Maestraudio MAPro1000 サクッと見れる聴き込みレビュー 広々空間で上質な音をあなたに

4.5
Maestraudio MAPro1000 イヤホン・ヘッドホン

こんにちは ! 今回は Maestraudio MAPro1000 の購入・使用レビューです。Maestraudio といえば本サイトでは MA910SR 以来になります。MA910SR は国産の丁寧な音作りが好印象でしたが、本作もまたクオリティの高いイヤホンでした。ぜひ最後までご覧ください。

本サイトでレビューしている他の Maestraudio 製品はこちら。

ゆーき

社会人ソフトエンジニア&オーオタ。オーディオ沼に浸かり始めて数年。解像度の高いイヤホンが特に好み。聴く音楽はJ-POP・ロックが多め。9mm Parabellum Bullet・King Gnu・宇多田ヒカル・福山雅治等々。

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おすすめポイント

おすすめポイントまとめ
Maestraudio MAPro1000

Maestraudio MAPro1000

  • 軽くコンパクトな本体
  • 疲れにくい装着感
  • 高い解像度・クリアな音・広大な音空間
  • リケーブル可能 (MMCX)

製品情報

快適なフィッティングを提供するモニターイヤホン形状の新IEMシリーズ「MAPro」

小型筐体ながら広いサウンドステージで音に包まれるようなイマーシブサウンド

小型筐体向けパッシブ型セラミックコートツイーター新開発5.8mm径「RST」初搭載

MMCXコネクター採用、高伝導OFCを導体に使用した4芯ケーブル

●カラー:Garal Blue、Boost Red、Shower Blue
●ドライバー:ハイブリッド型
10mm径グラフェンコートダイナミックドライバー×1
5.8mm径RST(Reactive Sympathetic Tweeter)×1
●インピーダンス:22Ω
●感度:111dB
●周波数特性:20Hz~40KHz
●ケーブル長:約1.2m(3.5mm3極 L字プラグ)
●ケーブル導体:OFC 4芯線
●コネクター:MMCX

aiuto https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_5002.php より

Maestraudio といえば前回レビューした MA910SR を含む MA910シリーズでお馴染みでしたが、こちらは新シリーズ MAPro の第一弾という位置付けです。空間表現はそのままにより小型軽量化したモデルです。

ギャラリー

Maestraudio MAPro1000 は Garal Blue、Shower Blue、Boost Red の3色ありますが、Shower Blue を購入しました。

Maestraudio MAPro1000 付属品
Maestraudio MAPro1000 付属品

主な付属品はこちらです。

  • 本体
  • ケーブル (MMCX、3.5mmジャック)
  • イヤーピース (2種、4サイズ + 3サイズ)
  • ポーチ

標準的といえばそうですが、イヤーピースが2種(しかも、シリコンタイプとフォームタイプ)付属しているので、これだけでも音質の違いを楽しむことができます。

Maestraudio MAPro1000 付属イヤーピース
Maestraudio MAPro1000 付属イヤーピース

イヤーピースは2種付属しています。

  • iSep02 (シリコンタイプ)(S/MS/M/L)
  • iFep01 (フォームタイプ)(S/M/L)

シリコンタイプの iSep02 は過去の Maestraudio MA910SR に付属していた iSep01 とは別物のようです。
フォームタイプの iFep01 は今回初めてみましたが、画像の通り、肉厚なイヤーピースです。結構大きめですね。後述しますが、このフォームタイプが案外クリアな音で聴かせてくれます。

(左から) Maestraudio MAPro1000 付属ケーブル、(別売) MAPro1000 Cable 4.4
(左から) Maestraudio MAPro1000 付属ケーブル、(別売) MAPro1000 Cable 4.4

付属のケーブルは細くしなやかな MMCX ケーブルです。
ちなみに別売りですが、同じ Maestraudio から 4.4mmバランスケーブルの MAPro1000 Cable 4.4 も発売されています。筆者も購入しましたが、純正ということもあり、同じ質感のケーブルでまずは MAPro1000 でバランス接続をしたい時におすすめです。

Maestraudio MAPro1000
Maestraudio MAPro1000 本体

こちらが本体です。クリア樹脂で中身がスケスケで美しいですね。本体は昨今のイヤホンの中でもコンパクトで軽いです。耳が小さめな方にもおすすめです。
形状はモニターイヤホンの形状ということで、ゼンハイザーのIEシリーズ等に似ています。

Maestraudio MAPro1000 本体
Maestraudio MAPro1000 本体

フェイスプレート以外も全てクリアな樹脂製です。ノズルも地続きでフィルターで塞がれています。

Maestraudio MAPro1000 本体接続部
Maestraudio MAPro1000 本体接続部

ケーブル接続は MMCX です。特殊な出っ張り・くぼみはないためMMCXであれば他社のケーブルも接続できます。

レビュー

装着感

装着感は非常にいいです ! 小さめの本体が耳にすっぽりとハマってフィットします。イヤーピースに頼らずとも本体自体が耳にフィットしてくれます。ただし、小さい本体を耳にぐりぐり入れすぎると痛いため注意が必要です。重量としても軽いので耳への一体感が良いですね。長時間付けていられるフィット感・軽さです。遮音性も高く、音漏れも問題ありませんでした。

