Agasound Sublimation は、株式会社伊藤屋国際が2025年から取り扱いを開始したオーディオブランド Agasound の有線イヤホンです。φ10mm セラミックコート振動板ダイナミックドライバー1基搭載で、長時間聴き続けられる聴き疲れしないバランスと、迫力とクリアさを両立したサウンドが特徴的です。
本記事では実際に購入した筆者が内容物・外観・装着感・音質のレビュー、qdc FRONTIER・SIVGA Que UTG・Maestraudio MA910SR DC との比較、おすすめのイヤーピース・リケーブルについて記載しています。
Agasound Sublimation まとめ

- QAgasound Sublimation はどんなイヤホン?
- A
- 航空機グレードアルミニウム合金製のシルバーとレッドのクールなデザイン
- 豊富なイヤーピース(合計16ペア)付属
- マルチプラグで3.5mm/4.4mmどちらも対応
- 迫力とクリアさ、繊細さを両立した万能なサウンド
- 向いている人
- あらゆるジャンルを楽しく綺麗に力強く聴きたい方
- 長時間でも疲れにくいイヤホンを探している方
- コスパの高い入門機を探している方
- 向いていない人
- 特化したサウンド(超低音重視・極限の高解像度)を求める方
- 非常に軽い装着感を求める方
本サイトでレビューしている Agasound の製品はこちらです。
2026/04/26 追加

以下では Sublimation との比較も行っています。こちらも参考にどうぞ。


今回比較しているイヤホンです。



Agasound Sublimation 製品情報
プロ用音響機器メーカー「Agasound」の第二弾商品、洗練されたシンプルなデザインと聴き疲れしない周波数バランスを兼ね備えた”Sublimation”が登場。
XYLABで生まれた高精度10mmダイナミックドライバー
長時間の使用を想定した、周波数バランス
低音域
全体的にスピーディーで広々とした音に。
強調し過ぎず、それでいてしっかりと存在感を放つモダンなバランスです。中音域
ボーカルはやや近めに、だが近過ぎず。
声の質感や量感をしっかりとカバーしつつ、声の輪郭をより際立たせています。高音域
適度な明るさと厚みを兼ね備えた聴き心地の良いバランスに。優れた低音域のダイナミクスと広い周波数特定により高い再生能力を備え、ミュージシャンが伝えたい音楽本来の質感を重視したバランスです。
洗練されたシンプルで美しいビジュアル
より良いフィット感に
主な仕様
株式会社伊藤屋国際 https://www.itohya.jp/pages/sublimation より
ドライバー φ10mmセラミックコート振動板ダイナミックドライバー 再生周波数帯域 20-20,000Hz インピーダンス 19Ω 感度 128dB ハウジング素材 航空機グレードアルミニウム合金 ケーブル 高純度無酸素銅 ケーブル長 約1.3m プラグ 3.5mm/4.4mm
Agasound は本サイトでは初めてのレビューです。本サイトでもレビューしてきた SoundsGood、SUPERTFZ、EarAcoustic Audio などを扱う株式会社伊藤屋国際が2025年から取り扱いを開始したオーディオブランドです。

φ10mm セラミックコート振動板ダイナミックドライバー1基搭載で、長時間の試聴を想定した聴き疲れしないバランスを実現しています。アジア人の外耳道スキャンデータに基づいた形状設計が装着しやすさに寄与しています。ポタフェスでも話題となり各所で売り切れが続出したほどの人気イヤホンです。今回ようやく購入できました。
ギャラリー
内容物

内容物はこちらです。
- 本体
- マルチプラグケーブル
- 3.5mm プラグ
- 4.4mm プラグ
- イヤーピース 3サイズ × 5種 + 2サイズ × 1種(合計16ペア)
- ケース
マルチプラグに合計16ペアのイヤーピースと、この価格帯にしては十分すぎる充実したセットです。
付属イヤーピース

付属のイヤーピースはシリコンタイプで、形状・質感の異なる6種類が揃っています。背の低いタイプ3種と背の高いタイプ3種に分かれており、耳の形に合わせて細かく選べるのが嬉しいポイントです。
- 青軸: 背は低め、軸は硬め、穴は大きい、サラサラ、幅は広め
- 緑or橙軸: 背は低め、軸は柔らかめ、穴は小さい、しっとり、幅は標準
- 黒軸マット: 背は低め、軸は柔らかめ、穴は小さい、しっとりグリップ力高い、幅は小さめ
- 黒軸クリア: 背は高め、軸は硬め、穴は標準、サラサラ、幅は標準
- 赤軸: 背は高め、軸は硬め、穴は標準、サラサラ、幅は標準
- 黒軸ホワイト: 背は高め、軸は硬め、穴は標準、サラサラ、幅は標準
装着感や音質の違いを試しながら自分好みを見つけられます。これだけ種類が揃っていれば耳の形や好みに合わせた選択肢が広いのは大きなメリットです。
付属ケーブル

