Melody Wings Venus は、新興ブランド Melody Wings が 2025 年に送り出した第一弾の有線イヤホンです。10mm ベリリウムメッキ振動板 DD と 3BA を組み合わせた 1DD+3BA ハイブリッド構成で、3 ウェイクロスオーバーによる丁寧な帯域分割が特徴です。バーチ材の赤いフェイスプレートと 3D プリントレジンシェルという個性的なビジュアル、そして 3.5mm/4.4mm/USB Type-C の 3 プラグ対応マルチプラグケーブルが付属と、内容・デザイン・サウンドすべてにおいて丁寧な仕上がりのイヤホンです。
本記事では実際に購入した筆者が内容物・外観・装着感・音質のレビュー、同価格帯の水月雨(MOONDROP) 星光 – Star Light・Kadenz との比較、おすすめのイヤーピース・リケーブルについて記載しています。
Melody Wings Venus まとめ

- QMelody Wings Venus はどんなイヤホン?
- A
- バーチ材の赤いフェイスプレートが映えるエレガントなビジュアル
- 3.5mm/4.4mm/USB Type-C に対応するマルチプラグケーブル付属と充実のセット
- コンパクトで耳へのフィット感が抜群
- 全域フラットで高い解像度・分離感、クリアでスッキリとした聴き心地
- 向いている人
- 低域・中域・高域すべてをバランス良くクリアに楽しみたい方
- フラットで解像感の高いサウンドが好みの方
- ボーカルを自然に、繊細に楽しみたい方
- 向いていない人
- 重低音・迫力重視の方
- ノリの良さやスピード感を最優先したい方
- 余韻豊かで濃密なサウンドが好みの方
以下では今回レビューしているイヤホンとの比較も行っています。参考にどうぞ。
2026/04/26 追加


今回比較しているイヤホンはこちらです。


本サイトでレビューしている Melody Wings Venus 製品はこちらです。

Melody Wings Venus 製品情報
Melody wings Venus
1DD+3BA 合計4ドライバハイブリッド ハイエンドIEM ベリリウムメッキダイアフラムユニット|1つの中周波BA+2つの高周波BAドライバ|3ウェイクロスオーバー|人間工学に基づいたHeyGears 3Dプリント樹脂シェル|バーチ材ウッドフェイスプレート|ステンレススチールノズル|0.78 2Pin交換可能ケーブル|4芯銀メッキOCCケーブル|3.5/4.4/USB-Cの3つの交換プラグ製品ハイライト
Venusを選ぶ理由 3BA1DDハイブリッド・ユニット 各ユニットがそれぞれの機能を 果たし、強力な解像度で 細部を見逃さない3ウェイ・クロスオーバー構造 正確な周波数分割 音がより重層的になる
人間工学に基づいたシェル 快適な着心地で、長時間音楽を 聴くことができます
HeyGears PAU20 レジン 優れた剛性と靭性、 環境変化に影響されにくい
HeyGears 3Dプリントテクノロジー 高精度3Dプリンターが キャビティ構造の一貫性を保証
0.78 2ピン互換ケーブルデザイン 音にさらなる可能性を
オリジナル4芯銀メッキ OCCケーブル 高速でほぼロスレス サウンド信号伝送を実現 あなたのVenusを最大限に活用
交換可能なフロントエンドプラグ 3.5mm、4.4mmおよび USB-Cプラグ搭載。 様々なデバイスに対応
主な仕様 インピーダンス: 32 ohm @1kHz 感度: 108dB/mW @1kHz 周波数: 20Hz-20kHz 装着タイプ: 耳掛け式カナル型 ドライバ : 3 バランスド・アーマチュア+ 10mm ダイナミックドライバ コネクタ: 0.78mm 2pin プラグ: 交換式 4.4mm バランス プラグ, 3.5mmアンバランスプラグ, USB C プラグ ケーブル長: 1.2m
その他アクセサリ IEMケーブル Venusは4芯の高純度銀メッキOCC線を標準装備しており、OCC完全低域と銀メッキ透明度の長所を組み合わせ、3つの周波数のバランス出力を実現しています。 各コアは0.06mmの撚り線49本で構成され、リッツ・タイプ1構造で撚られており、表皮効果や近接効果を効果的に回避し、高周波信号伝送をより安定させます。 マルチストランド・レイヤー・シールド構造により、電磁干渉を効果的に抑制し、ピュアな背景を確保することで、Venusをエンジニアの音表現により近づけます。
イヤチップ Venusには、バランスタイプとボーカルタイプの2種類のシリコンイヤーチップが付属しています。 それぞれS,M,Lの3ペア。 リスニングの習慣や耳の穴の大きさに合わせて選ぶことができます。
Balanced Ear Tips 強力なダイナミクスと豊かなレイヤーで、ロック、ブルース、エレクトロニック・ミュージック、その他リズムの強い音楽に適しています。
Vocal Ear Tips ヴォーカルは耳に近く温かみがあり、フォークソングやアカペラなどのヴォーカル・ミュージックや、ゆったりとしたリズムとシンプルな要素を持つ音楽に適しています。
PU ストレージケース 繊細でコンパクトな外観で内部容量が大きく、毎日の使用や保管時にイヤホンを効果的に保護することができます。 衝突や摩擦などの外的要因によるイヤホンの損傷を防ぎます。
Melody Wings https://melodywings.jp/venus.html より
ドライバー構成 3 バランスド・アーマチュア+10mm ダイナミックドライバ インピーダンス 32Ω @1kHz 音圧感度 108dB/mW @1kHz 再生周波数帯域 20Hz~20kHz 装着タイプ 耳掛け式カナル型 コネクタ 0.78mm 2pin プラグ 交換式 4.4mm バランスプラグ / 3.5mm アンバランスプラグ / USB-C プラグ ケーブル長 1.2m
10mm ベリリウムメッキ振動板の DD が低域、1BA が中域、2BA が高域を担当する 3 ウェイ構成です。ドライバー 4 基を内蔵しながらもコンパクトなシェルを実現しており、3D プリント技術による精密なキャビティ構造が音質に貢献しています。付属ケーブルが 3.5mm/4.4mm/USB-C の 3 プラグ対応という充実のセットも魅力のひとつです。
ギャラリー
内容物

