こんにちは ! 今回は 株式会社伊藤屋国際様 より提供いただいた、SUPERTFZ LIVE 1 PRO と購入した LIVE 1 PRO GT の2本同時レビューです。元々、SUPERTFZ LIVE 1 PRO GT は購入していたのですが、比較用にと、株式会社伊藤屋国際様より SUPERTFZ LIVE 1 PRO の方を提供いただきました。SUPERTFZ は音が好みで度々購入し、本サイトでもいくつかレビューしております。LIVE 1 PRO・LIVE 1 PRO GT ももれずいいイヤホンですので、最後までぜひご覧ください。
本サイトでレビューしている SUPERTFZ の製品はこちら。
おすすめポイント
製品情報
カナル型イヤホン「LIVE 1 PRO」について
SUPERTFZ LIVE 1 PROは、日本国内最大級のオーディオビジュアルアワードVGP 2021(インナーイヤー型ヘッドホン5千円以上1万円未満部門)を受賞し、ライブリスニングに特化したシリーズとして発売以来音楽愛好家に支持されてきたLIVE 1の臨場感あふれるリスニング体験に基づいてアップグレードされており、音の分析力とサウンドステージに関して大幅な改善がされ、より低歪みで正確かつシャープな音質へと進化しました。
またアーティストのステージ用イヤーモニターとしての導入実績もあり、プロユースの要求にも応え得る、1万円未満で十分なスペックを備えたハイコストパフォーマンスモデルです。
磁束密度1テスラのデュアル磁気回路+ナノグラフェン振動板
10,000ガウス(1テスラ)の磁束密度を誇るダブルマグネティックサーキット(デュアル磁気回路)とナノグラフェン振動板を採用したφ11.4mm大口径ドライバーユニットを搭載。LIVE 1より広大な空間表現力を獲得し、過渡特性に優れたサウンドを実現しました。
主な仕様
伊藤屋国際 https://www.itohya.jp/pages/live1pro より
- ドライバー
φ11.4mmダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバー(ダイナミックドライバ)- 再生周波数帯域
20Hz~40,000Hz- インピーダンス
16Ω- 感度
113dB- ハウジング素材
樹脂
カナル型イヤホン「LIVE 1 PRO GT」について
SUPERTFZ LIVE 1 PRO GTは、LIVE 1 PROをベースにリチューニングや筐体素材の変更など、更なるブラッシュアップをしたアップグレードモデルです。LIVE 1 PROのオール樹脂筐体に対してLIVE 1 PRO GTでは亜鉛合金製のフェイスプレートを採用。アクセサリーのように審美性が高まることに加え、音質の向上にも寄与しています。
GT Performanceを掲げ、更なる高音質へ
従来モデルよりも高性能であることを意味する”GT Performance”の文字をシェルに印字。GTは高性能車のグレードを示すもので、LIVE 1 PRO GTはインピーダンスや感度の細かな調整やリチューニングにより更なる高音質を実現しています。
筐体はLIVE 1 PROがオール樹脂なのに対し、LIVE 1 PRO GTではフェイスプレートが亜鉛合金製となり、金属と樹脂のハイブリッド筐体へとアップグレードされています。主な仕様
伊藤屋国際 https://www.itohya.jp/pages/live1progt より
- ドライバー
φ11.4mmダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバー(ダイナミックドライバ- 再生周波数帯域
20Hz~40,000Hz- インピーダンス
55Ω- 感度
110dB- ハウジング素材
樹脂+亜鉛合金
SUPERTFZ LIVE 1 PRO は元々あった LIVE 1 をアップグレードしたもので、LIVE 1 PRO GT は LIVE 1 PRO からさらに調整・リチューニングを加えたモデルです。LIVE 1 PRO GT はインピーダンスが 55Ωと高めで、プレイヤー側の音量は高めになります。
ギャラリー
今回は SUPERTFZ LIVE 1 PRO / LIVE 1 PRO GT を同時に比較しながらレビューしていきます。
まずは、SUPERTFZ LIVE 1 PRO の付属品はこちらです。
- 本体
