Agasound Sublimation Burnout は、Agasound Sublimation のウッドハウジングモデルです。メイプルウッドのハウジングとカーボンファイバーのフェイスプレートという個性的な組み合わせで、ウッドハウジングに合わせて最適化されたチューニングにより、より広い音場・高いボーカル再現性・重厚でアナログライクなサウンドが特徴的です。
本記事では実際に購入した筆者が内容物・外観・装着感・音質のレビュー、ベースの Agasound Sublimation・同価格帯の水月雨(MOONDROP) Kadenz・Melody Wings Venus との違い、おすすめのイヤーピース・リケーブルについて記載しています。
Agasound Sublimation Burnout まとめ

- QAgasound Sublimation Burnout はどんなイヤホン ?
- A
- メイプルウッドとカーボンファイバーのフェイスプレートによる唯一無二のデザイン
- 深く沈み込む重厚な低域と情感豊かなボーカル
- 重厚さと暖かみが共存するアナログライクなサウンド
- マルチプラグで3.5mm/4.4mmどちらも対応
- リケーブル対応(2Pin)
- 向いている人
- ライブ感・空気感を感じながら迫力のあるサウンドを楽しみたい方
- ロック・J-POPのボーカルを情感豊かに聴きたい方
- ウッドハウジングの温かみのあるデザインに惹かれる方
- 向いていない人
- 高い分離感・モニタリング的なサウンドを求める方
- タイトでキレのある低域を好む方
- 軽やかでスッキリとしたサウンドを好む方
今回比較しているイヤホンはこちらです。



Agasound Sublimation Burnout 製品情報
高い評価と大きな話題を呼んだSublimationのウッドハウジングモデル『Sublimation Burnout』が登場
2025年7月に発売され、高い評価と大きな話題を呼んだSublimationのウッドハウジングモデル、『Sublimation Burnout』が登場です。
基本的な内部構造はそのままに、ウッドハウジングに合わせ最適化されたドライバーやキャビティ、異なるチューニングにより一味違った雰囲気のサウンドをお楽しみいただけます。N52スーパーリニアデュアル磁気回路を採用したφ10mmシングルダイナミックドライバー構成。
ダイアフラムにはセラミックコートを採用することにより硬度を向上させると同時にハーモニックディストーション(高調波歪み)を低減。
ハウジングにはメイプルウッド、フェイスプレートにはカーボンファイバーを採用。
熟練の職人が一つ一つを完全手作業で研磨し、最終検査をパスした個体だけが製品化されます。
同じ個体は二つとなく、生み出される一つ一つが世界にただ一つの完全オリジナルデザインです。株式会社伊藤屋国際 https://www.itohya.jp/pages/sublimation_burnout より
ドライバー φ10mmシングルダイナミックドライバ 再生周波数帯域 10-20,000Hz インピーダンス 20Ω 感度 128dB ハウジング素材 ハウジング:メイプルウッド / フェイスプレート:カーボンファイバー ケーブル 6N単結晶銅線(2Pin) ケーブル長 約1.2m プラグ 3.5/4.4mm
Sublimation Burnout は、大きな話題を呼んだ Agasound Sublimation のウッドハウジングモデルです。Black Blue・Black Orange の2色展開で、今回は Black Blue を購入しました。基本的な内部構造はそのままに、ウッドハウジングに合わせて最適化されたドライバーやキャビティが採用されており、より広い音場と暖かみのあるサウンドが実現されています。ウッドハウジングのイヤホンといえばフェイスプレートがウッドのものが多いですが、本機はハウジング本体がメイプルウッドでフェイスプレートがカーボンファイバーというユニークな構成が目を引きます。
本サイトでレビューしている Agasound 製品はこちらです。

ギャラリー
内容物

内容物はこちらです。
- 本体
- 6N単結晶銅ケーブル(2Pin)
- 3.5mm プラグ
- 4.4mm プラグ
- イヤーピース(S/M/L) 6種
- イヤホンケース
充実したセットです。ケースは Sublimation と同じものが付属しており、高級感があってしっかりとした作りです。また、イヤーピースが6種も付属しているのは他の有線イヤホンと比べてもかなり多いです。
付属イヤーピース

付属のシリコンイヤーピースは6種類が揃っています。Sublimation と同じものもありますが一部は異なります。背の高さ・軸の硬さ・穴のサイズ・質感がそれぞれ異なっており、好みの装着感に合わせて細かく選べます。これだけあれば自分に合うものが見つけられますね。
付属ケーブル

ケーブルは 6N 単結晶銅線を使用したマルチプラグ仕様です。程よい太さで弾力がありながらもしなやかで、取り回しがしやすいです。本体に合わせたオールブラックのデザインで、クールで統一感があります。プラグは手で回して簡単に交換できます。接続方式はフラットな 0.78mm 2Pin です。
本体

こちらが本体です。フェイスプレートはカーボンファイバー製で、ブラックとブルーのマーブル模様が光の当たり方によって表情を変えます。妖艶で高級感があり、思わず見入ってしまうビジュアルですね。

