[提供] SUPERTFZ KING KONG サクッと見れる聴き込みレビュー お手頃価格で疾走感あるキレキレサウンドを

4.0
SUPERTFZ KING KONG イヤホン・ヘッドホン

こんにちは ! 今回は 株式会社伊藤屋国際様 より提供いただいた、SUPERTFZ KING KONG のレビューです。SUPERTFZ は個人的にも好きなブランドで本サイトでは8記事目になります。今回の KING KONG は なんとドライバー2基でしかも低価格帯ということでこれまた新しい SUPERTFZ に期待が持てます。ぜひ最後までご覧ください。

本サイトでレビューしている SUPERTFZ 製品はこちらです。

ゆーき

社会人ソフトエンジニア&オーオタ。オーディオ沼に浸かり始めて数年。解像度の高いイヤホンが特に好み。聴く音楽はJ-POP・ロックが多め。9mm Parabellum Bullet・King Gnu・宇多田ヒカル・福山雅治等々。

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おすすめポイント

おすすめポイントまとめ
SUPERTFZ KING KONG

SUPERTFZ KING KONG

  • 快適な装着感
  • 深くキレのある低音・クリアでキリッとした音・立ち上がり/下りが速く疾走感のある音
  • 3.5mm/Type-C から選べる
  • リケーブル可能 (0.78mm 2pin)

製品情報

複合ポリマーダイアフラムを採用したデュアルドライバー搭載

ドライバーにあわせたデュアルキャビティ設計

ステージグレードのチューニング

2Pin(φ0.78mm)タイプの交換可能な銀メッキ銅ケーブル採用

φ3.5mm版とType-C版のバリエーション展開

3色のカラーバリエーション

主な仕様

  • ドライバー
    φ6mm + φ10mm 複合ポリマードライバー(デュアルダイナミックドライバー)
  • 再生周波数帯域
    20Hz~40,000Hz
  • インピーダンス
    22Ω
  • 感度
    108dB
  • ハウジング素材
    亜鉛合金+ポリカーボネート樹脂
  • ケーブル
    銀メッキ高純度無酸素銅ケーブル 着脱式 2Pin 0.78mm
  • ケーブル長
    約1.2m
  • プラグ
    φ3.5mm or Type-C
  • 重量
    約32g(本体+ケーブル)
伊藤屋国際 https://www.itohya.jp/pages/kingkong より

これまでSUPERTFZのイヤホンをいくつも見てきましたが、珍しく2ドライバー構成です。6mm + 10mm の 2DD により豊かな低音域・強力な分解能・鮮明なサウンドが両立されているとのことです。3.5mm or Type-C から選べるということで(最近徐々に増えている印象ですが)イヤホンジャックがないスマホ/PCで使うことができます。

ギャラリー

SUPERTFZ KING KONG は 3.5mm はピンク・ホワイト・ブラック、Type-C はブラックのみのバリエーションがありますが、今回は 3.5mm の ブラックを提供いただきました。

SUPERTFZ KING KONG 付属品
SUPERTFZ KING KONG 付属品

付属品はこちらです。

  • 本体
  • ケーブル (0.78mm 2pin、3.5mm)
  • イヤーピース (Mサイズは本体に装着済み、他3サイズ)
  • 他紙類

低価格モデルなだけ標準的、シンプルですね。

SUPERTFZ KING KONG 付属ケーブル
SUPERTFZ KING KONG 付属ケーブル

付属のケーブルは 0.788mm 2pin 3.5mm で、qdc 2Pinですね。素材は銀メッキ高純度無酸素銅です。低価格中華イヤホンによく見られる細いケーブルです。(低価格なので仕方のないとも言えますが)細すぎて絡まりやすく、あまり使いやすいとは言えないです。本体が良いだけに、ケーブルできればもう少ししっかりしたものがよかったかなと、惜しいところです。ですのでリケーブルするのがおすすめです。

SUPERTFZ KING KONG
SUPERTFZ KING KONG 本体

こちらが本体です。今回はブラックですが、シンプルでクールかつ、丸みがあり可愛らしさもあるデザインですね。他にもホワイトとピンクもありますが、どれも派手すぎず付けやすいと思います。

SUPERTFZ KING KONG 本体
SUPERTFZ KING KONG 本体

フェイスプレート以外の本体はクリア樹脂です。透明度が高く、内部がスケスケです。2つの丸いものは2基のドライバーです。ノズルの反対側にはテール構造とも言われる少し出っ張りがあり、これが耳にフィットしてくれます。ノズルは回して取れるようにはなっていません。

SUPERTFZ KING KONG 本体接続部
SUPERTFZ KING KONG 本体接続部

ケーブル接続は出っ張りのある qdc 0.78mm 2pinです。個人的には正直フラットな方が使いやすいですがqdc 2pinの方が安全性が高いのもあります。qdcでなくても 0.78mm 2pinであれば接続はできます。

レビュー

装着感

装着感は良好ですね。カスタムIEMにあるような突起(ダックテールとも呼ばれます)が耳にしっかりとフィットしてくれます。遮音性も高いです。音漏れも問題なさそうです。本体は軽く、長時間の使用でも問題なさそうです。