- ケーブル (0.78mm 2pin 3.5mmジャック)
- イヤーピース (2種 3サイズ + 本体についている1つ)
- ポーチ
続いて、SUPERTFZ LIVE 1 PRO GT の付属品はこちらです。
- 本体
- ケーブル (0.78mm 2pin 3.5mmジャック)
- イヤーピース (2種 3サイズ + 本体についている1つ)
- ポーチ
このように、2つそれぞれ付属品に大きな差はありません。前回の SUPERTFZ MY LOVE GT と同様、いつもの SUPERTFZ といった感じですね。
付属イヤーピースはどちらも同じもののようです。径が広め・背が低めのタイプと、径が狭め・背が高めのタイプの2種です。後者の方がより低音が強まる印象です。
ケーブルはどちらも 0.78mm 2pin の 3.5mm ジャックです。どちらも半透明な皮膜にシルバーの螺旋のデザインで、こちらも前回の MY LOVE GT に似たものです。ジャックの色に違いがあり、LIVE 1 PRO が黒、LIVE 1 PRO GT が白になっています。
そしてこちらが本体です。LIVE 1 PRO は樹脂製、LIVE 1 PRO はフェイスプレートのみ亜鉛合金製でボディは樹脂製です。どちらも違った煌びやかな美しさですね。
亜鉛合金製だからといって特段重いといったことはありません。重さを測ると(片側のみ、ケーブル、イヤーピースなしで) LIVE 1 PRO が 4g、LIVE 1 PRO GT が 7g でした。
LIVE 1 PRO GT の方は表面に指紋・傷が付きやすいので注意が必要です。
本体裏面はどちらもクリアな樹脂でスケスケです。LIVE 1 PRO GT の方には “GT performance” のラベルがあります。後述しますが、滑らかな形状・カーブとノズルが耳にフィットしてくれます。
ケーブル接続部はどちらも出っ張りのある 0.78mm 2pin です。いわゆる NX7 2pin ですが、0.78mm 2pinであれば接続できます。
レビュー
装着感
SUPERTFZ LIVE 1 PRO、LIVE 1 PRO GT ともに非常にいいですね ! 耳への収まりがよく、隙間が空くといったこともなく耳にフィットしてくれます。イヤーモニターとしての導入実績もあるということで、一度つければ耳との一体感があります。本体もそこまで大きくないので耳から飛び出したりもしないです。遮音性・音漏れも問題ありません。
音質
SUPERTFZ LIVE 1 PRO / LIVE 1 PRO GT 共通のポイント
まず SUPERTFZ LIVE 1 PRO、LIVE 1 PRO GT 両方に共通するポイントからです。
どちらもこれまでの SUPERTFZ イヤホンの系譜を踏んだ、ドライでスッキリとした空間に感じました。解像度は高く、1音1音クリアに聴き取れます。解像感・分離感も高く、音数が多くてもごちゃつかずにスッキリと整然と鳴らしてくれます。(SUPERTFZ のイヤホンをよく買うのはこの傾向の音が好みだからというのもあります。) テンポの速い曲でももたつかずに聴くことができます。
それに加えてこの LIVE 1 PRO、LIVE 1 PRO GT はよりエネルギッシュに、そして空間がより広大になっているのが特徴的ですね。ベースの沈み込み、ドラムのアタック感、ハイハット・シンバルのキレがよく感じられます。
SUPERTFZ LIVE 1 PRO について
LIVE 1 PRO は LIVE 1 PRO GT と比べるとより、ややドンシャリ傾向が強めに感じました。低音のアタック感と高域の鋭さがあり、こちらの方がより派手ですね。こちらのライブはロック・男性ボーカル等、低域寄りな曲に合いますね。クリアでエネルギッシュに、ノリよく楽しく聴けます。派手さを求めるのであれば、こちらの LIVE 1 PRO がおすすめです。高域寄りの曲でも楽しく聴くことができますが、刺さりが気になる場合は LIVE 1 PRO GTの方がおすすめです。
SUPERTFZ LIVE 1 PRO GT について
一方、LIVE 1 PRO GT は LIVE 1 PRO と比べるとやや落ち着きがあり、特に高域に響きや艶が感じられました。LIVE 1 PRO は若い荒々しさ、LIVE 1 PRO GT は大人の落ち着きのような印象です。同じライブでもこちらは明るい空間ですので、ポップ・ピアノ・女性ボーカル等、高域寄りな曲に合いますね。落ち着きがあるということでより長時間リスニングに使いたい場合、LIVE 1 PRO だと高域が鋭すぎるといった場合はこちらの LIVE 1 PRO GT の方がおすすめです。
