こんにちは ! 今回は audio-technica(オーディオテクニカ) ATH-CKS50TW2 の購入レビューです。オーディオテクニカのワイヤレスイヤホンですが本サイトでのレビューは初です。オーディオテクニカならではの厚い低音と便利な各種機能が詰まった楽しい&便利なイヤホンですね。最後までぜひご覧ください。
おすすめポイント
audio-technica ATH-CKS50TW2
- マグネティックスイッチでイヤホンだけで使える
- 圧倒的な重低音、広大なライブステージ
- 使いやすい物理ボタン
- IP55 の防水・防塵性能でアクティブに使える
- マルチポイント・ワイヤレス充電対応
製品情報
ケースは自宅待機、イヤホンだけで使える「マグネティックスイッチ™️(PAT.P)」機能
1日中使える、業界最高クラス*バッテリー
* 2024年10月現在、オーディオテクニカ調べ。イヤホン単体、ノイズキャンセリング機能OFF時での使用において。重低音×ノイズキャンセリングで、音楽に浸れる
水で洗えて、ほこりにも強い
重低音をどこでも聴くための、水で洗える防水・防じん性能イヤホンを、アプリでより楽しく
専用アプリ「Connect」で毎日を豊かに
ドライバー φ9mm 出力音圧レベル 110dB/mW 再生周波数帯域 5~20,000Hz インピーダンス 20Ω 対応コーデック LC3、AAC、SBC 充電時間* イヤホン:約2.5時間
充電ケース:約4.0時間(USB充電時)、
約7.5時間(ワイヤレス充電時)使用可能時間* 連続通信(音楽再生時、ノイズキャンセリングOFF時):
最大約25時間(イヤホン)
最大約65時間(充電ケース併用時)
連続通信(音楽再生時、ノイズキャンセリングON時):
最大約15時間(イヤホン)
最大約40時間(充電ケース併用時)防水・防じん仕様 IP55(イヤホン本体のみ) *使用条件により異なります。
audio-technica https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-CKS50TW2 より
ギャラリー
ATH-CKS50TW2 はブラック・グリーン・ベージュの3種ありますが、今回はグリーンを購入しました。
付属品・本体
付属品はこちらです。
- 本体
- 充電ケース
- イヤーピース (4サイズ)
- USB充電ケーブル
- 他紙類
ワイヤレスイヤホンの標準的なセットですね。
イヤーピースは本体と同じグリーンのシリコンタイプです。背が低めで軸は硬め、傘は柔らかめです。しっとりとした質感で摩擦は高めです。耳にグッとフィットします。
ケースは丸みを帯びた平らな形状です。蓋だけ透けているので本体が中に入っているのかが見てわかります。蓋が透けているのは最近はあまりなく、中に入っているのかわからないのでこれはこれでいいですね。充電用のUSB Type C端子があります。ワイヤレス充電にも対応しています。
こちらが本体です。先にも書いたように、マグネティックスイッチ機能によりイヤホン同士がマグネットでくっつきます。これで電源OFF、離せば電源ONになります。(再生停止するだけにも設定できます。)
今回はグリーンを購入しましたが他の色も含めて丸みを帯びて落ち着いたデザインです。サウンドはバキバキの重低音を鳴らすのですが見た目は案外上品です。
離すとこのようにマグネットが埋め込まれた平らな部分が見えます。それ以外の部分は曲線的で滑らかな形状です。
マグネットの反対には物理ボタンが一つずつあります。本体操作は物理ボタンのみで行います。操作パタンは以下があり、アプリでそれぞれ割り当てることができます。
- 1回押し
- 2回押し
- 3回押し
- 1.5秒押し
- 2.5秒押し
Connect アプリ
Android/iOS の Connect アプリで各種設定をすることができます。
ワイヤレスイヤホンにはこの手のアプリはつきものですが、設定できることが多いです。プライベートタイマーやサウンドスケープは面白いですね。ポモドーロタイマー的に仕事中に使ったりしています。左右バランスの調整もワイヤレスイヤホンにはありそうでなかった機能です。そのほかいい機能のついては後述しています。
レビュー
(Xperia 1 VI Android14 で AAC・LC3 で使用)
装着感
(大きめのサイズで耳から飛び出しは多い方ですが)ピタッとハマり密閉度が高いです。一度ハマれば耳との一体感は抜群で遮音性は高いです。マグネットの平らな部分が耳に当たると痛いかなと思いきや、ちょうど耳の対珠にフィットしています。音漏れもそこまでしないですね。
イヤホン自体のサイズは大きめなので耳が小さめの方は可能なら購入前に一度試した方がいいですね。
マグネティックスイッチ
