こんにちは ! 今回は先日購入したリケーブル用のケーブル SoundsGood Tyrfing/Esmeralda/Dooars 3つまとめてレビューです。SoundsGood のケーブルは個人的にも度々購入していますが、今回の3つもまたどれも違いあり、個性ありでリケーブルの面白さを体感できるケーブルです。気になるもの一つでもあればぜひお試しください。
本サイトでレビューしている SoundsGood 製品はこちらです。
その他、SoundsGood のケーブルをリケーブルのおすすめで紹介している記事はこちらから。

SoundsGood Tyrfing おすすめポイント

- QSoundsGood Tyrfing の特徴は ?
- A
- イエロー&グレーのラグジュアリーなビジュアル
- キレキレでスピーディなサウンド。低域と高域を強めたドンシャリ、かつ高域を煌びやかにして明るくキラキラしたサウンド。
SoundsGood Esmeralda おすすめポイント

- QSoundsGood Esmeralda の特徴は ?
- A
- 鮮やかなエメラルドグリーンのビジュアル
- 元のイヤホンのサウンドを活かしつつも解像度を高め、ストレートに素直に1音1音を鳴らしてくれるサウンド。
SoundsGood Dooars おすすめポイント

- QSoundsGood Dooars の特徴は ?
- A
- ミルクティーのようなマットなホワイトカラー
- 低域を豊かに、余韻と空気感を強めてまろやかに滑らかに、ゆったりとしたサウンド。
3つの違い
| Tyrfing | Esmeralda | Dooars | |
|---|---|---|---|
| 導体 | 金メッキ単結晶銅 銀メッキ単結晶銅 グラフェンコート単結晶銅 | 高純度単結晶銅 銀メッキ無酸素銅 銀メッキ銅シールド層 | 銅銀合金 錫メッキ高純度無酸素銅 |
| 音質イメージ | クリア、エネルギッシュ 高い解像度、自然な表現力 立体的なサウンドステージ | ソリッド 見通し良くスッキリ 増す解像感 | なめらか、まろやか 高い表現力や解像度 |
3つまとめた音質の変化のイメージです。
この3つのケーブルは導体も音質の変化もそれぞれ異なっています。この後に続くレビューも参考にしてお好みのケーブルをお試しください。
リケーブルしたイヤホン
今回リケーブルは価格帯、音質の異なる3つのイヤホンでリケーブルを試しています。プレイヤーは SONY NW-WM1AM2 で再生しています。
SoundsGood Tyrfing 製品情報
クリアかつエネルギッシュ
SoundsGood Tyrfing(ティルフィング)は、異なる三種類の導体を採用したハイブリッド構造のリケーブルです。金メッキ単結晶銅(OCC)を192本(φ0.06mm 96本x2芯)と銀メッキ単結晶銅(OCC)60本(φ0.08mm 30本x2芯)、グラフェンコート単結晶銅(OCC)308本(φ0.06mm 154本x2芯)の合計560本の導体をリッツ構造にした非常にリッチな構成を採用。高い解像度、自然な表現力や伸びやかさ、サウンドステージの広さを持つ単結晶銅の特徴に加え、細かな音のディテールやニュアンスまで詳細に伝える表現力や立体的なサウンドステージ、押し出し感のあるエネルギッシュさを獲得しました。極めて高いコストパフォーマンスを誇る、次世代のオーディオケーブルです。三種のOCC導体を組み合わせたハイブリッド構造
音質、取り回し、審美性を高いレベルで獲得
既存製品の開発知見を生かし高い解像度、自然な表現力や伸びやかさ、サウンドステージの広さを持つ単結晶銅の特徴に加え、細かな音のディテールやニュアンスまで詳細に伝える表現力や立体的なサウンドステージ、押し出し感のあるエネルギッシュさを獲得しました。適度な柔軟性による取り回しの良さに加え、審美性の高い外観も持ち合わせ、あらゆる面で高いパフォーマンスを発揮する製品です。個性的なカラーリング
株式会社伊藤屋国際 https://www.itohya.jp/products/soundsgood-tyrfing より
金メッキ単結晶銅 + 銀メッキ単結晶銅 + グラフェンコート単結晶銅のリッチなハイブリッド構成のケーブルです。同じ SoundsGood の Ehecatl や Anthracite (レビュー) で得た知見が活かされているとのこと。鮮明でエネルギッシュなサウンドが特徴的で、今回の3つのケーブルの中では最も価格が高いです。
SoundsGood Tyrfing レビュー
ギャラリー



