こんにちは ! 今回は先日購入した有線イヤホン Hiby Project Ace JP Edition のレビューです。名前から分かるように、すでにリリースされている Hiby Project Ace が J-POP 向けにチューニングされたイヤホンです。しかも世界800台限定生産ということで早速購入し聴いていました。ぜひ最後までご覧ください。
今回比較しているイヤホンはこちらです。
HiBy Project Ace JP Edition おすすめポイント

- QHiBy Project Ace JP Edition の特徴は ?
- A
- J-POP向けに特別にチューニングされた世界800台限定生産モデル
- J-POP向けならではの和風デザイン
- 高い解像度と分離感・タイトに引き締まった低域・伸びやかな高域・クリアで見晴らしの良い空間
- 3.5mm/4.4mm マルチプラグ付属
Hiby Project Ace JP Edition 製品情報
ミックスウェーブ株式会社より

| 形式 | ダイナミック型 |
| ドライバー | 12mm チタンメッキ振動板ダイナミックドライバー |
| 周波数特性 | 20Hz – 40kHz |
| 入力感度 | 110dB@1kHz |
| インピーダンス | 24Ω |
| ケーブル導体 | Litz Type5 銅&銀メッキ銅導体 |
| 入力端子 | 3.5mm ミニ端子、4.4mm5極端子 |
| 付属品 | Litz Type5 Coaxial Copper & Silver-plated Balanced Cable イヤホンケース クリーニングツール イヤーチップ (WG02リキッドシリコン) x3 保証書 |
HiBy と FAudio のコラボモデル「Project Ace」、「Project Ace Special Editiion」に続くのが今回の「Project Ace JP Edition」です。その名の通り、J-POP向けに新たにチューニングされたモデルで、世界800台限定生産です。
デザインが変更されたり、イヤーピースがリキッドシリコンになったり、振動板が高剛性チタンメッキになったりと各所に変更が入っています。
ギャラリー

外箱もおしゃれです。

内容物はこちらです。
- 本体
- 0.78mm 2Pin マルチプラグ ケーブル
- イヤーピース 3サイズ
- ケース
- クリーニングツール
- 他紙類
充実した内容物です。最近では付属のケーブルがマルチプラグであるのも増えてきました。イヤーピースもケース入りとありがたいです。

付属のケースですが小分けになっていたりと、中身もしっかりしています。

イヤーピースは新開発の “WG02ウェーブガイドリキッドシリコンイヤーチップ” です。付属品としてはあまりない液体シリコン製で透明感高く、しっかりとしたグリップ力です。しっかりと耳にフィットしてくれます。

ケーブルは銅 + 銀メッキ銅 が8コアで形成されています。素材としては 「Project Ace」 と同じようですね。ですがパーツにはゴールドが入っており、JP Edition ならではのクールなデザインになっています。程よい太さとしなやかさで使いやすいです。

こちらが本体です。外箱同様、ブラック + ゴールドで和風・シック・クールなデザインです。この色合いは他のイヤホンではあまりなく、個人的にも好きですね。
本体の形状は他のProject Ace 同様、特徴的な五角形の形をしています。

本体はアルミニウム合金製で、サイズもやや大きめで少し重みを感じます。測ると 8g(片側本体のみ)でした。サラサラとした質感で指紋は目立ちません。

ケーブル接続はフラットな 0.78mm 2Pin です。

耳につけるとこのようになります。大きめの五角形の本体は耳からの飛び出しが少しあります。
レビュー
装着感
ここが唯一惜しいポイントです。というのも、本体のサイズが大きめ、かつ形状が耳に微妙にフィットしていないのか、イヤーピースでなんとか保っているような状態でした。付属のイヤーピースはリキッドシリコンでグリップ力が高く、これのおかげでハマっています。(イヤーピースによっては耳から出てしまう。)(もちろん耳の形状は個人差がありますので人によるとは思います。)ですので耳が小さめな方はできれば試してから購入した方が良いと思います。
音質
(SONY NW-WM1AM2 で再生。イヤーピース・ケーブルは付属のものを使用。)
個人的音質イメージはこちらです。
キリッとした音粒・高い分離感と解像度
まず一聴して印象的なのは「キリッとした音粒」です。余韻は控えめで全体的にクールな質感。刺々しさはなく、ほんのり丸みがあるため長時間のリスニングでも不快感はありません。分離感は非常に高く、音数が多くても細やかな音までしっかり聴き取れます。解像度も高く、1音1音が明瞭に描写されるので、なかなかに情報量の多いサウンドを楽しめます。
伸びやかな高域・華やかな雰囲気
高域はスッと伸びやかで、シンバルやハイハットなどの金物がキラキラと目立ちます。刺さるほどではなく、心地よい伸びがあり、全体に華やかな雰囲気をもたらしてくれます。低域も十分に出ていますが、どちらかというと高域の方が強めで、明るくポップなサウンドに仕上がっています。J-POPの中でも明るい楽曲との相性が抜群で、女性ボーカルの透明感や抜けの良さが際立ちます。
タイトでスピーディな低域・小気味よいアタック
低域はタイトで引き締まっており、スピーディに鳴ります。迫力はそこそこですが、ドラムのアタック感がスパッと小気味よく、重たすぎず淡々と流れるような印象です。余韻を引っ張らず、リズムを損なわないため、テンポの良い楽曲でも心地よく聴けます。この軽やかさが HiBy Project Ace JP Edition の持ち味と思いました。ドカドカとした迫力まではないですが、軽快でリズミカルな低域が楽曲をしっかり支えています。
ボーカルは控えめ・女性ボーカルとの相性
ボーカルは前に出すぎず、ボーカルメインというよりかは全体で聴かせるような印象です。特に女性ボーカルとの相性が良く、明るく抜けの良いサウンドが映えます。先に書いたように解像度が高いので、息遣いや細かなニュアンスも丁寧に描写されます。低い男性ボーカルでも、重たすぎず軽やかに聴けるという点では良いと思います。
広めの空間・定位感
空間表現は広めで、低域は中央に引き締まり、中高域が左右・上方向に広がります。定位感も中・高域で特に良好で、楽器の位置関係が明瞭に感じられます。広がりのあるサウンドステージで、開放感があり、見通し良く聴けます。
まとめ
HiBy Project Ace JP Edition は、キリッとした音粒と高い分離感、伸びやかな高域、タイトでスピーディな低域が特徴的です。明るいJ-POPやポップスにぴったりな華やかでクールなサウンドを楽しめます。重めの曲も軽やかにリズミカルに聴きたい方におすすめです。高解像度イヤホンを探している方、女性ボーカル好きな方にはおすすめです。
水月雨(MOONDROP) Blessing3 AQUA / AAW Z06 との比較
今回は価格の近いこれらとの比較です。Blessing3 AQUA は J-POP 向けチューニングされているという点で共通しています。

