final A2000 は、自社開発ドライバー「f-Core DU」を搭載したAシリーズのエントリーモデルです。1万円以下という手頃な価格帯ながらリケーブルにも対応し、シリーズの技術的蓄積を凝縮したハイコストパフォーマンスな有線イヤホンです。
本記事では実際に購入した筆者が内容物・外観・装着感・音質のレビュー、水月雨(MOONDROP) 蘭 II – REF・Maestraudio MAPro1000 II との比較、おすすめのイヤーピース・リケーブルについて記載しています。
final A2000 まとめ

- Qfinal A2000 はどんなイヤホン?
- A
- 非常にコンパクトで軽量なボディはストレスなくフィット
- 1万円以下ながら凄まじく高い解像度と分離感。スピーディでクリアで澄み渡るサウンド。
- 0.78mm 2Pin リケーブル対応
- 向いている人
- 高い解像度と分離感、透明感のあるクリアなサウンドを求める方
- 音数の多い楽曲やテンポの速い曲を気持ちよく聴きたい方
- 軽量コンパクトで快適な装着感を重視する方
- 向いていない人
- 余韻豊かでウェットな質感のサウンドが好みの方
- 滑らかで艶のある高域を求める方
今回比較しているイヤホンはこちらです。


本サイトでレビューしている他の final 製品はこちらです。









final A2000 製品情報
今までの有線イヤホンの基準を変える
ハイコストパフォーマンスモデル
極めて明瞭なサウンドと弾むような低音を実現自社開発ドライバーユニット「f-Core DU」搭載
final https://final-inc.com/products/a2000-jp より
振動板・ボイスコイル・磁石・磁気回路・各部接着剤などのドライバー部品から生産機器まで自社で設計した完全新設計の6mmφダイナミックドライバーユニット「f-Core DU」を搭載。ボイスコイルには30μの超極細CCAWを使用し、振動板の時間応答性能を高めています。
鮮やかなブルーが目を引く2トーンカラー
外側は定番のブラック、内側には鮮やかなブルーが映える2トーンカラー仕様の筐体を採用。
カスタマイズしたかのような装着感
人間工学に基づく3点保持設計で、多くの方の耳に適合する優れた装着感を実現。
皮脂や指紋がつきにくいシボ塗装仕上げ
加水分解しにくいシボ塗装仕上げにより、汚れが目立ちにくい清潔感のある外観を保てます。
2PINコネクター+オリジナルOFCケーブル付属
| 筐体 | ABS樹脂 |
|---|---|
| ドライバー | ダイナミック型(f-Core DU) |
| コネクター | 2Pin |
| ケーブル | OFCブラックケーブル |
| 感度 | 99dB/mw |
| インピーダンス | 19Ω |
| 質量 | 20g |
| コード長 | 1.2m |
Aシリーズの中でも最も手頃な価格に位置しながら、A5000・A6000 と同じ「f-Core DU」ドライバーを採用した一本です。フラッグシップ「A10000」から始まったシリーズの音質開発の成果を、エントリー価格で体験できます。1万円以下でリケーブルにも対応しているのも見逃せません。
ギャラリー
内容物

同梱物は以下の通りです。
- 本体 + 2Pin 3.5mmケーブル
- TYPE E イヤーピース 5サイズ
- イヤーフック (TYPE B)
他の final イヤホンでは定番の本体ケースやイヤーピース用ケースは含まれず、シンプルな構成となっています。
付属イヤーピース

final お馴染みの TYPE E イヤーピースが SS・S・M・L・LL の5サイズ入っています。適度な柔らかさで耳にスムーズにフィットする使いやすいシリコン製で、サイズ違いを軸の色(赤・ピンク交互)で見分けやすい工夫が施されています。
付属ケーブル

他の final 製品と共通する、シンプルなブラックの OFC(無酸素銅)ケーブルが付属しています。細めでしなやかな作りで取り回しが良く、タッチノイズも気になりません。
本体

