TAGO STUDIO T3-02 は、名作ヘッドホン T3-01 に続いてリリースされた有線イヤホンです。前作同様、楓を使ったフェイスプレートが特徴的で、温かみのある美しいデザインと、ナチュラルで耳馴染みの良いサウンドが魅力です。
本記事では、2026年1月に実際に購入した筆者が、内容物・外観・装着感・音質のレビュー、同価格帯の final A5000 との違い、おすすめのイヤーピース・リケーブルについて記載しています。
今回比較しているイヤホンはこちらです。
TAGO STUDIO T3-02 まとめ

- QTAGO STUDIO T3-02 はどんなイヤホン?
- A
- 楓のフェイスプレートは暖かみがあり美しい
- 滑らかながらも解像度は高く、耳馴染みがいいかつ情報量はしっかりあるサウンド
- 音源のバランスをそのままに素材の味を楽しめる
- リケーブル対応(独自のMMCX端子)
- 向いている人
- 滑らかな音が好きな方
- フラットな音が好きな方
- ゆったりとリスニングを楽しみたい方
- 向いていない人
- 迫力が欲しい方
- 低音が好きな方
- コンパクトなイヤホンが欲しい方
TAGO STUDIO T3-02 製品情報
TAGO STUDIO といえばヘッドホン T3-01 が有名ですが、その後にリリースされた有線イヤホンが今回の T3-02 です。T3-01 のナチュラルサウンドを外に持ち出せるようにしたのが T3-02 ということです。
| ドライバーユニット | Φ10mm |
|---|---|
| 質量 | 約19.8g(ケーブル含まず) |
| 形式 | 密閉ダイナミック |
| 出力音圧レベル | 112dB SPL/mW |
| ケーブル | 約1.2m Y型 MMCX着脱式 φ3.5 mm 金メッキステレオミニプラグ(L型) |
| 周波数特性 | 20Hz〜20kHz |
| 最大入力 | 200mW |
| インピーダンス | 32Ω |
| 付属品 | イヤホンケーブル(本体に装着) シリコンイヤーチップ SpinFit S・Lサイズ (Mサイズは本体に装着) キャリングケース 取扱説明書 保証書 |
ギャラリー

内容物はこちらです。
- TAGO STUDIO T3-02 本体
- ケーブル
- イヤーピース(S/M/L)
- キャリングケース
- 他紙類
必要十分なセットです。キャリングケースはシンプルなデザインですがハードでしっかりと保護してくれます。

イヤーピースは SpinFit のもので、3サイズ付属しています。シリコンタイプで軸は長めで耳に沿うように曲がるのが特徴です。しっとりとした質感で使いやすいです。

ケーブルは独自のMMCX端子を採用しており、リケーブルが可能です。 標準で付属するケーブルはシンプルなデザインで、細くしなやかで取り回しも良好です。
特徴的なのは耳掛けの部分が針金のように曲げられるようになっています。この曲げがキツすぎるケーブルも多いですがこれは自分の耳に合わせて調整できるのがいいですね。

こちらが本体です。楓を使ったフェイスプレートが美しく、温かみのあるデザインが特徴です。本体はやや大きめですが、質感は高く高級感があります。

イヤホンとしてはなかなかに厚みがあります。独自の”BOX-IN-BOX構造”を採用しており、「イヤホンの中にもう一つのイヤホン(コアユニット)を設ける」ことで遮音性を高めています。他にはないユニークな設計ですね。 重さは測ると片側10g(本体のみ)でした。やや重ためですが、装着感は悪くありません。