| HiBy Project Ace JP Edition | 水月雨(MOONDROP) Blessing3 AQUA | AAW Z06 | |
|---|---|---|---|
| ドライバー構成 | 12mm チタンメッキ振動板ダイナミックドライバー | 片側:3way 2DD+4BA | 6 Driver Hybrid Architecture 2 × Isobaric Woofer 4×Balanced Armature Driver(2 Woofer | 2 Mid-Range | 2 super-High ) |
| インピーダンス | 24Ω | 11.5Ω±15% (@1kHz) | 12Ω@1Khz |
| 音圧感度 | 110dB@1kHz | 122dB/Vrms (@1kHz) | 110dB SPL@1Khz |
| 再生周波数帯域 | 20Hz – 40kHz | 20Hz ~ 20kHz | 10Hz~40Khz |
| 参考価格(e☆イヤホン2025/10/14現在) | ¥47,800 税込 | ¥53,100 税込 | ¥48,400 税込 |
相対的な音質イメージはこちらです。
vs 水月雨(MOONDROP) Blessing3 AQUA
どちらも高域が煌びやかな印象ですが、その中でも Blessing3 AQUA の方が落ち着きがあり、より滑らかな音です。1音1音に纏う余韻もこちらの方が多めで、音がふくよかですね。空間の広がり Blessing3 AQUA の方があり、ふわっとした空気に包まれるようです。
一方、Peoject Ace JP Edition は低域・高域がはっきりとしてメリハリがあります。よりドンシャリを強めたようで、全体的に余韻も少なくソリッドでキレがあります。Blessing3 AQUA よりもやや荒さはあるものの、スピーディで分離感も高く、細かな音の描写はこちらの方が得意に思いました。
vs AAW Z06
Z06 はより低域が厚く広く、全体的に重々しい雰囲気です。この中では音に纏う余韻・空気感も重めで重厚なサウンドです。ですが、解像度は高く、ぼやけたりしていないのが Z06 のさすが良いポイントです。Peoject Ace JP Edition よりもスピーディさには欠けますが、迫力はこちらの方が上で、ライブ感をより楽しめます。
その後に Peoject Ace JP Edition を聴くと全体の音のタイトさが目立ちます。スッキリとしていて見晴らしが良いですね。軽やかで伸びやかであっさりとしています。しっとりとした曲だと硬すぎるかなと思うこともありますが、曲に込められた細かな音も逃さず聴かせてくれるのは良い点ですね。
おすすめイヤーピース・リケーブル
装着感を改善しつつ、よりエネルギッシュに聴くことができるようなイヤーピース・リケーブル例です。
イヤーピースは AZLA SednaEarfit Crystal 2 にしました。最高級ドイツ製プレミアムLSRが耳にしっかりとフィットしてくれます。音質的には音を鮮明に濃くしてくれますので、 Peoject Ace JP Edition の活かしてくれます。
リケーブルは SoundsGood Tyrfing にしました。高純度単結晶銅(OCC)+ 金メッキ + 銀メッキ + グラフェンコートのケーブルで、同じ SoundsGood の Anthracite に似たスピーディさを加えてくれます。かつ高域をキラキラ華やかに聴かせてくれ、 これもまた Peoject Ace JP Edition の良さをより強く引き出してくれます。
SoundsGood のケーブルについてはこちらも参考にどうぞ。

Hiby Project Ace JP Edition まとめ
- QHiBy Project Ace JP Edition の特徴は ?
- A
- J-POP向けに特別にチューニングされた世界800台限定生産モデル
- J-POP向けならではの和風デザイン
- 高い解像度と分離感・タイトに引き締まった低域・伸びやかな高域・クリアで見晴らしの良い空間
- 3.5mm/4.4mm マルチプラグ付属
ビジュアルとサウンドは非常に”クール”でやはり完成度の高いイヤホンでした。J-POP向けとありますが、それ以外でもほど良いアタック感と伸びやかな高域で心地よいサウンドです。装着感は要注意と思いますがぜひ一度お試しください。
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