音質

高い解像度、近くリアルなボーカル、非常に広く爽やかな空間が印象的です。

全体の解像度が高く音の分離感がいいため、それぞれの音を細かく漏らさず聴くことができます。音の輪郭もしっかり・はっきりした印象です。濁らずすっきりとした音粒です。やや気になるポイントとして、高域はシャキシャキとしており、刺さりが若干気になる部分もありました。

帯域ごとのバランスとしては低域・高域の偏りはそこまでなく、ボーカルが近くに感じられます。素直に大袈裟な味付けをせずに実直に鳴らしてくれるような感じでした。その中でもボーカルが一歩近く、リアルに生々しく感じられました。ボーカル曲が映えますね。

そして一番のポイントが広く爽やかな空間です。こじんまりとした感じが全くなく、再生した瞬間から広大な空間で聞いているような印象です。前後左右の広がりが感じられ、装着感も相まってゆったりとリラックスして音楽に浸かれます。

あらゆる曲を楽しく爽やかに楽しむことができますが、メタルやゴリゴリのロックには合わないかなと思います。余韻も多めなので、ハイテンポな曲だとごちゃつくかなとも思いました。明るめの曲、女性ボーカル、ローテンポな曲がより得意なイヤホンですね。

さらに印象的なのが、付属のフォームタイプイヤーピース iFep01 で聴いた時、フォームタイプ特有の嫌な曇り・籠りがなく、爽やかに聴けてしまったことです。遮音性が高まり低音も少し前に出るんですが、余計な曇りがなく、クリアさは維持されています。不思議な感覚でした。個人的にはフォームタイプは篭りがちなので好みでなかったのですがこれは全然いけますね。

非常に軽くコンパクトな本体にも関わらず、音は全く安っぽさがなく、丁寧な音作りに思いました。さすが、Maestraudio です。

イヤーピース・リケーブル例

今回は、使いやすさと中低域にフォーカスしたカスタマイズ例です。

イヤーピースに関してはレビュー:音質 でも触れたように、付属のフォームタイプ iFep01 もおすすめです。他に使って良かったのは AZLA SednaEarfit max ASMR です。こちらは厚みを部分ごとに変えることで長時間でも使いやすくなっています。音質的には中低域寄りになり、かつ立体感・定位感が良くなります。

リケーブルは同時発売された、MAPro1000 Cable 4.4 がまずはおすすめです。その名の通り、MAPro1000 にぴったりのケーブルで、付属のケーブルからまずはバランス化したい第一歩におすすめです。(筆者も一緒に購入しました。)

他に好みだったのは SoundsGood BlueFlame です。本サイトでは何回が登場していますが、美しい見た目と、中低域・ボーカルが映えるケーブルです。MAPro1000 の中低域にぴったりです。SoundsGood BlueFlame は MMCX の他に 0.78mm 2pin でも発売されています。

Maestraudio MAPro1000 + AZLA SednaEarfit max ASMR + SoundsGood BlueFlame
Maestraudio MAPro1000 + AZLA SednaEarfit max ASMR + SoundsGood BlueFlame

他イヤホンとの比較

TANCHJIM 4U のレビューで Maestraudio MAPro1000 との聴き比べをしておりますのでそちらもご覧ください。

今回は、直近レビューした中で価格の近い、SUPERTFZ AQUARIUS と聞き比べてみました。レビューはこちら。

Maestraudio
MAPro1000
SUPERTFZ
AQUARIUS
ドライバーハイブリッド型
10mm径グラフェンコートダイナミックドライバー×1
5.8mm径RST(Reactive Sympathetic Tweeter)×1
φ11.4mmダブルマグネティックサーキット多層ナノスケールドライバー(ダイナミックドライバー)
インピーダンス22Ω50Ω
音圧感度111dB107dB
再生周波数帯域20Hz~40KHz20-40,000Hz
参考価格(eイヤホン 2024/06/30現在)¥12,870 税込¥11,800 税込

共通に思う点は、どちらも解像度が高く、爽やかな・さっぱりしている音という点です。余韻が少なめでスッと引く、軽やかな音ですね。

その中でも違いがあるポイントは、音の輪郭が Maestraudio MAPro1000 は丸く、SUPERTFZ AQUARIUS は鋭さがあります。ここが Maestraudio らしさに思いますが、音が滑らかですね。耳障りがいいとも言えます。一方、SUPERTFZ AQUARIUS はこれもまた SUPERTFZ らしさですが、キリッとして鋭い音粒です。よりドライで疾走感のある音ですね。

追加で違いがあるのは先述したように、空間の広さはやはり Maestraudio MAPro1000 の方があります。SUPERTFZ AQUARIUS よりも特に左右の広がりがあり、より”包まれている感”を感じます。

各帯域のバランスも違いがあり、Maestraudio MAPro1000 がちょい中域強め、SUPERTFZ AQUARIUS はちょい低域・高域強めなバランスです。先述したように、Maestraudio MAPro1000 はより素直に鳴らすのでそういった意味でも聞きやすい音ではあります。

より空間の広さはもちろんのこと、滑らかな音でより聴きやすい・耳馴染みがいいのが、Maestraudio MAPro1000 の良さですね。

まとめ

前回の MA910SR でも感じましたが、軽いのに音はしっかり・滑らか・丁寧な印象です。クリアで素直な音で、長時間使いやすいイヤホンですね。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !

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