こちらが本体です。Aシリーズ特有の独特なシルエットで、表面はシボ塗装仕上げ。落ち着きのある質感でありながら高級感もあり、指紋が目立ちにくいのも実用的です。

従来の Aシリーズとは異なり、初めて2トーンカラーを採用。外側のブラックと内側の鮮やかなブルーのコントラストが印象的で、これまでの final にはなかったポップさがあります。
本体はコンパクトそのもので、片側の重量はわずか 2g(本体のみ)。存在感を感じさせない軽さです。

ケーブル接続は窪みのある 0.78mm 2Pin タイプです。

A5000・A6000 と並べると、外形はほぼ共通しているのがよくわかります。
装着時

耳に装着するとこのような見た目になります。小さな本体が耳にすっぽりと収まり、目立たないすっきりとした印象です。装着時は内側のブルーは見えないため、外から見るとシックな一面があります。イヤーフックなしでも安定して保持できます。
レビュー
装着感 : 軽量コンパクトで長時間も快適
final A6000・A5000 同様、装着感は非常に優秀です。軽量でコンパクトなボディが耳への負担を最小限に抑え、長時間のリスニングも疲れにくいです。耳が小さめの方にも対応しやすく、幅広い方に勧められます。大きめのイヤーピースに変えることで、ある程度の遮音性向上も期待できます。
音質 : 硬質でシャープ、驚きのクリアネス
試聴環境: 付属 OFC ケーブルおよびリケーブル時を含め、複数の環境で試聴。J-POP・ロック・電子音楽を中心に聴き込みました。
音質イメージグラフ
こちらが個人的音質イメージグラフです。
比較対象製品
周波数特性
音質評価
凡例
final A2000 を初めて耳にしたときの印象は、この価格帯からは想像できないほどの解像度と分離感です。音の輪郭がキリッと立ち、細かな音のディテールを漏らさず描き出します。派手に盛り上げるのではなく、楽曲をそのままくっきりと、スパッと明快に聴かせてくれます。
驚くほど細かい音粒とクリアネス
まず印象に残るのが、音粒の細かさと透明感の高さです。情報量の多い楽曲でも各パートが混濁せず、整頓されてクリアに聞き分けられます。ボーカルやシンセの輪郭もきわめてはっきりとしており、楽曲を細部まで聴き込みたい方には理想的です。
高い解像度・分離感
分離感も非常に高く、音数が増えても各パートがごちゃつきません。定位感も良好で、左右の音の配置が自然に把握しやすいのが心地よいです。音場の広さは過度に誇張された感じではなく、自然にまとまった印象です。
シャープで硬め、エッジの立ったサウンド質感
サウンドの性格は硬めでシャープ。アタックが速く、キレよく鳴るためロックや打ち込み系との相性が良いです。余韻は短めでドライ、タイトに収束していくため、濃厚な艶感や豊かな空気感を好む方には少しあっさりと映るかもしれません。また、女性ボーカルやシンバルなど高域成分によっては、やや荒さや刺々しさを感じる場面がありました。この点は価格帯なりという印象で、好みが分かれるポイントでしょう。
フラット寄り+程よい低域の重み
帯域バランスは全体的にフラット寄りで、わずかに低域側に重心を感じます。低域は弾力があり、ノリよく弾む感触です。低域・高域ともによく出る一方で、音量や曲によって高域が強めに感じることがあり、刺さりが出ることも。イヤーピースの種類や装着の深さを調整することで印象が変わりやすいです。
まとめ : スピーディでクリアな澄んだサウンド
細やかな音粒・高い解像度と分離感・エッジの利いたシャープなサウンドが final A2000 最大の魅力です。誇張の少ない明快なチューニングは A5000 にも通じるものを感じます。あらゆるジャンルに対応できますが、音数の多い楽曲やハイテンポの曲で特に真価を発揮します。透明感と解像度・分離感を重視して選びたい方に、強くおすすめできる一本です。
水月雨(MOONDROP) 蘭 II – REF / Maestraudio MAPro1000 II との比較
価格の近いこの2つとの比較です。



