FIIO FP3 サクッと見れる聴き込み有線イヤホンレビュー

FIIO FP3 イヤホン・ヘッドホン

こんにちは ! 今回は先日購入した有線イヤホン FIIO FP3 のレビューです。最近増えつつある木製のフェイスプレートと平面磁界ドライバー搭載と個性的なイヤホンです。FIIOは度々購入しており、今回も気になり購入しました。ぜひ最後までご覧ください。

今回比較しているイヤホンはこちらです。

本サイトでレビューしている FIIO 製品はこちらです。

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ゆーき

社会人ソフトエンジニア&オーオタ。オーディオ沼に浸かり始めて数年。解像度の高いイヤホンが特に好み。聴く音楽はJ-POP・ロックが多め。9mm Parabellum Bullet・King Gnu・宇多田ヒカル・福山雅治等々。

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FIIO FP3 おすすめポイント

おすすめポイントまとめ
FIIO FP3
  • ローズウッド or ウォールナットを使用した暖かみ&高級感のあるデザイン
  • 繊細かつ伸びやかで広い中高域としっかりと力強い低音の共存
  • リケーブル対応 (0.78mm 2Pin)

FIIO FP3 製品情報

高解像度と軽量化を求めた14.5mm平面磁界ドライバー。2種類の天然木フェイスプレートを採用したインイヤーモニター型イヤホン

  • FIIO開発の14.5mm平面磁界型ドライバーユニットを搭載。理想的な音響特性を実現
  • 振動板は極薄1μm。一瞬の動きにも反応する正確なダイナミックレンジを実現
  • ドライバーユニットはチタンとアルミニウムによる2層構造。周波数帯域ごとの表現力を強化
  • 28㎚レベルの超精密な製造工程。耐久性の向上と音質の最適化を実現
  • 振動板に0.055mmという極細のプリントパターンを使用したボイスコイルを採用し、駆動力が強化され感度が大幅に向上
  • N52高性能ネオジム磁石を左右に7個ずつ均等に配置。バランスの取れた音響性能を実現
  • 低音域の音響を向上させる特許技術「F.T.B.S」を採用
  • 両耳の快適さを追求。高精度3Dプリントによるフェイスプレートとメタルフレーム。そして圧迫感を軽減するサイズ感
  • 片耳約6.5gの軽量設計。長時間の装着も快適に
  • ローズウッドとウォールナットの2種類。天然木材の自然な音質と高級感を実現
  • 392芯、銀メッキ銅撚線ケーブルを使用。信号伝送の減衰を最小限に抑え、解像度の高い音質を提供
  • 0.78mm 2ピンコネクター対応
ドライバー14.5mm平面磁界型ドライバー
周波数特性10Hz-40kHz
インピーダンス36Ω(@1kHz)
感度105dB/mW(@1kHz)
ケーブル素材銀メッキ銅(392芯) 
ケーブル長約1.2m
重量約6.5g(片耳/ケーブル除く)
プラグ3.5mmプラグ(金メッキ単結晶銅)
付属品・0.78㎜ 2ピン銀メッキ単結晶銅ケーブル
・収納ケース(FIIO HB11)
・高域用イヤーチップ×3ペア(S/M/L)※Mサイズ装着済み
・バランス型イヤーチップ×3ペア(S/M/L)
・クイックスタートガイド
FIIO Japan https://www.fiio.jp/products/fp3/ より

ギャラリー

(FIIO FP3 は Rosewood(ローズウッド) と Walnut(ウォールナット) の2種がありますが、今回はRosewoodを購入しました。)

FIIO FP3 内容物
FIIO FP3 内容物

内容物はこちらです。

  • 本体
  • ケーブル
  • イヤーピース(3サイズ 2種)
  • 収納ケース(FIIO HB11)
  • 他紙類

標準的なセットですが、ケースがよくある持ち運ぶ用ではなく保管用のケースであることが珍しいです。これは 単体でも FIIO HB11 として販売されています。縦横に重ねることもできるアクリルケースです。(個人的にはイヤホンについてくるポーチがどんどん溜まっていくのでこれはこれでありです。)

HB11 – FIIO Japan
FIIO FP3 付属イヤーピース
FIIO FP3 付属イヤーピース

イヤーピースは2種付属していますが、どちらもサラサラとしたシリコンタイプのイヤーピースです。

  • 高域用 : 青軸・口径が広い・背が低い
  • バランス型 : グレー軸・口径が狭い・背が高い
FIIO FP3 付属ケーブル
FIIO FP3 付属ケーブル

ケーブルは 0.78mm 2Pin – 3.5mm の 392芯 銀メッキ単結晶銅ケーブルです。少し硬く癖はありますが、問題ない範囲です。

FIIO FP3 本体
FIIO FP3 本体

こちらが本体です。ローズウッド丸いフェイスプレートがメタルフレームで囲まれています。レトロでおしゃれな雰囲気がありますね。まん丸な見た目も他のイヤホンにはあまりなく個性的です。(今回明るめの色合いが良いかなと思いローズウッドにしたのですが、もう一方のウォールナットも渋くて良い雰囲気です。)

FIIO FP3 本体
FIIO FP3 本体

そのほかの本体はブラックの樹脂製で持った印象は軽いです。(実際測ると7g(片側本体のみ)でした。)

FIIO FP3 本体
FIIO FP3 本体

ケーブル接続はほぼフラットな0.78mm 2Pinです。

FIIO FP3 装着
FIIO FP3 装着

実際に筆者がつけるとこのような感じです。木製のフェイスプレートは耳との馴染みがいいですね。

レビュー

(NW-WM1AM2 で再生。イヤーピース・ケーブルは付属のものを使用。)

装着感

形状が特殊ですが案外耳にはまってくれました。快適と言われるほどではありませんが、装着感は問題ありません。本体裏の出っ張りが耳甲介にかかるようにして固定されます。イヤーピースは幅が広い方がいいですね。ただし他の有線イヤホンではあまりない形状ですので人は選ぶと思います。耳が大きめの筆者はなんとかハマりましたが、耳の小さめな方はうまくハマらないかもしれません。ハマりさえすれば遮音性は高く、音漏れもそこまでしないです。

音質

個人的音質イメージはこちらです。

FIIO FP3 個人的音質イメージ
FIIO FP3 個人的音質イメージ

力強い低域と伸びやかな高域・解像度が高く繊細な音粒・すっきりとした雰囲気・左右へ広い音場が印象的です。

まず一聴して感じたのは、(このビジュアルと平面磁界ドライバーということもあり)もっと繊細な音かと思いきやしっかりとした低音の力強さと高域のクリアな伸びがいい塩梅に共存しているということです。低音は深さと解像度は程々ですが、量感はしっかりと中高域に埋もれずに存在感があり、ある程度の迫力・ノリの良さ・楽しさを演出してくれます。ここはJD1JD10で感じた、FIIOらしい迫力を感じました。

一方、中高域は繊細かつ伸びやかで、空間も広く感じられます。低域は先に書いたように解像度がやや低いですが中高域は高く、細かな粒もしっかり聴かせてくれます。ボーカルは(他のイヤホンに比べると)近めということもなく、低域と同じくらいで素直なバランスに思いました。そして中高域は左右に広いというのも特徴的です。低域はそうでもないのですが、中高域が左右へ広く配置されているように広く感じられます。結果、そこそこの迫力はありつつも広い空間で繊細な中高域が流れているような印象になっています。

全体的に余韻はそこまで引っ張らずに、さっぱりとした雰囲気です。音の輪郭もやや鋭いくらいでもったりせずにクリアですっきり・さっぱりしています。明るい雰囲気で軽やかに聴くことができます。

低域もそこそこの量と解像度はありますが中・高域の方がより表現力がありますね。ロックやEDMとかだと少し物足りなく感じてしまいますがそれ以外であれば広い空間で軽やかに聴くことができます。

EarAcoustic Audio STA-Pro Max, Maestraudio MA910SR DC との比較

同じ1万円台のこの2機種との比較です。

(左から) FIIO FP3, EarAcoustic Audio STA-Pro Max, Maestraudio MA910SR DC
(左から) FIIO FP3, EarAcoustic Audio STA-Pro Max, Maestraudio MA910SR DC
FIIO
FP3
EarAcoustic Audio
STA-Pro Max
Maestraudio
MA910SR DC
ドライバー14.5mm平面磁界型ドライバーφ10mm高精細LCPダイアフラム(デュアル磁気回路)+φ6mmチタンコートダイアフラムハイブリッド型
10mm径グラフェンコートダイナミックドライバー×1
9mm径RST(Reactive Sympathetic Tweeter)×1
インピーダンス36Ω(@1kHz)30Ω16Ω
音圧感度105dB/mW(@1kHz)110mW106dB
再生周波数帯域10Hz – 40kHz10-30,000Hz20Hz~40KHz
参考価格(e☆イヤホン 2025/03/23現在)¥16,940 税込¥14,200 税込¥17,820 税込

価格は同じ1万円台で近いですが、ドライバー構成はそれぞれ異なる3本です。

EarAcoustic Audio STA-Pro Max と聴き比べると、FIIO FP3 の方が繊細かつ落ち着いた印象で、耳馴染みが良いです。というのも、EarAcoustic Audio STA-Pro Max は輪郭がより鋭くはっきりとしており、低域もより重々しいです。FIIO FP3 はそれよりかは滑らかで低域もマイルドに感じますね。空間の広さも FIIO FP3の方があります。解像度・分離感は(FIIO FP3も十分にありますが) STA-Pro Max の方が全体的にあり、より1音1音をしっかりと・はっきりと感じられます。

Maestraudio MA910SR DC と聴き比べると、FIIO FP3 の方がやや迫力があり、音の輪郭が鋭く感じられます。Maestraudio MA910SR DC は生の空気感のような音の伸びとふわっとした余韻が印象的で、FIIO FP3 と同じく繊細な音です。MA910SR DC の方がより滑らかでゆったりとしています。空間も(FIIO FP3 も十分広いですが) MA910SR DC の方がさらに広く感じます。

イヤーピース・リケーブル例

より中高域を伸びやかに聴くのにおすすめなイヤーピース・リケーブル例です。

イヤーピースは ELETECH BAROQUE にしました。過去にもたびたび紹介しているイヤーピースです。個人的には特に空間の広がりがよく感じられるイヤーピースで今回のFP3にもぴったりに思います。

リケーブルは NICEHCK LitzPS Pro にしました。4N8芯純銀ケーブルです。こちらもたびたび紹介していますが、中高域を綺麗に伸びやかに聴かせてくれます。BAROQUE イヤーピースと合わせてポップス・女性ボーカル・オーケストラをより綺麗に聴くことができます。

FIIO FP3 + ELETECH BAROQUE + NICEHCK LitzPS Pro
FIIO FP3 + ELETECH BAROQUE + NICEHCK LitzPS Pro

FIIO FP3 まとめ

木製のフェイスプレートに平面磁界型ドライバーと個性的なイヤホンですが、繊細さだけでなく迫力もあり、FIIOらしいしっかりと高クオリティなイヤホンでした。少しでも興味があればぜひ実際に見て聴いてみてはいかがでしょうか。
ご覧いただきありがとうございました。それではまた次の記事で !

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