イエロー&グレーのなかなかに鮮やかで目を惹くビジュアルです。(合わせるイヤホンよりも個性が強いことになりそうですが)付属品にはない見た目です。程よい太さとしなやかさで取り回しは良いです。
プラグが円柱ではなく六角形になっているのも、SoundsGood Oct8via (レビュー) と同様、SoundsGood のハイグレードケーブルではお馴染みになっています。
音質
音質の変化のイメージはこちらです。
今回の3つのケーブルの中では最も見た目も音も濃いケーブルです。全体的にキレが増し、非常にエネルギッシュなサウンドになります。解像度・分離感がともに高まり、音の輪郭ははっきりとしてスピーディです。バランスとしては低域が少し強めに、高域はさらに強まり、高域強めのドンシャリな傾向になっています。まあ楽しい音です。
高域が特に強まり、シンバル・ハイハットといった金物の音が特に強調されて感じます。ですが不快な感じではなく、刺さらずいいところまで伸びています。
以前本サイトでもレビューして私自身もお気に入りの SoundsGood Anthracite (レビュー) に雰囲気は似ています。ですが、Anthracite は低域がより強まるようでしたが Tyrfing はさらに高域が強くキラキラと煌めいています。ローの Anthracite に対して ハイの Tyrfing といったところでしょうか。Anthracite も Tyrfing もそれぞれの良さがあります。
今回のイヤホンの中では Hiby Project Ace JP Edition との組み合わせがお気に入りです。元から近めの低域と高域をさらに強め、より元気にキレキレなサウンドで聴くことができます。
今回の3つのケーブルの中では最もアグレッシブでやんちゃな感じですが、キレ・スピード感・高音の煌びやかさが欲しい時、とにかく明るいサウンドが欲しい時におすすめです。

SoundsGood Esmeralda 製品情報
クリアで見通しよく、スッキリと
リーズナブルなプライスで提供することを目的とした、SoundsGoodのエッセンシャルラインです。ミックス線の開発知見を活かし、高純度単結晶銅、銀メッキ無酸素銅に加え銀メッキ銅をシールド層に採用。クリアでソリッドな見通しの良いサウンドのケーブルに仕上がりました。イヤホンのサウンド傾向を崩さず、解像感を増すシンプルなアップグレードケーブルです。複数の導体を組み合わせたハイブリッド構造
単結晶銅、銀メッキ無酸素銅と銀メッキ銅をシールド層に採用。HyleやEidosの開発経験からよりシンプルで接続する機器を選ばず使えるクリアなサウンド傾向に仕上げました。ややソリッド、見通しが良くスッキリとした音質なので、エントリーからミドルクラスのイヤホンの付属ケーブルからのアップグレードに最適な製品です。エメラルドのような鮮烈な緑
SGオリジナルデザインプラグ
株式会社伊藤屋国際 https://www.itohya.jp/products/soundsgood-esmeralda より
見た目が鮮やかなグリーンですが、そのサウンドは元のイヤホンの傾向をそのままに解像感を増す、シンプルに使いやすいケーブルです。
SoundsGood Esmeralda レビュー
ギャラリー



目を惹くのはまずはこの全体の色ですね。鮮やかなエメラルドグリーンでこれまた他のケーブルにはない独特な色合いです。こちらもまたケーブルの個性が強いですがグリーン色のイヤホンにはバッチリ合いそうです。
そして形状も独特で、SoundsGood Hyle や Eidos と同様、半分だけが太い形状です。後半の太い部分は硬く癖は強いですが堅牢性は高く安心して使えます。
音質
音質の変化のイメージはこちらです。
今回の3つのケーブルの中では最も素直で順当で使いやすいケーブルと思います。音をストレートに、クリアに聴かせてくれます。全体的にやや低音と高音を強めますがあまり大きくはバランスを変えず、音をクッと引き締め、エッジが際立ち、解像度を高めてくれます。ですが尖りすぎることもなく、荒さもなく、いい塩梅に耳馴染みの良いサウンドになっています。
元々がクリアなサウンドのイヤホンでリケーブルすると、少し余韻が足されて滑らかさ・艶っぽさ・情感が増すようにも感じました。解像度は高いんだけど何か味気ないなという時にも良いケーブルと思います。
サウンドとしては元のイヤホンの傾向を崩さず素直にグレードアップしてくれるようなので使いやすいと思います。パッと聴いた音の変化としてはこの中では一番小さいです。あえていうと元の音がクリアさよりも滑らかさを重視したイヤホンだと、この次の Dooars の方が良いかもしれません。
今回のイヤホンの中では qdc FRONTIER との組み合わせがお気に入りです。元のクリアさはそのままに、少しの低音と艶が足されてよりリスニング向きになりました。
見た目はなかなか個性的ですが、そのサウンドは逆にシンプルな優等生なケーブルです。見た目で選ぶも良し、使いやすさで選ぶも良し、音で選ぶも良しです。