音質

やや中低域寄りのバランス・キレのある低域・カラッとして見通しのいいクリアな空間・キリッとして疾走感のある音粒が印象的です。

バランスとしては中低域がやや強めに感じました。特に低域は深みとキレがあり、ゴリゴリの低音とまでは行かないまでも、重すぎない程度に全体を支えてくれます。特にギターやドラムのキレがいいですね。バシッとキリッと聴かせてくれます。ボーカルも近くはっきりと感じられます。高域はそれらよりは控えめではあるものの、十分に出ています。

全体の音粒は解像度が高く、輪郭がくっきり・はっきりとしていて鋭さを感じました。さらには音の立ち上がり・立ち下がりが速く感じられ、疾走感がありますね。これまでのSUPERTFZでも、クリアでドライだと度々レビューで書いてきたのですが、このKING KONGは特にこの速さが印象的です。余計な余韻や引き延ばしがなく、スッと引くようようです。ゆったり聴くというよりはノリよくテンポよく聴く方にあっていますね。余韻も控えめで分離感・解像感も高めですね。音数が多くてもごちゃつかずに鳴らしてくれます。

音の空間の広さはそこそこで狭すぎず、広くもなくといった印象です。若干横に広いかなくらいです。縦方向は広くなく、低域に深みがあるのですが、高域の伸びはそこまで感じませんでした。女性ボーカルよりは男性ボーカルの方が合いそうです。

SUPERTFZ らしくクリア・ドライではあるものの、さらに深くキレのある低域、そして音の速さが足されたようです。他のSUPERTFZ イヤホンとの違いが確かに感じられるイヤホンですね。

イヤーピース・リケーブル例

今回はよりクリアな音を目指したカスタマイズ例です。

イヤーピースは Victor スパイラルドットProイヤーピース にしました。内部に独自の形状を施すことで反射音を拡散して音をよりクリアにしてくれるイヤーピースです。キレのあるKING KONGにもピッタリです。

ケーブルは SoundsGood BlueFrame にしました。こちらは余韻が引き締まりよりスッキリとしたサウンドにしてくれます。そこまで大きくイヤホンの傾向を変えず、しなやかで使いやすいため、そして見た目も綺麗ということで初めてのリケーブルにもピッタリなケーブルです。BlueFrameを含む SoundsGoodのケーブルは以下の記事でも紹介していますので参考にどうぞ。

SUPERTFZ KING KONG + Victor スパイラルドットProイヤーピース + SoundsGood BlueFrame
SUPERTFZ KING KONG + Victor スパイラルドットProイヤーピース + SoundsGood BlueFrame

FIIO JD1、SUPERTFZ QUEEN 2023 との比較

今回は直近レビューした中で価格の近い FIIO JD1 と、同じ SUPERTFZ の QUEEN 2023 との比較をします。それぞれのレビューはこちら。

SUPERTFZ
KING KONG
FIIO
JD1
SUPERTFZ
QUEEN 2023
ドライバーφ6mm + φ10mm 複合ポリマードライバー(デュアルダイナミックドライバー)ダイナミックドライバー1基φ10mmPU+PEEK 複合ドライバー
インピーダンス22Ω24Ω (@1KHz)32Ω
音圧感度108dB109dB/Vrms (@1kHz)107dB
再生周波数帯域20Hz-40kHz20Hz-40kHz20Hz-40kHz
バリエーション3.5mm/Type-C3.5mm/Type-C3.5mm/Type-C
リケーブル対応対応非対応
参考価格 (eイヤホン 2024/08/12現在)¥3,980(税込)(3.5mm)
¥4,580(税込)(Type-C)
¥3,300(税込)(3.5mm)
¥3,520(税込)(Type-C)
¥2,780(税込)(3.5mm)
¥3,080(税込)(Type-C)

どれも5千円未満で購入できるイヤホンですが、SUPERTFZ QUEEN 2023 のみリケーブル非対応です。ドライバー構成は今回の SUPERTFZ KING KONG のみ ダイナミックドライバー2基、他は1基です。

聴き比べた印象ですが、まず共通するのはどれも低音が強くキレがある点ですね。低域の押し・キレがあり迫力あるサウンドです。その強い低音の中でもより広く角が丸いのがFIIO JD1、キレキレで角が立っているのが SUPERTFZ KING KONG、その間の QUEEN 2023 という違いがありました。QUEEN 2023 でも購入当時そのキレを気に入っていましたが、KING KONG はさらにその上の鋭さを感じますね。FIIO JD1 はドコドコといったような感じでまろやかさを感じました。解像感・分離感も SUPERTFZ KING KONG > SUPERTFZ QEEN 2023 > FIIO JD1 の順に感じました。KING KONG はクリアでカラッとした空間で聞き分けがしやすいですね。
低音以外で言うと、中高域の強さは FIIO JD1 > SUPERTFZ QEEN 2023 > SUPERTFZ KING KONG のように感じました。他のイヤホンと聴き比べると、KING KONG は中高域が控えめに感じました。迫力と疾走感に長ける KING KONG、低音の迫力もありつつ高音もある程度は出るFIIO JD1、その中間の QUEEN 2023、といったところでしょうか。

まとめ

2DDの良さがありつつ、削れるところは削りつつ、5千円以下でこの音で楽しめるのは魅力的だと思いました。価格帯としてはエントリーモデルですから初心者におすすめできますが、それ以外の方にもサブ的にもおすすめです。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
それではまた次の記事で !

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