こんにちは ! 今回は Meze Audio ALBA のレビューです。Meze Audio は本サイトでは初のレビューです。今回の ALBA は Meze Audioの中では低価格の有線イヤホンです。より手に取りやすい価格でMeze Audioのサウンドを楽しめるとで筆者も購入して楽しんでいます。ぜひ最後までご覧ください。
おすすめポイント
Meze Audio ALBA
- 白を基調とした美しい外観
- スッキリとした、滑らかなサウンド
- 華やかな中高域
- USB Type C アダプター付属
- リケーブル対応 (0.78mm 2pin)
製品情報
ルーマニア語で「最初の光」を意味するALBAは、あなたの音楽の世界を広げる最初の1歩。音楽愛好家の「My First Meze Audio」になって欲しいとの想いから誕生しました。高い装着感とクリアなサウンドは、まるでスタジオにいるような臨場感を提供。
3.5mm to USB-C アダプターが付属しており、DAC/AMP が内蔵されているため、外出先でも臨場感あふれるリスニング体験が楽しめます。
SOUND THAT SPARKS EMOTION
唯一無二の「Meze Audioサウンド」をご体験ください。ALBA は、ニュートラルなサウンドプロファイルをベースに、心地よい温もりも加えています。光を求め、目を閉じて、PLAYボタンを押してください。BUILT FOR COMFORT
Meze Audioのデザイン哲学が本モデルにも継承されており、人間工学に基づいた高い装着感、遮音性が保証されています。亜鉛合金と陽極酸化アルミニウム部品の組み合わせにより、耐久性に優れた筐体を実現し、さらに、光沢のあるパールのようなシェルは、見る角度によって表情を変え、あなたの個性を際立たせます。RADIANT COMPATIBILITY
カスタム設計された3.5mm to USB-Cアダプターが付属しており、USB-Cコネクターを備えたあらゆるミュージックソースに接続できます。ヘッドフォンケーブルと同じ高品質素材で作られたこのカスタムアダプターは、内蔵DAC/AMP (デジタル-アナログコンバーター)を搭載し、没入感のあるオーディオ体験を実現します。また、アダプターは正しく接続されるとLEDインジケーターが点灯します。Meze Audio https://mezeaudio.jp/alba/ より
- Driver : 10.8mmダイナミックドライバー
- Frequency range : 15 Hz – 25 kHz
- Impedance : 32 Ω at 1 kHz
- SPL : 109 dB SPL/V at 1 kHz
- Distortion : <0.1% at 1 kHz
- Original cable : 高純度単結晶銅(SPC)を銀メッキし、編組構造にしたカスタムケーブル。2-Pinコネクターに3.5mm金メッキステレオミニプラグを接続
- Materials: ダイカスト製法で亜鉛合金とアルマイト処理されたアルミニウムを使用。
- Finish : シェルは虹色に輝くカラー仕上げで、まるで宝石のような高級感と艶やかな真珠のような美しさを演出
Meze Audio の有線イヤホンで言うと ADVER がありますがこのALBA はより価格を抑え、より多くの方に手に取ってほしい、「My First Meze Audio」になって欲しいと言う思いから開発されたとのことです。USB-C アダプターも付属しているイヤホンで、3.5mmジャックがないPC/スマートフォンでもすぐに使うことができます。(有線イヤホンではあまり見ないセットです。)
ギャラリー
付属品はこちらです。
- 本体
- イヤーピース (4サイズ)
- ケーブル
- ケース
- USB Type-C アダプター
- 他紙類
本体から付属品までホワイトとシルバーで統一されていて美しいセットです。
USB Type-C アダプターが付属しているのはあまりないですね。イヤホンジャックがなくともUSB接続ですぐに使うことが出来ます。
ケースですがイヤホン付属のものとしてはかなり小さめです。コンパクトなのは良いことですが、イヤホンをしまうにはギリギリのサイズです。イヤホンへの負担が気になる場合は他の大きめのケースを使ったほうが良さそうです。
付属のイヤーピースはホワイトなもので、4サイズあります。質感は程よく、サラッととしっとりの中間くらいで安っぽさがありません。真っ白なイヤーピースは実はあまりない気がするので、他のイヤホンに合わせても良いですね。
付属のケーブルは 0.78mm 2pin – 3.5mm アンバランス接続のケーブルです。こちらもホワイトでイヤホン本体ともマッチしています。かなり細めでしなやかです。絡まりやすいのが惜しいところです。扱いは慎重にした方がいいですね。
付属のUSB-C 3.5mm アダプターも他の付属品とマッチするカラーリングです。こちらはボタン等はなく、接続するだけで使えます。通電すると画像のようにうっすらと白く光ります。
こちらが本体です。ホワイトとシルバーでこれまたオシャレです。ホワイトもラメのような細かい反射があり、実物をよく見るとさらに綺麗です。
側面には Meze Audio のロゴが印字されています。本体はイヤホンの中でも小ぶりですので、耳の小さい方にもおすすめです。
ケーブル接続はフラットな 0.78mm 2pin です。接続する面が丸いですがフラットなので0.78mm 2pinであればあらゆるケーブルでリケーブル出来ます。
レビュー
装着感
装着感は良好です。本体は小さめですので、耳が大きい筆者は付属のイヤーピースでも最大のものであればしっかりとフィットしました。耳が小さい方には特におすすめできます。耳が大きい方は大きめのイヤーピースが必要です。耳からの飛び出しも少なく見た目もスッキリコンパクトですね。遮音性も高めで、音漏れも問題ないですね。
USB DAC の使い勝手
(Xperia 1 VI、Xperia 1 II で使用)
