こんにちは ! 今回は先日購入した TWISTURA D-MAJOR 有線イヤホンレビューです。TWISTURA は2024年から株式会社MUSINより日本での取り扱いが始まった中国のブランドです。
今回の D-MAJOR はその第一弾となった有線イヤホンです。ビジュアル・カスタマイズ性・音質を1万円以下という低価格で実現しているとのことで、筆者も購入して聴きました。ぜひ最後までご覧ください。
最後に比較している SIMGOT EW200 のレビューはこちらです。
TWISTURA D-MAJOR おすすめポイント

- クリアで軽やかな、キレのいいサウンド
- ノズル3種で音質の変化を楽しめる
- USB Type-C DACアダプターも付属
- リケーブル対応(0.78mm 2Pin)
- 1万円未満と価格抑えめ
- (注) 形状が独特なので装着は要注意
TWISTURA D-MAJOR 製品情報
10mm Dynamic Driver Earphone
多彩なクラフトマンシップクオリティ
D-MAJORのリアチャンバーには亜鉛合金メッキ加工を採用し、シェルの耐久性を高めながら、金属シェル特有の重厚感を実現しています。エンジニアが厳選したパーツ 大迫力のサウンド
D-MAJORにはエンジニアによる幾度ものテストから導き出された、ベリリウムメッキ振動板+PUサスペンションを採用したダイナミックドライバーユニットを搭載しました。デュアル・チャンバー&デュアルマグネティックデザイン
D-MAJORは高い忠実性と耐久性を有す、10mmベリリウム複合振動板とデュアル磁気回路を採用した、デュアル・チャンバー&デュアルマグネティックデザインを採用しています。マルチフレーバー交換可能なフィルターを採用
デフォルト(ブラックリング)に加え、2種類のフィルターを付属しており、フィルターはネジ式になっており、ユーザーの好みでスムーズな交換が可能です。改良型、音響エアーベンチレーション設計
チャンバー内の空気圧を制御
D-MAJORはチャンバー内部の空気圧を制御するために、指向性を有すエアーベント構造を採用し、エンジニアの研究により、構造体積は抑えながらも効率的な空気圧の制御を実現しています。0.78mm 2pinリケーブル対応 ハイグレード銀メッキケーブルを採用
ケーブルにはOFC銀メッキ線をリッツ編み酸化防止構造にて採用し、音は繊細でかつ滑らかで、程よい解像度を叶え、ケーブルは軽量で柔らかく取り回しに優れたケーブルです。幅広い選択肢 高品位Type-Cアダプタを付属
D-MAJORには、幅広い選択肢で利用できるよう高品位DACチップを搭載した、Type-Cアダプターケーブルを標準装備しています。柔軟性に優れた専用イヤーピースを付属
MUSIN https://www.musinltd.com/twistura/781.html より
D-MAJOR標準のクリアイヤーピースは特殊な拡散構造設計により不要な共鳴を抑制し、高域の歪みを低減することで、イヤホンの自然なサウンドを実現します。

ギャラリー
(TWISTURA D-MAJOR はリモコン・マイクあり/なしの2種ありますが、今回はリモコン・マイクなしを購入しました。)

内容物はこちらです。
- 本体
- OFC銀メッキケーブル
- Type-C DACアダプタ
- イヤーピース2種(6ペア)
- 交換用フィルター(レッド)
- 交換用フィルター(ブルー)
- 交換用フィルター (ブラック)(装着済み)
- キャリングポーチ
- 他紙類
1万円未満でここまで付属品が多いのはなかなかないですね。Type-C アダプタ、交換用フィルター(ノズル)まで付属しています。

イヤーピースは2種付属しており、どちらもシリコンタイプです。
- 半透明のものは傘が大きめ、軸は硬め、質感はサラサラとしたタイプです。
- 透明のものは傘が小さめ、軸は柔らかめ、質感はペタペタとしたタイプです。

