FIIO JD10 は、10mm ポリマー複合振動板搭載の有線ダイナミック型インイヤーモニターです。3.5mm Ver. が税込 ¥1,760 という驚きの低価格ながら、ハイレゾ認証取得・リケーブル対応(3.5mm Ver.)・マイク付きリモコン搭載と機能面も充実しています。
本記事では実際に購入した筆者が内容物・外観・装着感・音質のレビュー、同ブランドの FIIO JD1 との比較、おすすめのイヤーピース・リケーブルについて記載しています。
FIIO JD10 まとめ

- QFIIO JD10 はどんなイヤホン?
- A
- クリア樹脂の軽量ボディ、シンプルで落ち着いたデザイン
- 強めのパンチと広がりのある低域、キレのある中高域
- 良好なフィット感と高い遮音性
- 3.5mm Ver. はリケーブル対応(0.78mm 2Pin)
- 向いている人
- 気軽に使えるサブ機や入門機を探している方
- しっかりとした低域が好みの方
- コストを抑えてクリアなサウンドを楽しみたい方
- 向いていない人
- ボーカルを前に出してしっとり聴きたい方
- 開放的な音場や高域の伸びを重視する方
- Type-C Ver. でリケーブルしたい方(固定ケーブル)
今回比較しているイヤホンはこちらです。

本サイトでレビューしている FIIO 製品はこちらです。



FIIO JD10 製品情報
10mmポリマー複合振動板搭載。パワフルな駆動力かつ軽量3.7gを実現したダイナミックドライバー型インイヤーモニター
エントリー価格ながら高品質・高音質。10mmポリマー複合振動板が高解像度かつ繊細な音を表現
スムーズな低域と爽快なサウンド体験を実現する、2つの空洞構造
強力な駆動力と大幅軽量化を実現する極細CCAWボイスコイル
パワフルな駆動力と卓越した音質を実現。外磁型設計とN52ネオジム磁石
独立DSPチップを内蔵。ハイレゾオーディオを追加機材なしで実現【JD10 Type-C専用】
6種類のサウンドプリセット【JD10 Type-C専用】
わずか3.7gが実現する快適な装着感
シンプルなマイク付きリモコンを標準装備
高純度の無酸素銅ケーブルでありのままのサウンドを
FIIO https://www.fiio.jp/products/jd10/ より
項目 仕様 イヤホンタイプ ダイナミックドライバータイプ 周波数特性 20Hz~40kHz ドライバー 10mmダイナミックドライバー(ポリマー複合振動板) インピーダンス 32Ω@1kHz 感度 105dB/mW@1kHz ケーブル 高純度無酸素銅ケーブル ケーブル長 約1.2m 重量(片側) 約3.7g(ケーブル除く) プラグ JD10:3.5mm ステレオミニプラグ(金メッキ)
JD10 Type-C:USB Type-C(プラグアンドプレイ対応※一部機種を除く)付属品 【JD10】
イヤーピース3ペア(S/M/L)※Mサイズ装着済み
無酸素銅イヤホンケーブル(0.78mm 2ピン仕様)
クイックスタートガイド
【JD10 Type-C】
イヤーピース3ペア(S/M/L)※Mサイズ装着済み
クイックスタートガイド
FIIO JD10 は Black / Transparent / Type-C Black の3ラインナップ展開です。実測の本体片側重量は 4g で、カタログ値の 3.7g に近い軽量設計です。Type-C Ver. は独立 DSP チップを内蔵し、6種類のサウンドプリセットを利用できる一方、ケーブル着脱には対応していません。リケーブルを楽しみたい場合は 3.5mm Ver. の選択が必須です。
ギャラリー
FIIO JD10 は Black, Transparent, Type-C Black の3種がありますが、今回は Black を購入しました。
外箱

外箱はコンパクトです。ハイレゾロゴがあるように、ハイレゾ認証も取得されています。
内容物

内容物はこちらです。
- 本体
- ケーブル
- イヤーピース 3サイズ
低価格というだけあって内容物もシンプルです。
付属イヤーピース
付属のイヤーピースは背が高め・軸は硬めで、表面はサラサラとした質感のシリコンタイプ 3サイズです。JD1 に付属していたものと同じタイプですね。軸の硬さとサラサラした表面のため耳の形によっては滑りやすく感じることも。個人的には別のイヤーピースに替えた方がフィット感が増すと思います。
付属ケーブル