LIVE 1 PRO、LIVE 1 PRO GT それぞれ傾向の違いはあれど、どちらもライブ空間を楽しめることは間違いありません。音質も全く別々ということではなく、ベースは同じでそこからのチューニングがやや異なるといった具合です。どちらがいいというよりかは好みで選ぶと良いと思います。
カスタマイズ例
LIVE 1 PRO / LIVE 1 PRO GT ともにおすすめなイヤーピース・リケーブル例です。
まずはイヤーピースは付属のものよりもさらに密着度を高めたく、AZLA SednaEarfit XELASTEC II にしました。すでに話題のイヤーピースですが、体温で変形するTPE素材を採用した、ペタペタとして耳に吸い付くような質感のイヤーピースです。元々装着感のいい LIVE 1 PRO / LIVE 1 PRO GT につけることでさらに装着感を向上させてくれます。装着感がイマイチなイヤホンでも活躍してくれるので常備におすすめなイヤーピースです。
リケーブルは SoundsGood Livyatan にしました。素材は銀メッキ無酸素銅 + 高純度単結晶無酸素銅で音に広がりと持たせてくれます。もともと空間の広い LIVE 1 PRO / LIVE 1 PRO GT にピッタリで、さらに広い空間になります。こちらは MMCX/2pin、3.5mm/4.4mm と4種から選択できますが、4.4mmバランス接続がおすすめです。見た目は派手ですが、音は丁寧でクリアなケーブルです。他のイヤホンと組み合わせても面白いケーブルでおすすめです。
SUPERTFZ MY LOVE GT との比較
同じ SUPERTFZ の中でも同じ GT シリーズの SUPERTFZ MY LOVE GT と聴き比べました。
SUPERTFZ MY LOVE GT のレビューはこちら。
SUPERTFZ LIVE 1 PRO | SUPERTFZ LIVE 1 PRO GT | SUPERTFZ MY LOVE GT | |
---|---|---|---|
ドライバー | φ11.4mmダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバー(ダイナミックドライバ) | φ11.4mmダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバー(ダイナミックドライバ) | ダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバー(ダイナミックドライバ) |
インピーダンス | 16Ω | 55Ω | 55Ω |
音圧感度 | 113dB | 110dB | 110dB |
再生周波数帯域 | 20Hz ~ 40KHz | 20Hz ~ 40KHz | 5Hz ~ 40KHz |
参考価格 (eイヤホン 2024/06/09現在) | ¥7,700 税込 | ¥8,800 税込 | ¥7,150 税込 |
聴き比べた印象として、やはり SUPERTFZ らしい音は共通で、MY LOVE GT もクリアでドライな音が鳴ります。ですが、LIVE 1 PRO / LIVE 1 PRO GT を聴いた後に MY LOVE GT を聴くと、平坦寄りでおとなしめな印象です。MY LOVE GT のレビューではドンシャリと表現しましたが、LIVE 1 PRO / LIVE 1 PRO GT の方がよりドンシャリ傾向が強めに感じます。一度こちらを聴くと、MY LOVE GTの方では物足りなくなってしまいました(笑)。もちろん、MY LOVE GT の方が聴きやすいとも言えるので好みの差だとは思います。
まとめ
SUPERTFZ LIVE 1 PRO / LIVE 1 PRO GT ともに聴きましたが、どちらも解像度が高く、ライブ感を感じさせる、楽しく聴けるイヤホンに仕上がっています。価格も1万以下と初心者の方にもおすすめできます。もっとノリよく音楽を聴きたい方、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !