こんにちは ! 今回は先日購入した有線イヤホン TRUTHEAR NOVA のレビューです。TRUTHEAR は本サイトでは初めてのレビューです。今回のNOVA以外にも、ZERO RED や HEXA が好評のTRUTHEARは以前から気になっており、今回ようやくNOVAを購入できました。ビジュアルと、1DD+4BAという構成に惹かれました。ぜひ最後までご覧ください。
今回比較している機種はこちらです。
TRUTHEAR NOVA おすすめポイント

- 蒼く美麗なフェイスプレート
- 充実した付属のイヤーピース(3種6ペア)
- 程よく優しげな低域・すっきり明るい中高域・全体を通して高い解像度
- リケーブル対応(0.78mm 2Pin)
TRUTHEAR NOVA 製品情報
TRUETHEAR より

e☆イヤホン より
ドライバーが 1DD + 4BA のハイブリッドイヤホンです。
ドライバー | 1DD+4BA ハイブリッド |
インピーダンス | メーカー情報無し |
音圧感度 | 123dB/Vrms(@1kHz) |
再生周波数帯域 | 20 ~ 20,000Hz |

ギャラリー

箱を開けるとこのように入っています。可愛らしいキャラクターとしっかりした梱包です。

内容物はこちらです。
- 本体
- ケーブル
- イヤーピース(シリコンタイプ 3サイズ、フォームタイプ1サイズ、ダブルフランジタイプ 2サイズ)
- キャリングポーチ
付属品の種類自体は標準的ですが、イヤーピースが充実しています。

そのイヤーピースですが、以下の3種類です。
- シリコンタイプ : 径は細め、背は高め、軸は硬め
- フォームタイプ : 1サイズのみ。径は太め、背は高め、軸は硬め
- ダブルフランジタイプ : 2種(背が高めと低め)。径は細め、背は高め、軸は硬め
3種類も入っていますので、自分の耳に合うもの、もしくは気分によって使い分けられます。フォームタイプだけ(仕方ないですが)耐久性はあまりなさそうです。

ケーブルは本体のカラーにピッタリな、ブルー&ブラックの編み込み仕様です。表面はナイロン被膜されています。柔らかでクセが残らず非常に使いやすいですね。

こちらが本体です。なんとまあ鮮やなブルーのフェイスプレートです。波にような、鱗のような、オーロラのような模様です。実物は角度によって光や影の加減が変わり青や紫が混ざった色合いに見えます。

本体は樹脂製で滑らかな質感です。重さもそこまでありません。(測ると 6g(片側本体のみ)でした。)厚みはそこそこありますので、耳が小さい方だと飛び出しが大きいかもしれません。

ケーブル接続は1mmほどの窪みがある0.78mm 2Pinです。

実際に筆者がつけるとこのようになります。フェイスプレートは暗めの青で思ったより派手すぎることもなく、さりげなく美麗なイヤホンが光るという感じでしょうか。
レビュー
装着感
大きめの本体が耳をしっかりと塞いでフィットします。もう厚みが小さいとなおいいですが問題はありません。イヤーピースも小さめでもいいですね。筆者は耳が大きめなので問題ないのですが、耳が小さめの方はもっとキツめの装着感になりそうです。遮音性は高く、音漏れもそこまでしません。
音質
(SONY NW-WM1AM2 で再生。イヤーピースは付属のシリコンタイプ・ケーブルは付属のものを使用。)
個人的音質イメージはこちらです。

優しいアタック感の低域・スパッとクリアな中高域・全体的にキリッとした輪郭で高い解像度・余韻少なめで明るい空気感が印象的です。
バランスとしては低音が優しく、重苦しさがなく、必要十分に鳴りながらも中高域がさらに近くはっきりと鳴っているような印象でした。ハイトーンの声を気持ちよく聴くことができます。筆者は Eve がお気に入りです。ロックやライブ音源を迫力あるサウンドで聴きたいとなると NOVA は不向きに思いました。そうではなく軽やかに爽やかに聴きたい時にピッタリです。
全体的に音の輪郭がキリッとして解像度が高いことも印象的です。低域がやや控えめではあるのですが(こういった場合低域だけ解像度低いことも多いですが)しっかりとはっきりした輪郭で聴くことができます。中・高域ももちろん解像度が高く、キレがいいですね。結果、全体を通して解像度が高く細やかに聴くことができます。余韻も引っ張らずにスッと引くのですっきりと明るい雰囲気です。硬めの音でやや刺々しいとも言えるので、滑らかな音・自然な音が好きな方には向かないかなと思います。
空間の広さとしては標準的か高域がやや広いかなと思いました。他と比べてそこまで広くはなく、かとってこじんまりといった感じでもないくらいです。個人的にはもう少し広々としてくれたらもっと好みでしたがこれでも十分な広さです。
全体的にキレが良く、スピーディーに聴くことができます。先に書いたように迫力を求めないのであればロックもEDMもポップスも気持ちよく聴くことができます。女性ボーカル・ハイトーンボイスが特に気持ちいいです。筆者は Eve や SCANDAL をよく聴いていますが NOVA で聴くと非常に気持ちがいいです。

水月雨(MOONDROP) Kadenz, BQEYZ Cloud との比較
価格の近い 水月雨(MOONDROP) Kadenz と BQEYZ Cloud との比較です。



TRUTHEAR NOVA | 水月雨(MOONDROP) Kadenz | BQEYZ Cloud | |
---|---|---|---|
ドライバー | 1DD+4BA ハイブリッド | 10mm-第2世帯ULT ダイナミック | 10mmダイナミック 6.8mmパッシブ振動板 |
インピーダンス | メーカー情報無し | 35Ω±15%(@1kHz) | 32Ω |
音圧感度 | 123dB/Vrms(@1kHz) | 122dB/Vrms(@1kHz) | 110dB |
再生周波数帯域 | 20 ~ 20,000Hz | 8-21,000Hz | 7~40,000Hz |
参考価格(e☆イヤホン 2025/03/29 現在) | ¥27,720 税込 | ¥26,910 税込 | ¥26,500 税込 |
水月雨(MOONDROP) Kadenz と聴き比べると、どちらもすっきりとしていて明るい雰囲気であるというのは共通しています。傾向は似ていますが、その中でも違いはやや NOVA の方が低域が優しげながらも輪郭が鋭くキレがあります。(大きな差ではないですが) NOVA の方がエネルギッシュだとも感じます。Kadenz は低域にも重みがあり、音の滑らかさ・クリーンさが際立ちます。よりノイズがなく非常に滑らかでトゲがありません。すっきりとしつつも妙に耳馴染みが良いという感じですね。
BQEYZ Cloud と聴き比べると、Cloud もまた NOVA と共通してすっきり・明るい雰囲気であることが共通して感じられます。しかし Cloud は NOVA よりもさらに中高域がはっきりとしており、余韻もさらに少なく、よりさっぱりと爽やかな印象です。結果、Cloudの方がより分離感がありますね。NOVA をさらに軽やかに軽快にしたような音です。空気感の広がりは Cloud の方が感じられますが、音の全体の重みは NOVA の方があります。
イヤーピース・リケーブル例
低音を補いつつ全体を底上げするようなイヤーピース・リケーブル例です。
イヤーピースは LEPIC nuon 空間音響イヤーピース boost にしました。過去にも紹介していますが、空間をやや広げつつ、低音の情報量を増やしてくれます。LEPIC nuon は clear もありますが、今回は boost の方が NOVA の少なめな低音を補ってくれるようで好みでした。

リケーブルは SoundsGood Blhwt にしました。本サイトでレビューしております。
NOVA の付属ケーブルにも似た色合いでビジュアルはピッタリです。サウンド的にもより軽快にしてくれ、音粒の角を滑らかにしてくれます。耳馴染みが良くなりますね。


TRUTHEAR NOVA まとめ
本サイトでは初めての TRUTHEAR のイヤホンでしたが、内容物・ビジュアル・サウンドそれぞれ高レベルにまとまっているイヤホンに思いました。これだけでなく他の TRUTHEAR 製品も評判がいいのでチェックしてみてはいかがでしょうか。もちろん NOVA も軽快で好みのサウンドでした。ぜひお試しください。
ご覧いただきありがとうございました。それではまた次の記事で !