ハウジングはメイプルウッドで、美しい木目と滑らかな手触りが特徴です。熟練の職人が 400〜2000 番手のサンドペーパーを段階的に使って手作業で研磨しているとのことで、隅々までしっとりとした仕上がりです。ウッドの温かみがじんわりと伝わってきます。本体はコンパクトで軽く、装着感も良さそうです。測ると片側約4gと非常に軽量でした。

ケーブル接続はフラットな 0.78mm 2Pin です。
装着時

実際に装着するとこのように見えます。コンパクトなサイズながら、カーボンファイバーのフェイスプレートがきらりと光り、大人っぽく存在感があります。木の温かみもあいまって、どこか品のある見た目になります。
レビュー
装着感 : コンパクトで軽く、どなたにも装着しやすい
非常に良好です。コンパクトで軽く、耳にしっかりとフィットする形状のおかげでイヤーピースを試し選ぶ必要性もほとんど感じません。メイプルウッドのボディは冷たさ、重さも感じさせず、長時間の装着でも疲れにくく快適です。
本体が小さいので耳への圧迫感もほとんどなく、耳が小さめな方にも装着しやすいと思います。遮音性も十分高いです。
音質 : 重厚さと暖かみが共存するアナログライクなサウンド
試聴環境: SONY NW-WM1AM2、4.4mm バランス接続で試聴。ポップス・ロック・バラード・オーケストラを中心に試聴しました。
音質イメージグラフ
こちらが個人的音質イメージグラフです。
比較対象製品
周波数特性
音質評価
凡例
Sublimation Burnout の低域はどう?深く沈み込む重厚なサウンド
低域が深く、濃く沈み込むのが Sublimation Burnout のポイントです。ブーミーに膨らむことなく、重厚さを保ちながらもスピード感もしっかりあり、もたつかないのが印象的です。ライブで体感するようなドラムの空気感・アタック感、ベースのうねりを生々しく感じさせてくれます。低域が全体の基盤をどっしりと支えており、音楽全体を豊かに感じさせてくれます。
ボーカルは近い?情感豊かなボーカル表現
ボーカルの表現力も高く、製品情報にあるとおり「ボーカル再現性の高さ」を実感できます。低域の存在感が高いにもかかわらず、ボーカルが埋もれることなくグッと近くに感じられます。なかなかに近いのに不快感がなく、ちょうどいい塩梅です。暖かみのあるサウンド傾向も相まって、情感豊かに聴かせてくれます。女性ボーカル・男性ボーカルどちらとも相性が良く、J-POP を聴いたときのボーカルをしっかりと味わうことができます。シビランス(歯擦音)も耳障りに感じることなく、長時間聴き続けやすいです。
高域は刺さる?クリアだが控えめで聴き疲れしない
高域はクリアで伸びやかですが、他の帯域よりも控えめに感じました。鋭さや刺さりはほとんどなく、しっとりとした質感です。上への伸びはそこそこで、爽やかさや煌びやかさよりも、全体の暖かみに溶け込むような自然さを感じます。聴き疲れしにくく、長時間の試聴でもストレスなく楽しめます。
解像度・分離感・音場
解像度は高く、細かな音もきちんと拾えます。音の輪郭も全ての角が丁寧に研磨されたような、滑らかでナチュラルな質感です。分離感はそこそこかなと思いますが、自然なつながりの中で各パートが聴き取れる印象です。音の一粒一粒を事細かに聴き取るよりも、音楽全体として楽しみたい方に向いています。
音場は広く、特に低域とボーカルの広がりが印象的です。ふわっとした余韻が少しあり、空気感も豊かに感じられます。ライブ会場にいるような臨場感が特徴的で、ライブ音源との相性がいいですね。
まとめ : 重厚さと暖かみが共存するアナログライクなサウンド
本体はコンパクトで軽いのに、鳴らすサウンドは全く軽々しさがなく、重厚で味わい深いです。低域の深み・ボーカルの近さと情感・広い音場と空気感が一体となり、メイプルウッドの暖かみも感じられます。ライブ音源やロックはもちろん、J-POP もボーカルの情感が豊かに感じられて非常に良かったです。アナログライクなサウンドが好きな方にはぜひ一度試していただきたい一台です。
Agasound Sublimation / 水月雨(MOONDROP) Kadenz / Melody Wings Venus との比較
今回は前作 Agasound Sublimation と、同価格帯のこれらとの比較です。