ケーブルはOFC銀メッキ線の0.78mm 2Pinケーブルです。細めでやや硬めです。

Type-C DACアダプタ は 3.5mm から USB Type-C に変換するシンプルなものです。

こちらが本体です。名前にもある”D”にも見える、珍しい形状のイヤホンです。亜鉛合金メッキ加工の部分と樹脂の部分で構成されています。前面にはTWISTURAのロゴ、透明な樹脂からは内部の構造が見えます。
金属というだけあって本体は持つと重みが感じられます。(実際に測ると片側 12g(ケーブル・イヤーピースなし)でした。有線イヤホンの中でも重い方ですね。)

裏側はノズルだけが金属でそれ以外はマットな樹脂製です。この耳に触れる部分もあまり見ない独特な形状です。ここは触ると少しざらざらとしています。

ケーブル接続は埋め込みの0.78mm 2Pinです。一見特殊な形状に見えますが他社の埋め込み2Pinであれば接続できます。(SoundsGood, NICEHCK等)

ノズルが交換できるのもポイントです。付属しているノズルは以下の3種です。
- ブラックリング : デフォルト
- ブルーリング : (ポップ) 流行的なエネルギッシュでクリアなサウンド
- レッドリング : (クラシカル) 滑らかなで落ち着いたサウンド

実際に筆者が装着するとこのようになりました。下のレビューでも触れていますが、独特な形状でうまく装着するにはコツがいるようでした。
レビュー
(NW-WM1AM2・Xperia 1 VI で 付属の3.5mmケーブル、MacBook で 付属のType-Cアダプター+3.5mmケーブルそれぞれで再生。イヤーピースは付属のクリアイヤーピース。)
装着感
形状が特殊なのか、なかなかにクセがあり、バシッとはめるにはコツが必要ですね。本体を奥に入れながら回していくとピタッと密着してハマるポイントがなんとか見つかるという感じです。筆者もようやっとコツを掴んでハマっている感じです。長時間つけているのにも向いていないかなと思います。イヤーピースを他のに変えれば改善されますが耳に触れる部分の形状はもっと一般的なものの方が良かったかなと思います。次回作に期待ですかね。ハマりさえしてしまえばピタッと固定されて遮音性は高いですし、音漏れもしやすいことはありません。
音質
ノズルが3種付属していますので、それぞれで聴いています。
共通の個人的音質イメージはこちらです。

まずはデフォルトのブラックリングからです。
コンパクトな低域と伸びやかで明るい高域・余韻少なめのタイトな音粒・軽やかでスッキリサッパリした雰囲気が印象的です。
基本的なバランスとしては低域は少なめで一歩引いてコンパクトに鳴り、高域が前面で強めにクリアに感じられます。ボーカルも近めですが、それよりも高域がメインのようです。非常に抜けがよくて籠った感じがなく、全体的に爽やかで軽やかですね。逆にいうと重厚感や迫力といったものはあまりないですね。
それぞれの音粒の余韻はあまりなく、全体的にスッキリとした、キレのあるサウンドです。特に中高域の解像度は高いですね。テンポが早い曲でもこなしてくれます。ただし低域の解像度は中高域のそれよりも若干低めなのと、若干高域(特にシンバル)が鋭すぎるかなと思うところがありました。このあたりは価格相応と言ったところでしょうか。
続いてブルーリングに変えた場合です。
全体的にキリッと・シャキッとしてキレが良くなりました。低域もやや強まり、全体的に重心が下になり安定感が増しました。ブラックリングよりもさらに分解能が増したようで、ボカロや電子音系といった音かずが多い曲がより聴きやすくなりました。
最後にレッドリングに変えた場合です。
それぞれの音粒の余韻が少し増え、全体的には最もゆったりとした落ち着いた雰囲気になりました。(ただし余韻が増えたと言っても他のイヤホンに比べればまだ少ない方です。)音のバランスは最初のブラックリングとあまり変わらず、低域が軽めの中高域が伸びやかです。そこからさらに少し滑らかさに、しっとりになったのがレッドリングの音ですね。
3つのリングの中では、個人的にはレッドリングの音が(他が鋭かったというのもあり)一番安定していて聴きやすいと思いました。
最初に書いた基本的な印象は一貫して、そこからブルーノズルに変えると全体的にキレやパンチが出て、レッドリングにするとやや余韻がでて滑らかになります。軽やかでクリアなサウンドから微調整できるのはこの価格からお得ですね。

