社会人ソフトエンジニア&オーオタ。
オーディオ沼に浸かり始めて数年。
解像度の高いイヤホンが特に好み。
聴く音楽はJ-POP・ロックが多め。
9mm Parabellum Bullet・King Gnu・宇多田ヒカル・福山雅治等々。iri Waver。
ゼンハイザー(SENNHEISER) MOMENTUM True Wireless 5 レビュー ようやく好きになれた MTW5 | サク見レビュー

これまでの MOMENTUM True Wireless には、正直ハマりきれませんでした。でも MOMENTUM True Wireless 5 で、ようやく満たされました。生々しく迫力のあるサウンドと、自分でバッテリー交換できる安心感。初めて、長く付き合いたいと思えた1台です。
ゼンハイザー(SENNHEISER) MOMENTUM True Wireless 5(以下、MTW5)は、同社の完全ワイヤレスイヤホンとして5世代目にあたるフラッグシップモデルです。ハイファイ仕様のTrueResponse™トランスデューサーに加え、ハイブリッド・アダプティブANC、3D Dolby Atmos、Bluetooth® 6.0を搭載し、イヤホン単体最大12時間・ケース込み最大40時間の再生に対応します。
これまでの MOMENTUM True Wireless シリーズは四角いフォルムが特徴的でしたが、今作は丸みを帯びた新フォルムに一新されました。さらに本体・ケースともに、ドライバー1本でユーザー自身がバッテリー交換できる設計になったのも大きな特徴です。背景には、2027年2月18日から適用されるEUバッテリー規則(Regulation (EU) 2023/1542)第11条で、携帯機器のバッテリーを工具で取り外し・交換できる設計が義務付けられることがあると思われます。バッテリーがへたっても買い替えずに済む、まさに「長く使える」仕様です。
本記事では、これまで MOMENTUM True Wireless シリーズを使ってきた筆者が、2026年9月に購入し2週間ほど使用した上で、内容物・外観・使用感・装着感・音質のレビューに加え、同価格帯の Technics EAH-AZ100・KENWOOD GLASS Core Pro・Victor WOOD master・final TONALITE との比較、おすすめのイヤーピースについて記載しています。
ゼンハイザー(SENNHEISER) MOMENTUM True Wireless 5 まとめ
- MTW5(ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 5)はどんなイヤホンですか?
-
深く沈み込む生々しい低域と、キリッと伸びる高域が魅力の骨太サウンドを持つ、ゼンハイザーの完全ワイヤレスフラッグシップイヤホンです。前世代から丸みを帯びた新フォルムに一新され、耳の奥までスッと入る装着感になりました。
- MTW5 はバッテリー交換できますか?
-
できます。イヤホン・ケースともにユーザー自身でバッテリー交換が可能な設計で、2027年2月から適用されるEUバッテリー規則に対応しています。
- MTW5 はどんな機能に対応していますか?
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ハイブリッド・アダプティブANC、3D Dolby Atmos、Bluetooth 6.0に対応しています。サウンドパーソナライゼーションで自分好みのチューニングにも調整できます。
- MTW5 はどんな人におすすめですか?
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ロック・J-POP・バラード・R&Bなど幅広いジャンルを迫力ある生々しいサウンドで楽しみたい方、男性ボーカル中心の曲を好む方、同じ機種を長く使い続けたい方におすすめです。
- MTW5 が向いていないのはどんな人ですか?
-
フラットでモニターライクなサウンドを求める方、高域や女性ボーカルの煌びやかさを最優先したい方には不向きかもしれません。
今回比較しているイヤホンはこちらです(Technics EAH-AZ100 も購入しましたが単体レビュー記事はありません)。