今回の ATH-CKS50TW2 の目玉機能ですが、これが案外便利です。例えば買い物に出掛けて会計する時にさっとパチっとくっつけて(電源OFF)ポケットに入れて、会計が終わったら取り出してサッとつける(自動的に電源ONして接続)なんて使い方をしています。くっついていると取り出しやすいですね。
設定次第ではくっついたら音楽停止するだけにもできるので接続したまま維持することもできます。
イヤホン単体をそのままポケット・バッグに入れるのは抵抗がある方もいると思います。そこが問題なければいい機能だと思います。個人的にはこれ目当てで買い、上記の通りでよく使っています。
ノイズキャンセリング・ヒアスルー・トークスルー
ノイズキャンセンリグはこの価格から想像していたもの以上に強めです。本体の密閉感も相まって外でも十分にノイズキャンセリングが効きます。中低域はしっかりとカットしてくれます。価格がもう一段階上のSONY WF-1000XM5 や Technics EAH-AZ80 も使っていますがそれらよりほんの少し弱いかなくらいで、肉薄しています。
(ヒアスルーは通常の外音取り込み機能です。トークスルーは再生中の音量を下げつつ人の声にフォーカスして取り込む機能です。)
一方、ヒアスルー・トークスルーの外音取り込みは(ノイズキャンセリングが優秀な分)できればもう少し取り込み量が多いと嬉しかったです。この価格なら標準的でまあまあ外音取り込みはしますし、人との会話もできます。しかし本体の密閉度が高い分、やや籠り気味になるのでもう一声クリアだと嬉しいです。
物理ボタン
今回の目玉ではないですが操作が物理ボタンであるのもポイントです。昨今のワイヤレスイヤホンはタッチセンサーが主流ですが、ATH-CKS50TW2 は物理ボタンのみです。タップだと反応がイマイチだったりするのでこれは確実に操作できますね。押すごとに効果音もなるのでわかりやすいです。地味ですがいいポイントです。ちょうどマグネットの平な部分とボタンをつまむように押せるので押しやすいです。
16 or 32 or 64段階のボリュームステップ
こちらも今回の目玉ではないのですが地味に嬉しい機能がこのボリュームステップ設定です。16段階・32段階・64段階から選ぶことができます。これによりワイヤレスでもドンピシャのボリュームで聴くことができます。ワイヤレスイヤホンではこのボリューム設定が粗く、ちょうどいい音量がなかったりするのですがこれは嬉しい機能です。(さすがオーディオテクニカ、わかっている)
この他にも、置き忘れアラート(イヤホンが離れたら通知してくれる)・イヤホン単体でのタイマー・ヒーリングサウンドの再生といった、ありそうでなかなかない便利な機能が盛りだくさんです。(これももっとアピールしてもいいような)
水で洗える IP55相当の防水・防塵性能
イヤホンにしては強力な IP55 相当の防水・防塵性能です(イヤホンのみ)。汗がついても使えますし、水で洗い流すこともできます。ワイヤレスイヤホンであれば IPX4 くらいが多い中で IP55 はより強力です。
(参考 《用語解説》IP規格とはなんですか。 )
装着センサーはなし
ここまで色々と機能が盛り込まれているのはいいのですが、装着センサーは非搭載です。できれば欲しかったですが、耳から取り外したらマグネティックスイッチですぐに電源OFFにできるので実はなくてもなんとかなります。
音質
SOLID BASE シリーズならではの分厚く広い低音・力強いボーカル・迫力があり広いステージ・キレのある高音が特徴的です。
まずはなんといっても厚く濃い低音が印象的です。さすがオーディオテクニカのSOLID BASEといったところで、他のイヤホンよりも抜きん出てモリモリな低音です。ドラム・ベースがモリモリですね。中高域よりも前に、そして左右にも広く低音が包むようです。これにより広大な空間が広がり、迫力あるライブステージになります。
低域に次いでボーカルがダイレクトに伝わってきます。低域がかなり強めですがボーカルもしっかりと出ています。女性ボーカル・男性ボーカルどちらでもいけますが男性ボーカルの方がより豊かに鳴らしてくれ、相性がいいですね。
残りの高域は中低域に比べると抑えめですが十分になっています。中低域がとにかく前に前に来るのですが、高域はその一歩後ろでかすれずにキレよくなっています。シンバル等の金物もしっかりとなっています。
解像感・分離感ですが、中高域は標準的ですが低域は低めですね。低域はとにかく量が多く余韻も多めで、音粒の切れ目が曖昧な感じです。下の方でブワッとドカッと鳴っているようです。ここまで低音に振り切っていればアリですがモニタリングには向いていないですね。(この分離感は後に書くイコライザーとイヤーピースで変わってきます。)
得意なジャンルはやはりロック・メタル・EDM・ライブ音源です。接続した瞬間から圧倒的な重低音のライブ空間に入れます。