こちらが内容物です。
- 本体
- ケーブル
- 3.5mmプラグ、4.4mmプラグ、USB-Cプラグ
- イヤーピース 2種 x 3サイズ
- ケース
- クリーニングクロス
- クリーニングツール
昨今のイヤホンの中でも充実したセットです。3 プラグ対応のマルチケーブルに加え、2 種類のイヤーピース、クリーニングツールまで付属しています。付属ケースもサラサラとしたレザー仕上げで、他のイヤホンの付属品と比べても高級感があります。
付属イヤーピース

付属のイヤーピースは 2 種類、どちらもシリコンタイプです。
- バランスドイヤーチップ(黒軸)
- 軸は硬め、背は高め、口径は小さめ
- ロックやエレクトロニックなどリズムを重視した音楽向け。ダイナミックなサウンドに。
- ボーカルイヤーチップ(カラー軸)
- 軸は柔らかめ、背は低め、口径は大きめ
- ボーカルを近く温かく聴かせてくれる。フォークやアカペラなど向け。
2 種類の異なるキャラクターのイヤーピースが付属しているのは珍しく、好みや曲調に応じて選び分けられるのが嬉しいです。
付属ケーブル

付属のケーブルは 4 芯の高純度銀メッキ OCC 線です。細めで非常に柔らかくしなやかで取り回しやすいです。3 つのプラグは手で回して簡単に交換できます。グレー系の落ち着いた色合いで本体の赤いフェイスプレートとの相性も良いですね。
本体

こちらが本体です。中央には Melody Wings のロゴが配置されています。赤いフェイスプレートはバーチ材で、金星の名にちなみ「火山に囲まれた高温の金星の外観」をシミュレートしているとのこと。表面は燃えているようにも見え、木目は個体ごとに異なるためそれぞれが唯一のフェイスプレートです。

本体は HeyGears 製 3D プリントレジンによる成形でツルツルとした質感。ノズルはステンレス鋼製です。4 基のドライバーを搭載しながらもシェルはコンパクトにまとまっており、重量も 5g(片側本体のみ)と軽め。

ケーブル接続はフラットな0.78mm 2Pinです。
装着時

装着すると赤いフェイスプレートがワインのようなシックな雰囲気を醸し出します。コンパクトなシェルのため耳からの横への飛び出しは少なく、スッキリとした印象です。
Melody Wings Venus レビュー
Melody Wings Venus 装着感 : コンパクトで耳にピタッとフィット
非常に良好なフィット感です。多ドライバー構成ながらシェルがコンパクトで、人間工学に基づいた設計のとおり耳に寄り添うようにスッとフィットしてくれます。耳への収まりが良く遮音性も高いので、音楽への没入感が高いです。
本体の重量も軽めで、長時間着用していても疲れにくいと感じました。耳が小さめな方にも積極的におすすめできますし、イヤーピースのサイズをきちんと合わせれば、さらに快適に使えるでしょう。
Melody Wings Venus 音質 : フラットで高解像度、クリアで味わい深いサウンド
試聴環境: SONY NW-WM1AM2 で再生。付属ケーブル・付属イヤーピースを使用。iri、宇多田ヒカル、米津玄師、星野源、9mm Parabellum Bullet などポップス・ロックを中心に試聴しました。
音質イメージグラフ
こちらが個人的音質イメージグラフです。
比較対象製品
周波数特性
音質評価
凡例
Melody Wings Venus の音の傾向は?: 全帯域フラット・高解像度で全てが聴こえる
低域よりだとか高域よりだとかではなく、低域・中域・高域を満遍なくフラットに聴けます。どこかが特別前に出るとか後ろに引くとかはなく、全体的に解像度が非常に高く、全帯域一体となって聴かせてくれる印象です。ボーカル、楽器、空間のどれもしっかり楽しみたい方にまさにぴったりのバランスと言えます。
Venus の低域はどう?: クールでタイトなキレの良さ
低域はやや硬めでクールな印象です。迫力とアタック感も程よくあり、しっかりとリズムを刻んでくれます。タイトで締まった低域は解像度・分離感ともに高く、全体をしっかりと支えてくれます。ドラムのキック音やベースラインも輪郭をもって聴き取れます。
重低音の量感・迫力を求めると物足りなさを感じるかもしれませんが、解像感重視の方には好ましいキャラクターです。
ボーカルはどう?: わずかに前へ、繊細で自然な表現
ボーカルは他の帯域よりもわずかに近く感じます。他の音を押しのけるほどではなく、歌声の輪郭を明瞭に、繊細な息遣いを丁寧に鳴らしてくれます。力強さよりも繊細さと自然さが際立つ表現で、特に女性ボーカルとの相性が良いです。
高域はどう?: 刺さらず、伸びやかで煌びやか
高域はしっかりと伸びながらも刺さりやピーキーさがない絶妙な塩梅です。シンバルやハイハットなどの金物音も耳あたり良く煌びやかに鳴らしてくれます。空間的にも広がりがあり、音場の明るさ・開放感をもたらしてくれます。
音の輪郭と分離感 : キリッとしたエッジと見通しの良さ
音のエッジはキリッとして明瞭ですが、刺々しいところまでは行かず絶妙な鋭さです。余韻も余分にはないので分離感も高く、スッキリとした聴き心地です。音数が多い楽曲でもある程度ナチュラルさを保ちながら細やかに各音を聴き取れます。
空間表現 : 中高域が伸びやか、開放的な広がり
空間としては低域はタイトに締まり、中高域が伸びやかに広がるイメージです。こじんまりとした閉塞感はなく、軽やかで明るい雰囲気です。全体として開放感があり、どんなジャンルでも快適に聴き続けられます。
まとめ : 派手さはないが、全域丁寧で味わい深いサウンド
タイトな低域・自然に前に出るボーカル・明るく伸びやかな高域・そしてキリッとした輪郭と高い分離感が組み合わさることで、どこまでも快適に聴き続けられるイヤホンに仕上がっています。派手さはあまりありませんが、つまらないということもなく、4 ドライバーの帯域分割が見事な、味わい深いサウンドです。
水月雨 (MOONDROP) 星光 – Star Light / Kadenz との比較
今回は価格の近いこれらとの比較です。



| Melody Wings Venus | 水月雨 (MOONDROP) 星光 – Star Light | 水月雨 (MOONDROP) Kadenz | |
|---|---|---|---|
| ドライバー構成 | 3バランスド・アーマチュア+10mmダイナミックドライバ | マグネシウムリチウム合金+ デュアル磁気回路 ダイナミックドライバー | 10mm-第2世帯ULT ダイナミック |
| インピーダンス | 32Ω @1kHz | 15Ω±15%(@1kHz) | 35Ω±15%(@1kHz) |
| 音圧感度 | 108dB/mW @1kHz | 123dB/Vrms(@1kHz) | 122dB/Vrms(@1kHz) |
| 再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz | 12Hz-22,000Hz | 8-21,000Hz |
| ケーブル | マルチプラグ(3.5mm/4.4mm/USB Type-C) | 4.4mm USB Type-C | 4.4mm to 3.5mm変換 4.4mm to Type-C変換 |
| 参考価格(e☆イヤホン)(価格は変動することがあります) | ¥27,980 税込 | ¥27,000 税込 | ¥26,910 税込 |
Venus のドライバーは 4 基と構成が最も豊富です。方式は違えど 3 製品すべて 3.5mm/4.4mm/USB Type-C のうち複数に接続できる付属品が揃っている点は共通しています。
vs 水月雨(MOONDROP) 星光 – Star Light : フラットな Venus vs 低域寄りで濃密な Star Light
Venus は Star Light と比べると、よりフラットで爽やかな印象です。Star Light はそれよりも低域寄りで、全体的に音が濃くギラギラとしたサウンドです。荒々しさも感じます。
Venus は全体的に音がスッキリとしていて、粒が整頓されているようで聴きやすいです。ノリの良さ・スピード感・低音の深さでは Star Light に軍配が上がりますが、音の細やかさ・綺麗さ・分離感は Venus の方が上に感じます。重低音より解像感を重視する方には Venus がおすすめです。
vs 水月雨(MOONDROP) Kadenz : タイトな Venus vs 余韻豊かな Kadenz
Kadenz と比べると Venus の音粒のタイトさが際立ちます。Kadenz の各音にはふわっとした余韻が感じられるのに対し、Venus はスッと引きが早くスッキリとした見晴らしの良さがあります。どちらが優劣ではなく、Kadenz の余韻は情感あふれる空気感として魅力的です。
低域の重みは Kadenz の方がやや大きく感じられます。Venus のフラットさが際立つ結果です。音の滑らかさはどちらも共通しており、全く棘のない耳あたりの良さはどちらも変わりません。余韻が多めで空気の密度が高い Kadenz か、余韻少なめでスッキリクリアな Venus か、好みで選ぶ楽しさがあります。
Melody Wings Venus におすすめのイヤーピース・リケーブル
Venus のバランス感を保ちつつ、高域の広がりや全体的な密度・深みをプラスするイヤーピース・リケーブルの組み合わせ例です。
イヤーピース: ELETECH BARAQUE
イヤーピースは ELETECH BARAQUE にしました。独特の形状でフィット感が抜群のイヤーピースです。高域がより明るく広がりを強く感じられるようになり、Venus の明るい雰囲気にぴったりです。付属イヤーピースよりもスッキリとした広がりが増し、音場が一段と開きます。
リケーブル: SoundsGood Hyle
リケーブルは SoundsGood Hyle にしました。Venus 本来のバランスを保ちながら底上げしつつ、ボーカルをやや近くに感じさせてくれます。全体の密度感が増し、より聴きごたえのあるサウンドに仕上がります。

そのほかの SoundsGood のケーブルについてはこちらも参考にどうぞ。






Melody Wings Venus まとめ
- QMelody Wings Venus はどんなイヤホン?
- A
- バーチ材の赤いフェイスプレートが映えるエレガントなビジュアル
- 3.5mm/4.4mm/USB Type-C に対応するマルチプラグケーブル付属と充実のセット
- コンパクトで耳へのフィット感が抜群
- 全域フラットで高い解像度・分離感、クリアでスッキリとした聴き心地
- 向いている人
- 低域・中域・高域すべてをバランス良くクリアに楽しみたい方
- フラットで解像感の高いサウンドが好みの方
- ボーカルを自然に、繊細に楽しみたい方
- 向いていない人
- 重低音・迫力重視の方
- ノリの良さやスピード感を最優先したい方
- 余韻豊かで濃密なサウンドが好みの方
Melody Wings というブランドの第一弾として、内容物・ビジュアル・サウンドのどれをとっても丁寧な仕上がりでした。初作ながらこれだけのクオリティを実現しており、今後のラインナップにも大いに期待が高まります。フラットでクリアなサウンドで全域を余すことなく楽しみたい方に、ぜひ一度お試しいただきたい一本です。
最後までご覧いただきありがとうございました。それではまた次の記事で ! よければ SNS フォローもどうぞ。