ケーブル接続は独自のMMCX端子を採用しています。リケーブル対応ですが、他社の汎用ケーブルは使用できません。ここは惜しいポイントです。

実際に装着した様子です。やや大きめで耳からの飛び出しもありますが、木製のフェイスプレートが暖かみのある印象を与えてくれます。
レビュー
装着感 : イヤーピースにもよるが、安定感あり
ほどほどにフィットし、イヤーピースの助けを借りながら安定した装着が可能です。本体はやや大きめですが、圧迫感は少なく、長時間の試聴でもそこまでストレスを感じません。重さもあまり感じられず、快適なリスニングが楽しめます。
ただし本体サイズはある程度あるため、筆者は耳が大きめでなんとかなっていますが、耳が小さめな方には厳しいかもしれません。購入前に一度試着することをおすすめします。遮音性は十分に高いですが、耳に詰まるほどではないため、ストレスなく装着できます。
音質 : ザ・ナチュラル
試聴環境: SONY NW-WM1AM2 で再生。iri、宇多田ヒカル、米津玄師、星野源、9mm Parabellum Bullet などのポップス・ロックを中心に試聴しました。
こちらが個人的音質イメージグラフです。
フラットでバランスの良い全帯域
TAGO STUDIO T3-02 の最大の特徴は、低域・中域・高域のどこが強いということもなく、満遍なくバランスが取れたフラットな音作りです。どこかが物足りないということもなく、弱いところもない。全帯域が滑らかでクリアに鳴らしてくれます。
低域はそこまで深くはないですが、そこそこキレがあり軽快です。迫力よりも軽やかさを重視したサウンドで、ベースやドラムを過度に強調することなく、楽曲全体のバランスを保ってくれています。中域・ボーカルは特段前に出てくるわけではなく、あくまでも他の楽器と同様の距離感に感じました。自然な位置関係で配置されています。高域はそこそこ伸びやかで、水月雨のような極端な伸びはないものの、十分な情報量があり、シンバルやハイハットの響きも美しく聴かせてくれます。
滑らかながらもクリア、スピード感あるサウンド
音の輪郭は滑らかですが、もったりしておらずクリアです。ナチュラルな質感が心地よく、デジタルチックな冷たさはありません。滑らかでありながらもそこそこのスピード感もあり、もたつきがないのがいいポイントです。レトロな曲も現代のデジタルな曲も違和感なく再生できる柔軟性がありますね。
余韻は滑らかさがありつつもそこまで多くはなく、引っ張る感じもなく、もたつきもしていません。結果としてスッキリとした印象で、次の音への切り替わりもスムーズです。この絶妙なバランスが、長時間聴いていても疲れない、耳馴染みの良さの所以だと感じました。
高い解像度と十分な粒立ち
解像度は十分に高く、音数が多めな曲でも十分な粒立ちがあります。一音一音がしっかりと聴き取れ、細部まではっきりと再現されます。ただし分離感はそこそこで、パラパラに分かれるというよりはまとまった流れで密度高く感じました。各楽器が混ざり合いながらも、それぞれの存在感は失わないといった印象です。
広々とした音場と明確な定位感
音場はなかなかに広く、横方向・上下方向ともに狭さや壁を感じません。開放的で伸びやかな空間表現が得られます。定位感も良好で、各楽器の位置がわかりやすく、立体的な音像が楽しめます。強いて言うなら下方向の深さはそこそこで、低域の沈み込みはほどほどといったところです。
録音音源の素材を味わえるナチュラルさ
全体的な雰囲気として、ナチュラルさとクリアさと広さがちょうどいいバランスで整っています。繊細でありながら細すぎず、音源の持つバランスをそのままに、素材の味を楽しめるサウンドです。
ポップスやジャズとの相性は抜群で、録音音源の良さを存分に引き出してくれます。一方、ロック・EDM・ライブ音源では、どうしても迫力が物足りないと感じることがありました。激しいサウンドや圧倒的な臨場感を求める方には、やや物足りなさを感じるかもしれません。
まとめ:素材を活かすフラット&ナチュラルサウンド
TAGO STUDIO T3-02 は、フラットでバランスの良い帯域特性と、滑らかながらもクリアでスピード感のあるサウンドが特徴的です。高い解像度と広々とした音場により、録音音源の素材をそのまま味わえるナチュラルなイヤホンです。ポップスやジャズをゆったりと楽しみたい方に最適な一本と言えるでしょう。
final A5000 との比較
今回は同価格帯の final A5000 との比較です。