ケーブルは高純度無酸素銅製で、0.78mm 2Pin (qdc 2Pin) – 3.5mm のマイク・コントローラ付きケーブルです。再生・停止・音量操作・曲送り戻しといった操作が可能です。
注意点: Type-C Ver. はケーブルが本体と一体になっており、着脱はできません。リケーブルを考えている方は 3.5mm Ver. を選んでください。
FIIO JD10 本体

今回は Black を購入しました。本体はクリア樹脂製で軽量です。フェイスプレートはシルバーに FIIO のロゴが入ったシンプルなデザインで、エントリー価格帯にしては安っぽさを感じさせない仕上がりです。

裏はスケルトンで中の構造が丸見えです。

ケーブル接続は0.78mm 2Pin (qdc 2Pin)です。
装着時

程よいサイズの本体が耳にしっかりとフィットします。個人的には Transparent よりも Black の方が落ち着いた色合いで、耳につけた際の見た目もすっきりして良いと思います。
FIIO JD10 レビュー
試聴環境: SONY NW-WM1AM2 および Xperia 1 VI で付属ケーブル・付属イヤーピースのままで再生。J-POP・ロック・電子音楽を中心に試聴しました。
FIIO JD10 装着感 : 軽量・高フィット・高遮音
付属イヤーピースのままでも耳にしっかりとフィットしてくれます。本体が 4g とかなり軽量なこともあり、長時間の装着でも疲れにくいです。ちょうど耳穴を塞ぐようにフィットするため遮音性は十分高く、電車内など周囲の騒音が気になる場面でもしっかりと音楽に集中できます。音漏れも目立つほどではなく、公共交通機関での使用も問題ありません。
なお付属イヤーピースがサラサラとした感触のため、耳の形によってはフィットが甘くなることがあります。別のイヤーピースに変えることで快適さがさらに増します(後述のカスタマイズセクション参照)。
FIIO JD10 音質 : 力強い低域とキレのある中高域
個人的音質イメージはこちらです。
比較対象製品
周波数特性
音質評価
凡例
FIIO JD10 の低域はどう?パワフル?キレがある?
最大の特徴はその低域の力強さです。パンチが強く、適度な広がりもあり存在感を強く主張します。ドラムのアタックやベースラインをしっかりと鳴らし、楽曲に躍動感を与えてくれます。中高域と比較すると低域が全体の主役を担っているような印象で、全体的にどっしりとした重心低めのサウンドです。
中高域の解像度は?ボーカルはクリア?
驚いたのは 1,000 円台という価格帯を超えた中高域の解像度の高さです。ボーカルはクリアで輪郭がはっきりしており、一聴してそのクオリティに驚かされます。もちろん 1 万円台のイヤホンとは比べるべくもありませんが、同価格帯では十分に張り合えるレベルです。ただし低域の存在感が強い分、ボーカルが若干埋もれがちになる場面はあります。
音の質感・余韻はどう?
余韻は控えめでスッとサッパリしていて、音粒はキレよく切れていきます。低域が重めなため全体としてはどっしりとした印象がありますが、中高域はカラッとドライな質感です。テンポの速い楽曲や音数の多い楽曲でも粒が埋もれにくく、聴き取りやすいのはこの余韻の少なさゆえです。
音場の広さ・定位は?
音場の広がりはやや控えめです。高域の上への伸びもそこまで感じず、高止まり感はあります。左右の広がりもコンパクトに感じます。タイトな空間にギュッとまとまったサウンドといった印象です。価格を考えれば十分なレベルですが、広い音場や高域の開放感を期待すると物足りなさを覚えるかもしれません。
まとめ : 低価格を超えるクリアサウンド
1,000 円台でここまでしっかりとクリアでキレのある音が聴けるのは率直にすごいです。低域が強めでどっしりとした重心で、中高域はクリアにキレよく鳴らすスタイル。広い音場や繊細な高域の伸びを求める方には物足りなさを感じる場面もありますが、価格帯として考えれば明らかにコスパの高い一本です。FIIO の技術力の賜物と言っていいでしょう。
FIIO JD1 との比較
FIIO JD1 のレビューはこちらです。

