FIIO JD1 は「安いのに音がいい」とSNSで話題になったエントリーモデルの有線イヤホンです。10mm径LCP(液晶ポリマー)ダイナミックドライバー搭載で、キレのあるパンチ力ある低音とクリアなサウンドが特徴的です。3.5mm と USB Type-C の2バージョン展開で、約4,000円以下ながらリケーブル(0.78mm 2pin)にも対応しています。
本記事では実際に購入した筆者が内容物・外観・装着感・音質のレビュー、同価格帯の SUPERTFZ QUEEN 2023 との比較、おすすめのイヤーピース・リケーブルについて記載しています。
FIIO JD1 まとめ

- QFIIO JD1 はどんなイヤホン?
- A
- シンプル・クールなデザイン、亜鉛合金フェイスプレート
- キレのあるパンチ力ある低音、クリアでドライなサウンド
- 軽量(8g)で長時間装着にも向いた快適な装着感
- 3.5mm / Type-C の2バージョン展開
- リケーブル対応 (0.78mm 2pin)
- 向いている人
- オーディオ入門機を探している方
- ロック・男性ボーカルを迫力よく楽しみたい方
- 低音のパンチ・キレが好みの方
- サブイヤホンとしてコスパ重視で選びたい方
- 向いていない人
- 低音の強さが苦手な方
- 高域の解像度や艶感を重視する方
- モニタリング的にフラットに聴きたい方
本サイトの他の FIIO 製品レビューはこちらです。JD10 のレビューでは JD1 との比較も行っています。




FIIO JD1 製品情報
高音質、拡張性、デザイン性をそなえたインイヤーモニター型イヤホンの最新エントリーモデル
主な特長
- 豊かな低音を再現する10mm径液晶ポリマー(LCP)ダイナミックドライバーを搭載
- ダイナミックドライバーをパワフルかつ繊細に駆動する「内外磁気回路設計」
- 鼓膜への圧力軽減と豊かな低音再生を両立する筐体構造
- より高音質な音楽を楽しむための独立DSPオーディオチップ搭載(JD1 Type-C)
- 5種類のイコライジングの内蔵プリセットサウンド(JD1 Type-C)
- 上位機種のような高級感を演出するダイキャスト亜鉛合金フェースプレート
- 音波の振動を正確に鼓膜に伝えるアルミ合金製サウンドノズル
- 互換性を拡大する0.78mm 2ピンコネクター採用
- 片側わずか7g、快適な装着感
- 人間工学に基づいた筐体デザインで快適な装着感を実現
- ハイレゾオーディオ認証取得
主な仕様
FIIO https://www.fiio.jp/products/jd1/ より
項目 仕様 形式 インイヤーモニター型イヤホン ドライバー ダイナミックドライバー1基 対応サンプリングレート 最大96kHz/24bit(JD1 Type-C) 再生周波数帯域 20Hz-40kHz インピーダンス 24Ω (@1kHz) 感度 109dB/Vrms (@1kHz) ケーブル素材 OFC(無酸素銅) ケーブル長 約120cm ヘッドホン側端子 0.78mm 2ピン プレーヤー側端子 JD1:3.5mm TRRS (金メッキ) / JD1 Type-C:USB Type-C 重量(片側) 約7g(ケーブル含まず) 付属品 JD1:3.5㎜端子 マイク・コントローラ付属 脱着式ケーブル / JD1 Type-C:USB Type-C端子 マイク・コントローラ付属 脱着式ケーブル / イヤーチップ3ペア(S/M/L)※Mサイズを装着済み / 保証書兼クイックスタートガイド
エントリーモデルの位置づけながら、リケーブル対応やハイレゾ認証取得と上位機種にも劣らない拡張性を持っています。Type-C バージョンではDSPチップによるイコライザープリセットの切り替えまでできるのはエントリー機として異色の機能です。
ギャラリー
3.5mm / Type-C の2バージョンありますが、3.5mm を購入しました。また、3.5mm にはシルバーとブラックがありますが、シルバーを購入しました。
内容物

内容物はこちらです。
- 本体
- ケーブル (0.78mm 2pin、3.5mm マイク付きコントローラー)
- イヤーピース 3サイズ (S / M / L)
- 紙類
エントリーモデルらしくシンプルな内容物です。最近のイヤホンではよく見かけるポーチやケースの類はありません。
付属イヤーピース
付属のイヤーピースはシリコンタイプ1種が S・M・L の3サイズ付属しています。質感はサラサラとしています。
3サイズのみの展開なので、耳のサイズによってはフィットしにくい場合があるかもしれません。合わない場合はのちに紹介するサードパーティ製のイヤーピースへの交換を検討してみてください。
付属ケーブル