こちらはUSBに挿して再生すればそのまま聴くことができるシンプルな使い勝手です。特に問題なく使うことが出来ました。特にノイズがあるとかもありません。音の変化も多少あり、その点については下記の音質の項で書いています。
音質
やや高域よりの明るいサウンド・余韻少なめのスッキリとした空間・滑らかな音の輪郭で耳馴染みが良さが印象的です。
基本的にはやや高域寄りで明るめのバランスです。“やや”と書いたようにそこまで大きな偏りではありません。中域~高域が半歩前に感じ、ボーカルも近めですね。男性ボーカルよりも女性ボーカルの方がより近くはっきりと感じられるためおすすめです。
そしてここが Meze Audio ALBA の個人的な一番のポイントですが、滑らかな輪郭でありながらも余韻控えめでスッキリしています。音が滑らかなイヤホンは余韻が多めでモッタリとしていたり、一方余韻が少なめだと鋭さ・トゲが出たりすることが多いです。この Meze Audio ALBA はいい塩梅で滑らかさとスッキリさを両立していますね。耳馴染みが良いのに重くなく、スッキリなのに棘が全くない、優しい音を聴くことが出来ます。解像度と分離感もそこそこ高く、ごちゃつかずに鳴らしてくれます。
滑らかさがある分、音の立ち上がり、立ち下がりは少し遅めに感じます。よりハイテンポな曲だともたつきもあるのでそこはどうしても不得意かなと思いました。ロックだと良さを活かしきれないですが、ポップス(例えば、特に宇多田ヒカルがおすすめです)だとALBAの良さがマッチしますね。
空間の広さは上下左右やや広めに感じました。スッキリとした音空間であるものの、こぢんまりとした感じではなく十分広い空間で演出してくれます。(もちろん曲によりますが)ボーカルが正面で高音がより広がるイメージです。
付属のUSB DACを通すと、低域が強まり、全体の余韻が増えたように感じました。全体の重心が下になり、より重厚に、そして広がりのある空気感を感じられます。イヤホン単体とは少し傾向が異なるのですが、個人的にはDACを通さないイヤホン本体のスッキリしたサウンドの方が好みでした。また、リケーブルでの変化も感じやすいですね。付属のケーブルはスッキリめですが、別のケーブルに変えるとガラリと低音が増え重めになったりします。このようにイヤホン以外のものに影響されやすい、繊細なイヤホンのようです。
上品な見た目通りの淑やかで華やかな・滑らかなサウンドを鳴らしてくれます。決して万能ではないので合う合わない場面はありますが、しっとりとした曲にバッチリのイヤホンですね。
イヤーピース・リケーブル例
先にも書いたように、Meze Audio ALBA はリケーブルでの変化が感じやすいイヤホンと思います。今回はより中高音とメインにするようなイヤーピース・リケーブル例です。
イヤーピースは 日本ディックス COREIR -コレイル- BRASS にしました。やはり中高域を華やかにするのであればコレイルかなと思います。COREIRは金属コアでノズルが延長されるようなイヤーピースなのですが、今回の ALBA は本体が小さめですので多少ノズルが伸びても使いやすいという面でもおすすめです。
リケーブルは NICEHCK LitzPS Pro にしました。他のケーブルも試したのですが、どうも低音が重く感じてしまいました。純銀のNICEHCK LitzPS Proであればそこまで低音を重くせずに中高域を華やかにしてくれます。
これ以外にもイヤーピース・リケーブルで変化を感じやすいイヤホンですので色々試してみると面白いと思います。
BQEYZ Cloud との比較
BQEYZ Cloud との比較はこちらで行なっていますので参考にどうぞ。
final A5000 との比較
価格が近い、final A5000 との比較です。以前の final A5000のレビューはこちらです。
Meze Audio ALBA | final A5000 | |
---|---|---|
ドライバー | 10.8mm ダイナミックドライバー | 6mmφダイナミックドライバーユニット「f-Core DU(エフコアDU)」 |
インピーダンス | 32Ω | 18Ω |
音圧感度 | 109dB (1kHz) | 100dB/mw |
再生周波数帯域 | 15-25,000Hz | メーカー情報なし |
発売日 | 2024/08/28 | 2022/12/16 |
価格 (eイヤホン 2024/09/28 現在) | ¥29,700 税込 | ¥32,800 税込 |
どちらもダイナミクドライバー1基で約3万円のイヤホンです。final A5000 は発売が2022年末ですが、2024年でも人気のイヤホンですね。
どちらも共通してスッキリとした空間を鳴らしてくれます。バランスは Meze Audio ALBAがよりボーカルが1歩前に出ており、かつ高域が強めで残響をより感じられます。一方、final A5000 はそういった偏りがなく、よりフラットですね。ボーカルの存在感はあるものの他の帯域と同じくらいの近さです。さらには final の方がかなり細かな音粒まで拾って鳴らしていますね。
音粒の輪郭に違いがあり、やはり Meze Audio ALBAの方が滑らか・上品・華やかですね。final A5000 と一緒に聞くと その滑らかさが再確認できました。final A5000 も刺々しいということでもないのですが、キリッと・はっきりとした音粒です。ALBAは滑らかで高音がキツそうな場面でも優しさがあるので聴きやすいんですよね。ただし先にも書いたように滑らかさがある分、細かな描写は final A5000 が得意かなと思いました。
他のイヤホンと聴き比べると ALBAの滑らかさ・上品さ・華やかさが感じられますね。
まとめ
Meze Audio の約3万円のイヤホンでしたが、見た目・サウンドともに上品なお嬢様といったところでしょうか。USB DACも付属しているのでイヤホンジャックがなくてもすぐに使えるのもポイント高いです。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !