AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK サクッと見れる聴き込みレビュー ドラムをリアルに鳴らす、ハイコスパヘッドホン

4.5
AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK イヤホン・ヘッドホン

こんにちは ! 今回は AVIOT ピッドホン3 こと WA-V1-PNK のレビューです。ピッドホン3といえばピエール中野氏が手掛けるイヤホン・ヘッドホンのピヤホンシリーズの一つです。ワイヤレスヘッドホンの新基準と銘打たれた本作は価格を抑えた上であらゆる性能が詰まったハイコスパなヘッドホンになっています。それでいてピヤホンシリーズですからもちろん音質はこだわり抜かれています。ぜひ最後までご覧ください。

本サイトでレビューしているピヤホンシリーズはこちらです。

ゆーき

社会人ソフトエンジニア&オーオタ。オーディオ沼に浸かり始めて数年。解像度の高いイヤホンが特に好み。聴く音楽はJ-POP・ロックが多め。9mm Parabellum Bullet・King Gnu・宇多田ヒカル・福山雅治等々。

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おすすめポイント

おすすめポイントまとめ
AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK

AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK

  • ロングバッテリー(最大120時間)
  • ノイズキャンセリング・外音取り込み・LDAC・マルチポイント・有線接続
  • リアルな迫力あるドラム・低音・高い解像度

製品情報

新基準の、その先へ。
音質、機能、操作性、全てをそなえた
ワイヤレスヘッドホン“WA-V1”をベースに、
ピエール中野氏が完全監修した
待望の“ピッドホン3”

進化した “アダプティブハイブリッドノイズキャンセリング”でシーンに応じて騒音抑制のレベル調整が可能

高音質と機能性を両立した、妥協なき構造設計
ハイレゾ音源を鳴らしきる、専用設計ドライバー
独自設計の2重構造ハウジング
最適な音響バランスを実現するアコースティックダクト
妥協なき音響設計により具現化された、最新の“ピエール中野サウンド”
ピエール中野氏が理想とするチューニング、その最新の姿を“WA-V1”の優れたアコースティック特性により具現化。
ベースモデルが持つクリアな聴感特性を元に、音楽の躍動感をより魅力的に表現できる手法をピエール中野氏と繰り返し探求しました。
中低域はうねるような“広がり感”と“キレ”、そして“量感”という背反する要素のベストバランスを追求。中高域は解像感を失うことなく、低域に負けない迫力を持つ音づくりを実現しました。
さらに本機では、過去のピヤホン/ピッドホンシリーズ以上にドラムの鳴り方を徹底的に追及。特にバスドラムの音色にこだわり、アタック音、胴鳴り、響き方などプロドラマーならではの着眼点でリアルさと迫力を再現。これをベースにスネアやシンバルなどの帯域の音を創り上げる手法を取りました。
低域から高域まで、ドラムという柱を中心としたチューニングを行うことによって、メロディラインも含めた全帯域において楽器が元来もつ魅力を最大限に表現するサウンドを実現しています。

ワイヤレスでハイレゾ音源を楽しめるLDAC™︎対応
※ LDACおよびLDACロゴは、ソニー株式会社の商標です。

最大120時間*連続再生可能な超ロングスタミナを実現
* 再生時間は使用環境により変動する可能性があります。

持ち運びに便利な折りたたみできるコンパクト設計

長時間の使用でも疲れにくい快適な装着感

沈み込むようなブラックに鈍く輝くゴールド。シックでありながら煌びやかさも備えたプレミアムなデザイン。

バッテリーが切れた際にも有線接続で再生可能
有線接続時にもノイズキャンセリングを使用可能です。

機能性とデザインと両立した、コラボ限定アクセサリー

マルチポイント対応

外出時にも安心の外音取り込み機能搭載

AI技術を活用した高品質通話機能

音ズレの少ないゲーミング(低遅延)モード搭載

声優・日高のり子氏による撮りおろしボイスを採用したオリジナルボイスガイダンス

専用アプリ「AVIOT SOUND ME」

AVIOT https://aviot.jp/product/wa-v1-pnk/ より

2万円以下という価格ながらも今のワイヤレスヘッドホンに欲しい機能は大体入っています。それでいてピヤホンシリーズのデザインと音質にこだわり抜かれたコラボヘッドホンです。

ギャラリー

AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK 付属品
AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK 付属品

付属品はこちらです。

  • 本体
  • ポーチ
  • 3.5mm to 3.5mm ケーブル
  • 充電用 TypeA to Type-C ケーブル
  • 折りたたみ式デスクフック
  • 他紙類

珍しいのがこのデスクフックです。こちらは折りたたみ式で画像のように展開するとデスクフックとして使えます。持って行った先でデスクにサッと掛けられるフックです。このデザインと変形式というのがまた良いですね。

AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK 付属ケーブル
AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK 付属ケーブル

有線接続時に使う3.5mm to 3.5mm ケーブルはナイロン皮膜されたオールブラックの硬めのケーブルです。一方にはPNKのロゴが印字されています。太さもしっかりありナイロン加工もされていて耐久性は高そうです。マイク・コントローラーはついていません。

こちらが本体です。全体はブラックとゴールドの高級感あるクールなデザインです。所々で映えるゴールドが良いですね。外でも使いやすいと思います。

ハウジングと頭頂部のクッションは十分な大きさと厚みがあり、耳と頭に優しくフィットしてくれます。

AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK 本体
AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK 本体アジャスター

アジャスターはカチカチとした段階式で10段階で調整できます。(画像は最大まで伸ばした状態)

パッド裏面に大きく L/R の表記があります。ヘッドにはPNKのロゴがあります。

AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK 本体
AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK 本体 折り畳んだ状態

画像のように折り畳み可能で、コンパクトに収めることができます。付属のポーチに入れて持ち運びしやすいです。

AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK 本体
AVIOT ピッドホン3 WA-V1-PNK 本体ボタン類

L/R それぞれにボタン類があります。操作は全て物理ボタンで行います。

  • L側
    • 充電用USB Type-C
    • ANCボタン
      • ノイズキャンセリング・外音取り込みの切り替え
  • R側
    • 3.5mm ジャック
    • POWERボタン
      • 電源ON/OFF・再生・停止
    • VOLUMEボタン
      • 音量UP/DOWN、長押しで曲送り・曲戻しが可能

上記の操作は後に記載するスマホアプリで別の割り当てにすることも可能です。

レビュー

装着感

イヤーパッドは耳を覆うタイプですっぽりとカバーしてくれます。側圧はやや強めで頭との一体感が強いです。頭を前後左右に傾けてもずれませんでした。長時間の使用でも問題ないと思います。

使用感

アプリ

他のAVIOT製品と同じくAndroid/iOS アプリ 「SOUND ME」で各種設定をすることができます。

AVIOT SOUND ME - Apps on Google Play
AVIOT earphone dedicated app
‎AVIOT SOUND ME
‎AVIOT SOUND ME (for iOS) AVIOTのイヤホン専用アプリです。 お好みの音楽に合わせ細かく音質調整が可能な10バンドのグラフィックイコライザーやイヤホン探知機能、 ノイズキャンセリングや外音取込モードのON/OFF...

アプリでは画像のように各種設定を確認・変更することができます。

毎度惜しいのがこのアプリの接続が不安定なところですね。これは今回のピッドホン3に限らず、ピヤホン7、ピヤホン8でもそうなのですが、どうもアプリで接続先に出てこないことが多いです。(Xperia 1 II、Xperia 1 VI で使用しています。)他社のワイヤレスイヤホンのアプリも使っていますがそれと比べるとどうも安定しないんですよね。毎度、イヤホン・ヘッドホン自体は良いのにアプリだけが不安定なのがもったいないです。※ 2024/08/01 接続性問題を解消したとアップデートされましたがこちらでは改善されていないようでした。引き続き改善に期待しています。

ノイズキャンセリング・外音取り込み

ノイズキャンセリングと外音取り込みはそこそこといった印象です。中低音はしっかりとカットしますが高音はそこまでカットしないような印象です。ノイズキャンセリング・外音取り込みの性能を求めるのであれば他社製品(e.x. BOSE/SONY)により高性能なものはあるのでそちらの方がいいですね。といっても十分なレベルで、ノイズキャンセリングONにして音楽流せば十分音楽に没入できます。外音取り込みもつけたまま会話もできるレベルです。

マルチポイント

電源ONして接続しなければ自動的にペアリングモードに入ります。2台とペアリングすれば以降は2台同時にマルチポイント接続できます。その後は電源ONしたら自動的に2台とも接続してくれるので便利ですね。再生は一方を止めてから出ないともう一方が再生されないタイプのようでした。マルチポイント接続時でもそのままLDACで再生ができ、接続も特にトラブルなくスムーズに使えました。

有線接続

ピッドホン3は有線接続時でも電源ONしてノイズキャンセリング・外音取り込みが使えます。本体にイヤホンジャックを刺すと電源ONしても接続はされず、そのまま有線で音楽再生ができました。かつ、その状態でノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えができます。これは便利ですね。Bluetooth接続できない時や、混雑して電波環境が悪い時などはノイズキャンセリングしながら有線で音楽を聴くことができます。ただし、ボタン操作での音量操作や曲選択はBluetoth接続時に限られます。※仕様なんだとは思いますが、有線接続時でもSOUND MEアプリと接続してイコライザー切り替えることはできました。

装着検出は非搭載

これはタイトル通りなのですが、他社製ヘッドホンではよくある装着検出機能がありません。機能面ではこれが惜しいところですね。サッと外した際に自動的に止まってくれないのでその前にヘッドホンの操作 or プレーヤー側の操作で止める必要があります。また、装着していなかったら自動的に電源OFFといった機能もないので電源の切り忘れにも注意が必要です。