ゼンハイザー(SENNHEISER) MOMENTUM True Wireless 5 製品情報
一度聴いたら、もう戻れない
- ゼンハイザーの迫力あるサウンド
- まったく新しいハイブリッドANC
- 最大40時間の総プレイ時間
- 3D Dolby Atmos
- 新しい人間工学に基づいたデザイン
- 高再現度のTrueResponseトランスデューサー
例えば、このハイファイ・インイヤー型イヤホンのように、人生に起こるちょっとしたことが、目から鱗が落ちるような体験となることがあります。歌手の素早い息継ぎや、ライブ録音の微かな残響など、「MOMENTUM True Wireless 5」を使うたび、音楽がリアルで生き生きとしたものになるのを実感できるでしょう。
- 細部まで精細でありながら自然なサウンドを実現する、ハイファイ仕様のTrueResponse™トランスデューサー
- 3D没入型サウンドで、まるでその場にいるかのような臨場感
- 最高の音質を実現するロスレスコーデックオプション
- 各イヤホンは1回の充電で最大12時間、ケースと合わせると合計最大40時間使用可能
- 製品をより長く使えるよう、バッテリーはご自身で交換可能
- 周囲に合わせて自動的に音を静めるアダプティブアクティブノイズキャンセリング
- AIを活用した音声分離技術により、クリアな通話を実現
- Bluetooth® 6.0 およびマルチデバイス対応
スピーカーのタイプ/サイズ TrueResponse™ ダイナミック型、直径7 mm スピーカーの周波数範囲 5 Hz ~ 21 kHz スピーカー感度 107 dB SPL (1 kHz / 1 mW) コネクティビティ Bluetooth 6.0 準拠、クラス 1、10 mW(最大) 対応コーデック SBC、AAC、aptX™、aptX™ Adaptive/Lossless アクティブノイズキャンセリング ハイブリッド・アダプティブANC バッテリー寿命 イヤホン単体:最大12時間(ANCオフ)/ 最大6時間(ANCオン)、ケース込み総再生時間:最大40時間 バッテリータイプ リチウムイオン充電式、標準的な工具でユーザー自身による交換が可能(左右イヤホン:72 mAh、充電ケース:760 mAh) 耐候性 IP54、防塵・防滴(イヤホンのみ) 製品重量 62 g(イヤホン本体と充電ケースの合計)/7 g(片方のイヤホン)/55 g(充電ケース) カラー グラファイト/クリーム/デニム/ラベンダー
名前の通り MOMENTUM True Wireless シリーズの第5世代にあたるモデルで、ゼンハイザーの完全ワイヤレスにおけるフラッグシップという位置づけです。ドライバーはハイファイ仕様のTrueResponse™トランスデューサー(直径7mm)を採用し、SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive・Losslessまで対応することで、対応環境であれば24bit/96kHzの高解像度ワイヤレス再生も楽しめます。
形状が刷新されたことの他に特徴的なのは、イヤホン・ケースともにユーザー自身でバッテリー交換ができるようになったことです。前述のEUバッテリー規則が背景にあると見られますが、嬉しいポイントです。
ゼンハイザー(SENNHEISER) MOMENTUM True Wireless 5 ギャラリー
今回はグラファイトを購入しました。
外箱・内容物




内容物はこちらです。
- イヤホン本体
- チャージングケース
- USB-C充電ケーブル
- イヤーチップ(XS/S/M/L)
- バッテリー交換用ツール
- 取扱説明書
XS〜Lの4サイズのイヤーチップに加え、バッテリー交換用のツールも付属しています。
付属イヤーピース


付属のイヤーピースはXS/S/M/Lの4サイズで、最近増えてきたハニカムガード付きのタイプです。背は低く、耳の奥まで入りやすい形状になっています。素材はシリコン製で、柔らかく薄く、しっとりとした質感で耳にフィットします。
本体






本体は、これまでの MOMENTUM True Wireless シリーズの特徴だった四角いフォルムから一転、丸いフォルムに変更されました。空気抵抗等を考えると、丸みを帯びたフォルムの方が理にかなっているのかもしれません。どことなく SONY WF-1000XM5 などに似ていますが、突き詰めていくとこの形に行き着いたのかもしれません。
さらに特徴的なのがバッテリー交換に対応したことです。本体裏側の小さなネジをドライバーで外すことで、ユーザー自身でバッテリー交換ができます。重量は片側7gです。
チャージングケース






チャージングケースも、これまでの平たい形状から縦に自立する形状に変更されました。前作より机との接地面積が小さくなり、置き場所を取りにくくなっています。
本体同様、こちらもネジをドライバーで外すことでユーザー自身でバッテリー交換が可能です。ただしUSB-Cの充電端子はケース底面にあるため、充電するときはケースを倒さなければならないのはどうにかならなかったのか、惜しいところです。 ワイヤレス充電にも対応していますが、同じく倒さないと充電されませんでした。
バッテリー交換の仕組み












付属のツールを使って、実際にネジを外しバッテリー交換の仕組みを覗いてみました(手元に交換用バッテリーがなかったため、実際の交換までは行っていません)。本体裏側の小さなネジを1,2本外すだけで、内部のバッテリーにアクセスできる構造になっています。チャージングケースも同様に、底面のネジを外すだけでバッテリーへアクセスできます。
本体・チャージングケースともに、電池は一般のものではなく、専用のもののようでした。交換する際は別途購入する必要があります。
(ネジが小さいので回すのに手間取りましたが)実際にやってみると思ったよりも簡単な作業でした。これなら数年後にバッテリーがへたっても、気軽に自分で交換できそうです。
装着時


丸みを帯びた新フォルムになったことで、装着時の見た目もこれまでの MOMENTUM True Wireless シリーズより角の少ない、すっきりとした印象になりました。
ゼンハイザー(SENNHEISER) MOMENTUM True Wireless 5 レビュー
使用感・アプリ : キビキビとした接続と使いやすいアプリ
Xperia 1 VI (Android 16)、本体ファームウェアは現状最新の8.6.19で使用しました。基本的な接続・操作感は特に問題なく、むしろ早くキビキビとしていて使いやすいです。
タッチ操作は本体形状が丸く変わったことで、以前より少しタッチしにくくなったかなと思いますが、慣れれば問題ありません。
SENNHEISER Smart Control Plus アプリ : シンプルで迷わない操作性
























SENNHEISER Smart Control Plus アプリで各種設定の変更・ファームウェアアップデートができます。これまでの MOMENTUM True Wireless シリーズ同様、UIはシンプルで迷うことなく使えます。
SENNHEISER Smart Control Plus アプリで各種設定の変更・ファームウェアアップデートができます。これまでの MOMENTUM True Wireless シリーズ同様、UIはシンプルで迷うことなく使えます。
バッテリー保護モードがあり、有効にするとバッテリー寿命を伸ばすことができます。ここもまた長く使える工夫がされている良い点です。
イコライザーは、自分でグラフィカルに調整できるものの他に、3つの中から好みのものを選んでいくだけでおすすめのイコライザーを設定してくれる、サウンドチェック機能もあります。
サウンドパーソナライゼーションも使いやすく、パートごとの音量を数ステップで決めていくだけで自分好みのバランスに仕上げてくれます。この機能自体は前作までの MOMENTUM True Wireless シリーズにもあったものですが、簡単に自分の好みを反映でき、グッと好みの音に変わってくれます。
このようにカスタマイズ周りも充実しており、アプリの完成度も非常に高いです。
ノイズキャンセリング・外音取り込み : フラッグシップ級の強さと自然な外音
ノイズキャンセリングは思いの外強力になりました。本体形状の変化で(個人差はあるものの)よりフィットするようになり、パッシブの遮音性が向上したことも影響していそうです。それに加えてANCの効き自体も向上し、昨今のフラッグシップイヤホンと同等クラスと言ってもいいレベルです。BOSE ほどではありませんが、十分に強力ですね。
外音取り込みも思いの外自然で、周囲の音をしっかりと取り込めます。 正直ここはそこまで期待していませんでしたが嬉しい誤算でした。
3D Dolby Atmos : 広がりは増すが、常用は好み次第
Apple Music と U-NEXT で Dolby Atmos 対応コンテンツを再生してみました。対応するコンテンツであれば、3D Dolby Atmos の効果は体感できます。そこまで劇的な変化ではありませんが、音の広がりや奥行き感が増します。例えるなら、中央にあった音源たちが前45度くらいに広がったような印象です。
ただし、音の広がり・立体感は増す一方で、解像度・分離感はやや下がるかなといった印象です。楽曲をじっくり聴く場合は、3D Dolby Atmos をオフにした方が良いかもしれません。また、aptX Adaptive で96kHzを無効にすれば、aptX Adaptive のままで再生できるのはありがたいのですが、サウンドパーソナライゼーションは無効にしないと使えないのは少し惜しいポイントです。
装着感 : 丸みを帯びた新フォルムでスッと耳の奥へ
装着感は非常に良いです。イヤホン本体の形状が変わったことで、個人的にはこれまでの MOMENTUM True Wireless シリーズよりも耳の奥まですんなりと入りやすくなりました。
奥まで入るものの耳との接触面積は少ないため、歩いても内部の振動が抑えられストレスなく、長時間装着しても痛くなりにくいです。コンパクトなので耳が小さい方でも装着しやすいと思われます。イヤーピースの素材も柔らかく耳にフィットし、パッシブの遮音性も高いです。
音質 : 生々しく迫力ある骨太サウンド
試聴環境: Xperia 1 VI (Android 16) から aptX Adaptive 96kHzで再生。BTD700 経由でも試聴しました。ロック・J-POP・クラシック・バラード・R&Bなど30曲以上を、付属イヤーピースおよび10種類以上のイヤーピースで聴き比べています。購入後2週間ほど、イコライザーはデフォルト設定とサウンドパーソナライゼーションを適用して試聴しました。
音質イメージグラフ
こちらが個人的音質イメージグラフです。
比較対象製品
周波数特性
音の質感
グレーの点線は標準的な音(全項目が中央)の波形です。
音質評価
凡例
深く沈み込む、生々しい低域
まず驚かされるのが低域の量感です。深く沈み込み、多少のキレはあるものの、それよりも生々しさとリアルな押し出しが前面に出ます。ドラムが鳴った瞬間の空気の震え、ベースの弦の唸りなどがしっかりと伝わってくる、ゼンハイザーらしい濃くリアルな低音です。
低域に支えられながら前で歌う、男性ボーカル向きの中域
ボーカルもクリアですが、先の低域の存在感の方がやや目立つ印象です。ハイよりもローの方が豊かで、女性ボーカルよりも男性ボーカルの方がより合う印象です。リアルな滑らかさもあるため、歯擦音が刺さることもなく聴きやすいです。
キリッと輪郭のある高域、刺さらず心地よい伸び
高域は低域に次いで存在感があります。なかなかに鋭く、低域・中域の生々しさよりも輪郭がキリッとしている印象です。おかげで全体がもったりしすぎず、スピード感が保たれています。シンバルやハイハットの煌びやかさもありますが、刺さることはありません。音の広がり・立体感もしっかり感じられます。
丸みを帯びた輪郭と、艶やかで生々しい質感
全体的に輪郭はやや丸みを帯びていますが、音の質感は艶やかで生々しいです。解像度はもちろん十分に高く、分離感は低域・中域がやや混ざり気味な一方、高域はしっかりと分離している印象です。ウェットでナチュラルな質感で、単に情報量が多いだけでなく生っぽさ・リアルさがあります。耳馴染みの良さと情報量の多さ・解像度の高さを両立していて、病みつきになる音です。
広い音場と、はっきりとした定位感
音場の広さはデフォルト設定でも十分にあり、左右の定位感もはっきりしています。余韻も適度にあり自然な響きがありますが、引っ張りすぎずもたつきません。
まとめ : 迫力とキレを両立したオールラウンドサウンド
全体的な雰囲気としては、思ったよりも厚みがあり、そしてクリアで明るいサウンドです。迫力・生々しさ・リアルさと、キレ・解像度・分離感の高さがちょうど良い塩梅で共存しており、原音を再現しつつも楽しさがあります。装着感が良くなったこともあってか、これまでの MOMENTUM True Wireless シリーズよりもすっきりとして聴きやすくなった印象です。
特化型というよりはオールラウンド型で、ロック・EDM・バラード・R&Bなど幅広いジャンルに合います。特に男性ボーカルの曲との相性が良く、あえて言うなら高い声よりも低い声の方がより合うと思います。
Vaundy「恋風邪にのせて」(DOME TOUR 2026 “SILENCE” LIVE SELECTION from TOKYO DOME)を聴くと、彼の体の芯に伝わる声と、それを囲む楽器音、包む観客の声が綺麗に聴こえ、その場にいるような感覚になります。
さらにサウンドパーソナライゼーションを実行すると印象がガラッと変わります。筆者が試したところ、低域はよりタイトに締まり、高域はより鋭くなりました。よりライブ感が溢れて楽しく、ベースの音のキャラクターに加えて自分の好みに寄せてくれる機能です。
MTW5(ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 5) / Technics EAH-AZ100 / KENWOOD GLASS Core Pro / Victor WOOD master / final TONALITE との比較
価格帯の近い完全ワイヤレスイヤホンと比較してみました(Technics EAH-AZ100 も購入しましたが単体レビュー記事はありません)。








スペック比較表
| MTW5 | Technics EAH-AZ100 | KENWOOD GLASS Core Pro | Victor WOOD master | final TONALITE | |
|---|---|---|---|---|---|
| ドライバー構成 | TrueResponseドライバー(ダイナミック・密閉型) | 磁性流体ドライバー(ダイナミック) | ガラス振動板ダイナミックドライバー+MEMSドライバー | ハイブリッドWOODドライバー(ダイナミック型) | f-CORE for DTAS |
| パーソナライズサウンド | ○(手動調整) | なし | ○(聴覚計測) | ○(聴覚計測) | ○(DTAS:身体形状スキャン) |
| 空間オーディオ | Dolby Atmos ヘッドトラッキング対応 | Dolby Atmos ヘッドトラッキング対応 | 独自の空間オーディオ | 独自の空間オーディオ | なし |
| 再生周波数帯域 | 5Hz ~ 21,000Hz | 20Hz ~ 40,000Hz | 20Hz ~ 20,000Hz | 20Hz ~ 20,000Hz | メーカー情報なし |
| Bluetoothバージョン | 6.0 + Class 1(最大10mW) | 5.3 | 6.0 | 6.0 | 6.0 |
| 対応コーデック | SBC, AAC, aptX, aptX Adaptive/Lossless | SBC, AAC, LDAC, LC3 | SBC, AAC, LDAC | SBC, AAC, LDAC | SBC, AAC, LDAC |
| 連続再生時間(本体) | 最大12時間(ANCオフ) / 最大6時間(ANCオン) | 約10.0時間(ANC ON, AAC) | NC ON:最大12時間 / NC OFF:最大14.5時間 | NC ON:約7時間 / NC OFF:約10.5時間 | 最大9時間 |
| 連続再生時間(ケース込み) | 最大40時間 | 約28時間(ANC ON, AAC) | メーカー情報なし | 約21時間(ANC ON) / 約31.5時間(ANC OFF) | 最大27時間 |
| 本体充電時間 | 約1.5時間(フル) / 8分で最大1時間再生 | 約2.0時間 | 約1.5時間 | 約2時間 | メーカー情報なし |
| 防水性能 | IP54 | IPX4相当 | IPX4 | IP55 | IPX4 |
| 重量 | 約7g(片側) / 約62g(ケース込み) | 約5.9g(片側) / 約42g(ケース) | 約6.7g(片側) / 約71.8g(ケース込み) | 約6.5g(片側) / 約53.7g(ケース) | メーカー情報なし |
| ワイヤレス充電 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| バッテリー交換 | ○ | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| 参考価格(e☆イヤホン、価格は変動することがあります) | ¥44,946 税込 | ¥39,600 税込 | ¥49,940 税込 | ¥41,800 税込 | ¥39,800 税込 |
それぞれ異なる特徴的なドライバーを持つイヤホンです。なお、個人最適化機能があるものについてはデフォルト設定に加えて適用した上でも聴き比べています。
ノイズキャンセリング・外音取り込みの差は ?
この5つはそこまで大きな差はないかなというのが正直なところです。ですのでその性能を求めるのであればやはりBOSE/SONYあたりを買うのが良いでしょう。
あえて個人的体感で言うならば、EAH-AZ100 >= MTW5 =>= GLASS Core Pro >= WOOD master >= TONALITE という順にANC/外音取り込みの性能が良いと思います。 わずかな差ですが EAH-AZ100 の方が良いかなと思います。TONALITE は音質を優先してか優しめですね。どれを買っても十分な性能ですので不満はありません。
周波数特性(興味がある人向け)
周波数特性をそれぞれ測定してみました…
(測定環境についてはこちらをご覧ください。)