| TAGO STUDIO T3-02 | final A5000 | |
|---|---|---|
| ドライバー構成 | Φ10mm ダイナミック | f-Core DU ダイナミック |
| インピーダンス | 32Ω | 18Ω |
| 音圧感度 | 112dB SPL/mW | 100dB/mw |
| 再生周波数帯域 | 20Hz〜20kHz | メーカー情報なし |
| 参考価格(e☆イヤホン 2026/02/11現在) | ¥37,400 税込 | ¥32,800 税込 |
vs final A5000:アナログチックな滑らかさ vs デジタルチックな分離感
どちらもクリアなサウンドですが、T3-02 は滑らかでアナログチックな質感を持っているのに対し、A5000 はそれよりも硬めでデジタルチックな印象です。
帯域バランスでは、低域は A5000 の方がやや多め、中域は同じくらい、高域も A5000 の方がやや多めとなっています。T3-02 がフラットで素直な音作りなのに対し、A5000 の方が少し味付けがあり、メリハリのあるサウンドに感じました。
解像度はどちらも高いですが、分離感では A5000 の方がより高く、パラパラとした粒立ちです。各楽器が明確に分かれて聴こえ、音数の多い曲でも一つ一つの音を追いやすいです。T3-02 は分離感よりも密度感・自然な流れを重視したまとまりのあるサウンドですね。
音場・定位感では T3-02 の方が広くわかりやすいです。より広い空間を感じやすく、開放的で伸びやかな音場表現が楽しめます。A5000 も十分な音場はありますが、T3-02 の方がより空間の広がりを感じられます。
T3-02 の優れている点は、ナチュラルで滑らかで耳馴染みが良いことですね。長時間ゆったりとリスニングを楽しむのに最適です。遮音性も T3-02 の方が上で、より音楽に没入できます。装着感もしっかりとしており、安定感があります。
一方、A5000 の優れている点は、細かな音粒まで鳴らしきるような分離感の高さです。音数が多い新しい曲との相性が良く、やはりより新しい楽曲を細部まで楽しめます。また、リケーブルのしやすさでは他社の2Pinケーブルも使える A5000 の方が上です。本体のコンパクトさや軽い装着感も A5000 の良いポイントです。
どちらを選ぶかは、アナログチックな滑らかさと広い音場を求めるか、デジタルチックな分離感とコンパクトさを求めるかによるでしょう。ゆったりとしたリスニングには T3-02、アクティブに音楽を聴き込むには A5000 がおすすめと思います。
TAGO STUDIO T3-02 におすすめのイヤーピース・リケーブル
装着感を高め、よりクリアに楽しむためのイヤーピース・リケーブルの組み合わせ例です。
イヤーピース: AZLA SednaEarfit ORIGIN
イヤーピースは AZLA SednaEarfit ORIGIN にしました。付属品と比べて軸は少し長めで、しっとりとした質感が特徴です。より耳にフィットして遮音性を高めてくれます。
サウンド面では、広めの穴がよりダイレクトに音を伝えてくれ、よりクリアでより広く聴けるようになります。T3-02 の持つ広い音場がさらに開放的になり、解像度も向上します。装着感と音質の両面でアップグレードできるおすすめのカスタマイズです。
リケーブル: TAGO STUDIO T3-02用 φ4.4mm 5極プラグ バランス (T3-CB42)
リケーブルについては、T3-02 が独自のMMCX端子を採用しているため、実質 TAGO STUDIO 純正の T3-02用 φ4.4mm 5極プラグ バランス (T3-CB42) のみが選択肢となります。他社の汎用ケーブルは使用できませんが、この純正バランスケーブルは(やや高額なのですが) T3-02 にぴったりです。
バランス接続に変更することで、全体的に分離感が若干高まり、解像度も上がったように感じます。もともと高かった解像度がさらに向上し、各楽器の輪郭がよりはっきりと聴き取れるようになります。

TAGO STUDIO T3-02 まとめ
- QTAGO STUDIO T3-02 はどんなイヤホン?
- A
- 楓のフェイスプレートは暖かみがあり美しい
- 滑らかながらも解像度は高く、耳馴染みがいいかつ情報量はしっかりあるサウンド
- 音源のバランスをそのままに素材の味を楽しめる
- リケーブル対応(独自のMMCX端子)
- 向いている人
- 滑らかな音が好きな方
- フラットな音が好きな方
- ゆったりとリスニングを楽しみたい方
- 向いていない人
- 迫力が欲しい方
- 低音が好きな方
- コンパクトなイヤホンが欲しい方
ナチュラルでどこまでも耳馴染み良く、気持ちのいいサウンドを持つイヤホンでした。フラットでバランスの良い帯域特性、滑らかながらもクリアでスピード感のあるサウンド、広々とした音場により、録音音源の素材をそのままダイレクトに味わえます。T3-01 ヘッドホンのナチュラルサウンドが凝縮されているとも言えますね。
ポップスやジャズをゆったりと楽しみたい方、フラットで素直な音が好きな方、長時間のリスニングでも疲れないイヤホンを探している方には特におすすめです。名作ヘッドホン T3-01 をお持ちの方も、ぜひこのイヤホン版を試してみてはいかがでしょうか。
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