音質

キレのいい低音(特にドラム)・高い解像度・低域に負けなずしっかりとした中高域が印象的です。

最も印象的なポイントはドラムの音がとにかくリアルなことです。音が出てから響くまでのうねりが非常に生々しく、ライブ会場で聴いているような、目の前で叩かれているような感覚になります。先の「製品情報」にも記載しましたがこのドラムのリアルさがピッドホン3のメインディッシュとも言えるバランスに感じました。やはりドラムが活きるロックをこれで聞くのが楽しいですね。逆にいうとどうしてもドラムが強めに感じられるので、ドラム以外をメインに聞きたい方、もっと軽やかに聴きたい方には合わないかもしれません。

帯域ごとのバランスはイコライザーでいじる前は中低域が多め・濃いめです。ドラム・ベースがデフォルトで強めですね。ボーカルもしっかり出ますが、ドラム・ベースと同じくらいです。それらに比べて高温は控えめでそこそこな印象です。もちろんこれらのバランスはアプリでイコライザーで好みのバランスに調整可能です。

全体的には解像度は十分に高く、音の輪郭はやや丸目でぼやけることなく鳴らしてくれます。解像感・分離感は価格相応くらいのそこそこに感じました。(当然ながら)もっと上の価格のヘッドホンと比べるとごちゃつくような場面もありますが十分良いと思います。

空間の広さは中低域が広めで高域はそこそこといったバランスに感じました。低音が下の方で濃く深く広がるようなイメージです。高域は低域に比べるとそこまで広がりはなく、十分な量はありますがそこそこの広さのようでした。余韻も低域が多めで高域は少なめですね。ともかく低域に重みがあるように感じました。

有線接続ですが、電源OFFと電源ON時で印象が異なります。電源OFF時の有線接続ですがこの時は全体的にややぼやけたように感じました。やはり電源ONでないと本来の音処理が動作していないようです。電源ONであればBluetooth接続時に近い音質で再生されました。

2万円以下でこの低音・迫力が楽しめるのは十分コスパのいいヘッドホンに思いました。

ピッドホン2 との比較

ピッドホンシリーズの前作、ピッドホン2 との比較です。ピッドホン2のレビューはこちら。

ピッドホン3
AVIOT WA-V1-PNK
ピッドホン2
Hi-Unit 002-pnk
ドライバー40mmダイナミックドライバー40㎜ダイナミックドライバー
対応コーデックAAC,SBC,LDACSBC、AAC、APTX、
APTX-HD
連続再生時間Bluetooth接続時 約120時間
※使用環境により変動する可能性があります
約22時間
充電時間約3時間約3時間
重量(こちらで計測)269g225g
本体操作電源ON/OFF・ペアリングモード・音量・曲選択・ノイズキャンセリング・外音取り込み・ゲーミングモード電源ON/OFF・ペアリングモード・音量・曲選択
マルチポイント対応対応
ノイズキャンセリング・
外音取り込み
対応非対応
装着検出非対応非対応
有線接続対応 (接続時も電源ONでノイズキャンセリングと外音取り込み可能)対応 (接続時は電源OFF)
専用アプリ対応 (イコライザー・操作設定等)非対応
ボイスガイダンス声優・日髙のり子氏による録りおろしボイス凛として時雨 TK氏による録りおろしオリジナルサウンド
参考価格 (eイヤホン 2024/08/29 現在)¥19,800 税込¥34,380 税込
(左から) ピッドホン3 AVIOT WA-V1-PNK、ピッドホン2 Hi-Unit 002-pnk

ピッドホン2 と ピッドホン3 は同じピッドホンシリーズながら販売元はAVIOTとHi-Unitという別のメーカーです。

外観上異なるポイントは ピッドホン3 はブラックにゴールドが所々あるのに対し、ピッドホン2 はオールブラックです。さらにはイヤーパッドはピッドホン2 の方がやや厚めですね。

異なるポイントは多々ありますが、ピッドホン3の連続再生時間が圧倒的に長いですね。状況によってはもっと短くなると思いますが、それにしてもかなりの再生時間です。それ以外にもノイズキャンセリング・外音取り込み・アプリでイコライザーの調整ができたりと、ピッドホン3の方ができることが多いです。ピッドホン3のコスパが良いことがわかります。

ただし音質に関してはピッドホン3の方が良いかと言われるとそうとも言い切れません。音の傾向ですが、どちらも解像度が高いこと・低音のキレが良いことは共通して感じられました。が、音の深さ・広さ・迫力はピッドホン2の方が上手ですね。ピッドホン3が全然ないということもないのですが、ピッドホン2の方が一段と深く迫力があります。ピッドホン3がスタジオ、ピッドホン2がライブ会場といったイメージかなと思います。ピッドホン3はイコライザーで調整もできますがピッドホン2の深さと迫力はそのイコライザーだけでは出せなさそうです。(もちろん、そのイコライザーで好みに調整できるのはピッドホン3だけですのでピッドホン3の良さでもありますね。) ピッドホン2はイコライザーも使えないのですが再度この音を聞くとこれはこれで良いものです。

まとめ

ピッドホン3こと、AVIOT WA-V1-PNK は2万円以下で大体の機能を盛り込み、かつリアルなドラムサウンドを鳴らしてくれるヘッドホンとして、コスパのいい製品かと思います。お手軽に楽しく聴けるヘッドホン欲しいんだけどという方にはピッタリです。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !

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