5機種の周波数特性(右ch)を測定して重ねたものが上のグラフです。それぞれデフォルト設定 + ANC ON での計測です。試聴での印象と照らし合わせてみます。
低域は WOOD master が突出して高く、20Hz〜70Hz付近にかけて緩やかに盛り上がるサブベース寄りの特性で、量感・厚みのある印象と一致します。
MTW5 は20Hz〜100Hz付近にかけて90dB前後でほぼフラットに近い高さを保っており、素直な形です。それでいて900Hz〜1kHz付近の中域とは10dB以上の差があり、低域がしっかり前に出ている分、ボーカルよりも低域の存在感がやや勝るという印象と対応していそうです。
EAH-AZ100 も MTW5 に近い高さで並びますが、こちらは1kHz付近にさらに大きなディップがあり、低域が持ち上がって聴こえる一方で中域がやや凹んで聴こえる要因になっていそうです。
MTW5 はこのディップが浅く低域から中域までなだらかに繋がっているため、EAH-AZ100 と比べて中高域も見晴らしよく感じられそうです。
GLASS Core Pro と TONALITE は低域のレベルが控えめで、特に TONALITE は5機種中もっとも低いレベルで推移しており、低域よりも中高域が相対的に目立つ、すっきりとした特性ですね。
中高域では、3〜5kHz付近に各機種とも山がありますが、立ち上がる位置と高さに差が出ています。TONALITE は3.5kHz付近ともっとも早い位置で鋭いピークを作っており、低域のレベルが低いことも相まって、クリアさにつながっています。
MTW5 と GLASS Core Pro は4.5〜5kHz付近でほぼ同じタイミングにピークを迎えますが、GLASS Core Pro はそこからさらに9〜10kHz、14~16kHz付近でも強いピークを持っており、これが高域・女性ボーカルの煌びやかさにつながっています。
MTW5 もこの4.5kHz付近のピークに続いて7.5kHz、9.5kHz、14kHz付近にピークがあり、高域もしっかりと感じられることが伺えます。
(あくまでも個人の簡易的な計測ですので公式のものや他の方の環境とは異なることをご留意ください。)
vs Technics EAH-AZ100 : 重心の違いで対照的な低域
低域の濃さが共通している両者ですが、その中でも EAH-AZ100 の方が全体的に深く濃く重い雰囲気です。ローの主張が強くどっしりとしており、全体の音の輪郭もより滑らかです。対して MTW5 はそれよりは軽やかで明るめです。低域の深さは控えめな分、中・高域の見晴らしの良さはこちらの方があります。
vs KENWOOD GLASS Core Pro : クリアさと迫力のどちらを取るか
比較した中ではこの GLASS Core Pro が最もクリアで明るく、音の輪郭も全体的に鋭くスピーディです。ドラムのバシッとしたキレが印象的で、高域・女性ボーカルの煌びやかさはピカイチと言えます。低域もしっかりとしたアタック感はあるものの、迫力では MOMENTUM True Wireless 5 には及びません。
vs Victor WOOD master : 濃密な余韻か、見通しの良い軽さか
音に厚みがあり滑らかという点では似ていますが、WOOD master の方がより滑らかで余韻もあります。音に纏う空気感も WOOD master の方が感じられ、ふわっとした広がりがあります。比較した中では最も余韻が多く広がり、暖かみもこの中で一番です。その後に MOMENTUM True Wireless 5 を聴くと、すっきりと軽やかに感じられます。
vs final TONALITE : アナログライクか、デジタルチックか
比較した中では TONALITE が最も解像度・情報量・分離感が高く、改めて聴き比べると精細さに驚かされます。TONALITE だけ雰囲気が他とは大きく異なり、同じ曲でもボーカルをグッと近く感じられる一方、上から下まで満遍なく逃さず聴かせるようなサウンドで、ややデジタルチックにも感じます。MTW5 を聴くと、対照的にアナログライクに感じられます。特にドラム・ベースの生々しさは真逆な印象です。
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 5 におすすめのイヤーピース
装着感を向上させるタイプと、音に透明感と広がりを加えるタイプの2つを紹介します。どちらも Lサイズでチャージングケースに収まるサイズ感です。
イヤーピース: final FUSION-G


