属しているという点があります。(Cloud は 3.5mmケーブルも選択可能)
水月雨(MOONDROP) Kadenz と聴き比べると、雰囲気・傾向が異なっており、Kadenz は輪郭が丸く滑らかで、余韻も多少あります。この2つを比べると Z02 はよりエネルギッシュ、もしくは荒々しく、Kadenz はおしとやかといった印象です。聴きやすい・耳馴染みがいいのはKadenzですね。Z02 は Kadenz よりも角はありますが解像度・分離感がやはり高いです。個人的には Z02 のはっきりとした音の方が楽しくて好みです。
BQEYZ Cloud と聴き比べると、雰囲気・空気感は似ていますね。余韻が少なく、音の輪郭がキリッとしてすっきり・さっぱりしています。ただし Z02 は Cloud よりもさらに低音と高音がグッと強調され、よりドンシャリ感が強いです。低音と高音の情報量・解像感が高いです。音の輪郭もよりはっきりとキリッとしています。BQEYZ Cloud も傾向としては同じですがよりキレを強調させたのが Z02 ですね。
おすすめイヤーピース・リケーブル
フィット感を高めて低音をより濃く聴きつつ、空間をより広く聴くことができるようなイヤーピース・リケーブル例です。
イヤーピースは AZLA SednaEarfit Crystal 2 にしました。お馴染みのLSR素材で耳にペタッと吸い付くイヤーピースです。背が高めで Z02 のイヤーピース同様に使いやすく、それでいてよりフィットして音を漏れなく聴くことができます。

リケーブルは SoundsGood Anthracite にしました。グラフェンコート高純度単結晶銅のケーブルです。SoundsGood の中でも FLAT 2Pin に対応しているので Z02 でも使いやすいです。また、サウンドの変化としてはよりスピーディでキレをよくしてくれますので Z02 の持ち味をさらに強めてくれます。


AAW Z02 まとめ
エネルギッシュでキレキレのイヤホンですね。解像度が非常に高くギター・ドラム・ベースを細かに聴くことができます。楽しく聴くのもよし、分析的に聴くもよしで好みなイヤホンでした。ぜひ一度試してみてください。
ご覧いただきありがとうございました。それではまた次の記事で !