| FIIO JD10 | FIIO JD1 | |
|---|---|---|
| ドライバー構成 | ダイナミック | ダイナミック |
| インピーダンス | 32Ω@1kHz | 24Ω (@1KHz) |
| 音圧感度 | 105dB/mW@1kHz | 109dB/Vrms (@1kHz) |
| 再生周波数帯域 | 20Hz~40kHz | 20Hz-40kHz |
| 参考価格(e☆イヤホン)(価格は変動することがあります) | ¥1,760 税込 (Type-C ¥2,420 税込) | ¥3,240 税込 |

vs FIIO JD1 : ボーカルの存在感が大きな違い
どちらも低域が強めでどっしりとした雰囲気という点では共通しています。本体のサイズ・形状もほぼ同一ですが、重量は JD10 が 4g・JD1 が 8g とJD10 の方が半分ほど軽いです。
最大の違いはボーカル・中域の存在感です。JD1 の方が中域がグッとより近く、くっきりと前に出てくる印象で、聴く前は似ているかと思いましたが実際に聴き比べると案外はっきりとした違いがありました。JD10 はボーカルよりも低域が主役となっており、低域が全体を引っ張るバランスです。
1音 1音の伸び・余韻はやや JD1 の方がある分、艶のある聴き心地です。音場の広さも JD1 の方があります。一方 JD10 は余韻控えめでキレよくスッキリ。分離感は JD10 の方が感じやすく、テンポの速い曲や音数の多い曲との相性はこちらが上です。
まとめると、キレよく低域で乗りたいなら JD10、ボーカルをしっとり艶やかに楽しみたいなら JD1、という選び分けになります。両方合わせても 5,000 円以内で揃えられるので、好みに応じて使い分けるのも面白いですね。
FIIO JD10 おすすめのイヤーピース・リケーブル
JD10 本体が 1,000 円台なので、カスタマイズアイテム自体の方が高くなりがちですが、ここでは高域の広がりを増やしつつフィット感もアップできる、なるべく低価格なアイテムを紹介します。(3.5mm Ver. のみリケーブル対応です。)
イヤーピース: qdcTips Soft-fit
イヤーピースは qdcTips Soft-fit にしました。シンプルなシリコンタイプですが傘と軸が柔らかめで、表面はしっとりとした質感です。付属のサラサラした硬めのイヤーピースと比べてフィット感が改善でき、長時間の使用でも快適です。音質面でもより自然に耳に馴染み、中高域がすっきりと聴こえるようになります。500円前後とイヤーピースの中でも低価格な点も好印象です。
リケーブル: SoundsGood Kirin
リケーブルは SoundsGood Kirin にしました。高純度単結晶銅 8芯 + 銀メッキ無酸素銅 8芯構成で、非常に柔らかく取り回しも良好です。音質面では中高域をクリアに広げてくれるため、JD10 本来の低域寄りのバランスに高域の抜けが加わり、全帯域のバランスが整います。見た目もブラックでどの本体にも合わせやすいです。
なお、JD10 の接続端子は 0.78mm 2Pin (qdc 2Pin) ですので、SoundsGood Kirin を選ぶ際は QDC 2Pin 仕様を選択してください。

(画像のSoundsGood Kirin は 2Pin Ver.ですが、QDC 2Pin Ver.もあります。 JD10 には QDC 2Pin Ver.の方がピッタリです。)
SoundsGoodのケーブルについてはこちらも参考にどうぞ。




FIIO JD10 まとめ
- QFIIO JD10 はどんなイヤホン?
- A
- クリア樹脂の軽量ボディ、シンプルで落ち着いたデザイン
- 強めのパンチと広がりのある低域、キレのある中高域
- 良好なフィット感と高い遮音性
- 3.5mm Ver. はリケーブル対応(0.78mm 2Pin)
- 向いている人
- 気軽に使えるサブ機や入門機を探している方
- しっかりとした低域が好みの方
- コストを抑えてクリアなサウンドを楽しみたい方
- 向いていない人
- ボーカルを前に出してしっとり聴きたい方
- 開放的な音場や高域の伸びを重視する方
- Type-C Ver. でリケーブルしたい方(固定ケーブル)
1,000 円台でこれほどクリアでキレのある音が鳴るイヤホンは、なかなかありません。JD1 と比べると低域がより全面に出るキャラクターで向き不向きはありますが、エントリーとしても、気軽に使えるサブ機としても十分に活躍できる一本です。ぜひ気軽に試してみてください。
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