装着感をアップさせるならこちらです。フォームタイプとシリコンタイプの中間のような素材で、弾力がありつつも厚すぎず、音をクリアに保ちつつも耳にしっかりフィットしてくれます。
イヤーピース: ELETECH BAROQUE FOR TWS


有線イヤホンのおすすめでもたびたび紹介している ELETECH BAROQUE の完全ワイヤレスイヤホン対応版で、背が低めになっています。スッと耳にハマりつつも音はクリアに広がり、よりすっきりと解像度高く聴かせてくれます。一層、明るいサウンドになります。
ゼンハイザー(SENNHEISER) MOMENTUM True Wireless 5 まとめ
- MTW5(ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 5)はどんなイヤホンですか?
-
深く沈み込む生々しい低域と、キリッと伸びる高域が魅力の骨太サウンドを持つ、ゼンハイザーの完全ワイヤレスフラッグシップイヤホンです。前世代から丸みを帯びた新フォルムに一新され、耳の奥までスッと入る装着感になりました。
- MTW5 はバッテリー交換できますか?
-
できます。イヤホン・ケースともにユーザー自身でバッテリー交換が可能な設計で、2027年2月から適用されるEUバッテリー規則に対応しています。
- MTW5 はどんな機能に対応していますか?
-
ハイブリッド・アダプティブANC、3D Dolby Atmos、Bluetooth 6.0に対応しています。サウンドパーソナライゼーションで自分好みのチューニングにも調整できます。
- MTW5 はどんな人におすすめですか?
-
ロック・J-POP・バラード・R&Bなど幅広いジャンルを迫力ある生々しいサウンドで楽しみたい方、男性ボーカル中心の曲を好む方、同じ機種を長く使い続けたい方におすすめです。
- MTW5 が向いていないのはどんな人ですか?
-
フラットでモニターライクなサウンドを求める方、高域や女性ボーカルの煌びやかさを最優先したい方には不向きかもしれません。
MTW5 は、丸みを帯びた新フォルムとユーザー自身でのバッテリー交換対応という設計面の進化に加えて、サウンドも深く生々しい低域を主役にキレのある高域が支える、迫力とクリアさを両立した完全ワイヤレスハイブリッドイヤホンです。装着感の向上も相まって、これまでの MOMENTUM True Wireless シリーズよりもすっきりと聴きやすくなった印象です。
前作までの MOMENTUM True Wireless シリーズに物足りなさを感じていた方はもちろん、長く同じ機種を使い続けたい方、骨太で生々しいサウンドを求める方にも、ぜひ試していただきたい一台です。
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