ケーブルは高純度無酸素銅のマルチプラグ対応ケーブルです。程よい太さで非常に柔らかく、クセが少なく使いやすいです。本体同様メタリックでシックなデザインで統一感があります。プラグは手で回すだけで簡単に交換できます。
本体

こちらが本体です。フェイスプレートを含むボディは全て航空機グレードアルミニウム合金で形成されており、表面にロゴは一切ない simple is best なビジュアルです。完全な平面ではなく、わずかに角度がついているのもオシャレなポイントです。シルバーとレッドの組み合わせがクールでメタリックな印象を与えます。

底面にだけ Agasound のロゴが印字されています。表面はサラサラとした硬く滑らかな質感で、アルミニウム合金らしいしっかりとした重さを感じます。片側本体のみで 7g でした。サイズはイヤホンとして標準的な大きさです。

ケーブル接続はフラットな 0.78mm 2Pin です。
装着時

実際に装着するとこのように見えます。シルバーにレッドのラインは悪目立ちせず、渋くクールです。
レビュー
装着感 : スッとフィット、遮音性も高く長時間快適
非常に良い装着感です。本体が耳に沿うようにスッとピタッとハマり、遮音性も高く音楽に没入できます。実際の重さはありますが、フィット感が良いため長時間つけやすいです。そこまで大きくないので、筆者は耳が大きめですが、耳が小さめの方も使いやすいと思います。
音質 : 迫力とクリアさを両立した万能サウンド
試聴環境: SONY NW-WM1AM2 で付属マルチプラグケーブル(3.5mm / 4.4mm)で試聴。J-POP、ポップス、ロック、EDM など幅広いジャンルで確認しました。
音質イメージグラフ
こちらが個人的音質イメージグラフです。
比較対象製品
周波数特性
音質評価
凡例
力強さとクリアさを両立 : 迫力と繊細さがちょうどいいバランス
一聴して感じたのは、迫力と繊細さがちょうどいいバランスで楽しいという点です。低域はしっかりと重厚で下から全体を支えてくれます。しかし過度に重苦しくはならず、他の帯域を邪魔せず、むしろ軽やかさを保ちながら迫力を演出してくれています。聴き疲れしにくいのもこのポイントからきています。個人的には低音はもう少しタイトでスピーディな方が好みでしたが、十分いい塩梅です(のちにリケーブルで改善しています)。
低域の側には中域と高域がクリアに感じられます。ボーカルは一歩前に出て近く、はっきりと息遣いも感じられます。ここもちょうどいい塩梅で、低域の力強さをしっかりと感じられつつも、ボーカルや高域が見晴らしよく聴き取れます。それぞれの帯域が持ち味を活かしながら全体として綺麗にまとまっています。この迫力とクリアさの絶妙なバランスが Sublimation の最大のポイントです。
滑らかでスッキリした空気感 : 耳馴染みよく長時間聴きやすい
全体的に音の輪郭は滑らかで刺々しさはありません。耳馴染みよく長時間聴きやすいです。余韻もほどほどで分離感は高く、解像度も十分にあります。スピーディでありながらナチュラルさも残っており、疲れにくいサウンドです。
空間の広がりとしては低域に特に広がりがあります。中域・高域はこじんまりした感じはなく、元の楽曲の雰囲気をそのまま伝えてくれます。
Agasound Sublimation の音質はどのジャンルに合う?
あらゆるジャンルで楽しく綺麗に聴けます。聴きやすい、かといってつまらないことはなく、迫力もクリアさも繊細さもあるちょうどいいサウンドです。J-POP、ポップス、ロック、EDM など幅広く楽しめます。パッとおすすめしやすく、入門機としても優れた選択肢です。
まとめ : ハイレベルなオールラウンダー
まさに聴きやすい・オールラウンダーなイヤホンと思いました。どこかに特化しているわけではなく、一見面白みに欠けると思いそうですが、実際に聴いてみるとクオリティは確かでハイレベルなサウンドです。¥16,800 という価格でこのバランスを実現しているのは素直に驚かされます。
qdc FRONTIER / SIVGA Que UTG / Maestraudio MA910SR DC との比較
今回は価格の近いこの3つの比較です。