SIMGOT EW200 との比較
今回は価格が近く、かつ同じ金属ボディということで SIMGOT EW200 との比較です。EW200のレビューはこちらです。

TWISTURA D-MAJOR | SIMGOT EW200 | |
---|---|---|
ドライバー構成 | ダイナミックドライバー(ベリリウムメッキ振動板+PUサスペンション) | 10mm高性能デュアルキャビティダイナミックドライバー |
インピーダンス | 22Ω | 16Ω±15%(@1kHz) |
音圧感度 | 108dB | 126dB/Vrms(@1kHz) |
再生周波数帯域 | 15Hz -37kHz | 10Hz-50kHz |
付属品 | ・OFC銀メッキケーブル ・Type-C DACアダプタ ・イヤーピース2種(6ペア) ・交換用フィルター(レッド) ・交換用フィルター(ブルー) ・キャリングポーチ | ・シリコンイヤーピース(S/M/L)各1ペア ・イヤホンポーチ ・高品質無酸素銅銀メッキケーブル |
参考価格(e☆イヤホン 2025/02/14現在) | ¥8,800 税込 (リモコン・マイク付き ¥9,790 税込) | ¥7,470 税込 |

装着感はやはり SIMGOT EW200 の方がいいですね。スッとつけやすいです。 機能面で言うとTWISTURA D-MAJORの方がノズルでの音質変化とUSBアダプター付きと言う点で勝りますね。
聴き比べた印象ですが、どちらも解像度が高く、輪郭のはっきりしたサウンドであるのは共通しています。しかしバランスは異なり、TWISTURA D-MAJOR は低域が控えめで中高域が強めで軽やか、SIMGOT EW200 は中低域が強めで濃いサウンドですね。D-MAJOR は青リングだと多少低域が強まりますが、EW200の方がさらに中低域強めのバランスです。結果的に高域の表現はD-MAJORの方が豊かですね。
全体的には余韻はTWISTURA D-MAJORの方が少なめです。EW200の方が音粒にやや余韻と広がりがありました。EW200はD-MAJORよりもより密度の高い音とも言えます。万能に使いやすいと思います。一方、D-MAJORは軽やかでハイテンポの曲が得意ですね。ロックを低音を軽めに聴くなんてもいいと思います。
TWISTURA D-MAJORはノズル交換ができるのと軽快なサウンド、SIMGOT EW200 は濃厚で万能なサウンドといったところがそれぞれのポイントです。
イヤーピース・リケーブル例
フィット感を高め、かつ軽やかな音をもう少し濃く聴くことができるようなイヤーピース・リケーブル例です。
イヤーピースは AZLA SednaEarfit XELASTEC II が良かったです。独自のTPE素材が耳に吸い付き、ピタッとフィットしてくれます。TWISTURA D-MAJOR もこのイヤーピースなら楽にしっかりと耳にフィットさせることができます。密着度が高まったことでより低音の抜け・漏れを低減させる効果も期待できます。

リケーブルは SoundsGood Stibnite が好みでした。埋め込み2Pinですので D-MAJOR にもつけることができます。音質的には少なめだった中低域を少し補完してくれ、キレの良さをそのままに全体的により濃くしてくれます。


そのほかのリケーブルとしては、今回は購入していないのですが同じ TWISTURA から 単結晶銅銀メッキハイブリッドアップグレードケーブル String も発売されています。D-MAJOR よりも価格は上になってしまいますがこちも参考にどうぞ。
TWISTURA D-MAJOR まとめ
日本上陸した TWISTURA の D-MAJOR ですが1万円未満で3.5mm/USB Type-C良対応・ノズルで音質を変えられると言った機能性に溢れた、お得な有線イヤホンですね。形状が独特なのが惜しいポイントに思いました。ここは一度お試しいただければと思います。
それではまた次の記事で !