付属のケーブルは R側にマイク・コントローラー付きの 0.78mm 2pin → 3.5mm ケーブルです。2pin は凹みありでピンが出っ張っている、いわゆる NX7 2Pin タイプです。
コントローラーには3つのボタンがあり以下の操作が可能です。
- PLAY/PAUSE ボタン : 単押しで再生・停止・通話応答、二度押しで曲送り、三度押しで曲戻し、長押しで音声アシスタント(対応機器のみ)
- ボタン : 音量アップ
- − ボタン : 音量ダウン
- (Type-C バージョンでは + − 同時押しでイコライザー切り替えができます。)
ケーブル自体は赤と青の2トーンでやや派手目なデザインです。若干クセは強めですが使用上は問題ありません。
FIIO JD1 本体

フェイスプレートはダイキャスト亜鉛合金製で、シンプル・クールなデザインです。マット仕上げで指紋が目立ちにくく、正面には Jade Audio のロゴが入っています。
金属製フェイスプレートで重そうに見えますが、実測で片側 8g とそこまで重くありません。

フェイスプレート以外はクリア樹脂製のスケルトンデザインです。内部のドライバーが透けて見えるのはなかなか面白いですね。ノズルはアルミ合金製で、回しても外れない固定式になっています。

ケーブル接続は出っ張りのある 0.78mm 2pin。この価格でリケーブル対応なのはありがたいポイントです。
装着時

成人男性が装着するとフェイスプレートの形状がいい感じに耳にフィットしてくれます。耳からそこまで飛び出さずスッキリとした見た目です。
FIIO JD1 レビュー
FIIO JD1 装着感 : 軽くてピタッと、長時間もOK
圧迫感少なめに耳にしっかりと入り込んでくれるタイプです。本体が軽量なため長時間装着にも向いており、耳への負担を感じにくいです。耳からもそこまで飛び出さず遮音性も高めで、音楽への没入感は十分あります。
気になった点としては、付属イヤーピースは3サイズのみなので耳のサイズによっては少し合わないこともあるかもしれません。その場合はサードパーティ製のイヤーピースに換えることで解決できます。また、軽量なので振動による音漏れが心配になりましたが、実際に試したところ問題はありませんでした。
FIIO JD1 音質 : パンチのある低音とクリアさが同居するドンシャリサウンド
試聴環境: スマートフォンに直挿しで再生。ロック・J-POP・男性・女性ボーカル曲を中心に複数ジャンルで試聴しました。
音質イメージグラフ
こちらが個人的音質イメージグラフです。
比較対象製品
周波数特性
音質評価
凡例
解像度の高さに驚く : 4,000円以下でこのクリアさ
まず驚いたのが全体的な解像度の高さです。約3,300円というエントリー価格ながら、想像以上にクリアで解像感のある音が鳴り響きます。もちろん2万円超えのイヤホンと並べると話は別ですが、この価格帯においては明らかに価格以上の音質です。
全体的にしっとりとした湿り気よりはクリアでドライな傾向で、スピード感のある音が楽しめます。余韻は少なめで音の輪郭がキリッとしており、キレのよさが際立ちます。
低域 : ドンシャリの主役、パンチと深さが魅力
FIIO JD1 のサウンドバランスは 低域 > 高域 > 中域 といった印象のドンシャリ傾向です。一番の個性は低域のパンチ感にあります。深くキレのある低音をしっかりと鳴らしてくれ、ドラムやベースの存在感が際立ちます。
SNS上で「お祭りみたいな音」と評されているのを見かけましたが、確かにその通りだと感じました。賑やかで活気があり、聴いていてテンションが上がるような鳴り方です。
中高域 : 低域に埋もれず、ボーカルもしっかり
中高域は低域の強さに埋もれることなく、しっかりと前に出てきます。ボーカルも近めに感じられ、低域の強さの中でも存在感を発揮しています。中低域はキレよく解像度も高いですが、高域はやや解像度が落ちる印象で、他の帯域と比べると若干粗めに感じることもあります。
音場 : コンパクトで低域に深さがある
音の空間は上下左右あまり広くなく、頭の中心でコンパクトにまとまっている印象です。横への広がりは控えめで、強いていうなら下方向に深みがある、といった感じですね。
どんなジャンルに合う?
ドラムとベースをしっかり楽しめるロックや、男性ボーカル曲との相性が特によいです。ポップスや女性ボーカルも十分楽しめますが、常に低域が強めに主張してくるので、それが好みに合うかどうかが選択のポイントになりますね。
SUPERTFZ QUEEN 2023 との比較
今回はこれまでレビューしてきた中で 価格の近い、SUPERTFZ QUEEN 2023 と聴き比べました。SUPERTFZ QUEEN 2023 のレビューはこちらです。