| final A2000 | 水月雨(MOONDROP) 蘭 II – REF | Maestraudio MAPro1000 II | |
|---|---|---|---|
| ドライバー構成 | ダイナミック型(f-Core DU) | 10mmデュアルチェンバー高性能ダイナミックドライバー | ハイブリット型 ・10mm径グラフェンコートダイナミックドライバー ・5.8mm径RST(Reactive Sympathetic Tweeter) |
| インピーダンス | 19Ω | 30Ω±15%(@1kHz) | 22Ω |
| 音圧感度 | 99dB | 118dB/Vrms(@1kHz) | 111 dB SPL/mW |
| 再生周波数帯域 | メーカー情報なし | 12Hz-60kHz(IEC61094, Free Field) | 20Hz ~ 40,000Hz |
| 参考価格(e☆イヤホン)(価格は変動することがあります) | ¥9,800 税込 | ¥8,550 税込 | ¥11,880 税込 |
相対的な音質イメージグラフはこちらです。
比較対象製品
周波数特性
音質評価
凡例
vs 水月雨(MOONDROP) 蘭 II – REF
蘭 II – REF との詳しい比較は、蘭 II – REF レビュー記事に記載があります。

A2000 は解像度と分離感が一枚上で、音のエッジがくっきり立った鋭利なサウンドです。フラットバランスで再現性は高い反面、高域が少し神経質に感じる場面もありました。蘭 II – REF は解像感でわずかに譲るものの不満のないレベルで、音の粒の角がほどよく丸く、聴き続けてもストレスが積み重なりません。精密な分析向きは A2000、体に馴染む心地よさ重視なら蘭 II – REF という棲み分けです。
vs Maestraudio MAPro1000 II
MAPro1000 II と聴き比べると、A2000 の解像度と分離感の高さが特に際立ちます。MAPro1000 II も高い解像度を持ちますが、A2000 と比べるとより滑らかで丁寧、やや落ち着いたペース感があります。帯域バランスとしては MAPro1000 II の方が高域に棘を感じにくく、全体的に聴きやすいです。分離感は A2000 が上回る一方で、空間の広がりは MAPro1000 II の方を感じます。しっとりとした楽曲には MAPro1000 II の方が馴染みやすいでしょう。
final A2000 におすすめのイヤーピース・リケーブル
A2000 の高域の荒さを整えつつ、空間表現とダイナミックさをさらに引き出すイヤーピース・リケーブルの例です。
イヤーピース: AZLA SednaEarfit mithryl
金属コアを内蔵した AZLA SednaEarfit mithryl を合わせました。高域の荒さが和らぎ、スムーズで伸びやかな高音域へと変わります。艶感と空間的な広がりが加わり、A2000 の透明感をさらに引き立ててくれます。
リケーブル: SoundsGood Blhwt
純銀・銅銀合金・銀メッキ無酸素銅のハイブリッド素材を採用した SoundsGood Blhwt を組み合わせました。本体よりも高価にはなりますが、シャープさとダイナミックさが増し、A2000 のスピード感をさらに鋭く引き出す爽快なサウンドになります。

SoundsGoodのケーブルについてはこちらもどうぞ。







final A2000 まとめ
- Qfinal A2000 はどんなイヤホン?
- A
- 非常にコンパクトで軽量なボディはストレスなくフィット
- 1万円以下ながら凄まじく高い解像度と分離感。スピーディでクリアで澄み渡るサウンド。
- 0.78mm 2Pin リケーブル対応
- 向いている人
- 高い解像度と分離感、透明感のあるクリアなサウンドを求める方
- 音数の多い楽曲やテンポの速い曲を気持ちよく聴きたい方
- 軽量コンパクトで快適な装着感を重視する方
- 向いていない人
- 余韻豊かでウェットな質感のサウンドが好みの方
- 滑らかで艶のある高域を求める方
Aシリーズの中で最も安価ながら、さすがは final のクオリティ。高い解像度・分離感と透明感のあるサウンドを、有線イヤホンの入門として、あるいは気軽に使えるサブ機として楽しめる一本です。透明感・解像度・分離感で選びたい方は、ぜひ一度お試しください。
最後までご覧いただきありがとうございました。それではまた次の記事で!よければ SNS フォローもどうぞ。