| Agasound Sublimation Burnout | Agasound Sublimation | 水月雨 (MOONDROP) Kadenz | Melody Wings Venus | |
|---|---|---|---|---|
| ドライバー構成 | φ10mmシングルダイナミックドライバー | φ10mmセラミックコート振動板ダイナミックドライバー | 10mm 第2世代ULTダイナミック | 3BA + 10mmダイナミックドライバー |
| インピーダンス | 20Ω | 19Ω | 35Ω±15%(@1kHz) | 32Ω @1kHz |
| 音圧感度 | 128dB | 128dB | 122dB/Vrms(@1kHz) | 108dB/mW @1kHz |
| 再生周波数帯域 | 10-20,000Hz | 20-20,000Hz | 8-21,000Hz | 20-20,000Hz |
| 参考価格(e☆イヤホン)(価格は変動することがあります) | ¥26,800 税込 | ¥16,800 税込 | ¥26,910 税込 | ¥27,980 税込 |
vs Agasound Sublimation : アナログライク vs デジタルライク
どちらも低域が濃く、迫力のあるサウンドという点は共通しています。しかし聴き比べると印象はかなり異なります。Sublimation はよりクリアでスピーディ。中・高域に鋭さがあり、タイトに引き締まった印象です。一方 Sublimation Burnout はウッドハウジングの影響もあってか、全体的にふわっとした余韻と空気感があり、空間も広く感じます。特に低域の広がりとボーカルの広がりが印象的です。
Sublimation の方がよりクリアで棘がなく、音量を上げても聴きやすいという点もあります。アナログライクな Sublimation Burnout、デジタルライクな Sublimation という対比がしっくりきます。Sublimation は価格的にも手が出しやすく、コスパの高い選択肢です。どちらが良いかは好みと用途次第ですが、より重厚で生々しいサウンドを楽しみたいなら Burnout を選ぶと良いでしょう。
vs 水月雨(MOONDROP) Kadenz : 重厚な深みか、透き通る滑らかさか
どちらも音の粒が滑らかで耳馴染みが良いという点は共通していますが、細かい方向性は異なります。Kadenz は全体的によりクリーンでシルキーですね。雑味がなく、音の流れが非常に滑らかです。低域もそこそこあり、アタック感もありますが、Sublimation Burnout ほど深く沈み込みません。高域の上への伸びは Kadenz の方が上で、さすが水月雨といった煌びやかさがあります。全体的に余韻と空気感は Kadenz の方が多めで、分離感は Sublimation Burnout よりやや控えめです。
Sublimation Burnout は低域の深み・厚み・広がりが際立っており、Kadenz よりスッキリ・サッパリとした見晴らしの良さを感じます。分離感も Kadenz よりは高めに感じました。Kadenz のシルキーな透明感か、Burnout の重厚な深みかで好みが分かれるところです。
vs Melody Wings Venus : 生々しさか、キレの良さか
こちらも共通して音の粒に棘がなく、滑らかで耳馴染みが良いです。Venus はその中でもよりタイトで全体的に引き締まっており、余韻も少なめでスッキリしています。ドラムのキレ・アタック感は Venus の方があり、リズミカルに聴けます。ただし、低域の深み・沈み込みは Sublimation Burnout よりは少なく、空間の広さも Venus はやや控えめです。Venus はより素直でクリアな印象です。
Sublimation Burnout は全体的に Venus よりも余韻と空気感があり、情感豊かに感じられます。低域の深みも Venus より上で、空間の広さも感じられます。ただしその分、見晴らしの良さやスピード感は Venus の方があり、よりクリアです。より生々しく体感したいなら Burnout、よりキレよく楽しみたいなら Venus という選び方が良いでしょう。
おすすめのイヤーピース・リケーブル
よりライブ感・空気感・没入感を楽しめるイヤーピース・リケーブルの例です。付属品でも十分良いですが、さらに一歩踏み込んだ音楽体験を求める方に。
イヤーピース: ELETECH BAROQUE Stage
イヤーピースは ELETECH BAROQUE Stage にしました。メディカルグレードシリコン製で非常に柔らかく、フィットしつつも耳への負担が少ないのが嬉しいポイントです。
音質面では、解像度をキープしつつも全体的により豊かな広がりを感じさせてくれます。Sublimation Burnout の持つ空気感・臨場感をさらに引き出してくれる相性の良い組み合わせです。
リケーブル: SoundsGood Nyx
リケーブルは SoundsGood Nyx にしました。7N 単結晶無酸素銅線を使用したケーブルで、音楽への没入感をさらに高めてくれます。
Sublimation Burnout の低域の深み・厚み・広がりをさらに引き出しつつ、全体的にさらに滑らかで空気感も増した印象です。特にライブ音源など、迫力と空気感が重要なジャンルで力を発揮してくれます。デザイン的にも相性が良く、より妖艶なビジュアルになります。

SoundsGood のケーブルについてはこちらも参考にどうぞ。







Agasound Sublimation Burnout まとめ
- QAgasound Sublimation Burnout はどんなイヤホン ?
- A
- メイプルウッドとカーボンファイバーのフェイスプレートによる唯一無二のデザイン
- 深く沈み込む重厚な低域と情感豊かなボーカル
- 重厚さと暖かみが共存するアナログライクなサウンド
- マルチプラグで3.5mm/4.4mmどちらも対応
- リケーブル対応(2Pin)
- 向いている人
- ライブ感・空気感を感じながら迫力のあるサウンドを楽しみたい方
- ロック・J-POPのボーカルを情感豊かに聴きたい方
- ウッドハウジングの温かみのあるデザインに惹かれる方
- 向いていない人
- 高い分離感・モニタリング的なサウンドを求める方
- タイトでキレのある低域を好む方
- 軽やかでスッキリとしたサウンドを好む方
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