| FIIO JD1 | SUPERTFZ QUEEN 2023 | |
|---|---|---|
| ドライバー | ダイナミックドライバー1基 | φ10mmPU+PEEK 複合ドライバー |
| インピーダンス | 24Ω (@1KHz) | 32Ω |
| 音圧感度 | 109dB/Vrms (@1kHz) | 107dB |
| 再生周波数帯域 | 20Hz-40kHz | 20Hz-40kHz |
| バリエーション | 3.5mm/Type-C | 3.5mm/Type-C |
| リケーブル | 対応 (0.78mm 2pin) | 非対応 |
| 参考価格 (eイヤホン)(価格は変動することがあります) | ¥3,300(税込)(3.5mm) ¥3,520(税込)(Type-C) | ¥2,780(税込)(3.5mm) ¥3,080(税込)(Type-C) |
vs SUPERTFZ QUEEN 2023 : 低域重視なら JD1、高域・艶重視なら QUEEN 2023
どちらも4,000円以下で3.5mm と Type-C から選べるイヤホンです。JD1 はリケーブルにも対応している点が大きな優位点です。また、SUPERTFZ QUEEN 2023 の方がやや鳴らすのにパワーが必要な印象です。
サウンドの傾向は両者とも似ていて、しっかりとした低音でキレのある・パンチのある音が共通しています。その中でも違いを比べると、JD1 は低域がより強く解像度が高く、SUPERTFZ QUEEN 2023 は高域がより強く解像度が高いように感じました。
全体の解像度はどちらも同水準ですが、JD1 の方がより低域に特化した印象で、SUPERTFZ QUEEN 2023 は高域も強めで余韻もJD1よりはやや長く感じます。「JD1 は迫力・パンチが主役、SUPERTFZ QUEEN 2023 は艶と輝きが主役」といった使い分けができそうです。
ロック・男性ボーカルメインなら JD1、ポップス・女性ボーカルメインなら SUPERTFZ QUEEN 2023 という選択もありです。リケーブルによる拡張性を重視するなら JD1 一択ですね。
FIIO JD1 おすすめのイヤーピース・リケーブル
低域をよりしっかりと聴きつつ、全体の解像度も高められるイヤーピース・リケーブルの例です。
イヤーピース: radius ディープマウントイヤーピース ZONE
イヤーピースは radius ディープマウントイヤーピース ZONE にしました。独自のディープマウント形状とピタッとした質感で遮音性が高まり、低音をよりしっかりと届けてくれます。もともと存在感のある JD1 の低域をさらに引き出したい方におすすめです。
リケーブル: JSHiFi Ocean
ケーブルは JSHiFi Ocean にしました。銀メッキ&無酸素銅線構成で、低音をやや強めながら全体の解像度を高めてくれます。細くしなやかで軽量なため、FIIO JD1 の軽快な装着感をなるべく損なわずに使えるのもポイントです。

FIIO JD1 まとめ
- QFIIO JD1 はどんなイヤホン?
- A
- シンプル・クールなデザイン、亜鉛合金フェイスプレート
- キレのあるパンチ力ある低音、クリアでドライなサウンド
- 軽量(8g)で長時間装着にも向いた快適な装着感
- 3.5mm / Type-C の2バージョン展開
- リケーブル対応 (0.78mm 2pin)
- 向いている人
- オーディオ入門機を探している方
- ロック・男性ボーカルを迫力よく楽しみたい方
- 低音のパンチ・キレが好みの方
- サブイヤホンとしてコスパ重視で選びたい方
- 向いていない人
- 低音の強さが苦手な方
- 高域の解像度や艶感を重視する方
- モニタリング的にフラットに聴きたい方
4,000円以下というエントリー価格ながら、クリアで解像感のある音とパンチのある低域、さらにリケーブルまで対応という三拍子揃ったイヤホンでした。オーディオ初心者の最初の一本としてはもちろん、すでに他のイヤホンをお持ちの方のサブ機としても十分活躍できます。新しい入門機の定番となりえる一本ではないでしょうか。ぜひ一度試してみてください。
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