SoundsGood Dooars 製品情報
Dooars for chill time listening
高品質な素材を採用しつつも可能な限りリーズナブルなプライスで提供することを目的とした、SoundsGoodのエッセンシャルラインです。銅にわずかな銀を配合した銅銀合金と錫メッキ無酸素銅のミックス導体を採用。まろやかで聴き心地の良いサウンドバランスにチューニングしたことで、チルタイムのリスニングや”ながら聴き”に最適なケーブルに仕上がりました。リラックスをテーマに、ミルクティーをイメージしたデザインを採用。あなたの”chill time audio”に最適なケーブルをぜひお試しください。複数の導体を組み合わせたハイブリッド構造
銅に銀を加えた銅銀合金と錫メッキを施した高純度無酸素銅(OFC)を組み合わせたハイブリッド導体を採用。高純度導体由来の高い表現力や解像度に加え、なめらかさ・まろやかさのある聴き心地の良いサウンドを実現。サウンドリスニングはもちろん、動画視聴、ゲームなどとも好相性な製品に仕上がりました。Lo-Fiやチルと高い親和性
落ち着いたアーシーカラー
SGオリジナルデザインプラグ
株式会社伊藤屋国際 https://www.itohya.jp/products/soundsgood-dooars より
他のケーブルとは違ってあえてまろやかに、聴き心地の良いサウンドにチューニングされたケーブルです。他社含めてあまりない、ミルクティーのようなアーシーカラーで個性的な、でも合わせやすいビジュアルです。今回の中では最も価格が低いです。
SoundsGood Dooars レビュー
ギャラリー



白いケーブルは多々あれど、このマットなミルクティーのような色合いもまた個性的でなかなかありません。こちらはどのイヤホンにも合わせやすい色ですね。今回の3つのケーブルでは最も低価格ですが、安っぽさもなくむしろ高級感があります。プラグも含めて上品な仕上がりです。こちらもまた程よい太さとしなやかさで使いやすいケーブルです。
音質
音質の変化のイメージはこちらです。
今回の3つのケーブルの中では最も変化がわかりやすいと思います。低域・中域の広がりと弾力が増し、全体的にはとにかく滑らかに、ゆったりとしたサウンドに変化します。1音1音に纏う余韻も増され、ふわっとした空気感を味わうことができます。見た目通り、ミルキティーのような味わいです。男性ボーカルやバラードをしっとりと聴くのもいいですね。
ですが単純に全体的にボヤッとするとか、解像度が落ちるといったことはなく、音の芯はしっかりと残しつつ、この空気感に変えているところがGoodポイントです。リケーブルした変化は大抵解像度が上がるとか、バランスが変わるとかが多いですが、あえてガラッと雰囲気を変えているのはなかなかないケーブルではないでしょうか。
音質的にはスピーディさ、キレといったものはあまりなく、かつケーブルでの変化が大きいので万能とは言えませんが、リケーブルでの音の変化を感じやすい・楽しみやすいケーブルと思います。こういうのが1本あってもいいですね。
3つのイヤホンの中では SIVGA Que との組み合わせがお気に入りです。元々の厚い低域が活かされつつ、より空気の厚み・広がりが感じられ、音に包まれながらゆったりとリスニングを楽しむことができます。
こちらもまたなかなか個性的なケーブルです。普通のリケーブルは飽きてきた方にもおすすめですよ。

まとめ
3つまとめた音質の変化のイメージです。
SoundsGoodから同時にリリースされた3つのケーブルですがどれもそれぞれビジュアルとサウンドにそれぞれ個性が光る、リケーブルの楽しさを再発見できるケーブルでした。どれか一つでも興味があればぜひお試しください。
最後までご覧いただきありがとうございました。それではまた次の記事で!よければSNSフォローもどうぞ。