| Agasound Sublimation | qdc FRONTIER | SIVGA Que UTG | Maestraudio MA910SR DC | |
|---|---|---|---|---|
| ドライバー構成 | φ10mmセラミックコート振動板ダイナミックドライバー | BA型(カスタマイズドBAシングルフルレンジ) | 10mm 特殊ガラス平⾯振動膜ダイナミックドライバー×1 | ハイブリッド型 10mm径グラフェンコートダイナミックドライバー×1 9mm径RST(Reactive Sympathetic Tweeter)×1 |
| インピーダンス | 19Ω | 52Ω | 32Ω | 16Ω |
| 音圧感度 | 128dB | 106 dB SPL/mW | 103dB | 106dB |
| 再生周波数帯域 | 20-20,000Hz | 10 – 30,000 Hz | 20Hz ~ 20KHz | 20Hz~40KHz |
| 参考価格(e☆イヤホン)(価格は変動することがあります) | ¥16,800 税込 | ¥17,820 税込 | ¥15,980 税込 | ¥17,820 税込 |
どれも1万円台後半のイヤホンです。qdc FRONTIER だけ BA ドライバー搭載、それ以外は DD 構成という違いがあります。
vs qdc FRONTIER : 繊細 vs ダイナミック、異なる個性
ドライバー構成も異なるこの2本は、雰囲気もやはり大きく違っています。FRONTIER は非常にスッキリした見晴らしの良さが印象的で、繊細な中高域・高域がしっかりとクリアです。一方、Sublimation はそれよりも低域寄りで全体的に濃く力強い雰囲気です。低域はより広く厚く、ボーカルもグッと近いです。余韻も Sublimation の方があり、空間の広さも感じやすいです。
ただし中高域・高域に関しては案外似た部分もあり、どちらもクリアで見晴らしが良く、金物やギターのシャキッとした抜けの良さも共通しています。「繊細でスッキリ」なら FRONTIER、「ダイナミックで力強く」なら Sublimation という使い分けになるでしょう。
vs SIVGA Que UTG : 低域は似た傾向、中高域の表現が異なる
共通しているのは低域の質感で、どちらも深さ・厚さがあり全体をしっかりと支えています。違いは中域・高域の表現にあります。Que UTG は中域・高域の鋭さが目立ち、ボーカルやシンバル・ハイハットなどがキレよくスピーディで、余韻は少なく分離感が高くさっぱりとしています。Sublimation の中高域はそれよりも滑らかで余韻もあり、分離感は下がりますが耳馴染みが良く、ボーカルもよりナチュラルです。
「さっぱりした切れ味」なら Que UTG、「なめらかで温かみのあるサウンド」なら Sublimation という違いです。
vs Maestraudio MA910SR DC : デジタル感 vs アナログのぬくもり
こちらもガラッと雰囲気が変わる組み合わせです。MA910SR DC は1音目から余韻と伸びがあり、暖かみのあるナチュラルなサステインが特徴的で、ドラムも弦楽器も独特の空気感・アナログさがあります。バランスとしては Sublimation 同様しっかりとした低域で迫力もあります。
Sublimation はそれと比べると非常にスッキリとしてスピーディです。音の粒の余韻は少なめでキレよく、分離感高く細やかに聴けます。バランスとしては Sublimation の方が低域に重みがあり迫力もより高く感じます。「アナログのぬくもり」を求めるなら MA910SR DC、「クリアでスピーディなサウンド」を求めるなら Sublimation という選択になるでしょう。
おすすめイヤーピース・リケーブル
よりクリアにスピーディに聴くためのイヤーピース・リケーブル例です。
イヤーピース: Pentaconn COREIR AL ALLOY
イヤーピースは Pentaconn COREIR -ペンタコン コレイル- AL ALLOY にしました。金属コア内蔵のイヤーピースで、ストレートにクリアに聴かせてくれます。装着感は付属イヤーピースよりやや劣りますが、本体自体が耳にフィットするのでコレイルでも十分つけやすいです。同シリーズの COREIR BRASS だと高域が刺さりそうなため、Sublimation には AL ALLOY がぴったりでした。
リケーブル: SoundsGood Anthracite
リケーブルは SoundsGood Anthracite が好みでした。グラフェンコート高純度単結晶銅のケーブルで、よりスピーディで軽快なサウンドにしてくれます。Sublimation の力強さにスピード感が加わり、クリアで好みのサウンドに近づきました。ロックを聴くと特に気持ちよく楽しめます。
Anthracite を含む SoundsGood のケーブルについてはこちらもどうぞ。







Agasound Sublimation まとめ
- QAgasound Sublimation はどんなイヤホン?
- A
- 航空機グレードアルミニウム合金製のシルバーとレッドのクールなデザイン
- 豊富なイヤーピース(合計16ペア)付属
- マルチプラグで3.5mm/4.4mmどちらも対応
- 迫力とクリアさ、繊細さを両立した万能なサウンド
- 向いている人
- あらゆるジャンルを楽しく綺麗に力強く聴きたい方
- 長時間でも疲れにくいイヤホンを探している方
- コスパの高い入門機を探している方
- 向いていない人
- 特化したサウンド(超低音重視・極限の高解像度)を求める方
- 非常に軽い装着感を求める方
ポタフェスで話題となり売り切れが続出した Sublimation をようやく購入しましたが、なるほど、これは人気が出るはずだとうなづけるものでした。ビジュアル・サウンドどれも一見地味に見えますが、よく見ると高いクオリティで、しかもこの価格でと驚かされます。入門機としても、サブ機としても、幅広くおすすめできる1本です。ぜひ一度お試しください。
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