イコライザー・イヤーピース例
イコライザーはプリセットの V -shaped が好みでした。というのも、イコライザーオフだと、中低音が前に前に来るので高音が薄く、もうちょっと高音が欲しいなと思っていました。V-shaped にすると重低音をキープしつつ高音が復活してきたようで個人的にしっくりきました。
イヤーピースですが同じオーディオテクニカの AT-ER500 が好みでした。これは本サイトで以前にも紹介したものですが、体温で形が変化する特殊な素材を採用しているイヤーピースです。低音のボヤけが抑えられ締まりが良くなります。サラサラとした質感なのでポケットに入れても埃がつきにくいという利点もあります。
ピヤホン8 TE-W1-PNK との比較
今回は価格の近いピヤホン8 TE-W1-PNKとの比較です。ピヤホン8 TE-W1-PNKのレビューはこちらです。
audio-technica ATH-CKS50TW2 | AVIOT ピヤホン8 TE-W1-PNK | |
---|---|---|
ドライバー構成 | φ9mm ダイナミック型 | コアキシャル3Dシステム、コアキシャルデュアルダイナミックドライバーシステム (10mmDD+6mmDD) |
対応コーデック | SBC、AAC、LC3(※ファームウェアアップデートにより対応) | AAC,SBC,LDAC |
連続再生時間(音楽再生) | 連続通信(音楽再生時、ノイズキャンセリングOFF時): 最大約25時間(イヤホン) 最大約65時間(充電ケース併用時) 連続通信(音楽再生時、ノイズキャンセリングON時): 最大約15時間(イヤホン) 最大約40時間(充電ケース併用時) | 本体のみ:約16時間 ケース充電込み:約50時間 |
外音コントロール | ノイズキャンセリング・ヒアスルー・トークスルー | ノイズキャンセリング・外音取込 |
防水 | IP55(イヤホン本体のみ) | IPX4相当 |
マルチポイント | 対応 | 対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 |
装着検出 | 非対応 | 対応 |
そのほか機能 | マグネティックスイッチ 低遅延モード プライベートタイマー サウンドスケープ ボリュームステップ 左右バランス 置き忘れアラート | 3Dスペーシアルオーディオ ゲーミングモード 位置情報履歴 |
参考価格 (eイヤホン 2024/10/27 現在) | ¥23,980 税込 | ¥18,810 税込 |
どちらも2万円近辺のワイヤレスイヤホンであり、あらゆる機能が盛り込まれたイヤホンです。
両者違いは多々あるものの、コーデックの違いは大きいですね。やはりLDACに対応しているピヤホン8は音質面では一歩有利ですね。ATH-CKS50TW2 も対応していればなおよかったです。
しかし、ATH-CKS50TW2はマグネティックスイッチをはじめとした細かい機能が盛りだくさんです。地味に痒いところに手が届くイヤホンですね。
ノイズキャンセリング・外音取り込みに関しては、どちらも十分に聴いています。比べるとややATH-CKS50TW2の方がよりノイズキャンセリングが強いかなと思いました。ただしどちらも十分ですし、強力なノイズキャンセリングを求めるのであれば他のイヤホンの方が良いです。
そのほか使い勝手の面で言えば、ボタン操作のしやすさとアプリの安定性・使いやすさは ATH-CKS50TW2 の方が良いです。改めて比べるとピヤホン8のタッチセンサーは場所がわかりにくいのが難点です。
最後にサウンドについてですが、どちらも低音強めのパワフルなサウンドを鳴らすイヤホンです。しかし低音の厚み・量・強さはやはり ATH-CKS50TW2 の方が上ですね。イコライザーで調整はできるもののこのオーディオテクニカ SOLID BASE のとにかく熱い低音はさすがですね。楽しいです。しかし音の解像度はピヤホン8の方が上です。さすがピヤホン8といったところで低・中・高域で細かな音を漏らさず鳴らしてくれます。あらゆるジャンルに対応できるのはピヤホン8の方ですね。
どちらもこの価格にしては優秀なイヤホンであるのは間違いないです。より便利で使い勝手のいい重低音特化のATH-CKS50TW2か、解像度高く細かな音を鳴らしあらゆるジャンルに対応できるピヤホン8か、自分に合う方を選ぶといいでしょう。
まとめ
個人的には久々にオーディオテクニカのイヤホンを買ったのですがさすが、細かな配慮がされていてさすがと思わされました。マグネティックスイッチに目が行きがちですが他にもいい機能盛りだくさんです。もちろん分厚い重低音も楽しいです。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !